409 / 622
15章
380話 ステゴロ
しおりを挟む
ただただ厄介な相手って、本当にやりにくい。
最初の殴り合いを素直に受けた私も私だが、とにかく相手をしていてやりにくい。私自身はそこまで近づく事はしないが向こうは隙あらば接近してきてブレスや何やらよく分からん変な範囲攻撃を振ってきたりするうえに、距離を取ったらとったで遠距離攻撃で反撃してくる。
魔法職って基本的に耐久面で難があるからよほどの事じゃないかぎり接近戦をしないと思っていたけど、どっちも対応しているってのは単純に強い。ポンコツの奴が相手次第ってのを抜きにして、強いって言われる理由は遠近両用で立ち回れるって部分が大きいからになる。めんどくさすぎるわ、マジで。
「厄介すぎてムカつく」
「そんなに褒めても攻撃しか出さないわよ」
この感じも私そっくりでなおの事腹立つわ。つまるところ私の相手をしていると大体こういう感じの感想を抱くって事か。今まで相手していた連中よ、ちょっと申し訳なかった、これからはもっときついから覚悟しておけよ。
「それにしても貴女、大分タフね、結構本気なのだけど」
「軽く倒せたら楽しめないだろ」
会話をしながらお互い回復と補充をして一息入れる。此処まで魔法と銃の撃ち合いをしていたのもあって、なかなかの長期戦だ。こっちはMPを使う行動を少なくしているのでHPの方だけが問題だが、向こうは向こうでまだまだ余裕だって顔をしているので油断は出来ない。
「結構弱らせてるのに、そこまで動けるの初めて見たわ」
「その台詞、そっくりそのまま返すわ」
「でも、まあ……私が勝つのだけど?」
そう言うと共にまたブレス攻撃をしてくるのでそれを避け、すぐさま銃剣ライフルを構えて反撃……するにもやけに動作が鈍い。別に状態異常にかかっている訳でもないのに、こんな事が起こりうるのか?ここの運営ならそういう何かの異常が出たら警告が出るってのに。
とにかく重たいライフルを構えて一発、さっきより大きい反動で銃が暴れたせいで狙いも定まらない。試合開始からの疲弊か?いや、そんな機能はないからあいつがなにかを仕掛けてきてるはずなんだが……そう思案している最中にも攻撃は飛んでくる。
ずっと戦っている割に殆ど初見って魔法が飛んでこないのはやらしい。こっちはこっちで飛んでくる魔法を対魔法用のガンシールドで防いでどうにかこうにか凌いでいるばかりだというのに。大体なんだよ、目からビーム発射したり、手のひらから水圧の掛かって水を出したり、バリエーションが豊富すぎる。結構ガリガリ使いまくってるせいでガンシールドもそろそろ限界だし、この辺りで勝負を掛けないと負ける。
兎に角現状、何をされたか分からないが、重量がきつい銃剣ライフルを持つのは厳しい、多分この状態なら腰に提げている拳銃も反動が抑制出来ない。ペッパーボックスは不意打ちの一発ぽっきりのびっくり装備だからこの試合じゃ使えない、なんだったら装填するのに結構手間が掛かる。
「こんな所で出したくなかったってのに、仕方がない」
とりあえずのスモークグレネードで相手の視界を防いでからインベントリに突っ込んでおいた忍者刀を引っ張り出して銃剣ライフルと交換しつつ、腰に提げている拳銃と同じものを銃剣ライフルの代わりに取り出しこれも同じように腰に提げて、ちょっとした装備変更。何て事していれば風魔法のような物で煙をあっという間に晴らされる。あの手この手で反撃してきおって、厄介すぎる。
「あら、装い変わった?」
「少しだけ、な」
スラっと忍者刀を抜いて片手で構えながら一気に接近。さっきまで遠距離攻撃主体で殴り合っていたので少し相手が驚いたのでその隙を見逃さずに攻撃。思い切り胴斬りしたがやはり硬い音をさせてからばらばらと殻が落ちてくる。
