232 / 622
7章
外伝6 アカメ被害者の会
しおりを挟む
「良かったんですか、連れの方を探さなくて」
「付き添いで参加したから、問題なかろう」
「ふむ……で、勝てると思いますか?」
十兵衛さんとアカメさんが戦い始めているのを眺めつつ、2人でどうなるかを話し合う。
とは言え、まだ本格的に戦うと言うか、出方を伺いながら互いの武器をちらつかせて牽制してあっている所だが。
「悪魔と呼ばれた人物なのだろう、五分五分ではないのか?」
「さあ、どうでしょう、複数でなおかつレースイベントですからね」
さて、どうやって動いてくるか。
対人イベントで少し相手をしましたけど、あれよりも強くなっているでしょうし、どういうびっくり技を出してくるのやら。
「随分と買っているようだ」
「共闘も、対戦もした相手ですからね」
そんな事を思っていたら、バイクに乗った人物が1人近づいてくる。どうやら別のクラン員を届けてから観戦ムードのこっちにやってきた、と言う所か。
「はぁーい、ガウェインちゃん」
「薫さんでしたか、いつぞやは防具の作成ありがとうございました」
「おお、裁縫クランのマスターか……ガウェイン殿は顔が広いな」
「やだぁ、あたしったら有名ねぇ♪」
今の所このゲームで最大手の裁縫クランのマスターなだけあって、顔は知っているし顔も広い。あまりこういった荒事系のイベントに参加するというタイプではなかったはずだが?
「して、裁縫クランのマスター殿は何故ここに」
「やーねぇ、薫でいいわよぉ、そうねぇ、アカメちゃんにお届け物と、スーツの出来の確認かしらぁ」
「おや、あのスーツも薫さん手製でしたか」
実はこっそり礼服としてのスーツを作って貰ったので、どういう感じなのかは知っていたが、それはあくまでも防御性能を度外視した見た目重視。どこまで防御性能があるかは興味が沸く。
「やっぱり作り手としては気になるのよねぇ、そっちの忍者さんにも作ったげてもいいわよぉ」
「児雷也と呼んでいただければ。見る限りでは軽装としては優秀そうであるが」
「勿論それもあるけど、アカメちゃんも今は重ね着もしてるから、大分強いと思うのよねぇ、その分ステータス下がっちゃうけど」
おっと、本格的な戦闘が始まっている。薫さんが連れてきたのはマイカさんだったか、こっちもこっちで中々の戦闘力のある人だし、どう捌いていくのか見ものだ。
「1つかけてみませんか?1口1万で」
「ふむ、それは面白そうであるな」
「勝った人がそう取りって所かしらぁ、楽しそうじゃないのぉ」
やんややんやと戦闘を始めたアカメさんたちを尻目に、だしに使って賭けに興じる。
正直此処から先に行ったとしてもイベントとして勝ちがあまりないのでこっちで楽しんだ方が面白い。
「じゃあ、私が取りまとめしますね。おっと」
向こうからの流れ弾を盾で弾くと甲高い音が響く。どうやら以前よりも強い攻撃になったみたいですね。前よりも衝撃と音が大きい辺り、炸薬量でも増やしたのでしょうか。
「数日見ないだけで大分強くなってますね……今の所45口ですが、どうだと思います?」
「今の所はアカメちゃんが優勢ねぇ」
「2対1でも引けを取らない悪魔は恐ろしい」
メモ帳に賭け金を記載しつつ、がっつり観戦状態。ティーセットを取り出して優雅に紅茶を嗜み、しばらく観戦。
暫くするともう1人参戦し、一緒にいた2人がこっちにやってくる。
「あれ、兄さん、なにやってるの?」
「児雷也さんも何やってんすか?」
そして名前を言われた2人で揃って「賭け観戦」と言いつつ、さっさとそこを避けろと手を振り、戦っている所をやんやと観戦。
「ちなみに賭け金と、今の状態はどうなってるっすか?」
「1口1万の45口ですね」
「んじゃあ、ニーナさんに15口のるっす」
「えっと、僕は辞退しときます……」
「相変わらず堅実な弟ですね」
そういえば、いつも私が無茶をする時にはカバーしてくれていましたね。うんうん、兄思いの良い弟だった。
「じゃあ、大損した時には我が弟に金を借りましょう」
「お、じゃあこっちも大損したら忍者クランの皆に金をかり……」
「駄目に決まってるおろう、この間も博打で大損こいたろうに」
今時の漫画やアニメでもやらないような「てへっ」とした感じの動作を新しくやってきた忍者がやっている。どこも可愛い要素が無いのはご愛敬だな。
「それにしても3対1でも防御力があるから結構耐えるわねぇ……アカメちゃんのHP的にそこまで持たないと思ったんだけど、何かあるのかしらぁ?」
「単純に防御力があるからじゃないんすか?」
「確かに防御力は高いけど、そこまで耐えられるHPは無いと思うのよ、案外あの大剣持ってる子の攻撃もクリーンヒットしてるしね?
