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6章
188話 火気厳禁
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さて、やる事やったしどうしようかな。
折角に手に入れた銃は銃でSTRが足りないから装備出来ないし、これ用のガンベルトでも作っておくってのも有りだな。
後はピンク髪の奴を待つってのもあるが、あいつはあいつでもうちょっと期限があるから良いとして、やっぱり金なんだよなあ、硝石ビジネスも対人イベントも無く、需要が徐々に減って行っているので露店周りも結構落ち着いてきているしな。
そろそろ露店も良い物揃えて金を稼ぎたいんだけど、うちのクランの特産品が相変わらず決まっていない。
『イベントの後何にも見てないけど、酒ってどうなったん』
『ああ?樽の量産してやったばっかりだからまだ出来ねえぞ』
『確かに新しい樽のはまだ仕込みが終わっておらん、作ってあった奴は出来てるが味が良くない』
『地味に仲良くなってんじゃないの……火炎瓶用の酒樽は?』
『最初に作って貰った樽は仕込みが終わってるから使ってもいいが』
『あんなギリギリ使える樽でよくできてんな』
確かにギリギリの品質樽だったな、あれ。正直な所5個分作って渡したわけだが、結構しっかり作りたい私としてはいつか作り直そうと思っていたのだが、あの猫耳がいるからいいかな。
ついでに言えば木工は猫耳、鍛冶はトカゲの方が優秀だし、戦闘力も言えば髭親父とバトルジャンキーの方が上、私の強みって何なんだろうか。
きっと性格だったり、ゲームの腕前だな、だったら納得だな。
『私の作った樽じゃ厳しいなら全部作り直して貰っていいぞ』
『うーん……いや、それはいい』
『そう?まあ地下室は好きに使ってくれればいいから、何かあったらあの猫耳に作って貰いな』
『材料くれたらって言ってんだろ』
『はいはい』
何か拘りでもあるんかね、あいつは。もしくはあの樽がよっぽど気に入ったと言う事だろうか。私としては入れ替えられると言うのなら、がんがん新しく良い物にしておくべきだと思うのだが、何かしらの拘りなのか、試作してるからのどっちかだろうな。
「火炎瓶の量産して1本5,000Zくらいで売れば100本で行けるな……ただ、そこまで需要があるのかって話になるけど……まあ、売れるだろ」
珍しい炎上効果の爆発物なんだし、需要はきっとあるはず。
そろそろ欲しい欲しいと言っていたクランハウスも手に入れたいから、やっぱりガラスと布、油を仕入れて火炎瓶作っていくか。
『結局使ってもいい酒樽は?』
『5個分なら問題ない、後はまだ仕込み状態だ』
『頼むわって思ったけど、蒸留するのは私しかできなかったわ……あとで取りに行く』
うん、後はアイテムショップにいって油と布を購入したら完了だな。
そういう訳でさくっと必要な物を手に入れて自宅に戻る。
何だかんだでうちのクランも結構大きくなったもんだな。誰かしら人がいる家……でもないな、大体地下室には髭親父がいるし、鍛冶場と木工場には猫耳かトカゲがいる。そして庭先にはあのバトルジャンキーは……いない。
あいつ、何だかんだで色んな所に呼び出されるせいであんまし家にもいないし、クランチャットにも反応が薄かったりする。ただ、あんまりリードを付けて引っ張るってクランでもないし、好きにさせておいてもいいだろう。
迷惑掛けてるわけでもないし、うちのルールに反してる訳でもないからいいんだけど。
「共有ボックスにもガラス瓶入ってないから回収しに行くかあ……」
結局のところやれる事って言ったら素材を集める事なんだよなあ。
で、そこそこの時間を掛けた上でガラス瓶取りに行って、アルコール生成して、火炎瓶をいそいそと作る。
やっぱり大きい派手な事をする為に地味な事をするってのは大事だよな。自宅の作業場で爆破物を作ってるクランって此処しかない気がする。
「しかも火気厳禁なのにメインで作ってる人物が葉巻咥えながら作業ってのがかなり危ない奴だわ」
火気厳禁の所で煙草だったり、火は本当に危険だからやめような。FPSプレイヤーとしてはドラム缶や新品の車と、注意しなきゃならんもの多いし、引火物の所でドンパチもしないってのになあ。まあ、それでも火炎瓶だし、耐火コート着てるし、引火しても死なないだろうよ。
その後は特に問題なく作成完了。
50本程の火炎瓶を作成したうえで、自分の露店に行って場所を変更する。いつまでも同じところに店置いてもしょうがないしな。
さて、問題はどこに露店を構えるかって話になる。
一応露店のルールとして、私が報告した事の関係で密着した露店、NPCや建物の入口付近はNG。つまり何も障害のない所ならOK。なので道のど真ん中に設置しても一応大丈夫。
「でもまあ、めんどくさいからここでいいわ」
転移地点から少し離れたいつものベンチ裏。入れる建物も無いし、NPCもいなけりゃ制限に引っかかるものはないので、此処でいいか。
売り物に関しては余ったパイプ爆弾と火炎瓶、1本30gも使ってるのに75,000Zで売ると言う処分価格。こういうのって結構嫌われるんだっけか?まあ、知ったこっちゃねえって話なんだけど。
人の品物に文句言うなら、同じもの作って売れるようになってから文句言ってこいってな。独占している間はたっぷり儲けて……っていうよりかは、クランハウス購入分だけ稼げるならいいんだよね。
品物に関しては火炎瓶とパイプ爆弾を突っ込んで完了、5,000Zと75,000Z、50本と6本なので完売してくれたら700,000Z也。全部売り切った所でもちょっとだけ届かないな……その辺はジャガイモ売ってりゃどうにかなるだろうよ。
「サクッと売れてくれりゃいいけどなあ……それにしたってパイプ爆弾安すぎる気もする」
でもこういう露店で端数を使うのって何か嫌なんだよね。現実じゃ798にするんだろうけど、5の倍数で売値を決めたいのはもう癖だな。
「あとはクランハウスの物色でもするか」
建物の間取り見たり、部屋の様子見るのって好きなのよね、これでも。
折角に手に入れた銃は銃でSTRが足りないから装備出来ないし、これ用のガンベルトでも作っておくってのも有りだな。
後はピンク髪の奴を待つってのもあるが、あいつはあいつでもうちょっと期限があるから良いとして、やっぱり金なんだよなあ、硝石ビジネスも対人イベントも無く、需要が徐々に減って行っているので露店周りも結構落ち着いてきているしな。
そろそろ露店も良い物揃えて金を稼ぎたいんだけど、うちのクランの特産品が相変わらず決まっていない。
『イベントの後何にも見てないけど、酒ってどうなったん』
『ああ?樽の量産してやったばっかりだからまだ出来ねえぞ』
『確かに新しい樽のはまだ仕込みが終わっておらん、作ってあった奴は出来てるが味が良くない』
『地味に仲良くなってんじゃないの……火炎瓶用の酒樽は?』
『最初に作って貰った樽は仕込みが終わってるから使ってもいいが』
『あんなギリギリ使える樽でよくできてんな』
確かにギリギリの品質樽だったな、あれ。正直な所5個分作って渡したわけだが、結構しっかり作りたい私としてはいつか作り直そうと思っていたのだが、あの猫耳がいるからいいかな。
ついでに言えば木工は猫耳、鍛冶はトカゲの方が優秀だし、戦闘力も言えば髭親父とバトルジャンキーの方が上、私の強みって何なんだろうか。
きっと性格だったり、ゲームの腕前だな、だったら納得だな。
『私の作った樽じゃ厳しいなら全部作り直して貰っていいぞ』
『うーん……いや、それはいい』
『そう?まあ地下室は好きに使ってくれればいいから、何かあったらあの猫耳に作って貰いな』
『材料くれたらって言ってんだろ』
『はいはい』
何か拘りでもあるんかね、あいつは。もしくはあの樽がよっぽど気に入ったと言う事だろうか。私としては入れ替えられると言うのなら、がんがん新しく良い物にしておくべきだと思うのだが、何かしらの拘りなのか、試作してるからのどっちかだろうな。
「火炎瓶の量産して1本5,000Zくらいで売れば100本で行けるな……ただ、そこまで需要があるのかって話になるけど……まあ、売れるだろ」
珍しい炎上効果の爆発物なんだし、需要はきっとあるはず。
そろそろ欲しい欲しいと言っていたクランハウスも手に入れたいから、やっぱりガラスと布、油を仕入れて火炎瓶作っていくか。
『結局使ってもいい酒樽は?』
『5個分なら問題ない、後はまだ仕込み状態だ』
『頼むわって思ったけど、蒸留するのは私しかできなかったわ……あとで取りに行く』
うん、後はアイテムショップにいって油と布を購入したら完了だな。
そういう訳でさくっと必要な物を手に入れて自宅に戻る。
何だかんだでうちのクランも結構大きくなったもんだな。誰かしら人がいる家……でもないな、大体地下室には髭親父がいるし、鍛冶場と木工場には猫耳かトカゲがいる。そして庭先にはあのバトルジャンキーは……いない。
あいつ、何だかんだで色んな所に呼び出されるせいであんまし家にもいないし、クランチャットにも反応が薄かったりする。ただ、あんまりリードを付けて引っ張るってクランでもないし、好きにさせておいてもいいだろう。
迷惑掛けてるわけでもないし、うちのルールに反してる訳でもないからいいんだけど。
「共有ボックスにもガラス瓶入ってないから回収しに行くかあ……」
結局のところやれる事って言ったら素材を集める事なんだよなあ。
で、そこそこの時間を掛けた上でガラス瓶取りに行って、アルコール生成して、火炎瓶をいそいそと作る。
やっぱり大きい派手な事をする為に地味な事をするってのは大事だよな。自宅の作業場で爆破物を作ってるクランって此処しかない気がする。
「しかも火気厳禁なのにメインで作ってる人物が葉巻咥えながら作業ってのがかなり危ない奴だわ」
火気厳禁の所で煙草だったり、火は本当に危険だからやめような。FPSプレイヤーとしてはドラム缶や新品の車と、注意しなきゃならんもの多いし、引火物の所でドンパチもしないってのになあ。まあ、それでも火炎瓶だし、耐火コート着てるし、引火しても死なないだろうよ。
その後は特に問題なく作成完了。
50本程の火炎瓶を作成したうえで、自分の露店に行って場所を変更する。いつまでも同じところに店置いてもしょうがないしな。
さて、問題はどこに露店を構えるかって話になる。
一応露店のルールとして、私が報告した事の関係で密着した露店、NPCや建物の入口付近はNG。つまり何も障害のない所ならOK。なので道のど真ん中に設置しても一応大丈夫。
「でもまあ、めんどくさいからここでいいわ」
転移地点から少し離れたいつものベンチ裏。入れる建物も無いし、NPCもいなけりゃ制限に引っかかるものはないので、此処でいいか。
売り物に関しては余ったパイプ爆弾と火炎瓶、1本30gも使ってるのに75,000Zで売ると言う処分価格。こういうのって結構嫌われるんだっけか?まあ、知ったこっちゃねえって話なんだけど。
人の品物に文句言うなら、同じもの作って売れるようになってから文句言ってこいってな。独占している間はたっぷり儲けて……っていうよりかは、クランハウス購入分だけ稼げるならいいんだよね。
品物に関しては火炎瓶とパイプ爆弾を突っ込んで完了、5,000Zと75,000Z、50本と6本なので完売してくれたら700,000Z也。全部売り切った所でもちょっとだけ届かないな……その辺はジャガイモ売ってりゃどうにかなるだろうよ。
「サクッと売れてくれりゃいいけどなあ……それにしたってパイプ爆弾安すぎる気もする」
でもこういう露店で端数を使うのって何か嫌なんだよね。現実じゃ798にするんだろうけど、5の倍数で売値を決めたいのはもう癖だな。
「あとはクランハウスの物色でもするか」
建物の間取り見たり、部屋の様子見るのって好きなのよね、これでも。
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