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15章

384話 決勝

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『さあ、いよいよこの闘技強烈大武会も決勝戦!参加プレイヤー2万5千飛んで3人の中の1人、優勝者が今ここに決まる!』
『長い戦いもようやく決着ですね』
『それでは決勝戦、選手入場です!』

 ひと際大きい歓声と共に闘技場の中に入り、指定の位置まで来るとあのやかましい実況が選手紹介を始める。

『最後まで諦めず泥臭くても勝てば官軍、オールオーケー!目の前の障害は全て叩きのめし、最強を証明する!トリックガンナー、アカメぇ!』
『種族特性と、基本スキルとレアスキル、サブ職の組み合わせが非常に上手ですから、戦法がハマると強いですね』

 私の職自体はケルベロスのままだからトリック何て言われは無いんだが、まあ悪い気はしないので良しとしよう。ただまあ紹介され、歓声がまた上がるので拳銃取り出して空砲をかまして花火の様に演出してやる。

『対するは、この選手!電光石火、疾風怒濤、脱兎之勢!誰も私に付いては来れない、追いつけない!神速のマイカぁ!』
『自由にさせると手が付けられないですね、いかに速度を乗らせない様にするかがポイントかと』

 いつも以上の軽装に、うさ耳をぴこぴこと動かしながら私の反対側で軽くジャンプをしながら準備運動をしている。さて、どうやってあいつの足を止めるかな……まあ、色々手段があるし、ここまで来たわけだから、使っていない細かいスキルやらアイテムを出せるってのは決勝以前とは違う所だ。

「今日は、勝ちに来たからね」
「そういえばガチでタイマンするのは初めてだっけか」

 試合開始前の準備タイムはいつも以上に。と言っても装備はいつもと変わらず腰には8発装填の大型拳銃2丁にペッパーボックス、足首に2発装填のデリンジャー、手持ちには銃剣ライフル。投げ物ポーチにはいつもの3種グレネードに手裏剣、苦無、撒菱を準備。スキル周りに関しては特に変わらず変えず。今まで使っていたもので特に弄らない。
 
「これだけ揃えて勝てるかどうか……五分ってとこだな」

 煙草を咥え、毎回のルーティーンの様に火を付けて紫煙を燻らす。
 
「さて、と……早速うちのエースとやるか」

 準備タイムも終わって、向こうでバチバチと稲妻を発しているマイカの奴を眺めて吸いかけの煙草を吐き捨てて銃剣ライフルを構えて相手を見据える。

『それではっ、闘技強烈大武会決勝戦アカメVSマイカ試合開始!』

 試合開始のアナウンスと共に大きく踏み込む音と、こっちに突っ込んでくる稲妻が見えるので、すぐさまスモークを足元に投げ、その上で撒菱を撒いておく。と言っても、信じられない速度で突っ込んでくるので、撒菱なんて気にせず煙の中を突っ込んでくる。
 構えや迎撃なんてへったくれも無い、ただただ速く走ってくるだけなのだが、それだけでも煙を吹き飛ばし、撒菱が刺さろうがガン無視して横を通り過ぎていく。

「ばっかじゃないの!?」
「おっと、行き過ぎた」

 きゅきゅっとゴムと地面が擦れる音をさせ、ブレーキ痕を残しながら一旦停止するマイカへ銃剣ライフルを構え狙い一発。ぴっとマイカの頬を銃弾が掠めていくが直撃せず。
 それにしても狙って構えて撃つの3動作ってだけであいつはフルスロットルでこっちに突っ込んでくるうえに、撃たれたからって怯みもしない。舌打ちを軽く挟んで次弾を狙っているうちにマイカの奴が青い光を引きながらこっちに突っ込んでくると、そのまま飛び蹴り……ではなく、拳を握って顔面を狙って一気に振り抜いてくる。慌てて尻尾を支えにしたうえで状態を反らして回避。格好も悪く、そのまま支えきれずに背中から倒れるが、そんな事よりも回避できたってのが大きいので良し。

「よく避けれるね」
「ギリギリだろ、どう見ても」

 ごろっと転がり、すぐにマイカの方を向くが姿を捉えられない。少し驚いたが、ここで足を止めるのはヤバい。とにかくその場からごろごろと転がると、すっころんだ所に思い切り上空からのストンプ、地面が陥没し、土煙と破片が巻き上がり、その破片で体が浮き上がる。

「どんだけ加速してんだよ」

 浮き上がった体を捻ってどうにかこうにか着地、着地に合わせて尻尾で体を支えるのも忘れない。降ってきたマイカの方を見てまた銃剣ライフルを構えて2発目のスモークを取り出して土煙に混ぜてさらに煙たくさせ、その上でトラッカーを使って相手の居場所を把握。ここまでやってようやく攻勢に出れるって、どんだけきついんだよ。とにかくまだ動いていない状態なのを確認してから三度撃ちで追撃。
 銃剣ライフルの装填は5発なので、このまま追加で1発かましてチャキンと金属クリップが跳ねる音を響かせると、手に何かがぶつかりライフルを落とす。

