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17章
442話 人はソラにあがる
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第二回戦。
早速の様に4人相手で、まあ苦戦した。
どう立ち回ったかって話になるのだが、基本は柳生の後ろに付いて速攻で1体倒してさっきと同じように2対3に持って行ってから、タイマンにさせて私が2体引き受ける、初めの試合と同じような立ち回りでどうにかした。と言うか、こうするしかなかったとも。
続く第三回戦は3人相手、最初の試合と同じことをしてこれもどうにかこうにか倒せたのでこれも特に問題なし……とは言えなかった。流石に2回も同じ戦法を繰り返しているので手の内は既にばれているので、苦戦も苦戦、柳生の奴が先に落ちたせいで長期のうえ射撃戦でかなり泥仕合になった。
「……これ以上はキツイわ」
「の、ようだ」
「私もこれ以上アイディア出すのきちーわ」
ベースは柳生が前衛をしているから、それをカバーするような組み合わせを考えてきたが、それもまあ限界があるわな。私もがんがん前出て戦うって方法は残っているけど、それでも射撃は出来ないと厳しいからあまり変わらない。これ以上は対策もバッチバチにしてくるし、何だったら柳生の動き方がワンパターンだし、私がこのゲーム慣れていないってのも結構ばれている。
『さーて、今の試合で上位8チームが残った段階で、ちょっとしたさぷらーいず!』
『どうもこんにちは、プロデューサーです』
運営が出張ってくるゲームって大体、余計な事って言うかろくなことが無いから好きじゃないんだが。
『このクロカバもサービスを開始して1年、様々なイベントや色々な機体を見せていただきましたが、このイベントで今後実装予定のマップを先行体験していただきます』
先行体験っていきなりだな。
「まだ実装してない事ってあるわけ?」
「分からん、陸海空で戦う場所とマップはあるが……」
『このゲームを開発していた時から構想していた事なのですが、やはりロボゲーとしてはいつかやりたい所……そう、宇宙です!』
なるほど宇宙か。そうなってくると、まだ勝ち目はありそうだな。
『上位8チーム、人数的には26人ですね……チームはそのまま、宇宙でバトルロワイヤルをして貰おうと思います。上位4チームになるまでこの方式を取ってもらいます』
戦うのは良いとして、今まで重力下の場所で戦っていたのにいきなり上に上がったら溺れるもんじゃないのか?
『機体の構成に関しては、地上と変わらないままでも出撃出来ますが、先行体験も兼ねているので上位8チームには宇宙用のパーツを配布します』
何て事を聞いていればゲーム内メールで宇宙用の機体パーツが届けられる。T2Wもそうだったけど、運営が力を入れている事に関しては動きが早いわ。
『それでは機体構成に20分、その後宇宙マップへ問答無用で転送させていただきます。皆様のご健闘をお祈りいたします』
『それではー!よーい、どん!』
メニュー画面にがっつりと20分のタイマーが表示されてカウントダウンが始まると共に、周りのプレイヤーがあれこれと機体を弄り始める。こっちもこっちで柳生がメニューを開きながら唸っているのを見つつ、どうするかを考える。ただ、宇宙で戦うなら宇宙で戦うなりの物はパッと思いつきはする。
「うーぬ……地上じゃない場合どうしたら……」
「重力はないだろうから、装甲は厚くしやすいわね」
ただ装甲を厚くしまくると、それはそれで鈍重さが出てくるから難しい。
逆に軽い機体だと、地上よりも高機動になるので制御が難しくなる。まあ、結局の所は調整が難しいのは変わらない。しかしそういうのを差し引いてもいきなりのルール変更、場所変更、私達にはかなり有利に働いているってのは大きい。
重力下での地上セオリーが通じなくなるのもあるし、勝て無さそうだった人数差の部分は敢えて多い所狙って落とすので削れる。何だったらこのバトロワで宇宙での操縦に慣れろって事も含まさってるから、バトロワからのトーナメントで1~4位を決めるんだろう。
