345 / 622
12章
320話 アカメのいないところ
しおりを挟む
「あれ、ボスどこいったの?」
「アカメなら次の襲撃対策だとか言って自宅に戻ったな」
「犬野郎の弟をまた連れてたけど、本腰いれるんじゃねえのか」
ももえ、十兵衛、ニーナの井戸端会議。
相変わらず各々が好き勝手に動いているので、たまたまクランに行った時にいれば、多少近況なり世間話をしたら、またそれぞれの作業に戻っていく。
クランチャットと言うか、専用の会話もある事はあるが、そもそもアカメが連絡するために使う場合が多く、殆どがいるいない、共有ボックスの中身はどうとか言う業務連絡くらいしかない。
しかもその会話で起きる『いるいない』もどこにいるかまでは聞くのがいないのでクランハウスに来て『やっぱりいねえ』って話になる。
「ボスがガヘリスくん呼びつけるって事はマジなんだろうねー……配信準備しとこ」
「どこの誰かしらねーけど、火付けたのは悪手だな」
「巻き込まれるこっちの身にもなってほしいな」
うんうんと十兵衛が頷きつつ、アイオンにグラスを一つ頼んで持ってきてもらう。アカメは特に気にしていないが、ヴェンガンズカンパニーのクランハウスはしっかり家財が揃っていたりする。アカメがいつも使っている椅子もニーナが作ってしれっと置いたらお気に入りとして座っている。
「何をやるかと聞いたのは?」
「じぇんじぇーん、ボスって人に言わないで驚かせるのが悪いとこだよね」
「俺様も聞いてねえな……自宅って事は硝石丘か……爺さんの酒蔵また空にされるんじゃねえのか?」
「いや、それはないな、酒造クランから大量に酒とアルコール仕入れているから、こっちも向こうも手を付けてないと言っている」
「あー、そこからボス仕入れてたんだ、共有ボックスに死ぬほどあったし」
クラン員で共有しているボックスも、5割ガンナー用、3割がそれぞれの好きな物、残った2割がアカメが集めたいらない物だったり使う物を大量に放り込まれている。そして、その共有ボックスの整理をするのはシオンの仕事だったりする。
「ま、配信映えするから何でもいいかな」
「何かしてほしけりゃ連絡がくんだろ、あれこれやってるんだし心配するほどじゃねえよ」
「ニーナはアカメの事をよく分かってるな」
「っせーよ!てめーが心配しすぎなんだっての」
悪態を付き、ぷりぷりと怒りながらニーナが2Fの転移地点からさっさと移動する。
「とりあえず私も火炎瓶捌いてくるかなぁ……ボスのせいで忙しいんだよねー」
「……そんなに心配してるか、儂は」
「仲間って言うか、父子的な感じ?見てないと色々やらかすから気にしてるーって」
そう言われれば自分の顎髭をもしゃもしゃと弄り、なるほどと小さく呟く。
「んじゃ、まったねー」
「ふむ、儂も行くか」
アイオンからグラスを受け取り、自作の酒を呷って一息付けてからももえに続いて十兵衛もクランハウスを後にする。
「瓶に細工しろって鍛冶だっての、こっちは!」
「対爆装備なんて作った事ないっての!」
生産組のバイパーと菖蒲が地下の作業場で二人揃って、蒸留器から出した酒を飲みつつアカメに悪態を付いている。大体無茶ぶりの思い付きで振り回されている所もあるので、しかめっ面でグラスを傾けて勝手に酒盛りをしている。
「そらー、任せて貰ってるけど、丸投げの度合いが酷いんだよ、最近」
「最初は細かくあれこれ指定してたんですけど、確かに丸投げが多くなってる」
「生産職は生産職で大変だって言うのにあいまいなんだよったくー」
いちいちグラスに注いでいたのを直で飲み始めながらげふーっと大きめの息を吐き出しつつも、がちゃがちゃと手元でガラス瓶を弄る。それにそうだそうだと言いつつも、手元で色々な素材を弄繰り回す菖蒲。傍から見れば節操がない。
「まあ、頼まれたらやるけどよぉ、もうちょっと労ってもいいよなあ」
「代わりに自由にやらせてるだろ、ってカウンター貰うんでしょうけど」
「あー、それ、それな、人使い荒いんだよ、ったく」
弄繰り回していたガラス瓶を置いて、レシピを確認。
「そっちはどうなんだ、また無茶な装備作ってくれって言われたみたいだけど」
