194 / 622
6章
181話 札束でぶん殴れ
しおりを挟む
「で、何で戻ってきたんだ」
「一旦落ち着こうと思って?」
もうギルドの場所が判明したから、後はゆっくり確認なりをすればいいだけなのでゆったり葉巻を楽しみながらどうしようかとメモ帳を開きながら椅子を揺らす。
「見つけたならすぐ二次転職したらどうなんだ」
「んー……それはある程度情報がある場合に限るかなあ……SPは有限だし、取り返しがつかない要素だとやっぱ慎重になるもんよ」
まだ何になるか決めていない、と言うか。そもそも何になれるかまでは確認していないので無駄な考えと言われればそれで終わってしまうんだが、こういうのってかなり悩むんだよね。
一発勝負だからこそ、今後それで立ち回れるかどうかってのが問題になるわけだし、選んだ職業が外れだとしたら、流石の私も本気で心折れるからしょうがない。
じゃー、どうするかって話よ。
ガンナーとして30レベル以上になって、ギルドを探し当てたのが私だけだと仮定しても、あの足跡は何だろって話になるんだよな。トラッカーの基本としてNPC、プレイヤー、モンスターは問わずに選択できるとしても足跡と姿に強調が入る。
だから、最初に見つけた足跡がプレイヤーなのかNPCなのかの判別がつかない。モンスターの種類を特定ってのは出来るんだけど、選べるのはそこまでってのがな。そもそも対人想定してないからこその仕様だからしょうがない。
数百人のうち、どこまで私と同じレベルのガンナーがいるのかってのもわからないし、私よりも先に進んでいる奴だってきっといるだろ、それに私はやってないがパワーレベリング、寄生、引き上げだったりと名称は色々あるけど、仲間やパーティーでのレベルを上げる方法もあるしなあ。
『トカゲよー、今なんレベル?』
『ん?まだ24だけど、どうした』
『ちょっと良い事考えたからさあ……ちなみにどれくらいでそこまで上げた?』
『んー……作り直してリアルタイム4日くらいだったかな、銃が使える、火薬が手に入るってのはボスから聞いてたし、鍛冶の時からある程度試作が出来てたから早い方よ』
『ちょっと30までサクッと上げてくれないかな、人柱やってや』
『見返りがないとなあ』
『ガンナーギルドの場所教えてやるから』
『よし、ノった』
これでまず一人目、後はあのピンク髪がいればいいんだけど、あいつに銃弾出来るまではなるべく会わんって言った手前、いきなりあーだこーだ言うのはちょっと違うな。
まあ、とりあえずトカゲの奴を生贄にして、どんなものかを確認しよう。ただレベリングは手伝わない。
「あんまりクラン員を悪だくみに混ぜるんじゃない」
「いやー、Win-Winよ?ギルドの場所教えるから、先に二次転職しろってだけなんだから」
「全く……あの様子みたらガンスミス系の特化になるんじゃないのか?」
「……うん、まあ、それはちょっと思う」
暫くぶりに此処に戻って、鼻息荒く手回しガトリング見せられた時はテンションも上がったし、何だったらなかなか嫉妬したよ。
手回しガトリングって発想はあったけど、作る労力と使える所を考えたら実用的じゃないから無視していた物なんだけど、やっぱりある程度形になったものを見たら「いいなー」って思うのよ。作れる技術的な所でもやっぱり、物作りメインでやってるトカゲの方が上手いし。
あのパイプライフルとパイプ銃ですら出来はトカゲの方が良かったってのもあるな。ざっくりこうしたらいいってので作った私と違ってしっかり設計図起こしてたし。
「あと100万くらい溜めたらクランハウスも買えるし、あんたもあの密造酒捌いてちょっとは協力してくれてもいいんじゃない?」
「今は色々素材と材料を集めている所なんだよ、やっと樽が安定してきたんだ」
「あれこれ考えて作るの楽しいっしょ」
「まあな」と、ぽつりと言いながら軽く笑みを浮かべているのを見ながら葉巻を揺らす。木工職人あたり捕まえて樽や家具量産するってのもいいかもしれんなあ。