「まー、出来過ぎなんだろうけど、いいタイミングなのは確かだな」
「うーぬ……某には厳しいが」
「細かい動きが出来るようにサイドブースト増やせば良いんだよ、機体の旋回速度は上げとけ」
自分の機体をあれこれ弄り、いらない物だったり必要な物をとっかえひっかえとしながら隣でどうしようかと迷っている柳生にアドバイスを入れながら弄繰り回す。
とりあえず宇宙用としてのベースは軽量機、必要のないブースト周りのオプションパーツを外して各部に姿勢制御用ブーストを付けて、武装はフックショットにヒートホークを2本、遠距離用にグレネード付きアサルトライフル、防御用のビームシールド、サブ武器として腕部ガトとグレネードも忘れない。
「……なぜ、そんなに手早く出来るのか不思議だ」
「そうねー……単純に私のゲーム経験値が高いってだけよ、360度で動き回るゲームも良くやってたし、勘が良いのよ」
有名なので言えば、超本格的ヒコーキごっこや、宇宙で殴り合う奴か。
まあ、後は少し考えればわかりそうなもんだけど。
「よーし、出来た……後は次の試合で試してかな」
懸念材料としては柳生の立ち回りの仕方と、やたらとバーサーカー気質だったらこのルールでは噛み合わないって所か。私以外にも宇宙で戦うようなゲームをしている奴がいるとは思うけど、それがどこまでこのゲームに通用するかは、蓋を開けないと分からんか。
「うーぬ、ぬぅ……」
柳生の奴は未だに唸って考えている。
地上と同じような組み合わせだと近接戦も大変だろうし、そこをどうするかがポイントだが……私は私なりの動かし方と考え方で組み合わせているから合わないよな。此処まで来るのに結構私が悩んできたんだから、その苦労を少しでも知りやがれ。
「それにしたって……宇宙かあ……T2Wの息抜きにちょいちょいここに来るってのもありだな」
地上にはない、ドラマがあるって言われるしな。
早速の様に4人相手で、まあ苦戦した。
どう立ち回ったかって話になるのだが、基本は柳生の後ろに付いて速攻で1体倒してさっきと同じように2対3に持って行ってから、タイマンにさせて私が2体引き受ける、初めの試合と同じような立ち回りでどうにかした。と言うか、こうするしかなかったとも。
続く第三回戦は3人相手、最初の試合と同じことをしてこれもどうにかこうにか倒せたのでこれも特に問題なし……とは言えなかった。流石に2回も同じ戦法を繰り返しているので手の内は既にばれているので、苦戦も苦戦、柳生の奴が先に落ちたせいで長期のうえ射撃戦でかなり泥仕合になった。
「……これ以上はキツイわ」
「の、ようだ」
「私もこれ以上アイディア出すのきちーわ」
ベースは柳生が前衛をしているから、それをカバーするような組み合わせを考えてきたが、それもまあ限界があるわな。私もがんがん前出て戦うって方法は残っているけど、それでも射撃は出来ないと厳しいからあまり変わらない。これ以上は対策もバッチバチにしてくるし、何だったら柳生の動き方がワンパターンだし、私がこのゲーム慣れていないってのも結構ばれている。
『さーて、今の試合で上位8チームが残った段階で、ちょっとしたさぷらーいず!』
『どうもこんにちは、プロデューサーです』
運営が出張ってくるゲームって大体、余計な事って言うかろくなことが無いから好きじゃないんだが。
『このクロカバもサービスを開始して1年、様々なイベントや色々な機体を見せていただきましたが、このイベントで今後実装予定のマップを先行体験していただきます』
先行体験っていきなりだな。
「まだ実装してない事ってあるわけ?」
「分からん、陸海空で戦う場所とマップはあるが……」
『このゲームを開発していた時から構想していた事なのですが、やはりロボゲーとしてはいつかやりたい所……そう、宇宙です!』
なるほど宇宙か。そうなってくると、まだ勝ち目はありそうだな。
『上位8チーム、人数的には26人ですね……チームはそのまま、宇宙でバトルロワイヤルをして貰おうと思います。上位4チームになるまでこの方式を取ってもらいます』
戦うのは良いとして、今まで重力下の場所で戦っていたのにいきなり上に上がったら溺れるもんじゃないのか?
『機体の構成に関しては、地上と変わらないままでも出撃出来ますが、先行体験も兼ねているので上位8チームには宇宙用のパーツを配布します』
何て事を聞いていればゲーム内メールで宇宙用の機体パーツが届けられる。T2Wもそうだったけど、運営が力を入れている事に関しては動きが早いわ。
『それでは機体構成に20分、その後宇宙マップへ問答無用で転送させていただきます。皆様のご健闘をお祈りいたします』
『それではー!よーい、どん!』
メニュー画面にがっつりと20分のタイマーが表示されてカウントダウンが始まると共に、周りのプレイヤーがあれこれと機体を弄り始める。こっちもこっちで柳生がメニューを開きながら唸っているのを見つつ、どうするかを考える。ただ、宇宙で戦うなら宇宙で戦うなりの物はパッと思いつきはする。
「うーぬ……地上じゃない場合どうしたら……」
「重力はないだろうから、装甲は厚くしやすいわね」
ただ装甲を厚くしまくると、それはそれで鈍重さが出てくるから難しい。
逆に軽い機体だと、地上よりも高機動になるので制御が難しくなる。まあ、結局の所は調整が難しいのは変わらない。しかしそういうのを差し引いてもいきなりのルール変更、場所変更、私達にはかなり有利に働いているってのは大きい。
重力下での地上セオリーが通じなくなるのもあるし、勝て無さそうだった人数差の部分は敢えて多い所狙って落とすので削れる。何だったらこのバトロワで宇宙での操縦に慣れろって事も含まさってるから、バトロワからのトーナメントで1~4位を決めるんだろう。
「まー、出来過ぎなんだろうけど、いいタイミングなのは確かだな」
「うーぬ……某には厳しいが」
「細かい動きが出来るようにサイドブースト増やせば良いんだよ、機体の旋回速度は上げとけ」
自分の機体をあれこれ弄り、いらない物だったり必要な物をとっかえひっかえとしながら隣でどうしようかと迷っている柳生にアドバイスを入れながら弄繰り回す。
とりあえず宇宙用としてのベースは軽量機、必要のないブースト周りのオプションパーツを外して各部に姿勢制御用ブーストを付けて、武装はフックショットにヒートホークを2本、遠距離用にグレネード付きアサルトライフル、防御用のビームシールド、サブ武器として腕部ガトとグレネードも忘れない。
「……なぜ、そんなに手早く出来るのか不思議だ」
「そうねー……単純に私のゲーム経験値が高いってだけよ、360度で動き回るゲームも良くやってたし、勘が良いのよ」
有名なので言えば、超本格的ヒコーキごっこや、宇宙で殴り合う奴か。
まあ、後は少し考えればわかりそうなもんだけど。
「よーし、出来た……後は次の試合で試してかな」
懸念材料としては柳生の立ち回りの仕方と、やたらとバーサーカー気質だったらこのルールでは噛み合わないって所か。私以外にも宇宙で戦うようなゲームをしている奴がいるとは思うけど、それがどこまでこのゲームに通用するかは、蓋を開けないと分からんか。
「うーぬ、ぬぅ……」
柳生の奴は未だに唸って考えている。
地上と同じような組み合わせだと近接戦も大変だろうし、そこをどうするかがポイントだが……私は私なりの動かし方と考え方で組み合わせているから合わないよな。此処まで来るのに結構私が悩んできたんだから、その苦労を少しでも知りやがれ。
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