「ああ、多分HPの共有化ですね、そんなにアカメさん自体はHPが高くのは事実ですし、避けもそんなに上手ではないですから」
「そういった特殊技能があるとは、拙者も初耳である」
「機体によって付けられる物が違うんですよ、って言われても兄さんが教えてくれたんですけど」
だからこそ、本決め出来るまでは何度も機体の変更と調整が出来たのだろう。
「後は何を付けてるかわかりかねますがね……もう5口追加で」
「そんなに掛けちゃうわけ?」
「結構がんがん反撃してるっすからねぇ、アカメさん」
「む……悪魔さんではなかったのか」
「やってる事は悪魔って言うよりも、マフィアですけど」
そう思っていたらまた1人戦闘に参加し始めてる。おや、知らない間に人が増えていますね……ああ、確かアカメさんと取引していた時に、銃弾とスキルを教えた子でしたっけ。
ふむ、これで遠距離攻撃役が1人増えたようですね。
「流石にわからんくなってきたっすね」
「うむ、今の所、悪魔殿は劣勢だが」
「ああいう時に強いのがアカメさんですよ」
ああいった劣勢の時に笑えるか笑えないかがポイントになってくる。アカメさんは確かに半炎半氷の魔人が提唱している理論信者ではあるが、あまりにも楽な戦いだとそれはそれで面白くないはずだ。
詰まるところ「現状じゃ苦戦しているけど勝てる戦い」と踏んでいるからこその笑みだな。
「もう10口上乗せ、アカメさんに35口」
「じゃあ僕もアカメさんに10口」
ピンク髪の子を連れてきた人がこっちにやってきて賭けに乗ってくる。ああ、前のイベントの時に何度か戦闘したドワーフの子だったかな。中々に硬く厄介な相手と言うのは覚えていますね。
「それにしても、凄い面子で」
「ほぼ全員がアカメさんの関係者と言うのは偶然なのか必然なのか」
「アカメちゃんも人望が良くなったわ……あたしと会った時なんてつんつんしてたんだから」
「あー、そうっすね、自分の時も悪態から入ったっす」
「僕なんてパーティー誘ったらすぐ断られたんで……」
「カウンターを覚えろって悪態付かれながら使われてましたね、私の場合は」
「最初のイベントでホラー苦手なのにゾンビの大群と無理やり相手させられましたっけ」
全員が全員、軽く遠い目をしてため息一つ。
それにしてもアカメさんって、初めて会う人に対して警戒心と言うか、扱いが雑ですね。
そうして、しばらくまた観戦しているとトカゲ顔の人が参戦し、ガトリング掃射をしつつ、接近していく。おっと、遠距離職が2人に増えましたね。
「流石のアカメさんも劣勢ですかね」
「やーやー、何をしているのかな?」
「あら、ヘパイストスのマスターじゃない」
楽し気にやってくる、有名人がまた1人、そういえば前回のイベントの上位者で固まっていますね。
それにしても関係者多すぎる気がしますね。
「アカメさんの人脈も中々侮れないですね……では、皆さん賭けについてですね……」
そして、今やっている賭けについて改めて説明をし各々が賭け口を言ってくるのでそれを纏めている時に、不意に爆発が大きく響く。
「……こういうのって賭け不成立ってことかしらぁ」
「んーあー……まあそうなりますかね」
全員が全員吹っ飛んだアカメさんが後方に流れていくのを見ながらどうしようか、と言う感じで顔を見合わせる。
「ノーコンテストはなさそうですけどね」
ダウンから立て直し、暖気しているアカメさんを小さく見据えながらふふっと笑う。
「付き添いで参加したから、問題なかろう」
「ふむ……で、勝てると思いますか?」
十兵衛さんとアカメさんが戦い始めているのを眺めつつ、2人でどうなるかを話し合う。
とは言え、まだ本格的に戦うと言うか、出方を伺いながら互いの武器をちらつかせて牽制してあっている所だが。
「悪魔と呼ばれた人物なのだろう、五分五分ではないのか?」
「さあ、どうでしょう、複数でなおかつレースイベントですからね」
さて、どうやって動いてくるか。
対人イベントで少し相手をしましたけど、あれよりも強くなっているでしょうし、どういうびっくり技を出してくるのやら。
「随分と買っているようだ」
「共闘も、対戦もした相手ですからね」
そんな事を思っていたら、バイクに乗った人物が1人近づいてくる。どうやら別のクラン員を届けてから観戦ムードのこっちにやってきた、と言う所か。
「はぁーい、ガウェインちゃん」
「薫さんでしたか、いつぞやは防具の作成ありがとうございました」
「おお、裁縫クランのマスターか……ガウェイン殿は顔が広いな」
「やだぁ、あたしったら有名ねぇ♪」
今の所このゲームで最大手の裁縫クランのマスターなだけあって、顔は知っているし顔も広い。あまりこういった荒事系のイベントに参加するというタイプではなかったはずだが?