とは言え、もうこっちは接近戦で行くって決めてるので、お構いなしに攻撃を続けて相手の魔法を出させないようにさせながらかなりのごり押し。向こうも向こうで防御魔法か分からないがどうにかこうにか堪えてくるのでまあ大変。ばらばらと殻ばかり落としてくる。
「もう、やめなさいよ!」
そう言うと、辺りを吹っ飛ばすようにまた大きく風を起こしてくるので後ろに軽く吹っ飛ぶ。ただそれを足と尻尾で堪えて耐えつつ、苦無と手裏剣の投げ物コンボで追撃。さっきと同じように殻で阻まれると思っていたら最初の数発は普通に刺さってダメージが入るが、すぐに硬い音をさせて弾かれるようになる。
「このまま素直に負けてくれりゃやめてやるさ」
投げ物ポーチから片手で4本、4枚投げ物を出しては投げ付け、その場に釘付けと少しだけ分かった攻略方法を試しながらまた接近して一発。この間にも礫や炎、水、風、色々な物を飛ばしてくるので中々のダメージを受けてガンシールドもひしゃげて、忍者刀もボロボロになったが最初に殴り合いした距離にまで近づいて折れるんじゃないかって勢いで殴りまくる、が、反撃の一発を貰うと忍者刀が折れ、また距離を取らせられる。
って言うか忍者刀自体の振りも遅いし、結構がんがん殴ってるのに全然ダメージが入っていかない。あれもこれもあのブレスからだよな。
「……状態異常じゃなくてただのデバフ効果か」
「あら、ばれちゃった?」
どちらかと言えば攻撃力、防御力の総合数値から割合なり、決まった数値を下げるものは知っていたがステータスに干渉してくる魔法ってのは初めてだ。だったらあの銃の反動が抑えられないのや振りが遅くなったってのに説明は付く。
「ステータス下げればいい勝負になったでしょ?」
「ネタはばれたし、決着付けるぞ」
からんと中途半端になった長さ音の忍者刀を投げてから煙草に火を付け、拳を見せる。
「本気?」
「もう手しか残ってねえよ」
落とされたステータスで銃を使うにもまともに当たる気がしないし、さっきの攻撃で向こうもMPがほぼない感じもあったので、この交渉は賭けに近い。
「もうMP無いんだろ、どっちも絞り切った後だし、いい勝負じゃないか」
「良いわ、乗った」
同じように煙草に火を付けて、2人揃って一服した後に地面に煙草を置いてから最初と同じように2人並んで殴り合い開始。流石にもう引く事も出来ないのでどっちかが倒れれば勝ちって状況だ。
こうなってくるともう意地の張り合いだが、ゲームには根性なんてステータスは無いので先にHPが尽きたら負け、何ともわかりやすい。そしてやけにリアルな音をする殴り合いを始めて数発目。
「……後一発ね」
「こっちもあと一発だ」
ぜいぜいと荒い息を吐き出しながら相手をじっと見て右拳を握ってじっと見つめる。
「倒れ、ろぉ!」
「死ねぇ!」
同時に右拳を振り抜いて相手の顔面に拳をめり込ませる。
『第2回戦第2試合、勝者は……』
最初の殴り合いを素直に受けた私も私だが、とにかく相手をしていてやりにくい。私自身はそこまで近づく事はしないが向こうは隙あらば接近してきてブレスや何やらよく分からん変な範囲攻撃を振ってきたりするうえに、距離を取ったらとったで遠距離攻撃で反撃してくる。
魔法職って基本的に耐久面で難があるからよほどの事じゃないかぎり接近戦をしないと思っていたけど、どっちも対応しているってのは単純に強い。ポンコツの奴が相手次第ってのを抜きにして、強いって言われる理由は遠近両用で立ち回れるって部分が大きいからになる。めんどくさすぎるわ、マジで。
「厄介すぎてムカつく」
「そんなに褒めても攻撃しか出さないわよ」
この感じも私そっくりでなおの事腹立つわ。つまるところ私の相手をしていると大体こういう感じの感想を抱くって事か。今まで相手していた連中よ、ちょっと申し訳なかった、これからはもっときついから覚悟しておけよ。