「音、聞きやすくなってるんだよね」

 あいつも種族特性のスキルを取ってたって事か。音の発生源からこっちの居場所を突き止めて反撃なんてやるじゃないか、マジで。

「どうしてこうも、私の周りは厄介な奴しかいないかな」

 がっつりこっちを見ているマイカにぞっとし、すぐに大型拳銃を1丁だけ抜いてその場から少し飛び退き、小さく腰の辺りで構えて連射。ガウンガウンと銃声を響かせ、陥没した地面の底、煙が上がっている最中の撃ち下ろしをするが。ぴしぴしと細かく弾くような音と共に銃弾が落とされる。

「小癪な」

 撃ち切ったマガジンを手首を捻る事で外に飛ばし、新しいマガジンを詰めながら煙に紛れて潜伏。しようと思った所、ぶんぶんと蹴りを放ち煙を晴らすマイカ。ああやればこうやって対抗してくるとは。すっかり煙も晴れて、久々にマイカと顔を合わせるが、心底楽しそうな顔をしてやがる。もう、辺り一面荒されるせいで撒菱もスモークも全然意味なし。この調子と言うか、あいつの速度でフラッシュバンかましても閃光が出る前にこっちに突っ込んでくるから意味がないだろう。
 
「改めて思えば相性最悪な相手じゃない」

 ちょっとは低速になるかなと思ったら、全くもって気にせずに撒菱踏んでくるわ、突っ込んでくるわ、頭のネジ吹っ飛びすぎだろ、あいつ。一発一発が必殺だし、こっちはこっちで避けるのに必死だから反撃もままならない。

「銃操作するにしても速過ぎて追いつけない、どうにか足を止めさせないといけないわけだけど、それが一番ハードル高いのがなあ」

 新しい煙草を口に咥えてぷらぷらと揺らす。
 
「全く、もうちょっとゲームバランスってのを考えてほしいわ」

 ガンシールドを構え、シールド上部に拳銃をマウントするようにして真っすぐマイカを見据える。こっちの様子を見たマイカがにいっと笑い、こっちに突っ込んでくる。
 それを迎撃するように連続で発砲するが、ジグザグにステップを踏んで避け、撃鉄がカチンと弾切れを知らせた所でしっかり目の前まで接近され、ガンシールドに衝撃が走る。軽く舌打ちをしながら、またマガジンを飛ばして新しいのを入れる隙を狙ってラッシュを受けるのでしっかりガンシールドで防御。

「これ、硬すぎじゃない?」
「お前みたいな強い相手に使うからな」

 と言っても、防御で手一杯だし、押し込まれてるのも足と尻尾で体勢を崩されない様にするので一杯一杯だったりする。さて、ここからどう展開していくか……今までやってた相手は何だかんだで攻勢に出れるタイミングがあったからどうにかできていたが、攻撃の手が緩まなさすぎる。

「やっぱ強いわ、お前」
「でしょー?」

 蹴りの攻撃を防御し続けながら装填……って事も出来ないので、空になってる銃を投げ捨て、2丁目の同じ銃を抜いて狙いを特につけずに雑に発砲。至近距離で撃ったにも関わらず手甲で受け、そのまま容赦なく腹に蹴りを入れられて後ろに吹っ飛ばされる。

「ん-、浅いなあ……鉄板でもいれてない?」
「入れれるわけないでしょ」

 吹っ飛ばされてまた転がりつつ、投げ物ポーチからグレネードを出して生活火魔法で着火。すぐに投げずに返されない程度の所まで手の中に保持し、立ち上がりと共にしゅぱっと投げ付ける。
 
「今更、そんなの……」
「だろうよ!」

 蹴り返そうとしている所に、数発撃ちこんで反応を遅らせると共に爆発。爆炎と爆発音をさせながらマイカがその爆炎の中から突っ込んでくるので、進行方向上、此方に向かってくるのに合わせてまた射撃。流石にダメージが入ってるのかさっきよりもキレは無くなっているので、所々被弾してくれるようになったが、それでも速い事には変わりない。
 残り1発になった所で、勢いのままガンシールドを蹴られて割れてしまう。少し後ろに下がった所、マイカがガンシールドを割った勢いで飛び上がり、空中で姿勢制御をしてすぐに急降下攻撃。これもどうにかこうにか後ろに下がった勢いのままバックステップを踏んで回避。

