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10章
265話 旅は道連れ世は情け
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さて、うちのクランにまた1人バトルジャンキーが増えたわけだが、とりあえずジャンキーとポンコツにぶつけてしばらく様子を見るかな。
『新しいのが入ったから、仲良くしてやれ』
『はーい、バイオレットでーす、よろよろ』
『気が合いそうなのはマイカとももえって所かしらねぇ……連れまわしてやんな』
そのままわいわいと自己紹介合戦を始めるのでその辺りはスルーしつつ、ちょっとエルスタンの街先に出る。あともう1つやる事やったら装備を揃えてドルイテンから先に進もうかね。
で、いつもと言うか、毎度おなじみの北エリア1-1。
それにしても私のT2Wってこの辺から始まったよなあ……あの頃は銃剣も付けない銃で殴ってカウンターを貰って死んだり、銃剣を使っても1匹倒すのにすげえ休憩しながらやっていた頃が懐かしい。
今じゃもう、実験動物と同じ扱いしてるし。
「さーて、実験開始よ」
ぴょんぴょん跳ねているラビットを見つけてウサ銃を構え、付与魔法。
効果時間は短いし、さくっと攻撃しないとな。
とりあえずウサ銃を使ってラビットを倒すわけだが、付与を掛けた状態で銃剣で一撃。ざくっと突き刺さる音と手ごたえを感じ、そのまま2、3度斬りつけるとあっさりと撃破。
レベル差30もあるし、今更こんな所でやられる理由がないのでとっとと具合を確かめる。
今回試しているのは銃剣にも付与が乗るのかどうかって話なんだが、ばっちり乗っている。
この付与魔法、武器全部を別の属性に変えるものっぽいから、付属している銃剣も武器全体にカウントされているって事か。
「そうなると、もう1つ試しておくか」
ウサ銃を肩に掛け、いつものルーティーンでもある葉巻を咥えながら先に進む。
それにしても、こんなにガンナーの事をどうこうしている奴っていないだろうよ、ただ私より強いガンナーってのもそろそろ出てくるよな。
一時期は完全に地雷職だから全員避けたってのに、また人口が増えて今じゃ1,000人くらいガンナーがいるらしい。今のトータル人口がどれくらいか分からないが、最低でも5万いるわけでそのうちの1千なら結構な人数がいる……んだろうか?
ゲーム開始の頃に比べればガンナーの情報も揃っているし、銃弾も作りやすくなったし、偽物の所に行けばガンナーを揃えてどうにかやっている。向こうの方が名前としては売れているからあっちに新規が流れていると、この間言っていたな。
「うちももうちょっと新規に優しくしてもいいのかしらねぇ」
人口は増えているし、ポンコツが配信をしているから、それなりな知名度もあると思ったんだが、どうやら偽物の方へポンコツが誘導しているってのもちらっと聞いたな。何でもかんでも聞いたり言っていたのを思い出すのばっかりだよ、私は。
うちのクランに新規が来たところで振り回されてそんなに長続きしないだろうし、現状が一番安定しているんだろうなあ。どうせメンバー増やしたところで余計なトラブルが起こるのも予想されるし、ごたごたするのは好きじゃないからこのままでいいや。
そんな事を思っている間に、久々に暗闇洞窟にやってくる。
付与魔法で硬い相手の時はどうなるかって実験よ。それにしてもあんなに不人気だったのに結構な人がいるな。
あっちではコボルトとがんがんやり合っている剣士、その反対側では蝙蝠に手を出して凄い勢いでダメージを食らっているパーティーに、ロックラックを殴っているガンナー。
そういえば硝石の情報が流れたってのもあってちょくちょくそれ狙いの奴が来るようになったんだっけか。あまり難しくないから硝石丘を作るのがガンナーとして第一歩って話もあったかな。ただ、畑を持つのってそれなりにハードルが高いから向いてないと思うが。
そうして手頃なロックラックを見つけて付与魔法からの銃剣で斬りつけ。キーンと金属同士が響く音がすると共に弾かれて手が痺れる。なるほど、付与魔法込みでも硬いって事か。
レベルが上がって強くなったとはいえ、銃剣だけでの立ち回りになると、途端に弱くなるからしょうがない。
久々に銃剣を使ったのもあって、単純に硬いうえにそれなりに強い敵って久々だな。一応固定ダメージは入るけど、もうちょっと付与魔法を試して殴ってみるか。
「それにしたって、久々だな、こんな風に戦うのは」
ぎゃりぎゃりと音を立てながら回転してくる攻撃を足で抑え込みながら銃剣でがんがんと殴る。
防御力を上げてはいるとは言え、攻撃を抑えているだけでもダメージは結構受けるな。
まあ、それでも永遠と回転攻撃をしてくるわけではないので、止まった所を殴って蹴って、付与魔法を掛けた銃剣で叩きつけ、しばらく戦うと共にふいーっと一息大きめにため息を吐き出して撃破。
「前よりは戦えるけど、やっぱ硬い相手に対しては弱いなあ」
ロックラック自体、防御力の高いモンスターだが、体=本体で特殊な能力も無いので撃ち込めばあっさり倒せる相手ではあるんだけど、こんな所でバンバン撃つってのもなあ。あと、閉所だから銃声がかなり響いて煩いってのもある。
「あの、パーティ組みません?」
「んー、パーティ?」
「多分硝石狙いのガンナーさんだと思うんですけど、狙いは一緒だと思うんでパーティで行きませんか」
「ふむ……ま、いいかな」
そういうと頭を下げてお礼を言ってからパーティーの申請が飛んでくる。
サクッと受理して、声を掛けてきた奴以外にも、もう2人、少し離れた所にいるのが強調表示される。
『よろしくお願いします、あのお名前は』
『ああ、えっと、アカメ』
『よろー』
『よろしく』
剣士2人に僧侶って所かな。仲良し3人組で新規プレイヤーって感じだな。
私が入って前2後2でバランスは良くなったから、相手もしやすいって踏んだのかね。多分と言うか、確実にそうなんだろうけど銃剣でロックラックを殴っているって所から、銃弾の切れた初心者ガンナーと思われたのかね。
やべ、ちょっとこの状況面白い。
『僕はユーマ』
『うちはシロ』
『俺は柊だ』
『はいはい、宜しく……それで、どこまで行く気だったん?』
『えっと、最深部のボスの辺りまで行こうって話でして』
『途中にいるロックラックも倒しつつやね、硝石1個が良い値段で売れるし、そっちも狙ってるって話』
未だに良い値段で取引されてんだな、硝石って。
一瞬で市場価格崩壊出来る位に量産しているって言ったらどんな反応するのやら。
『どこにいるか知ってる?』
『最深部ってだけだな、俺は話を聞いて初めて来たし』
『僕は何回かチャレンジしてるけど、倒せたことはないかな』
『うちも聞いただけー』
とりあえず最深部に向かうとする前に、少し離れているのもあるので、一旦合流しようと促して、パーティーの面子を確認する。
声を掛けてきたユーマはこれぞファンタジーの冒険者って感じの恰好をした剣士で黒髪のヒューマン。似非関西弁の様な喋りをするシロも同じく剣士で、青髪のエルフ。最後に合流してきた柊ってのは……鳥だな、カラスベースの獣頭、大きさ的には他2人とあまり変わらない。あのモデルで僧侶……まあヒーラーだな、そっちをやっていると、何となくペスト医師的な感じがあるわ。
『ボスの出現場所知ってるから、消耗する前にそっちを相手しても良いわよ』
『でも硝石一発狙いも捨てがたいなあ』
『俺はどっちでもいいぞ、レベルが上がるなら』
『じゃあ、ボスに向かいながらフリーのロックラックがいたら倒すってのは?』
妥当なラインと言うか、それが一番良いか。別に反論する必要も無いのでユーマの意見を聞き、私がボスの方へと先導する。
「たまには、こういうのもいいかもね」
