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19章
499話 本気の本気
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少し前までの「どうにかこうにか自分の得意な所に引き込む」と言った、自分の不利をカバーするための動きがメインだった奴がスキルを一つ取ってから「自分のやりたい動き」で好きにやる。これに変わっただけでこうもやりにくくなるものか。
「……お前、陰でなんていわれているか知っているか?」
「そんなん気にしてゲームしてると思ってんのけ」
「いいや、初めて会った時から、曲がらない奴だったな」
数度の打ち合いをし、一旦距離を取って大きく呼吸する。せっかく新人二人が削って倒せるようにしたのに、儂のわがままでチャラにしてしまったのは、少々申し訳ないことをしたと思う。が、あいつの楽しそうな顔と行動を見ていたら、全力でぶつかるのが礼儀だと思ってしまった。
「素直にぼろぼろだったお前を倒したほうが良かったかもしれんな」
前まではどうにか一定距離を保ち射撃に集中していた奴が、嬉々として前に突っ込んでくる。ちょっとでも気を抜いた防御をしたら銃口がこっちを捉えてくるので気が抜けない。だからと言って接近戦を嫌がって距離を取ってやると容赦なく遠距離攻撃が飛んでくる。こうやって戦っていると不思議になっていく、こいつのどこが不遇で、難度が高い職なのかと。
「ここまで動けるくせに何が弱い職なのか分からなくなるな」
呼吸を整え、相手を真っすぐ見据えてからさっきよりも軽い感じの構え方に切り替える。一撃重い攻撃を当てさえすればだいぶ有利に立ち回れたのも、数分前の話か。
「いやいや、ここまで出来るようになったのあんたも見てきたでしょ」
「どういう理由だったかな?」
「あんたにぶち込んでるこの一発にどれほど時間と手間を掛けてるのか」
「最近は買ってるそうじゃないか」
何のこと?といった感じにとぼけるのでこっちから接近しながら連続突き。それにしたって今までよりも明らかに攻撃を捌くのが上手くなっているし、動き方に淀みもなくなってる。何度かかちあってるからこそわかる、これがこいつの完成形だと。
「あー、もう、やりにくいなあ」
「そっくりそのまま言葉を返すぞ」
「あんたの方が接近戦強いじゃない」
「それは数分前の話だろうに」
散々マイカやももえ、バイオレットにバトルジャンキーと言ってきたというのにこいつは自分の強さを信じてないのか?いつもいつも戦っている最中にあのギザ歯を見せて、心底楽しそうに戦い、人に文句を言っていたのは自分の本性を悟られたくなかっただけだろう。
「一つ約束しろ」
「なんだよー」
「今まで溜め込んだもの全部吐き出して、全力で掛かってこい」
連続突きをしっかりと防御され、仕切り直しで一旦距離を取ってから和装の上着だけを脱ぎ、深く息を吐き出してアカメを見つめる。握りはしっかりかつ柔らかに、硬くなりすぎないように適度な脱力をしながらどう攻めるかを考える。
「全力って、いつも全力だったろーに」
「知略を巡らせ、自分の切れるカードを駆使じゃない。ここで全部、ありったけ、心の内を全てぶつけてだ」
「……そんな事言われてもなあ……私はずーっとガチでやってるし」
「負けるなら、全身全霊を掛けた相手に負けたいんだ」
一歩踏み出すと共に、今まで繰り出してきた攻撃の中でも最高の一撃をお見舞いする。が、敢えてアカメの片角を削り取るように当てる。別に本体というわけじゃないのでダメージはないし、暫くしたら元に戻るので何ともないのだがあいつのプライドを刺激するには十分だろう。
「……てめえ」
「掛かってこい、完成した理想のガンナーとして、儂を止めてみろ」
不意打ちの一撃とは言え、全く持って反応できなかった一撃というので、向こうの闘争心を掻き立てるのには成功した。やってくれたっていう顔……ではなく、心底楽しそうに笑い始める。