「それにしても貴女、大分タフね、結構本気なのだけど」
「軽く倒せたら楽しめないだろ」
会話をしながらお互い回復と補充をして一息入れる。此処まで魔法と銃の撃ち合いをしていたのもあって、なかなかの長期戦だ。こっちはMPを使う行動を少なくしているのでHPの方だけが問題だが、向こうは向こうでまだまだ余裕だって顔をしているので油断は出来ない。
「結構弱らせてるのに、そこまで動けるの初めて見たわ」
「その台詞、そっくりそのまま返すわ」
「でも、まあ……私が勝つのだけど?」
そう言うと共にまたブレス攻撃をしてくるのでそれを避け、すぐさま銃剣ライフルを構えて反撃……するにもやけに動作が鈍い。別に状態異常にかかっている訳でもないのに、こんな事が起こりうるのか?ここの運営ならそういう何かの異常が出たら警告が出るってのに。
とにかく重たいライフルを構えて一発、さっきより大きい反動で銃が暴れたせいで狙いも定まらない。試合開始からの疲弊か?いや、そんな機能はないからあいつがなにかを仕掛けてきてるはずなんだが……そう思案している最中にも攻撃は飛んでくる。
ずっと戦っている割に殆ど初見って魔法が飛んでこないのはやらしい。こっちはこっちで飛んでくる魔法を対魔法用のガンシールドで防いでどうにかこうにか凌いでいるばかりだというのに。大体なんだよ、目からビーム発射したり、手のひらから水圧の掛かって水を出したり、バリエーションが豊富すぎる。結構ガリガリ使いまくってるせいでガンシールドもそろそろ限界だし、この辺りで勝負を掛けないと負ける。
兎に角現状、何をされたか分からないが、重量がきつい銃剣ライフルを持つのは厳しい、多分この状態なら腰に提げている拳銃も反動が抑制出来ない。ペッパーボックスは不意打ちの一発ぽっきりのびっくり装備だからこの試合じゃ使えない、なんだったら装填するのに結構手間が掛かる。
「こんな所で出したくなかったってのに、仕方がない」
とりあえずのスモークグレネードで相手の視界を防いでからインベントリに突っ込んでおいた忍者刀を引っ張り出して銃剣ライフルと交換しつつ、腰に提げている拳銃と同じものを銃剣ライフルの代わりに取り出しこれも同じように腰に提げて、ちょっとした装備変更。何て事していれば風魔法のような物で煙をあっという間に晴らされる。あの手この手で反撃してきおって、厄介すぎる。
「あら、装い変わった?」
「少しだけ、な」
スラっと忍者刀を抜いて片手で構えながら一気に接近。さっきまで遠距離攻撃主体で殴り合っていたので少し相手が驚いたのでその隙を見逃さずに攻撃。思い切り胴斬りしたがやはり硬い音をさせてからばらばらと殻が落ちてくる。
とは言え、もうこっちは接近戦で行くって決めてるので、お構いなしに攻撃を続けて相手の魔法を出させないようにさせながらかなりのごり押し。向こうも向こうで防御魔法か分からないがどうにかこうにか堪えてくるのでまあ大変。ばらばらと殻ばかり落としてくる。
「もう、やめなさいよ!」
そう言うと、辺りを吹っ飛ばすようにまた大きく風を起こしてくるので後ろに軽く吹っ飛ぶ。ただそれを足と尻尾で堪えて耐えつつ、苦無と手裏剣の投げ物コンボで追撃。さっきと同じように殻で阻まれると思っていたら最初の数発は普通に刺さってダメージが入るが、すぐに硬い音をさせて弾かれるようになる。
「このまま素直に負けてくれりゃやめてやるさ」
投げ物ポーチから片手で4本、4枚投げ物を出しては投げ付け、その場に釘付けと少しだけ分かった攻略方法を試しながらまた接近して一発。この間にも礫や炎、水、風、色々な物を飛ばしてくるので中々のダメージを受けてガンシールドもひしゃげて、忍者刀もボロボロになったが最初に殴り合いした距離にまで近づいて折れるんじゃないかって勢いで殴りまくる、が、反撃の一発を貰うと忍者刀が折れ、また距離を取らせられる。