「して、裁縫クランのマスター殿は何故ここに」
「やーねぇ、薫でいいわよぉ、そうねぇ、アカメちゃんにお届け物と、スーツの出来の確認かしらぁ」
「おや、あのスーツも薫さん手製でしたか」
実はこっそり礼服としてのスーツを作って貰ったので、どういう感じなのかは知っていたが、それはあくまでも防御性能を度外視した見た目重視。どこまで防御性能があるかは興味が沸く。
「やっぱり作り手としては気になるのよねぇ、そっちの忍者さんにも作ったげてもいいわよぉ」
「児雷也と呼んでいただければ。見る限りでは軽装としては優秀そうであるが」
「勿論それもあるけど、アカメちゃんも今は重ね着もしてるから、大分強いと思うのよねぇ、その分ステータス下がっちゃうけど」
おっと、本格的な戦闘が始まっている。薫さんが連れてきたのはマイカさんだったか、こっちもこっちで中々の戦闘力のある人だし、どう捌いていくのか見ものだ。
「1つかけてみませんか?1口1万で」
「ふむ、それは面白そうであるな」
「勝った人がそう取りって所かしらぁ、楽しそうじゃないのぉ」
やんややんやと戦闘を始めたアカメさんたちを尻目に、だしに使って賭けに興じる。
正直此処から先に行ったとしてもイベントとして勝ちがあまりないのでこっちで楽しんだ方が面白い。
「じゃあ、私が取りまとめしますね。おっと」
向こうからの流れ弾を盾で弾くと甲高い音が響く。どうやら以前よりも強い攻撃になったみたいですね。前よりも衝撃と音が大きい辺り、炸薬量でも増やしたのでしょうか。
「数日見ないだけで大分強くなってますね……今の所45口ですが、どうだと思います?」
「今の所はアカメちゃんが優勢ねぇ」
「2対1でも引けを取らない悪魔は恐ろしい」
メモ帳に賭け金を記載しつつ、がっつり観戦状態。ティーセットを取り出して優雅に紅茶を嗜み、しばらく観戦。
暫くするともう1人参戦し、一緒にいた2人がこっちにやってくる。
「あれ、兄さん、なにやってるの?」
「児雷也さんも何やってんすか?」
そして名前を言われた2人で揃って「賭け観戦」と言いつつ、さっさとそこを避けろと手を振り、戦っている所をやんやと観戦。
「ちなみに賭け金と、今の状態はどうなってるっすか?」
「1口1万の45口ですね」
「んじゃあ、ニーナさんに15口のるっす」
「えっと、僕は辞退しときます……」
「相変わらず堅実な弟ですね」
そういえば、いつも私が無茶をする時にはカバーしてくれていましたね。うんうん、兄思いの良い弟だった。
「じゃあ、大損した時には我が弟に金を借りましょう」
「お、じゃあこっちも大損したら忍者クランの皆に金をかり……」
「駄目に決まってるおろう、この間も博打で大損こいたろうに」
今時の漫画やアニメでもやらないような「てへっ」とした感じの動作を新しくやってきた忍者がやっている。どこも可愛い要素が無いのはご愛敬だな。
「それにしても3対1でも防御力があるから結構耐えるわねぇ……アカメちゃんのHP的にそこまで持たないと思ったんだけど、何かあるのかしらぁ?」
「単純に防御力があるからじゃないんすか?」
「確かに防御力は高いけど、そこまで耐えられるHPは無いと思うのよ、案外あの大剣持ってる子の攻撃もクリーンヒットしてるしね?