うん、まあ1人ぱっと思いついた奴がいるけど、あのおしゃべり忍者からの紹介だったからなあ……あれからあいつと軽く会話したけど、対人イベントの不意打ちワンパンで結構文句言われたのよね。まあ、其れでも行けるだろ。
『今いい?』
『ちょっとだけなら大丈夫っすよ』
『この間紹介してくれた木工職人いるでしょ、あいつと連絡取れないかな』
『別に良いっすけど、どこにいるかまでは分からんっすよ』
『よくよく考えたら名前聞いてないのよね』
『普通言うっすよね……』
『いーから、ほら、連絡とりなさいよ、あんたのコミュ能力はかってるんだから』
そういうと連絡すると言って会話が切れる。
「そういやギルドショップ見に行くの忘れたんだよなあ……連絡来るまでちょっと出てくるわ」
「変な奴ばっかり増えるのは問題だろうがな」
「いいのよ、いい子ちゃんばっかりと敬語で会話するのとか普通に疲れるし」
そういって立ち上がり、ガンナーギルドへ改めて向かう。
結局ガンナーギルドってどの地点なのかって話になるのだが、場所的にはエルスタンを十字に切って4等分した場合、位置的には左上、北西側になる。
木工と鍛冶ギルドはまあまあの距離、アイテムショップと転移地点からはそこそこ遠い。
それにしたって、普通だったらどうやって探すんだろうな。
たまたま気になったからで見つけたわけだが、トラッカーも無ければ、銃弾も作った事が無い、銃も製造したことがないってなると、許可が下りないのか?それともガンナーである事がそもそもセーフで、サブ系や二次職として新たにガンナーになる場合はそういった条件で解除されるかもしれない。
まあ、どっちにしろ他人の事なんて知ったこっちゃねえんだわ。
もう見つけたうえに「私」が良ければなんでも良い。強力な武器を持っている分、ハードルも高くしてるってなら理解も出来るし。壁に掛かっていた銃もちょっとそれ駄目じゃね?って物があった。
いくら銃身だけとは言え、あの「ト」型の形はもうまるきりアレ。銃とは言えない代物だけど「擲弾発射器」だから、ぎりぎり銃器ってなるんかな。
「私としてはそっちよりもこっちなのよね」
地下に降り、鉄扉を開けて中に入ると共に、すぐさまギルド受付横のショップ……って括りの受付に行って中をじっくり確認する。
「うん、まあ、予想はしてたけど結構な値段するな」
どうすんのよって顔している受付をちらちらと見つつ、銃弾1発の値段を見るわけだが……流石に2,500Zはうーん、まあいい値段か。
ジャガイモ500苗分で60発買えるけど、やっぱずっと金策するしかないのかな。
「ああ、でも、素材は結構安いな」
薬莢や雷管を入れるカップも売ったりしているので、その辺は大量購入しやすいな。1個10Z~100Zくらい。リアルじゃ使わないからって無料配布や、掴み放題ってのもあるけど、良い所だな。
「流石に銃器そのままは売ってないんだな」
「何だ、銃が欲しいのか」
「そりゃあ、弾があっても撃つもんなかったら意味ないじゃない」
「ある事はあるが、お前のギルドレベルが足りんな」
あー、そう言う事か……まあ、買えるものが増えるってのは別ギルドの時にもあったから納得。ついでにクエストも見ておく?トカゲが30レベルになるまでは二次職はまだいいわ。結構安牌切りたいのよ。
「一旦落ち着こうと思って?」
もうギルドの場所が判明したから、後はゆっくり確認なりをすればいいだけなのでゆったり葉巻を楽しみながらどうしようかとメモ帳を開きながら椅子を揺らす。
「見つけたならすぐ二次転職したらどうなんだ」
「んー……それはある程度情報がある場合に限るかなあ……SPは有限だし、取り返しがつかない要素だとやっぱ慎重になるもんよ」
まだ何になるか決めていない、と言うか。そもそも何になれるかまでは確認していないので無駄な考えと言われればそれで終わってしまうんだが、こういうのってかなり悩むんだよね。
一発勝負だからこそ、今後それで立ち回れるかどうかってのが問題になるわけだし、選んだ職業が外れだとしたら、流石の私も本気で心折れるからしょうがない。
じゃー、どうするかって話よ。
ガンナーとして30レベル以上になって、ギルドを探し当てたのが私だけだと仮定しても、あの足跡は何だろって話になるんだよな。トラッカーの基本としてNPC、プレイヤー、モンスターは問わずに選択できるとしても足跡と姿に強調が入る。
だから、最初に見つけた足跡がプレイヤーなのかNPCなのかの判別がつかない。モンスターの種類を特定ってのは出来るんだけど、選べるのはそこまでってのがな。そもそも対人想定してないからこその仕様だからしょうがない。
数百人のうち、どこまで私と同じレベルのガンナーがいるのかってのもわからないし、私よりも先に進んでいる奴だってきっといるだろ、それに私はやってないがパワーレベリング、寄生、引き上げだったりと名称は色々あるけど、仲間やパーティーでのレベルを上げる方法もあるしなあ。
『トカゲよー、今なんレベル?』
『ん?まだ24だけど、どうした』
『ちょっと良い事考えたからさあ……ちなみにどれくらいでそこまで上げた?』
『んー……作り直してリアルタイム4日くらいだったかな、銃が使える、火薬が手に入るってのはボスから聞いてたし、鍛冶の時からある程度試作が出来てたから早い方よ』
『ちょっと30までサクッと上げてくれないかな、人柱やってや』
『見返りがないとなあ』
『ガンナーギルドの場所教えてやるから』
『よし、ノった』
これでまず一人目、後はあのピンク髪がいればいいんだけど、あいつに銃弾出来るまではなるべく会わんって言った手前、いきなりあーだこーだ言うのはちょっと違うな。
まあ、とりあえずトカゲの奴を生贄にして、どんなものかを確認しよう。ただレベリングは手伝わない。
「あんまりクラン員を悪だくみに混ぜるんじゃない」
「いやー、Win-Winよ?ギルドの場所教えるから、先に二次転職しろってだけなんだから」
「全く……あの様子みたらガンスミス系の特化になるんじゃないのか?」
「……うん、まあ、それはちょっと思う」
暫くぶりに此処に戻って、鼻息荒く手回しガトリング見せられた時はテンションも上がったし、何だったらなかなか嫉妬したよ。
手回しガトリングって発想はあったけど、作る労力と使える所を考えたら実用的じゃないから無視していた物なんだけど、やっぱりある程度形になったものを見たら「いいなー」って思うのよ。作れる技術的な所でもやっぱり、物作りメインでやってるトカゲの方が上手いし。
あのパイプライフルとパイプ銃ですら出来はトカゲの方が良かったってのもあるな。ざっくりこうしたらいいってので作った私と違ってしっかり設計図起こしてたし。
「あと100万くらい溜めたらクランハウスも買えるし、あんたもあの密造酒捌いてちょっとは協力してくれてもいいんじゃない?」
「今は色々素材と材料を集めている所なんだよ、やっと樽が安定してきたんだ」
「あれこれ考えて作るの楽しいっしょ」
「まあな」と、ぽつりと言いながら軽く笑みを浮かべているのを見ながら葉巻を揺らす。木工職人あたり捕まえて樽や家具量産するってのもいいかもしれんなあ。
うん、まあ1人ぱっと思いついた奴がいるけど、あのおしゃべり忍者からの紹介だったからなあ……あれからあいつと軽く会話したけど、対人イベントの不意打ちワンパンで結構文句言われたのよね。まあ、其れでも行けるだろ。
『今いい?』
『ちょっとだけなら大丈夫っすよ』
『この間紹介してくれた木工職人いるでしょ、あいつと連絡取れないかな』
『別に良いっすけど、どこにいるかまでは分からんっすよ』
『よくよく考えたら名前聞いてないのよね』
『普通言うっすよね……』
『いーから、ほら、連絡とりなさいよ、あんたのコミュ能力はかってるんだから』
そういうと連絡すると言って会話が切れる。
「そういやギルドショップ見に行くの忘れたんだよなあ……連絡来るまでちょっと出てくるわ」
「変な奴ばっかり増えるのは問題だろうがな」
「いいのよ、いい子ちゃんばっかりと敬語で会話するのとか普通に疲れるし」
そういって立ち上がり、ガンナーギルドへ改めて向かう。
結局ガンナーギルドってどの地点なのかって話になるのだが、場所的にはエルスタンを十字に切って4等分した場合、位置的には左上、北西側になる。
木工と鍛冶ギルドはまあまあの距離、アイテムショップと転移地点からはそこそこ遠い。
それにしたって、普通だったらどうやって探すんだろうな。
たまたま気になったからで見つけたわけだが、トラッカーも無ければ、銃弾も作った事が無い、銃も製造したことがないってなると、許可が下りないのか?それともガンナーである事がそもそもセーフで、サブ系や二次職として新たにガンナーになる場合はそういった条件で解除されるかもしれない。
まあ、どっちにしろ他人の事なんて知ったこっちゃねえんだわ。
もう見つけたうえに「私」が良ければなんでも良い。強力な武器を持っている分、ハードルも高くしてるってなら理解も出来るし。壁に掛かっていた銃もちょっとそれ駄目じゃね?って物があった。
いくら銃身だけとは言え、あの「ト」型の形はもうまるきりアレ。銃とは言えない代物だけど「擲弾発射器」だから、ぎりぎり銃器ってなるんかな。
「私としてはそっちよりもこっちなのよね」
地下に降り、鉄扉を開けて中に入ると共に、すぐさまギルド受付横のショップ……って括りの受付に行って中をじっくり確認する。
「うん、まあ、予想はしてたけど結構な値段するな」
どうすんのよって顔している受付をちらちらと見つつ、銃弾1発の値段を見るわけだが……流石に2,500Zはうーん、まあいい値段か。
ジャガイモ500苗分で60発買えるけど、やっぱずっと金策するしかないのかな。
「ああ、でも、素材は結構安いな」
薬莢や雷管を入れるカップも売ったりしているので、その辺は大量購入しやすいな。1個10Z~100Zくらい。リアルじゃ使わないからって無料配布や、掴み放題ってのもあるけど、良い所だな。
「流石に銃器そのままは売ってないんだな」
「何だ、銃が欲しいのか」
「そりゃあ、弾があっても撃つもんなかったら意味ないじゃない」
「ある事はあるが、お前のギルドレベルが足りんな」
あー、そう言う事か……まあ、買えるものが増えるってのは別ギルドの時にもあったから納得。ついでにクエストも見ておく?トカゲが30レベルになるまでは二次職はまだいいわ。結構安牌切りたいのよ。
10
お気に入りに追加
906
あなたにおすすめの小説
VRゲームでも身体は動かしたくない。
姫野 佑
SF
多種多様な武器やスキル、様々な【称号】が存在するが職業という概念が存在しない<Imperial Of Egg>。
古き良きPCゲームとして稼働していた<Imperial Of Egg>もいよいよ完全没入型VRMMO化されることになった。
身体をなるべく動かしたくないと考えている岡田智恵理は<Imperial Of Egg>がVRゲームになるという発表を聞いて気落ちしていた。
しかしゲーム内の親友との会話で落ち着きを取り戻し、<Imperial Of Egg>にログインする。
当作品は小説家になろう様で連載しております。
章が完結次第、一日一話投稿致します。
神速の冒険者〜ステータス素早さ全振りで無双する〜
FREE
ファンタジー
Glavo kaj Magio
通称、【GKM】
これは日本が初めて開発したフルダイブ型のVRMMORPGだ。
世界最大規模の世界、正確な動作、どれを取ってもトップレベルのゲームである。
その中でも圧倒的人気な理由がステータスを自分で決めれるところだ。
この物語の主人公[速水 光]は陸上部のエースだったが車との交通事故により引退を余儀なくされる。
その時このゲームと出会い、ステータスがモノを言うこの世界で【素早さ】に全てのポイントを使うことを決心する…
後輩と一緒にVRMMO!~弓使いとして精一杯楽しむわ~
夜桜てる
SF
世界初の五感完全没入型VRゲームハードであるFUTURO発売から早二年。
多くの人々の希望を受け、遂に発売された世界初のVRMMO『Never Dream Online』
一人の男子高校生である朝倉奈月は、後輩でありβ版参加勢である梨原実夜と共にNDOを始める。
主人公が後輩女子とイチャイチャしつつも、とにかくVRゲームを楽しみ尽くす!!
小説家になろうからの転載です。
最悪のゴミスキルと断言されたジョブとスキルばかり山盛りから始めるVRMMO
無謀突撃娘
ファンタジー
始めまして、僕は西園寺薫。
名前は凄く女の子なんだけど男です。とある私立の学校に通っています。容姿や行動がすごく女の子でよく間違えられるんだけどさほど気にしてないかな。
小説を読むことと手芸が得意です。あとは料理を少々出来るぐらい。
特徴?う~ん、生まれた日にちがものすごい運気の良い星ってぐらいかな。
姉二人が最新のVRMMOとか言うのを話題に出してきたんだ。
ゲームなんてしたこともなく説明書もチンプンカンプンで何も分からなかったけど「何でも出来る、何でもなれる」という宣伝文句とゲーム実況を見て始めることにしたんだ。
スキルなどはβ版の時に最悪スキルゴミスキルと認知されているスキルばかりです、今のゲームでは普通ぐらいの認知はされていると思いますがこの小説の中ではゴミにしかならない無用スキルとして認知されいます。
そのあたりのことを理解して読んでいただけると幸いです。
最前線攻略に疲れた俺は、新作VRMMOを最弱職業で楽しむことにした
水の入ったペットボトル
SF
これまであらゆるMMOを最前線攻略してきたが、もう俺(大川優磨)はこの遊び方に満足してしまった。いや、もう楽しいとすら思えない。
ゲームは楽しむためにするものだと思い出した俺は、新作VRMMOを最弱職業『テイマー』で始めることに。
βテストでは最弱職業だと言われていたテイマーだが、主人公の活躍によって評価が上がっていく?
そんな周りの評価など関係なしに、今日も主人公は楽しむことに全力を出す。
この作品は「カクヨム」様、「小説家になろう」様にも掲載しています。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
VRMMO~鍛治師で最強になってみた!?
ナイム
ファンタジー
ある日、友人から進められ最新フルダイブゲーム『アンリミテッド・ワールド』を始めた進藤 渚
そんな彼が友人たちや、ゲーム内で知り合った人たちと協力しながら自由気ままに過ごしていると…気がつくと最強と呼ばれるうちの一人になっていた!?
Free Emblem On-line
ユキさん
ファンタジー
今の世の中、ゲームと言えばVRゲームが主流であり人々は数多のVRゲームに魅了されていく。そんなVRゲームの中で待望されていたタイトルがβテストを経て、ついに発売されたのだった。
VRMMO『Free Emblem Online』
通称『F.E.O』
自由過ぎることが売りのこのゲームを、「あんちゃんも気に入ると思うよ~。だから…ね? 一緒にやろうぜぃ♪」とのことで、βテスターの妹より一式を渡される。妹より渡された『F.E.O』、仕事もあるが…、「折角だし、やってみるとしようか。」圧倒的な世界に驚きながらも、MMO初心者である男が自由気ままに『F.E.O』を楽しむ。
ソロでユニークモンスターを討伐、武器防具やアイテムも他の追随を許さない、それでいてPCよりもNPCと仲が良い変わり者。
そんな強面悪党顔の初心者が冒険や生産においてその名を轟かし、本人の知らぬ間に世界を引っ張る存在となっていく。
なろうにも投稿してあります。だいぶ前の未完ですがね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる