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1章

32話 計画1 レベリング

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 採取して戦闘して、しながら採取して、休んで採取して……辿り着いたら採掘して……。
 
 と言った感じの流れをしばらく続けていた。
 
 リアルタイム2時間、ゲーム内時間で1/7の4時
 
 散々苦労してきた髑髏リスはもう片手間に片付けられる程パターンを見てきたし、ボアに関しても突進避けて3回は攻撃を当てれるようになったので、処理速度も上がった。パターンと攻撃方法の確立が出来れば立ち回りしやすくなるのはフルダイブの醍醐味でもあるのをまた実感する。
 
「東エリア2じゃ4種しか今の所採取できないけど、レベルは関係あるのかしら」

 もしゃもしゃ薬草を食べつつ、メニューを開いていつもの様にメモ帳に書き込む。そういえば書き込むと言っているがメニューでのメモ帳を開いたうえで何かキーを操作するとかいう物ではなく、頭で考えたことがつらつらと書き込まれていくので別作業中でもメモ帳さえ開ければ大丈夫と言う素敵機能だ。

「なんやかんやで結構溜まったわね……ナイフと縄も補充しないといけないかな」

 リアルタイム2時間程度だが、東エリア2で同じことを延々と繰り返していた。そういえば夜システムなんてあったが、この辺りの敵には適用されていなかった。多分夜行性とかある程度条件が設定されているのだろうか?散々いろんな情報を出してきているが、本格的に検証するまでの事はしてないのも後々問題になるかもしれない。

  必要になったら金であの砂丘の頬面引っぱたいて引きだしゃいいから、そこまではする気も無い。遭遇したらしたでその時考えればいいし。

 流れ作業に近い動きで髑髏リスをまた片付ける。2桁は確実に倒しているだろうか、久々にレベルの上がる効果音が響く。



名前:アカメ 種族:ドラゴニアン
職業:ガンナー

基本Lv:8 職業Lv:7
HP:28/29 MP:14/14 
STR:6 AGI:13 VIT:2 
DEX:12 INT:2  RES:2

スキルP:残7
スキル1
二度撃ちLv1 装填Lv2 調合Lv1 カスタマイズLv2 銃剣Lv3 

スキル2
木工Lv2 鍛冶Lv1 錬金Lv2 伐採Lv2 採掘Lv3 採取Lv1
裁縫Lv1 細工Lv1

装備:カスタムM2ラビット(残弾0)×1 銃弾×0 

持ち物
鋸 鍛冶ハンマー 錬金窯 伐採斧 採掘つるはし 縫い針 クラフトツール
レーション×10 ゴミ×188 縄×1 ナイフ×1
くず鉄×40 銅鉱石×8 硫黄×5 木炭(質1)×5 雑木×10
くず鉄延べ棒×4 銅延べ棒×1 歪な鉄×1
ヨモギ×21 ミント×28 麻×16 薬草×5
動物の皮×5 下級動物肉×2

所持金:0Z(500Z使用予定)
状態:異常無し 満腹度39%



 とりあえずSTRに1振って装備の余裕を作る。後はAGIをあげてLv10のときに15にする予定だ。

  SLvはまだ変わらず、持ち物も目立ったレアアイテムは入手していないので順調に数が増えているくらいしか変わったところはない。
 一回だけ銃剣が壊れたのでそこでナイフと縄を一本ずつ使った程度。薬草が増えていないのはむしゃつきながら歩いているので、供給と消費が釣り合っているせいだ。

「荷物の整理もしないと煩雑になってきたわね……ギルドだったかな、預けられるの」

 インベントリはデータ化されているので別に不便はないと言えばない、探したりなんだりするのが手間と言うだけで、青い猫型ロボットのポケットみたいになるだけだ。
 
「ドロップ品もあまり目新しい感じもないのよね……何か目新しい事でもしたら……ダメだっての」

 マンネリ打破の為に料理に手を出そうかと考えたけど、だからそうやって何でもかんでもやろうとするのがダメだって何回も言ってるじゃないか、だからこんな状況になっているわけだし。

「ボスモンスターでも……なんて思ったけど、別に狙う必要も無いし、そうほいほいと遭遇するわけないしなあ」

 こんな事を言っているとがさがさと茂みから音が鳴り、お約束の様にボスモンスターが……!

「でないんだな、これが」

 出てきたのは普通の髑髏リス、もう勝手知ったる相手で戦法は変わらず、受けて反撃。こんな事をしている間に乱入されてボスが……来るわけもなく。

「って言うかそもそも運の悪い私がレア敵を遭遇するわけないのよね、運が悪いからそういうのに出会うとか言うのがいるけど……まあだとしても不用意に死ぬ要素を確認していない訳ないだろって」

 手馴れた形で髑髏リスを片付け、採取を続行し、採掘も進める。いい加減、この東エリア2を卒業したい。っていうか、決めたLv10になったら絶対しばらく戦闘しない。マジで疲れるから、これ。
 
 
 ……また、黙々と狩り続ける事、数時間。
 採取し、採掘し、ポイント復活するまでまた採取と戦闘をこなし、まずい物を食べて回復して時間を過ごす。 
 何だかんだで安定し始めてるので特に苦戦らしい苦戦もしなくなった。
 しっかりパターン攻略するのって大事だわ、今まで反射神経だけでアクションゲームをしてた頃が懐かしい。

 それにしても山も谷もない地道なレベリングと採集しまくるだけの事に何を言う所があるのだろうか。さっさと稼いでLv10にする。



名前:アカメ 種族:ドラゴニアン

職業:ガンナー
基本Lv:10 職業Lv:7
HP:21/31 MP:14/15 
STR:6 AGI:15 VIT:2 
DEX:12 INT:2  RES:2
SP:残13

【スキル1】
二度撃ちLv1 装填Lv2 調合Lv1 カスタマイズLv2 銃剣Lv3 

【スキル2】
木工Lv2 鍛冶Lv1 錬金Lv2 伐採Lv2 採掘Lv4 採取Lv2
裁縫Lv1 細工Lv1

【装備】
武器:M2ラビット(残弾0)×1 
その他:銃弾×0 

【持ち物】
鋸 鍛冶ハンマー 錬金窯 伐採斧 採掘つるはし 縫い針 クラフトツール
レーション×10 ゴミ×188 
くず鉄×140 銅鉱石×31 硫黄×11 木炭(質1)×5 雑木×10
くず鉄延べ棒×4 銅延べ棒×1 歪な鉄×1
ヨモギ×42 ミント×56 麻×35 薬草×9
動物の皮×14 下級動物肉×6

所持金:0Z(500Z使用予定)
状態:異常無し 満腹度9%




 こんなに本格的な狩りをしてたのは最初の2時間ぶりじゃないだろうか。成果は2レベル、採取と採掘が1レベルずつ上昇し、何より硫黄が10個以上になったのが良かった。
 それぞれ上がったスキルだが効果は大きく変わらず、基本的な部分は速度上昇と採れる物が増えるというのは変わらない。最大レベルいくつ何だろうか。


スキル名:採掘 レベル:4
詳細:採掘出来るようになる レベルが上がると採れる物が増え採掘速度上昇

スキル名:採取 レベル:2
詳細:採取出来るようになる レベルが上がると採れる数が増える



「丁度よく銃剣も壊れたし、レベルも目標値、流石に犬は振り切れる速度は出るでしょ」

 赤い光の輪を出しながら満足そうにメニューで確認を進める。銃剣が破損したうえで連戦になるという不運が重なったのからの死に戻りだが、デスルーラみたいなもんさ。どうせ銃剣が使えない時点で私の戦闘力はマイナスになるわけで、逃げる事しか出来ない。
 だとしてもカスタムし直してすぐに破損するとは思わなかった。壊れる時は壊れるのはしゃあないけど壊れるたびに200Z(ゼニー)飛んでいくのはいただけない。
 
「戻るいいタイミングだったってのは運がいいのかしらねぇ」

 不運と運のバランスが釣り合ってない気もするけど、私的には幸運だからしょうがないな。
 これでしばらく東エリア2は来なくてもいいだろう。いい加減あのクソリスと猪相手にしなくていいというのもかなり大きいが。
 勿論レベルが上がった事とAGIの増加により、東エリア1のクソ犬に追いつかれる事なく突破できるようになっていた。ああ、レベルって大事。ステータス上げるの大事だわ
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