って言うか忍者刀自体の振りも遅いし、結構がんがん殴ってるのに全然ダメージが入っていかない。あれもこれもあのブレスからだよな。
「……状態異常じゃなくてただのデバフ効果か」
「あら、ばれちゃった?」
どちらかと言えば攻撃力、防御力の総合数値から割合なり、決まった数値を下げるものは知っていたがステータスに干渉してくる魔法ってのは初めてだ。だったらあの銃の反動が抑えられないのや振りが遅くなったってのに説明は付く。
「ステータス下げればいい勝負になったでしょ?」
「ネタはばれたし、決着付けるぞ」
からんと中途半端になった長さ音の忍者刀を投げてから煙草に火を付け、拳を見せる。
「本気?」
「もう手しか残ってねえよ」
落とされたステータスで銃を使うにもまともに当たる気がしないし、さっきの攻撃で向こうもMPがほぼない感じもあったので、この交渉は賭けに近い。
「もうMP無いんだろ、どっちも絞り切った後だし、いい勝負じゃないか」
「良いわ、乗った」
同じように煙草に火を付けて、2人揃って一服した後に地面に煙草を置いてから最初と同じように2人並んで殴り合い開始。流石にもう引く事も出来ないのでどっちかが倒れれば勝ちって状況だ。
こうなってくるともう意地の張り合いだが、ゲームには根性なんてステータスは無いので先にHPが尽きたら負け、何ともわかりやすい。そしてやけにリアルな音をする殴り合いを始めて数発目。
「……後一発ね」
「こっちもあと一発だ」
ぜいぜいと荒い息を吐き出しながら相手をじっと見て右拳を握ってじっと見つめる。
「倒れ、ろぉ!」
「死ねぇ!」
同時に右拳を振り抜いて相手の顔面に拳をめり込ませる。
『第2回戦第2試合、勝者は……』
0
お気に入りに追加
906
あなたにおすすめの小説
VRゲームでも身体は動かしたくない。
姫野 佑
SF
多種多様な武器やスキル、様々な【称号】が存在するが職業という概念が存在しない<Imperial Of Egg>。
古き良きPCゲームとして稼働していた<Imperial Of Egg>もいよいよ完全没入型VRMMO化されることになった。
身体をなるべく動かしたくないと考えている岡田智恵理は<Imperial Of Egg>がVRゲームになるという発表を聞いて気落ちしていた。
しかしゲーム内の親友との会話で落ち着きを取り戻し、<Imperial Of Egg>にログインする。
当作品は小説家になろう様で連載しております。
章が完結次第、一日一話投稿致します。
神速の冒険者〜ステータス素早さ全振りで無双する〜
FREE
ファンタジー
Glavo kaj Magio
通称、【GKM】
これは日本が初めて開発したフルダイブ型のVRMMORPGだ。
世界最大規模の世界、正確な動作、どれを取ってもトップレベルのゲームである。
その中でも圧倒的人気な理由がステータスを自分で決めれるところだ。
この物語の主人公[速水 光]は陸上部のエースだったが車との交通事故により引退を余儀なくされる。
その時このゲームと出会い、ステータスがモノを言うこの世界で【素早さ】に全てのポイントを使うことを決心する…
後輩と一緒にVRMMO!~弓使いとして精一杯楽しむわ~
夜桜てる
SF
世界初の五感完全没入型VRゲームハードであるFUTURO発売から早二年。
多くの人々の希望を受け、遂に発売された世界初のVRMMO『Never Dream Online』
一人の男子高校生である朝倉奈月は、後輩でありβ版参加勢である梨原実夜と共にNDOを始める。
主人公が後輩女子とイチャイチャしつつも、とにかくVRゲームを楽しみ尽くす!!