「同じスーツを作ってその上で、耐性を変えろって言うんですよ、で、付与したこともない耐爆だって……無茶言い過ぎなんですよ!」
「あー、でたでた、色々用意はするけど手伝いはできねえパターン……信頼してるんだろうけど、丸投げがなぁ」
はあーっと大きく2人でため息を付きながら暫く酒盛りを続ける。
「で、目処は?」
「たってる、何だかんだマイカさんやバイオレットさんが集めてる素材もあるし、ボスが集めてるのもあるから」
「出来ねえよ!って頭ごなしに拒否らせない状況ってのもまたなあ……」
「厄介な人に捕まりましたよ、ほんと」
うんうんと2人で頷き、レシピを更新しつつも二人で暫く騒ぎ続ける。
「おねーさん、またなんかやるみたい」
「んー、売られた喧嘩を買うってだけでしょ」
「売られた喧嘩かあ、よくおねーさんと戦おうと思うね」
「このゲームがPK有りならとっくの昔に壊滅させてると思うよぉ」
「おねーさん、ゲーム上手だけどそんなにガチガチなんだ」
バイオレットとマイカで第4エリアの3辺りまでやってきてレベリング中。ももえはこの戦いについてこれないので置いてきた。
相変わらずの蹴り技、また相変わらずの全身刃物を装備して蹴り飛ばし、切り伏せ、じゃんじゃかモンスターを倒しまくり、ドロップ品を回収していく。
2人の装備もバイパーと菖蒲、ニーナが頼まれれば作っているのでレア品含めて使わない奴は共有ボックスに突っ込んでほったらかし。あとは頼んで出来上がるのが待つというオートメーション式になっている。
「いやー、ガチでしょー、一緒にやってて『あ、やべえ』って思ったのはゾンビ相手してた時に1体1体確実に首刎ねて退路確保してた時」
「倒したら消えるのにそこまでするんだ……」
「倒したら勝ちって思ってるからボスに強力な攻撃与えながら吹っ飛ぶの見たときも関心したねぇ」
「自爆特攻?」
「そうそう、アカメちゃんの怖い所はそこなんだよねぇ」
モンスターの首に足を引っ掛け引き倒すと、そのまま捻って首を折るように動いてモンスターを倒す。バイオレットからしたらそうやって確実に仕留めるあんたも大概だって思う訳だが。
「自爆特攻って言うかぁ……『自分がやられてもどうにかできる状況にする』って部分かなぁ、PvP、PvE共に、勝ちに貪欲ってとこ」
「なるほどねぇ……確かにおねーさん、負けるって嫌いそう」
飛び掛かってきた人型モンスターの両手を2刀で落として、狼狽えた所で大太刀を背中から抜いて上段から一気に振り下ろし。斬ると言うよりも叩き潰す様にしてモンスターを倒す。
マイカからしたらそうやって倒すのも大概じゃない?って思う訳だが。
「負けるのは大嫌いだねぇ、レースイベントの時はうちのクラン総動員でどうにかこうにかだし、諦めないからめっちゃ苦戦したからねぇ」
「レースイベントは上位陣しか動画になってなかったから見れないのよねー」
「ああ、でも、ももちゃんの配信動画のアーカイブはあるかなぁ」
しばらく戦い、諸々倒し、一息つけるとヴィエに戻ってクランハウスに帰還する。
で、すぐにクランの共有ボックスに溜めこんだドロップ品をぶん投げると、アイオン姉妹がちょっとだけ嫌な顔をする。もちろん理由は使わないアイテムは全て雑多に突っ込むせいだ。
「おつおつー」
「もうちょっと回っても良いけど、そろそろくるかなぁ」
『エルスタンに襲撃が予想されています。襲撃開始は2時間後になります』
「ほらきたぁ」
「でもエルスタンだから、どーする?」
「そりゃあ、行くに決まってるよぉ、あたしってアカメちゃんラブだからついてっちゃうしぃ」
「うちのクランはボスにメロメロだねー」
「アカメなら次の襲撃対策だとか言って自宅に戻ったな」
「犬野郎の弟をまた連れてたけど、本腰いれるんじゃねえのか」
ももえ、十兵衛、ニーナの井戸端会議。
相変わらず各々が好き勝手に動いているので、たまたまクランに行った時にいれば、多少近況なり世間話をしたら、またそれぞれの作業に戻っていく。
クランチャットと言うか、専用の会話もある事はあるが、そもそもアカメが連絡するために使う場合が多く、殆どがいるいない、共有ボックスの中身はどうとか言う業務連絡くらいしかない。
しかもその会話で起きる『いるいない』もどこにいるかまでは聞くのがいないのでクランハウスに来て『やっぱりいねえ』って話になる。
「ボスがガヘリスくん呼びつけるって事はマジなんだろうねー……配信準備しとこ」
「どこの誰かしらねーけど、火付けたのは悪手だな」
「巻き込まれるこっちの身にもなってほしいな」
うんうんと十兵衛が頷きつつ、アイオンにグラスを一つ頼んで持ってきてもらう。アカメは特に気にしていないが、ヴェンガンズカンパニーのクランハウスはしっかり家財が揃っていたりする。アカメがいつも使っている椅子もニーナが作ってしれっと置いたらお気に入りとして座っている。
「何をやるかと聞いたのは?」
「じぇんじぇーん、ボスって人に言わないで驚かせるのが悪いとこだよね」
「俺様も聞いてねえな……自宅って事は硝石丘か……爺さんの酒蔵また空にされるんじゃねえのか?」
「いや、それはないな、酒造クランから大量に酒とアルコール仕入れているから、こっちも向こうも手を付けてないと言っている」
「あー、そこからボス仕入れてたんだ、共有ボックスに死ぬほどあったし」
クラン員で共有しているボックスも、5割ガンナー用、3割がそれぞれの好きな物、残った2割がアカメが集めたいらない物だったり使う物を大量に放り込まれている。そして、その共有ボックスの整理をするのはシオンの仕事だったりする。
「ま、配信映えするから何でもいいかな」
「何かしてほしけりゃ連絡がくんだろ、あれこれやってるんだし心配するほどじゃねえよ」
「ニーナはアカメの事をよく分かってるな」
「っせーよ!てめーが心配しすぎなんだっての」
悪態を付き、ぷりぷりと怒りながらニーナが2Fの転移地点からさっさと移動する。
「とりあえず私も火炎瓶捌いてくるかなぁ……ボスのせいで忙しいんだよねー」
「……そんなに心配してるか、儂は」
「仲間って言うか、父子的な感じ?見てないと色々やらかすから気にしてるーって」
そう言われれば自分の顎髭をもしゃもしゃと弄り、なるほどと小さく呟く。
「んじゃ、まったねー」
「ふむ、儂も行くか」
アイオンからグラスを受け取り、自作の酒を呷って一息付けてからももえに続いて十兵衛もクランハウスを後にする。
「瓶に細工しろって鍛冶だっての、こっちは!」
「対爆装備なんて作った事ないっての!」
生産組のバイパーと菖蒲が地下の作業場で二人揃って、蒸留器から出した酒を飲みつつアカメに悪態を付いている。大体無茶ぶりの思い付きで振り回されている所もあるので、しかめっ面でグラスを傾けて勝手に酒盛りをしている。
「そらー、任せて貰ってるけど、丸投げの度合いが酷いんだよ、最近」
「最初は細かくあれこれ指定してたんですけど、確かに丸投げが多くなってる」
「生産職は生産職で大変だって言うのにあいまいなんだよったくー」
いちいちグラスに注いでいたのを直で飲み始めながらげふーっと大きめの息を吐き出しつつも、がちゃがちゃと手元でガラス瓶を弄る。それにそうだそうだと言いつつも、手元で色々な素材を弄繰り回す菖蒲。傍から見れば節操がない。
「まあ、頼まれたらやるけどよぉ、もうちょっと労ってもいいよなあ」
「代わりに自由にやらせてるだろ、ってカウンター貰うんでしょうけど」
「あー、それ、それな、人使い荒いんだよ、ったく」
弄繰り回していたガラス瓶を置いて、レシピを確認。
「そっちはどうなんだ、また無茶な装備作ってくれって言われたみたいだけど」
「同じスーツを作ってその上で、耐性を変えろって言うんですよ、で、付与したこともない耐爆だって……無茶言い過ぎなんですよ!」
「あー、でたでた、色々用意はするけど手伝いはできねえパターン……信頼してるんだろうけど、丸投げがなぁ」
はあーっと大きく2人でため息を付きながら暫く酒盛りを続ける。
「で、目処は?」
「たってる、何だかんだマイカさんやバイオレットさんが集めてる素材もあるし、ボスが集めてるのもあるから」
「出来ねえよ!って頭ごなしに拒否らせない状況ってのもまたなあ……」
「厄介な人に捕まりましたよ、ほんと」
うんうんと2人で頷き、レシピを更新しつつも二人で暫く騒ぎ続ける。
「おねーさん、またなんかやるみたい」
「んー、売られた喧嘩を買うってだけでしょ」
「売られた喧嘩かあ、よくおねーさんと戦おうと思うね」
「このゲームがPK有りならとっくの昔に壊滅させてると思うよぉ」
「おねーさん、ゲーム上手だけどそんなにガチガチなんだ」
バイオレットとマイカで第4エリアの3辺りまでやってきてレベリング中。ももえはこの戦いについてこれないので置いてきた。
相変わらずの蹴り技、また相変わらずの全身刃物を装備して蹴り飛ばし、切り伏せ、じゃんじゃかモンスターを倒しまくり、ドロップ品を回収していく。
2人の装備もバイパーと菖蒲、ニーナが頼まれれば作っているのでレア品含めて使わない奴は共有ボックスに突っ込んでほったらかし。あとは頼んで出来上がるのが待つというオートメーション式になっている。
「いやー、ガチでしょー、一緒にやってて『あ、やべえ』って思ったのはゾンビ相手してた時に1体1体確実に首刎ねて退路確保してた時」
「倒したら消えるのにそこまでするんだ……」
「倒したら勝ちって思ってるからボスに強力な攻撃与えながら吹っ飛ぶの見たときも関心したねぇ」
「自爆特攻?」
「そうそう、アカメちゃんの怖い所はそこなんだよねぇ」
モンスターの首に足を引っ掛け引き倒すと、そのまま捻って首を折るように動いてモンスターを倒す。バイオレットからしたらそうやって確実に仕留めるあんたも大概だって思う訳だが。
「自爆特攻って言うかぁ……『自分がやられてもどうにかできる状況にする』って部分かなぁ、PvP、PvE共に、勝ちに貪欲ってとこ」
「なるほどねぇ……確かにおねーさん、負けるって嫌いそう」
飛び掛かってきた人型モンスターの両手を2刀で落として、狼狽えた所で大太刀を背中から抜いて上段から一気に振り下ろし。斬ると言うよりも叩き潰す様にしてモンスターを倒す。
マイカからしたらそうやって倒すのも大概じゃない?って思う訳だが。
「負けるのは大嫌いだねぇ、レースイベントの時はうちのクラン総動員でどうにかこうにかだし、諦めないからめっちゃ苦戦したからねぇ」
「レースイベントは上位陣しか動画になってなかったから見れないのよねー」
「ああ、でも、ももちゃんの配信動画のアーカイブはあるかなぁ」
しばらく戦い、諸々倒し、一息つけるとヴィエに戻ってクランハウスに帰還する。
で、すぐにクランの共有ボックスに溜めこんだドロップ品をぶん投げると、アイオン姉妹がちょっとだけ嫌な顔をする。もちろん理由は使わないアイテムは全て雑多に突っ込むせいだ。
「おつおつー」
「もうちょっと回っても良いけど、そろそろくるかなぁ」
『エルスタンに襲撃が予想されています。襲撃開始は2時間後になります』
「ほらきたぁ」
「でもエルスタンだから、どーする?」
「そりゃあ、行くに決まってるよぉ、あたしってアカメちゃんラブだからついてっちゃうしぃ」
「うちのクランはボスにメロメロだねー」
10
お気に入りに追加
908
あなたにおすすめの小説
VRゲームでも身体は動かしたくない。
姫野 佑
SF
多種多様な武器やスキル、様々な【称号】が存在するが職業という概念が存在しない<Imperial Of Egg>。
古き良きPCゲームとして稼働していた<Imperial Of Egg>もいよいよ完全没入型VRMMO化されることになった。
身体をなるべく動かしたくないと考えている岡田智恵理は<Imperial Of Egg>がVRゲームになるという発表を聞いて気落ちしていた。
しかしゲーム内の親友との会話で落ち着きを取り戻し、<Imperial Of Egg>にログインする。
当作品は小説家になろう様で連載しております。
章が完結次第、一日一話投稿致します。
VRMMO~鍛治師で最強になってみた!?
ナイム
ファンタジー
ある日、友人から進められ最新フルダイブゲーム『アンリミテッド・ワールド』を始めた進藤 渚
そんな彼が友人たちや、ゲーム内で知り合った人たちと協力しながら自由気ままに過ごしていると…気がつくと最強と呼ばれるうちの一人になっていた!?
最悪のゴミスキルと断言されたジョブとスキルばかり山盛りから始めるVRMMO
無謀突撃娘
ファンタジー
始めまして、僕は西園寺薫。
名前は凄く女の子なんだけど男です。とある私立の学校に通っています。容姿や行動がすごく女の子でよく間違えられるんだけどさほど気にしてないかな。
小説を読むことと手芸が得意です。あとは料理を少々出来るぐらい。
特徴?う~ん、生まれた日にちがものすごい運気の良い星ってぐらいかな。
姉二人が最新のVRMMOとか言うのを話題に出してきたんだ。
ゲームなんてしたこともなく説明書もチンプンカンプンで何も分からなかったけど「何でも出来る、何でもなれる」という宣伝文句とゲーム実況を見て始めることにしたんだ。
スキルなどはβ版の時に最悪スキルゴミスキルと認知されているスキルばかりです、今のゲームでは普通ぐらいの認知はされていると思いますがこの小説の中ではゴミにしかならない無用スキルとして認知されいます。
そのあたりのことを理解して読んでいただけると幸いです。
最前線攻略に疲れた俺は、新作VRMMOを最弱職業で楽しむことにした
水の入ったペットボトル
SF
これまであらゆるMMOを最前線攻略してきたが、もう俺(大川優磨)はこの遊び方に満足してしまった。いや、もう楽しいとすら思えない。
ゲームは楽しむためにするものだと思い出した俺は、新作VRMMOを最弱職業『テイマー』で始めることに。
βテストでは最弱職業だと言われていたテイマーだが、主人公の活躍によって評価が上がっていく?
そんな周りの評価など関係なしに、今日も主人公は楽しむことに全力を出す。
この作品は「カクヨム」様、「小説家になろう」様にも掲載しています。
僕の召喚獣がおかしい ~呼び出したのは超上級召喚獣? 異端の召喚師ルークの困惑
つちねこ
ファンタジー
この世界では、十四歳になると自らが呼び出した召喚獣の影響で魔法が使えるようになる。
とはいっても、誰でも使えるわけではない。魔法学園に入学して学園で管理された魔方陣を使わなければならないからだ。
そして、それなりに裕福な生まれの者でなければ魔法学園に通うことすらできない。
魔法は契約した召喚獣を通じて使用できるようになるため、強い召喚獣を呼び出し、無事に契約を結んだ者こそが、エリートであり優秀者と呼ばれる。
もちろん、下級召喚獣と契約したからといって強くなれないわけではない。
召喚主と召喚獣の信頼関係、経験値の積み重ねによりレベルを上げていき、上位の召喚獣へと進化させることも可能だからだ。
しかしながら、この物語は弱い召喚獣を強くしていく成り上がりストーリーではない。
一般よりも少し裕福な商人の次男坊ルーク・エルフェンが、何故かヤバい召喚獣を呼び出してしまったことによるドタバタコメディーであり、また仲間と共に成長していくストーリーでもある。
豪華地下室チートで異世界救済!〜僕の地下室がみんなの憩いの場になるまで〜
自来也
ファンタジー
カクヨム、なろうで150万PV達成!
理想の家の完成を目前に異世界に転移してしまったごく普通のサラリーマンの翔(しょう)。転移先で手にしたスキルは、なんと「地下室作成」!? 戦闘スキルでも、魔法の才能でもないただの「地下室作り」
これが翔の望んだ力だった。
スキルが成長するにつれて移動可能、豪華な浴室、ナイトプール、釣り堀、ゴーカート、ゲーセンなどなどあらゆる物の配置が可能に!?
ある時は瀕死の冒険者を助け、ある時は獣人を招待し、翔の理想の地下室はいつのまにか隠れた憩いの場になっていく。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しております。
VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
異世界キャンパー~無敵テントで気ままなキャンプ飯スローライフ?
夢・風魔
ファンタジー
仕事の疲れを癒すためにソロキャンを始めた神楽拓海。
気づけばキャンプグッズ一式と一緒に、見知らぬ森の中へ。
落ち着くためにキャンプ飯を作っていると、そこへ四人の老人が現れた。
彼らはこの世界の神。
キャンプ飯と、見知らぬ老人にも親切にするタクミを気に入った神々は、彼に加護を授ける。
ここに──伝説のドラゴンをもぶん殴れるテントを手に、伝説のドラゴンの牙すら通さない最強の肉体を得たキャンパーが誕生する。
「せっかく異世界に来たんなら、仕事のことも忘れて世界中をキャンプしまくろう!」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる