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13章

外伝10 クラン外

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「なあ、この間の配信みたか?」
「ポンコツチャンネルの方?それともアオチャンの方?」
「ポンコツかな、またいつもの面子でボス倒してたんだけど、新しい銃を使ってるみたいで、出所が気になる」
「ガンナーの先駆者だよな、新しい情報出してくれるから助かるわ」
「カンパニー行って銃見てくる?使ってるって事はクランショップに並んでると思うけど」
「でも使ってたのは普通の拳銃の二丁だし、どこか変わった所あった?」
「いつもより銃で受けて殴ってたかな、前回の配信とかに比べて積極的に振ってたよ」
「やっぱりガンナーって拳銃メインのガンカタが環境に居続けてる気がする」
「拳銃は火力がないから銃弾の消費が厳しいよ」
「固定ダメと通常ダメだから、後者があれば問題ないよ、ヒットストップ使えるし、全然環境」
「ガンカタって言うか接近系ガンナーそんなに多い?」
「多いよ、ライフルやショットガンじゃ出せない手数と、低耐久、低防御を銃受け出来るのも強み」
「銃種もそんなにないしなあ……持ってる銃とか売ってる銃ってなにある?」
「いやいや結構あるだろ、拳銃だって先込め、リボルバー、オートの3種でなおかつそこから種類あるし」
「ギルド行けで終わる話題だな」
「……ってかガンナー先駆者がポンコツっておかしくね?」
「何が?」
「そもそも配信始めたときに銃弾とヒント貰ったわけだし、先にやってたのはあのドラゴニアンじゃないの」
「どこからこのゲームを知ったかとか、動画を見てるかじゃねえの、明らかにポンコツより上だよ、ドラゴニアンは」
「新参バッシングみたいな事はやめたれ」
「そもそもポンコツが『ボス』って呼んでるし」
「あれあだ名じゃないのか」
「ポンコツの所属してるクランマスターのあだ名がボスだよ」
「葉巻咥えてコート着ながらでかい銃振り回してりゃそう呼ばれるわ」
「やけにでかいあの銃ってギルドにも売ってないんだよなあ……でかい銃は浪漫」
「110mm対艦ライフルは手に入れたけど、あんなもん振り回せるのはアホだぞアホ」
「やっぱ使いやすさで言えば拳銃か」
「撃たないで戦えるようになる銃剣ライフルの世話になった奴も多いだろうに」
「ポンコツがガンナーギルドにいるから会いに行こうぜ」
「気軽に話しかけられるプレイヤーで配信者って中々いないよなあ……」





「ポンコツとあってきた、ものっそいフレンドリーでめっちゃサービス精神旺盛だった」
「身近な有名人っていいな」
「パーティ組んで転戦してるから中々会えないんだよな、配信外だとクランハウスにいるみたいだし」
「そういえばボスって人も受付で何か買ってたけど、ポンコツの比じゃないくらいにかっこよかったわ」
「めっちゃ人相悪いし、火気厳禁の所で葉巻咥えてすげえ態度だったけど、腰に差してた銃は凄かった」
「凄いっていっても拳銃だろ」
「ポンコツの配信でもちらちら写ってた銃じゃないの?」
「いやもう、何て言うか像撃ちとか言われるようなごっつい奴、あんなの気軽に撃てる気がしねえよ」
「マジか……もっと詳しく知りたいんだが?」
「配信で映ってるの見るしかないんじゃないかなあ、公式のイベント動画じゃ上位陣じゃないと映らないし」
「そういえば光線出せるのも配信で見たけど、どういうスキルなんだろうな」
「本人に聞きに行けば教えてくれるんじゃね?」
「ばっか、おいそれとポンコツ繋がりで聞けるわけないだろ」
「でもガンナーには優しいだろ、ポンコツに優しくしてるしな……ただめっちゃ不愛想で目つきも悪いしずっと睨んできてるような感じだけど」
「指で銃の形作ってこっちにばーんってジェスチャーしてきたのは思わず動画取りたかった」
「でも人相含めてきっついしなあ……ああいうタイプってめっちゃガチ勢って感じあるから近寄りにくい」
「わかるわー、絶対きついぜ、あの人」
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