ぽつっと言いながら葉巻を咥え、いつもの様に火を付けて口角を上げつつ、新規組パーティーと一緒に改めて暗闇洞窟を探索する。
『新しいのが入ったから、仲良くしてやれ』
『はーい、バイオレットでーす、よろよろ』
『気が合いそうなのはマイカとももえって所かしらねぇ……連れまわしてやんな』
そのままわいわいと自己紹介合戦を始めるのでその辺りはスルーしつつ、ちょっとエルスタンの街先に出る。あともう1つやる事やったら装備を揃えてドルイテンから先に進もうかね。
で、いつもと言うか、毎度おなじみの北エリア1-1。
それにしても私のT2Wってこの辺から始まったよなあ……あの頃は銃剣も付けない銃で殴ってカウンターを貰って死んだり、銃剣を使っても1匹倒すのにすげえ休憩しながらやっていた頃が懐かしい。
今じゃもう、実験動物と同じ扱いしてるし。
「さーて、実験開始よ」
ぴょんぴょん跳ねているラビットを見つけてウサ銃を構え、付与魔法。
効果時間は短いし、さくっと攻撃しないとな。
とりあえずウサ銃を使ってラビットを倒すわけだが、付与を掛けた状態で銃剣で一撃。ざくっと突き刺さる音と手ごたえを感じ、そのまま2、3度斬りつけるとあっさりと撃破。
レベル差30もあるし、今更こんな所でやられる理由がないのでとっとと具合を確かめる。
今回試しているのは銃剣にも付与が乗るのかどうかって話なんだが、ばっちり乗っている。
この付与魔法、武器全部を別の属性に変えるものっぽいから、付属している銃剣も武器全体にカウントされているって事か。
「そうなると、もう1つ試しておくか」
ウサ銃を肩に掛け、いつものルーティーンでもある葉巻を咥えながら先に進む。
それにしても、こんなにガンナーの事をどうこうしている奴っていないだろうよ、ただ私より強いガンナーってのもそろそろ出てくるよな。
一時期は完全に地雷職だから全員避けたってのに、また人口が増えて今じゃ1,000人くらいガンナーがいるらしい。今のトータル人口がどれくらいか分からないが、最低でも5万いるわけでそのうちの1千なら結構な人数がいる……んだろうか?
ゲーム開始の頃に比べればガンナーの情報も揃っているし、銃弾も作りやすくなったし、偽物の所に行けばガンナーを揃えてどうにかやっている。向こうの方が名前としては売れているからあっちに新規が流れていると、この間言っていたな。
「うちももうちょっと新規に優しくしてもいいのかしらねぇ」
人口は増えているし、ポンコツが配信をしているから、それなりな知名度もあると思ったんだが、どうやら偽物の方へポンコツが誘導しているってのもちらっと聞いたな。何でもかんでも聞いたり言っていたのを思い出すのばっかりだよ、私は。
うちのクランに新規が来たところで振り回されてそんなに長続きしないだろうし、現状が一番安定しているんだろうなあ。どうせメンバー増やしたところで余計なトラブルが起こるのも予想されるし、ごたごたするのは好きじゃないからこのままでいいや。
そんな事を思っている間に、久々に暗闇洞窟にやってくる。
付与魔法で硬い相手の時はどうなるかって実験よ。それにしてもあんなに不人気だったのに結構な人がいるな。
あっちではコボルトとがんがんやり合っている剣士、その反対側では蝙蝠に手を出して凄い勢いでダメージを食らっているパーティーに、ロックラックを殴っているガンナー。
そういえば硝石の情報が流れたってのもあってちょくちょくそれ狙いの奴が来るようになったんだっけか。あまり難しくないから硝石丘を作るのがガンナーとして第一歩って話もあったかな。ただ、畑を持つのってそれなりにハードルが高いから向いてないと思うが。
そうして手頃なロックラックを見つけて付与魔法からの銃剣で斬りつけ。キーンと金属同士が響く音がすると共に弾かれて手が痺れる。なるほど、付与魔法込みでも硬いって事か。
レベルが上がって強くなったとはいえ、銃剣だけでの立ち回りになると、途端に弱くなるからしょうがない。
久々に銃剣を使ったのもあって、単純に硬いうえにそれなりに強い敵って久々だな。一応固定ダメージは入るけど、もうちょっと付与魔法を試して殴ってみるか。
「それにしたって、久々だな、こんな風に戦うのは」
ぎゃりぎゃりと音を立てながら回転してくる攻撃を足で抑え込みながら銃剣でがんがんと殴る。
防御力を上げてはいるとは言え、攻撃を抑えているだけでもダメージは結構受けるな。
まあ、それでも永遠と回転攻撃をしてくるわけではないので、止まった所を殴って蹴って、付与魔法を掛けた銃剣で叩きつけ、しばらく戦うと共にふいーっと一息大きめにため息を吐き出して撃破。
「前よりは戦えるけど、やっぱ硬い相手に対しては弱いなあ」
ロックラック自体、防御力の高いモンスターだが、体=本体で特殊な能力も無いので撃ち込めばあっさり倒せる相手ではあるんだけど、こんな所でバンバン撃つってのもなあ。あと、閉所だから銃声がかなり響いて煩いってのもある。
「あの、パーティ組みません?」
「んー、パーティ?」
「多分硝石狙いのガンナーさんだと思うんですけど、狙いは一緒だと思うんでパーティで行きませんか」
「ふむ……ま、いいかな」
そういうと頭を下げてお礼を言ってからパーティーの申請が飛んでくる。
サクッと受理して、声を掛けてきた奴以外にも、もう2人、少し離れた所にいるのが強調表示される。
『よろしくお願いします、あのお名前は』
『ああ、えっと、アカメ』
『よろー』
『よろしく』
剣士2人に僧侶って所かな。仲良し3人組で新規プレイヤーって感じだな。
私が入って前2後2でバランスは良くなったから、相手もしやすいって踏んだのかね。多分と言うか、確実にそうなんだろうけど銃剣でロックラックを殴っているって所から、銃弾の切れた初心者ガンナーと思われたのかね。
やべ、ちょっとこの状況面白い。
『僕はユーマ』
『うちはシロ』
『俺は柊だ』
『はいはい、宜しく……それで、どこまで行く気だったん?』
『えっと、最深部のボスの辺りまで行こうって話でして』
『途中にいるロックラックも倒しつつやね、硝石1個が良い値段で売れるし、そっちも狙ってるって話』
未だに良い値段で取引されてんだな、硝石って。
一瞬で市場価格崩壊出来る位に量産しているって言ったらどんな反応するのやら。
『どこにいるか知ってる?』
『最深部ってだけだな、俺は話を聞いて初めて来たし』
『僕は何回かチャレンジしてるけど、倒せたことはないかな』
『うちも聞いただけー』
とりあえず最深部に向かうとする前に、少し離れているのもあるので、一旦合流しようと促して、パーティーの面子を確認する。
声を掛けてきたユーマはこれぞファンタジーの冒険者って感じの恰好をした剣士で黒髪のヒューマン。似非関西弁の様な喋りをするシロも同じく剣士で、青髪のエルフ。最後に合流してきた柊ってのは……鳥だな、カラスベースの獣頭、大きさ的には他2人とあまり変わらない。あのモデルで僧侶……まあヒーラーだな、そっちをやっていると、何となくペスト医師的な感じがあるわ。
『ボスの出現場所知ってるから、消耗する前にそっちを相手しても良いわよ』
『でも硝石一発狙いも捨てがたいなあ』
『俺はどっちでもいいぞ、レベルが上がるなら』
『じゃあ、ボスに向かいながらフリーのロックラックがいたら倒すってのは?』
妥当なラインと言うか、それが一番良いか。別に反論する必要も無いのでユーマの意見を聞き、私がボスの方へと先導する。
「たまには、こういうのもいいかもね」
ぽつっと言いながら葉巻を咥え、いつもの様に火を付けて口角を上げつつ、新規組パーティーと一緒に改めて暗闇洞窟を探索する。
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