「じゃあ私からも1個約束な、絶対に他の奴に言うなよ」
「口が堅いのは知っておろう」
そうだな、と一言呟いてから銃口をこっちに向けたまま接近してくるので、さっきと同じように柔く鋭く槍を動かして少しでもダメージを与えるために攻撃を繰り出す。その攻撃をぎりぎりで避け、持っている銃とガンシールドを駆使してどんどんと距離を詰めてくる。
そうして詰めてくる間にもずっとギザ歯を見せ、にやつきながらも近づいてくる。ああしようこうしようと苦悩し、どうにかこうにか立ち回る今までの顔ではない。マイカと同じ、戦闘を楽しんでいるあの感じだ。自分の命は安い、ゲームだからこその安さを理解している。
「これが本気か」
「まだまだ」
もう数歩と言うところまで接近されると向こうからの攻撃が熾烈になっていく。柄を使い銃口を逸らし、向こうの銃弾を避け、こちらからも攻撃……するには近寄られすぎている。とはいえ、そういう対策をこっちもしていないわけではない。持っていた槍を左右で逆に捻り回して分割。ショートスピアにしてから2丁拳銃の猛攻を防ぎながらも攻める。
「それで全部じゃ、勝てねえぞ」
近い所で発砲され直撃するのを避け金属音と発砲音を響かせながら剣戟を繰り返す。
それにしたってこのゲームのスキル恩恵はかなり強いな。元々の実力を加味してもここまで変わるとは思いもしなかった。そんな風に戦っている最中にふとよぎった瞬間、何かの気配を感じて体を捻る。と、強めの衝撃が分けた槍の柄に響き、軽くたたらを踏む。
「ほら、いくぞ!」
最初に投げておいた銃剣の付いたAR、あれが追加で襲ってくる。2丁拳銃をメインにしたガンカタでの接近戦と遠距離攻撃、さらに銃操作を使った長物での自己援護攻撃。やる事と負担の大きさを考えれば、並みのガンナーが出来るものじゃない。出来る奴はいるんだろうけど、ここまで詰め込むのは動き方に淀みが出る。それを文句を言いながら平然とやり続けているのが異常なんだよ。
「ちぃ、ここまでやってくるか!」
「まだまだぁ!」
ギザ歯を見せ「私が一番だ」といった顔で笑いながら攻めてくる。こっちもこっちでただでやられるわけにはいかない。こっちも本気で戦うのが礼儀だ。攻撃を捌き、拮抗……いや、3丁目の銃を出してきた時点で向こうのほうが優勢か。
「もっと楽しませてくれんとなぁ!」
攻撃の手は速いが無限弾というわけではない。あいつの射撃数をカウントし片銃のリロードが入った瞬間に一歩踏み出し細かい突きでリロードを防ぐ。一方はマガジンを落としたのを見たので防御のみ、もう一方も残弾が少なくなっているはずなので、このまま続ければ攻撃力はがた落ち。
「しかし、まだまだ甘い!」
「そら、おめーのことだよ!」
槍の柄と拳銃のぶつけあいを嫌がったのか、軽くバックステップで距離を取ってくる。それを見逃さず左右に分けた柄を合わせ捻り、突きの一撃。風切り音を発し一瞬ながらも超高速になった一突き。我ながら理想的な一撃が、アカメのもう片角をへし折る。
「……ずっと、動かしてたのか」
「私って油断しないんだわ」
自分の脇腹に思い切り刺さっている銃剣。いや、銃剣の剣部分か。スペツナズナイフのように射出出来るようになっていたのか、一撃を繰り出すタイミングで手元を狂わされた。
「私の角2本はたけーんだよ!」
こっちは突きの状態で動けず、向こうは撃ち切った拳銃2丁を手放すとインベントリを開き新しい銃を取り出そうとするので、すぐさま槍を引いて2撃目。こっちの一撃と向こうの一撃が交差し、一瞬の静寂。
「やはり、お前が最強だよ」
「知ってる」
ざっくりと肩口から腰に掛けて斬撃が走り視界が明滅する。
振り下ろされた忍者刀の黒い刀身が明滅している視界からさらに黒い線を描いて振り上げられる。散々打ち合い、戦っていた間に削れていたHPを削りきるには十分な威力だ。その場に槍を握ったまま膝を付き、最後の最後に刀を出してきたアカメを見上げる。
「負けたら、許さん……と、言いたいが、複雑だ」
「マイカとバイオレットが羨ましがるだろうなあ」
「違いない」
そしてポリゴン状に消えていく自分の体を何も気にせずに立ち去っていくアカメ、その背中を見つめる。
「あいつの角を折ったのを自慢してやるとするか」
「……お前、陰でなんていわれているか知っているか?」
「そんなん気にしてゲームしてると思ってんのけ」
「いいや、初めて会った時から、曲がらない奴だったな」
数度の打ち合いをし、一旦距離を取って大きく呼吸する。せっかく新人二人が削って倒せるようにしたのに、儂のわがままでチャラにしてしまったのは、少々申し訳ないことをしたと思う。が、あいつの楽しそうな顔と行動を見ていたら、全力でぶつかるのが礼儀だと思ってしまった。
「素直にぼろぼろだったお前を倒したほうが良かったかもしれんな」
前まではどうにか一定距離を保ち射撃に集中していた奴が、嬉々として前に突っ込んでくる。ちょっとでも気を抜いた防御をしたら銃口がこっちを捉えてくるので気が抜けない。だからと言って接近戦を嫌がって距離を取ってやると容赦なく遠距離攻撃が飛んでくる。こうやって戦っていると不思議になっていく、こいつのどこが不遇で、難度が高い職なのかと。
「ここまで動けるくせに何が弱い職なのか分からなくなるな」
呼吸を整え、相手を真っすぐ見据えてからさっきよりも軽い感じの構え方に切り替える。一撃重い攻撃を当てさえすればだいぶ有利に立ち回れたのも、数分前の話か。
「いやいや、ここまで出来るようになったのあんたも見てきたでしょ」
「どういう理由だったかな?」
「あんたにぶち込んでるこの一発にどれほど時間と手間を掛けてるのか」
「最近は買ってるそうじゃないか」
何のこと?といった感じにとぼけるのでこっちから接近しながら連続突き。それにしたって今までよりも明らかに攻撃を捌くのが上手くなっているし、動き方に淀みもなくなってる。何度かかちあってるからこそわかる、これがこいつの完成形だと。
「あー、もう、やりにくいなあ」
「そっくりそのまま言葉を返すぞ」
「あんたの方が接近戦強いじゃない」
「それは数分前の話だろうに」
散々マイカやももえ、バイオレットにバトルジャンキーと言ってきたというのにこいつは自分の強さを信じてないのか?いつもいつも戦っている最中にあのギザ歯を見せて、心底楽しそうに戦い、人に文句を言っていたのは自分の本性を悟られたくなかっただけだろう。
「一つ約束しろ」
「なんだよー」
「今まで溜め込んだもの全部吐き出して、全力で掛かってこい」
連続突きをしっかりと防御され、仕切り直しで一旦距離を取ってから和装の上着だけを脱ぎ、深く息を吐き出してアカメを見つめる。握りはしっかりかつ柔らかに、硬くなりすぎないように適度な脱力をしながらどう攻めるかを考える。
「全力って、いつも全力だったろーに」
「知略を巡らせ、自分の切れるカードを駆使じゃない。ここで全部、ありったけ、心の内を全てぶつけてだ」
「……そんな事言われてもなあ……私はずーっとガチでやってるし」
「負けるなら、全身全霊を掛けた相手に負けたいんだ」
一歩踏み出すと共に、今まで繰り出してきた攻撃の中でも最高の一撃をお見舞いする。が、敢えてアカメの片角を削り取るように当てる。別に本体というわけじゃないのでダメージはないし、暫くしたら元に戻るので何ともないのだがあいつのプライドを刺激するには十分だろう。
「……てめえ」
「掛かってこい、完成した理想のガンナーとして、儂を止めてみろ」
不意打ちの一撃とは言え、全く持って反応できなかった一撃というので、向こうの闘争心を掻き立てるのには成功した。やってくれたっていう顔……ではなく、心底楽しそうに笑い始める。
「じゃあ私からも1個約束な、絶対に他の奴に言うなよ」
「口が堅いのは知っておろう」
そうだな、と一言呟いてから銃口をこっちに向けたまま接近してくるので、さっきと同じように柔く鋭く槍を動かして少しでもダメージを与えるために攻撃を繰り出す。その攻撃をぎりぎりで避け、持っている銃とガンシールドを駆使してどんどんと距離を詰めてくる。
そうして詰めてくる間にもずっとギザ歯を見せ、にやつきながらも近づいてくる。ああしようこうしようと苦悩し、どうにかこうにか立ち回る今までの顔ではない。マイカと同じ、戦闘を楽しんでいるあの感じだ。自分の命は安い、ゲームだからこその安さを理解している。
「これが本気か」
「まだまだ」
もう数歩と言うところまで接近されると向こうからの攻撃が熾烈になっていく。柄を使い銃口を逸らし、向こうの銃弾を避け、こちらからも攻撃……するには近寄られすぎている。とはいえ、そういう対策をこっちもしていないわけではない。持っていた槍を左右で逆に捻り回して分割。ショートスピアにしてから2丁拳銃の猛攻を防ぎながらも攻める。
「それで全部じゃ、勝てねえぞ」
近い所で発砲され直撃するのを避け金属音と発砲音を響かせながら剣戟を繰り返す。
それにしたってこのゲームのスキル恩恵はかなり強いな。元々の実力を加味してもここまで変わるとは思いもしなかった。そんな風に戦っている最中にふとよぎった瞬間、何かの気配を感じて体を捻る。と、強めの衝撃が分けた槍の柄に響き、軽くたたらを踏む。
「ほら、いくぞ!」
最初に投げておいた銃剣の付いたAR、あれが追加で襲ってくる。2丁拳銃をメインにしたガンカタでの接近戦と遠距離攻撃、さらに銃操作を使った長物での自己援護攻撃。やる事と負担の大きさを考えれば、並みのガンナーが出来るものじゃない。出来る奴はいるんだろうけど、ここまで詰め込むのは動き方に淀みが出る。それを文句を言いながら平然とやり続けているのが異常なんだよ。
「ちぃ、ここまでやってくるか!」
「まだまだぁ!」
ギザ歯を見せ「私が一番だ」といった顔で笑いながら攻めてくる。こっちもこっちでただでやられるわけにはいかない。こっちも本気で戦うのが礼儀だ。攻撃を捌き、拮抗……いや、3丁目の銃を出してきた時点で向こうのほうが優勢か。
「もっと楽しませてくれんとなぁ!」
攻撃の手は速いが無限弾というわけではない。あいつの射撃数をカウントし片銃のリロードが入った瞬間に一歩踏み出し細かい突きでリロードを防ぐ。一方はマガジンを落としたのを見たので防御のみ、もう一方も残弾が少なくなっているはずなので、このまま続ければ攻撃力はがた落ち。
「しかし、まだまだ甘い!」
「そら、おめーのことだよ!」
槍の柄と拳銃のぶつけあいを嫌がったのか、軽くバックステップで距離を取ってくる。それを見逃さず左右に分けた柄を合わせ捻り、突きの一撃。風切り音を発し一瞬ながらも超高速になった一突き。我ながら理想的な一撃が、アカメのもう片角をへし折る。
「……ずっと、動かしてたのか」
「私って油断しないんだわ」
自分の脇腹に思い切り刺さっている銃剣。いや、銃剣の剣部分か。スペツナズナイフのように射出出来るようになっていたのか、一撃を繰り出すタイミングで手元を狂わされた。
「私の角2本はたけーんだよ!」
こっちは突きの状態で動けず、向こうは撃ち切った拳銃2丁を手放すとインベントリを開き新しい銃を取り出そうとするので、すぐさま槍を引いて2撃目。こっちの一撃と向こうの一撃が交差し、一瞬の静寂。
「やはり、お前が最強だよ」
「知ってる」
ざっくりと肩口から腰に掛けて斬撃が走り視界が明滅する。
振り下ろされた忍者刀の黒い刀身が明滅している視界からさらに黒い線を描いて振り上げられる。散々打ち合い、戦っていた間に削れていたHPを削りきるには十分な威力だ。その場に槍を握ったまま膝を付き、最後の最後に刀を出してきたアカメを見上げる。
「負けたら、許さん……と、言いたいが、複雑だ」
「マイカとバイオレットが羨ましがるだろうなあ」
「違いない」
そしてポリゴン状に消えていく自分の体を何も気にせずに立ち去っていくアカメ、その背中を見つめる。
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