「一撃が重すぎるんだよ、全く!」

 少し離れた所に落とした銃剣ライフルを銃操作で手元に引き寄せながら、マイカが体を起こすタイミングで残った1発を撃ち込み追撃。左肩に当たってのけ反らせるが、のけ反った勢いに反発せず、体を回して威力を受け流す。あの手この手でこっちの攻撃を耐えるか、何かしらリアクションをしてくるのが厄介だ。

「そろそろ決着付けるよ」
「やってみろ、バトルジャンキー」

 マイカが体を回しきった所で銃剣ライフルが手元にくるので構えるのと合わせてクリップを突っ込んで装填。勿論装填隙に狙ってくるのは変わらず、いつもの様に蹴りの攻撃が飛んでくるので銃剣ライフルで受けつつ、返す攻撃で銃剣で斬りつけ、蹴られ斬られを繰り返す。
 少しの間受けて返すというのを繰り返してから、強く蹴って来るのに合わせて銃剣ライフルをバットの様に持ってフルスイング、大きく衝突音をさせると共に軽く距離が離れた所で、三度撃ちでの3連射。此処まで散々ラッシュをかけ、攻撃に転じてきたマイカの奴もガス欠なのか2発直撃する。

「此処ぉ!」

 体制がぐらついたのを見て、銃剣ライフルをやり投げの要領で投げ付け、銃操作で軌道修正。さっきと同じように肩に銃剣が刺さるので、これ幸いとペッパーボックスを抜いて6発同時発射で追撃。

「やっぱアカメちゃんが一番強いな」

 6発同時の攻撃を手甲で受けられるがバキャっと音を立てその手甲が割れる。撃ち切ったペッパーボックスもすぐに手放して残っているデリンジャーを出す……わけにはまだ行かない。突き刺さった銃剣をそのまま銃操作を使い、押し込んで動きを抑制した状態にし、じりじりと距離を詰める。
 
「このまま接近戦、するつもり?」
「したくないけど、しないと勝てんからな」

 マイカの蹴りが届き、こっちの拳が届くような所まで押さえつけたまま近づいて、大きく息を吐き出してから銃操作をやめると、マイカが一気に動いて腹部目がけて相変わらずの攻撃速度の蹴りを振り抜いてくる。此処が堪え所だぞ、私。

「堪えたら勝ち、堪えられなかったら負けなだけさ!」

 腹の中を全て口から溢れるんじゃないかって位の衝撃を受けるが足と尻尾でどうにかこうにか堪える……が、膝が笑ってる。とにかく尻尾で体と何とか支えてたまま、銃操作で足首の辺りにマウントしておいたデリンジャーを手元に引き寄せ、そのままデリンジャーごとマイカの側頭部を殴りつけると共に入っている銃弾2発を撃ちこむ。ぐらっと大きく体が倒れ込むマイカを見てにやっと笑う……所に、思い切り顎を蹴り上げられて視界が明滅し、そのまま倒れ込む。

『ダブルノックアウト!ダブルノックアウト!』
『ただ引き分けはありませんので、先に起き上がり、拳を突き上げた方の勝ちです』

 やばい、もろにダメージ貰ってたのもあって、全然立ち上がれる気配がない。
 ああ、くそ、これで私の負けか……と、思ってマイカの方をちらりと見ればあいつも立ち上がる気配がない。ならもう、根性勝負か?

「やっぱ、最後は私が勝つんだよ!」
「今日ばっかりは、勝つから……!」

 残ったMPを使って銃剣ライフルを引っ張り、杖の様に持たれつつずりずりと立ち上がろうとする。が、それを阻んでくるのは勿論マイカで、私の足を支えにして立ち上がってくる。ここで振り解いたら多分もう私も立てん。
 
「ああ、もう、重いわ!」
「負けんからぁ……!」

 ぜいぜい荒い息を吐き出しつつ、先に立ちあがり拳を上げる所でマイカが突きあげようとした腕にもたれぶら下がる。片手は銃剣を握って離せないし、これはちょっとやばい気がしてきた。

「勝ち逃げなんて、させないから……!」

 大したダメージを受けてもいないのに何でこんなに疲弊してるんだ?と、思ったけど同じような事をあのおしゃべり忍者で見た。簡単に言えばスキルの反動で動けなくなったって事だ。

「ええい…そのまま、へばってろ……!」

 ぶら下られたまま、無理くり腕を上げ、マイカをぶら下げた状態で拳を突き上げる。と、大きく試合終了のアナウンスが流れ、勝者を名前を高らかに宣言される。
 それを聞いてすぐにべたんと尻もちを付いて座り込み、マイカもだらっと私にくっついたまま悔しそうな声を漏らす。が、そんな事は気にせずに、私自身吼える様に叫び声を上げる。
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