「ああ、多分HPの共有化ですね、そんなにアカメさん自体はHPが高くのは事実ですし、避けもそんなに上手ではないですから」
「そういった特殊技能があるとは、拙者も初耳である」
「機体によって付けられる物が違うんですよ、って言われても兄さんが教えてくれたんですけど」
だからこそ、本決め出来るまでは何度も機体の変更と調整が出来たのだろう。
「後は何を付けてるかわかりかねますがね……もう5口追加で」
「そんなに掛けちゃうわけ?」
「結構がんがん反撃してるっすからねぇ、アカメさん」
「む……悪魔さんではなかったのか」
「やってる事は悪魔って言うよりも、マフィアですけど」
そう思っていたらまた1人戦闘に参加し始めてる。おや、知らない間に人が増えていますね……ああ、確かアカメさんと取引していた時に、銃弾とスキルを教えた子でしたっけ。
ふむ、これで遠距離攻撃役が1人増えたようですね。
「流石にわからんくなってきたっすね」
「うむ、今の所、悪魔殿は劣勢だが」
「ああいう時に強いのがアカメさんですよ」
ああいった劣勢の時に笑えるか笑えないかがポイントになってくる。アカメさんは確かに半炎半氷の魔人が提唱している理論信者ではあるが、あまりにも楽な戦いだとそれはそれで面白くないはずだ。
詰まるところ「現状じゃ苦戦しているけど勝てる戦い」と踏んでいるからこその笑みだな。
「もう10口上乗せ、アカメさんに35口」
「じゃあ僕もアカメさんに10口」
ピンク髪の子を連れてきた人がこっちにやってきて賭けに乗ってくる。ああ、前のイベントの時に何度か戦闘したドワーフの子だったかな。中々に硬く厄介な相手と言うのは覚えていますね。
「それにしても、凄い面子で」
「ほぼ全員がアカメさんの関係者と言うのは偶然なのか必然なのか」
「アカメちゃんも人望が良くなったわ……あたしと会った時なんてつんつんしてたんだから」
「あー、そうっすね、自分の時も悪態から入ったっす」
「僕なんてパーティー誘ったらすぐ断られたんで……」
「カウンターを覚えろって悪態付かれながら使われてましたね、私の場合は」
「最初のイベントでホラー苦手なのにゾンビの大群と無理やり相手させられましたっけ」
全員が全員、軽く遠い目をしてため息一つ。
それにしてもアカメさんって、初めて会う人に対して警戒心と言うか、扱いが雑ですね。
そうして、しばらくまた観戦しているとトカゲ顔の人が参戦し、ガトリング掃射をしつつ、接近していく。おっと、遠距離職が2人に増えましたね。
「流石のアカメさんも劣勢ですかね」
「やーやー、何をしているのかな?」
「あら、ヘパイストスのマスターじゃない」
楽し気にやってくる、有名人がまた1人、そういえば前回のイベントの上位者で固まっていますね。
それにしても関係者多すぎる気がしますね。
「アカメさんの人脈も中々侮れないですね……では、皆さん賭けについてですね……」
そして、今やっている賭けについて改めて説明をし各々が賭け口を言ってくるのでそれを纏めている時に、不意に爆発が大きく響く。
「……こういうのって賭け不成立ってことかしらぁ」
「んーあー……まあそうなりますかね」
全員が全員吹っ飛んだアカメさんが後方に流れていくのを見ながらどうしようか、と言う感じで顔を見合わせる。
「ノーコンテストはなさそうですけどね」
ダウンから立て直し、暖気しているアカメさんを小さく見据えながらふふっと笑う。
10
お気に入りに追加
908
あなたにおすすめの小説
VRゲームでも身体は動かしたくない。
姫野 佑
SF
多種多様な武器やスキル、様々な【称号】が存在するが職業という概念が存在しない<Imperial Of Egg>。
古き良きPCゲームとして稼働していた<Imperial Of Egg>もいよいよ完全没入型VRMMO化されることになった。
身体をなるべく動かしたくないと考えている岡田智恵理は<Imperial Of Egg>がVRゲームになるという発表を聞いて気落ちしていた。
しかしゲーム内の親友との会話で落ち着きを取り戻し、<Imperial Of Egg>にログインする。
当作品は小説家になろう様で連載しております。
章が完結次第、一日一話投稿致します。
VRMMO~鍛治師で最強になってみた!?
ナイム
ファンタジー
ある日、友人から進められ最新フルダイブゲーム『アンリミテッド・ワールド』を始めた進藤 渚
そんな彼が友人たちや、ゲーム内で知り合った人たちと協力しながら自由気ままに過ごしていると…気がつくと最強と呼ばれるうちの一人になっていた!?
最悪のゴミスキルと断言されたジョブとスキルばかり山盛りから始めるVRMMO
無謀突撃娘
ファンタジー
始めまして、僕は西園寺薫。
名前は凄く女の子なんだけど男です。とある私立の学校に通っています。容姿や行動がすごく女の子でよく間違えられるんだけどさほど気にしてないかな。
小説を読むことと手芸が得意です。あとは料理を少々出来るぐらい。
特徴?う~ん、生まれた日にちがものすごい運気の良い星ってぐらいかな。
姉二人が最新のVRMMOとか言うのを話題に出してきたんだ。
ゲームなんてしたこともなく説明書もチンプンカンプンで何も分からなかったけど「何でも出来る、何でもなれる」という宣伝文句とゲーム実況を見て始めることにしたんだ。
スキルなどはβ版の時に最悪スキルゴミスキルと認知されているスキルばかりです、今のゲームでは普通ぐらいの認知はされていると思いますがこの小説の中ではゴミにしかならない無用スキルとして認知されいます。
そのあたりのことを理解して読んでいただけると幸いです。
最前線攻略に疲れた俺は、新作VRMMOを最弱職業で楽しむことにした
水の入ったペットボトル
SF
これまであらゆるMMOを最前線攻略してきたが、もう俺(大川優磨)はこの遊び方に満足してしまった。いや、もう楽しいとすら思えない。
ゲームは楽しむためにするものだと思い出した俺は、新作VRMMOを最弱職業『テイマー』で始めることに。
βテストでは最弱職業だと言われていたテイマーだが、主人公の活躍によって評価が上がっていく?
そんな周りの評価など関係なしに、今日も主人公は楽しむことに全力を出す。
この作品は「カクヨム」様、「小説家になろう」様にも掲載しています。
僕の召喚獣がおかしい ~呼び出したのは超上級召喚獣? 異端の召喚師ルークの困惑
つちねこ
ファンタジー
この世界では、十四歳になると自らが呼び出した召喚獣の影響で魔法が使えるようになる。
とはいっても、誰でも使えるわけではない。魔法学園に入学して学園で管理された魔方陣を使わなければならないからだ。
そして、それなりに裕福な生まれの者でなければ魔法学園に通うことすらできない。
魔法は契約した召喚獣を通じて使用できるようになるため、強い召喚獣を呼び出し、無事に契約を結んだ者こそが、エリートであり優秀者と呼ばれる。
もちろん、下級召喚獣と契約したからといって強くなれないわけではない。
召喚主と召喚獣の信頼関係、経験値の積み重ねによりレベルを上げていき、上位の召喚獣へと進化させることも可能だからだ。
しかしながら、この物語は弱い召喚獣を強くしていく成り上がりストーリーではない。
一般よりも少し裕福な商人の次男坊ルーク・エルフェンが、何故かヤバい召喚獣を呼び出してしまったことによるドタバタコメディーであり、また仲間と共に成長していくストーリーでもある。
豪華地下室チートで異世界救済!〜僕の地下室がみんなの憩いの場になるまで〜
自来也
ファンタジー
カクヨム、なろうで150万PV達成!
理想の家の完成を目前に異世界に転移してしまったごく普通のサラリーマンの翔(しょう)。転移先で手にしたスキルは、なんと「地下室作成」!? 戦闘スキルでも、魔法の才能でもないただの「地下室作り」
これが翔の望んだ力だった。
スキルが成長するにつれて移動可能、豪華な浴室、ナイトプール、釣り堀、ゴーカート、ゲーセンなどなどあらゆる物の配置が可能に!?
ある時は瀕死の冒険者を助け、ある時は獣人を招待し、翔の理想の地下室はいつのまにか隠れた憩いの場になっていく。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しております。
VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
異世界キャンパー~無敵テントで気ままなキャンプ飯スローライフ?
夢・風魔
ファンタジー
仕事の疲れを癒すためにソロキャンを始めた神楽拓海。
気づけばキャンプグッズ一式と一緒に、見知らぬ森の中へ。
落ち着くためにキャンプ飯を作っていると、そこへ四人の老人が現れた。
彼らはこの世界の神。
キャンプ飯と、見知らぬ老人にも親切にするタクミを気に入った神々は、彼に加護を授ける。
ここに──伝説のドラゴンをもぶん殴れるテントを手に、伝説のドラゴンの牙すら通さない最強の肉体を得たキャンパーが誕生する。
「せっかく異世界に来たんなら、仕事のことも忘れて世界中をキャンプしまくろう!」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる