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19章
―話 留守番
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「硝石の回収、銃弾関係の製造……あとは……」
「畑の手入れ、酒造所の管理、素材の一次加工です」
「あー、そうそう、頼むぞ」
わしゃわしゃと頭を撫でられる。好感度が1点上昇。
「他に何か?」
「いや、特にはないかな……畑増やすかもしれないけど、そっちはタバコでも栽培しようか」
「ではいつも通りで」
「ん、任せた」
もう一度わしゃわしゃと撫でられる。好感度は先程上昇したので変動なし。
スーツを着こなし、自宅のアイテムボックスからアイテム……私が作っておいたものをじゃんじゃんとインベントリに移して満足気にして、自宅の出口に行くと私に手を振ってからで出発する。それをお辞儀で返し、転移完了と共に頭を上げる。
「本日の業務を開始します」
まずは最初に言われている硝石の回収から。
自分には元々最低限の能力しかないのだが、主人でもあるアカメ様の能力が引き継がれるので言われた事は全てそつなくこなすことが出来る。私のご主人様はスキルが揃っているのでやれと言われたものはスムーズに、そして手早く出来るまで揃っている。
「硝石の掘り出しを開始」
畑1㎡に対して1個しか取れない貴重な資源の為、全面全てが硝石丘となっている。元々はジャガイモを栽培していたと言っていたが、その時期を知らないので、私の畑は全て硝石丘になっている……訂正、ご主人様の畑。そういう訳で硝石を掘りだすので何もない所からスコップを1つ出してざくざくと音を立てながら硝石を掘り起こしてマイハウスのアイテムボックスに移していく。1つ又1つ、手早く掘り返して畑の奥に行って、手前に戻り、また奥に行って戻ってくる。そうして200㎡ある硝石丘の回収が終わったら銃弾関係の製造を開始。
私のようなパーフェクトなメイドロボはご主人様と同じ品質、状態、それを模倣して複製できる。予め用意されていた硝石以外の材料を取り出して、いつも作っておいてと言われている規定量の黒色火薬を製造していく。これも相変わらず材料を選択してあっと言う間に完成。出来上がった火薬の入った袋を先程と同じようにアイテムボックスに送って完了。
流れるように、そのまま雷管の製造も進める。それにしてもご主人様はいつまでも古い製法で雷管を作るのでしょうか。コストも掛かって材料の消費に対して製造量も安定性も低いというのに何か拘りが?こちらからの情報提供は運営に禁止されているのがとても歯がゆいです……何て事を思っていればあっという間に雷管も完成、こんなに小さいころころした物をご主人様はとても大事にしています。
次は鍛冶場で鉄を作っていって、銃弾用の鉄パイプを作って輪切りに、そして輪切りにしたものの底を塞いで穴を開けたら空薬莢。からんからんと音を立てて転がるのをキャッチするようにアイテムボックスで受け止める。そんな金属音を暫く聞いて、空薬莢も完成。
そして端材やら細かく出てきた金属を溶かして成型。また先程と同じようにコロコロカツカツ音をさせてアイテムボックスに大量に放り込んでいく。そういえば新しい素材の研究をしていたみたいですが、まだ私には触らせてくれません。自分で研究してからしっかり量産できるようになったら任せてやると言ってくれたというのにまだまだなんでしょうか。
そうして出来上がったアイテムをまとめて1個の銃弾に。此処までしてようやく1発が出来るので、ご主人様はばら撒き射撃をしている人はかなり嫌っているようです。これ1発の重みを知らない奴はガンナー失格とまで言っていました。私の戦闘力はご主人様と同等なので、1発の重みを知っています。と言うよりも、銃弾を作る時にみっちり教えられました。好感度が5点下降した日です。
「これで一区切り」
ぱんぱんとスカートの煤を払い、アイテムボックスにしっかりと決められた量のアイテムがあるのを確して閉じる。そしてすぐさま畑の巡回、問題が無いのを確認したら、家の中、酒造所のチェック。アルコール……と言うか、お酒が出来ていればそれを回収。アルコールの為とは言え、なぜこんなに維持しているのか不思議です。ご主人様は義理のため、と言っていましたが。
さて、これで一次加工するための材料が揃ったので、流れ作業でぱっぱと作成。金属抽出からインゴット、雷管作成に必要な各種材料……これはあるだけありったけ全部加工したらご主人様からの指示は全て完了。
「私は優秀ですね」
毎回出掛ける時、帰ってきた時にわしゃわしゃと頭を撫でられるのがご褒美。
なのですが、私以上にわしゃわしゃされていたAIがいるらしく会ってみたい気持ちもあります。私自信が非常に優秀なAIを積んでいる自覚があるというのも不思議です。
「では、本日の業務を終了しバックアップを取ります」
いつも通りの業務、片付諸々をこなした後、自宅入口のすぐ横に設置してくれたベンチに座ってゆっくりと目を閉じる。
「あれ、起きた?」
バックアップ中、ご主人様が戻ったようで私の隣に座って一服していた。そのうえでご主人様の肩に頭を乗せて眠っていたらしい。その状態にするように動かした気もする。
「おかえりなさいませ」
「まー、ちょっとすぐ出なきゃならんけどな」
そういうや否や、アイテムボックスからいつものようにアイテムを取り出し、チェックするとわしゃわしゃと頭をなでてくる。好感度が1点上昇。
「相変わらずいい仕事をする」
「ありがとうございます」
「それじゃあ、後は好きにしてていいぞ」
「かしこまりました」
そういわれてもあまり自宅にはやる事がないのですが。
私はご主人様の帰りを素直に待ち、留守番するのが至上です。
「畑の手入れ、酒造所の管理、素材の一次加工です」
「あー、そうそう、頼むぞ」
わしゃわしゃと頭を撫でられる。好感度が1点上昇。
「他に何か?」
「いや、特にはないかな……畑増やすかもしれないけど、そっちはタバコでも栽培しようか」
「ではいつも通りで」
「ん、任せた」
もう一度わしゃわしゃと撫でられる。好感度は先程上昇したので変動なし。
スーツを着こなし、自宅のアイテムボックスからアイテム……私が作っておいたものをじゃんじゃんとインベントリに移して満足気にして、自宅の出口に行くと私に手を振ってからで出発する。それをお辞儀で返し、転移完了と共に頭を上げる。
「本日の業務を開始します」
まずは最初に言われている硝石の回収から。
自分には元々最低限の能力しかないのだが、主人でもあるアカメ様の能力が引き継がれるので言われた事は全てそつなくこなすことが出来る。私のご主人様はスキルが揃っているのでやれと言われたものはスムーズに、そして手早く出来るまで揃っている。
「硝石の掘り出しを開始」
畑1㎡に対して1個しか取れない貴重な資源の為、全面全てが硝石丘となっている。元々はジャガイモを栽培していたと言っていたが、その時期を知らないので、私の畑は全て硝石丘になっている……訂正、ご主人様の畑。そういう訳で硝石を掘りだすので何もない所からスコップを1つ出してざくざくと音を立てながら硝石を掘り起こしてマイハウスのアイテムボックスに移していく。1つ又1つ、手早く掘り返して畑の奥に行って、手前に戻り、また奥に行って戻ってくる。そうして200㎡ある硝石丘の回収が終わったら銃弾関係の製造を開始。
私のようなパーフェクトなメイドロボはご主人様と同じ品質、状態、それを模倣して複製できる。予め用意されていた硝石以外の材料を取り出して、いつも作っておいてと言われている規定量の黒色火薬を製造していく。これも相変わらず材料を選択してあっと言う間に完成。出来上がった火薬の入った袋を先程と同じようにアイテムボックスに送って完了。
流れるように、そのまま雷管の製造も進める。それにしてもご主人様はいつまでも古い製法で雷管を作るのでしょうか。コストも掛かって材料の消費に対して製造量も安定性も低いというのに何か拘りが?こちらからの情報提供は運営に禁止されているのがとても歯がゆいです……何て事を思っていればあっという間に雷管も完成、こんなに小さいころころした物をご主人様はとても大事にしています。
次は鍛冶場で鉄を作っていって、銃弾用の鉄パイプを作って輪切りに、そして輪切りにしたものの底を塞いで穴を開けたら空薬莢。からんからんと音を立てて転がるのをキャッチするようにアイテムボックスで受け止める。そんな金属音を暫く聞いて、空薬莢も完成。
そして端材やら細かく出てきた金属を溶かして成型。また先程と同じようにコロコロカツカツ音をさせてアイテムボックスに大量に放り込んでいく。そういえば新しい素材の研究をしていたみたいですが、まだ私には触らせてくれません。自分で研究してからしっかり量産できるようになったら任せてやると言ってくれたというのにまだまだなんでしょうか。
そうして出来上がったアイテムをまとめて1個の銃弾に。此処までしてようやく1発が出来るので、ご主人様はばら撒き射撃をしている人はかなり嫌っているようです。これ1発の重みを知らない奴はガンナー失格とまで言っていました。私の戦闘力はご主人様と同等なので、1発の重みを知っています。と言うよりも、銃弾を作る時にみっちり教えられました。好感度が5点下降した日です。
「これで一区切り」
ぱんぱんとスカートの煤を払い、アイテムボックスにしっかりと決められた量のアイテムがあるのを確して閉じる。そしてすぐさま畑の巡回、問題が無いのを確認したら、家の中、酒造所のチェック。アルコール……と言うか、お酒が出来ていればそれを回収。アルコールの為とは言え、なぜこんなに維持しているのか不思議です。ご主人様は義理のため、と言っていましたが。
さて、これで一次加工するための材料が揃ったので、流れ作業でぱっぱと作成。金属抽出からインゴット、雷管作成に必要な各種材料……これはあるだけありったけ全部加工したらご主人様からの指示は全て完了。
「私は優秀ですね」
毎回出掛ける時、帰ってきた時にわしゃわしゃと頭を撫でられるのがご褒美。
なのですが、私以上にわしゃわしゃされていたAIがいるらしく会ってみたい気持ちもあります。私自信が非常に優秀なAIを積んでいる自覚があるというのも不思議です。
「では、本日の業務を終了しバックアップを取ります」
いつも通りの業務、片付諸々をこなした後、自宅入口のすぐ横に設置してくれたベンチに座ってゆっくりと目を閉じる。
「あれ、起きた?」
バックアップ中、ご主人様が戻ったようで私の隣に座って一服していた。そのうえでご主人様の肩に頭を乗せて眠っていたらしい。その状態にするように動かした気もする。
「おかえりなさいませ」
「まー、ちょっとすぐ出なきゃならんけどな」
そういうや否や、アイテムボックスからいつものようにアイテムを取り出し、チェックするとわしゃわしゃと頭をなでてくる。好感度が1点上昇。
「相変わらずいい仕事をする」
「ありがとうございます」
「それじゃあ、後は好きにしてていいぞ」
「かしこまりました」
そういわれてもあまり自宅にはやる事がないのですが。
私はご主人様の帰りを素直に待ち、留守番するのが至上です。
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