小説家になろうからの転載です。
最悪のゴミスキルと断言されたジョブとスキルばかり山盛りから始めるVRMMO
無謀突撃娘
ファンタジー
始めまして、僕は西園寺薫。
名前は凄く女の子なんだけど男です。とある私立の学校に通っています。容姿や行動がすごく女の子でよく間違えられるんだけどさほど気にしてないかな。
小説を読むことと手芸が得意です。あとは料理を少々出来るぐらい。
特徴?う~ん、生まれた日にちがものすごい運気の良い星ってぐらいかな。
姉二人が最新のVRMMOとか言うのを話題に出してきたんだ。
ゲームなんてしたこともなく説明書もチンプンカンプンで何も分からなかったけど「何でも出来る、何でもなれる」という宣伝文句とゲーム実況を見て始めることにしたんだ。
スキルなどはβ版の時に最悪スキルゴミスキルと認知されているスキルばかりです、今のゲームでは普通ぐらいの認知はされていると思いますがこの小説の中ではゴミにしかならない無用スキルとして認知されいます。
そのあたりのことを理解して読んでいただけると幸いです。
最前線攻略に疲れた俺は、新作VRMMOを最弱職業で楽しむことにした
水の入ったペットボトル
SF
これまであらゆるMMOを最前線攻略してきたが、もう俺(大川優磨)はこの遊び方に満足してしまった。いや、もう楽しいとすら思えない。
ゲームは楽しむためにするものだと思い出した俺は、新作VRMMOを最弱職業『テイマー』で始めることに。
βテストでは最弱職業だと言われていたテイマーだが、主人公の活躍によって評価が上がっていく?
そんな周りの評価など関係なしに、今日も主人公は楽しむことに全力を出す。
この作品は「カクヨム」様、「小説家になろう」様にも掲載しています。
Free Emblem On-line
ユキさん
ファンタジー
今の世の中、ゲームと言えばVRゲームが主流であり人々は数多のVRゲームに魅了されていく。そんなVRゲームの中で待望されていたタイトルがβテストを経て、ついに発売されたのだった。
VRMMO『Free Emblem Online』
通称『F.E.O』
自由過ぎることが売りのこのゲームを、「あんちゃんも気に入ると思うよ~。だから…ね? 一緒にやろうぜぃ♪」とのことで、βテスターの妹より一式を渡される。妹より渡された『F.E.O』、仕事もあるが…、「折角だし、やってみるとしようか。」圧倒的な世界に驚きながらも、MMO初心者である男が自由気ままに『F.E.O』を楽しむ。
ソロでユニークモンスターを討伐、武器防具やアイテムも他の追随を許さない、それでいてPCよりもNPCと仲が良い変わり者。
そんな強面悪党顔の初心者が冒険や生産においてその名を轟かし、本人の知らぬ間に世界を引っ張る存在となっていく。
なろうにも投稿してあります。だいぶ前の未完ですがね。
VRMMO~鍛治師で最強になってみた!?
ナイム
ファンタジー
ある日、友人から進められ最新フルダイブゲーム『アンリミテッド・ワールド』を始めた進藤 渚
そんな彼が友人たちや、ゲーム内で知り合った人たちと協力しながら自由気ままに過ごしていると…気がつくと最強と呼ばれるうちの一人になっていた!?
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる