魔法使いの薬瓶

貴船きよの

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出会い編

おまけの小瓶(R18)

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 そろそろ深夜を回るという頃だった。
 火の焚かれていないリビングの暖炉前で、ルウは椅子に腰かけて本のページを捲っていた。
 そこに、ルームシューズの軽い足音が近づき、湯上がりのガルバナムが黒いバスローブ姿で顔を出した。
「風呂、空いたよ」
「はい。ありがとうございます」
 ルウは、本を閉じて背の低い本棚に戻すと、着替えを取りに屋根裏部屋へ行こうとした。
「ルウ」
 ガルバナムに呼び止められ、ルウは足を止めて振り向く。
「風呂から出たら、俺の寝室においで」
「どうしてですか?」
 意味がわからず、ルウは訊ねた。
「今日は、一緒に寝よう」
 ガルバナムからそうした誘いがあることは初めてで、ルウは驚きながらも笑顔になった。
「はい! すぐ、お風呂に入ってきますね」
 ルウは、入浴を済ませるとパジャマに着替え、ガルバナムの寝室の前に立った。
 これまで、ガルバナムの寝室だけは立ち入ることが許されず、掃除に入ったこともない部屋だった。
 ルウは、緊張しながら扉をノックする。
「どうぞ」
 返事があって扉を開けると、ガルバナムは、ベッドサイドのナイトテーブルの上で、香炉の蓋を閉めた所だった。
 天井からは星型八面体の光水晶がいくつも吊るされ、淡い光を宿して、室内を薄明かるい橙に染めている。
 部屋には、大きなベッドが一つと、暖炉の前に安楽椅子があった。ベッドがある壁の裏へは通路があり、収納と思われるクローゼットが見える。
「この香り……、マイトですね」
 部屋に満ちる、バニラに似たほのかに甘い香りを吸い込んで、ルウは頬を緩めた。
「さすがにわかるんだな。少しだが、焚いておいたんだ」
「落ち着く香りですよね」
 ルウは、扉を閉めて言った。
 ガルバナムは、ベッドに腰かけて、毛布をやさしく叩く。
「こっちに来てもいいぞ」
 ルウは、促された通りにガルバナムの隣に座った。
 時々一つに束ねられているガルバナムの黒髪が今は胸まで下りていて、横顔はリラックスしている。
「なんだか、ドキドキします。お風呂上がりに話すことって、今まであまりなかったですね」
「言われてみれば、そうだな」
「ガルバナムさん、パジャマに着替えなくていいんですか?」
 バスローブのままのガルバナムを見て、ルウは素朴な疑問をぶつけた。
「どうせ脱ぐだろう」
「そうなんですか。ガルバナムさんは、左側で寝ますか? 右側で寝ますか?」
 ガルバナムは、会話が噛み合っていないルウに、半ば呆れながら訊ねた。
「……おまえ。まさか、ただ並んで寝るだけだと思っているんじゃないだろうな」
「違うんですか?」
「……あのな、」
「だって、愛し合っている恋人同士は、一緒のベッドで寝るんですよね!?」
 自信たっぷりに目を輝かせるルウに、ガルバナムは返す言葉もなく、頭を抱えた。
「間違ってはいないが……」
「……どうかしたんですか? ガルバナムさん」
 心配そうにガルバナムの顔を覗き込む翡翠の目は、まっすぐに無垢だった。
 ガルバナムは、一つ息を吐いた。
「ルウの魔法薬の申請が終わるのを、待っていたんだけどな」
 ガルバナムの呟きに、ルウは答える。
「それなら、僕もガルバナムさんのお仕事が終わるのを待っていましたよ。ここ一週間、ガルバナムさんはお帰りが夜中になりましたし、今日だって……早く帰ってこないかなぁと」
「本当か?」
 ルウは、自分の膝を見ながら頷く。
「会いたかったですよ……」
 ぽつりと漏れたルウの言葉は、ガルバナムの心をくすぐった。
「だから、一緒に寝ようと言われて、嬉しくて……」
 ルウがガルバナムの視線に気がつくと、ガルバナムは、ルウに唇を重ねた。
「ん……っ」
 ガルバナムが抱き寄せたルウの体は、強ばっていた。
「……嫌か?」
 ルウは、頭を横に振って、俯く。
「恥ずかしいんです……」
 ガルバナムは、ほんのり染まるルウの頬に、手を添えた。
「じゃあ、恥ずかしくなくなるまで、すればいい」
「えっ」
 ガルバナムは、ルウの唇をついばむように、やさしく何度も触れた。ガルバナムにつられて目を瞑ったルウは、やわらかく触れ合うキスに、だんだんと緊張が解けていく。
「む……、ん……っ」
 ルウも、ガルバナムに応えようと、僅かながら唇を動かし始めた。
「ルウ、そのまま口を開けて」
 ルウが言われたとおりにすると、薄く開けていた唇に、ガルバナムの舌が入り込んだ。
「んっ!?」
 驚いて目を見開いたルウだったが、ガルバナムの舌は深くまでルウの舌に絡んだ。
「んん……っ、ん……」
 ルウは、突然胸に込み上げた甘い痺れに戸惑いながら、ガルバナムのバスローブをぎゅっと掴んだ。
 そっと唇を離して、ガルバナムは言った。
「まだ恥ずかしいか?」
「……へんな、気分です」
 目を潤ませたルウは、ガルバナムと視線を合わせられずにいた。
「横になろう」
 絨毯には二人のルームシューズが転がり、ベッドでは、仰向けに寝たルウに寄り添うようにガルバナムが並んだ。
 ガルバナムは、ルウの額に口づけた。
「愛し合う恋人同士がすることを、しようか」
「僕は、どうすれば……?」
「体をらくにしていればいい」
 大きな枕に後頭部を沈ませたルウは、自分の体に触れるガルバナムの掌の温度を、布越しに感じていた。
 やわらかい金の髪をどけて、ガルバナムのキスは、ルウの左耳に落とされる。耳を食まれ、舌が挿入されると、ルウは肩をすくませた。
「んっ、んんっ、くすぐったいです……」
「……それでいいんだよ」
「いいんですか? ……あっ、んんっ、あ……」
「こっちにも、するぞ」
 右耳にも、同じようにガルバナムの愛撫は続いた。
 火照り始めたルウの首筋を、湿ったガルバナムの舌が下降する。
「パジャマを脱がすぞ」
 ルウの返事を待たずに、ボタンは一つずつ外された。はだけた胸にガルバナムの唇が触れていき、時折、乾ききっていない黒髪が垂れては、ひやりと素肌をなぞった。
「鼓動が激しくなっているな」
 ガルバナムの掌が、ルウの胸をさすったときだった。
「あっ、そこ……っ」
 ルウの体が、ぴくんと跳ねた。
「よかったか?」
「ちが……っ」
 小さいながらも存在を主張する二つの突起に、ガルバナムの指と舌が絡んだ。
 ガルバナムが味わうと、ルウは背中まで痺れるような感覚に襲われる。
「ひゃっ、あっ」
「随分と感じやすいんだな。指と舌、どっちがいい?」
「やっ、あっ、わかりません……っ。やあっ、やだっ、……ガル、バナム、さん……!」
 ガルバナムは、吸い上げ、つまみ上げ、ルウが小さく悲鳴を上げるのを楽しんでいた。
「ここも、その気になってきたな」
「あ……」
 ガルバナムは、下半身の膨らみを撫でながら、ルウの肌にキスを落としていく。
 ルウの足元に移動したガルバナムは、パジャマのズボンに手を掛けた。
「ルウ、腰を上げられるか」
「はい……」
 ルウが腰を軽く浮かせると、ズボンと共に下着がずり下ろされ、ルウは慌てた。
「ガルバナムさん、見えちゃいますよ……っ!」
「見たいんだよ」
「ええっ? 待っ……!」
 ズボンを掴もうとしたルウの手は宙を掻いただけで、着衣は呆気なく足から脱がされていった。
「うわ~~っ!」
 ガルバナムの眼前に露になってしまった性器は、天井を向いていた。
 ルウは、真っ赤な顔を両手で覆うと、泣きそうな声を絞り出した。
「もう……、キスをするより、もっと恥ずかしい……」
「フフッ。そうだな。……こんなにいやらしいことになって」
「言わないでください……」
 ルウは諦めわるく、手を伸ばして隠そうとした。しかし、ガルバナムはルウの手をどけると、
「ルウが恥ずかしがりながら感じてくれていると、俺は興奮するんだよ」
 と言って、掌でルウのものを包み込んだ。
「あぁっ、触っちゃ……、あっ」
 ルウの両足の間に体を収めたガルバナムは、手中のものを扱きながら顔を近づけた。
「そこにも、キスをするんですか……」
「するよ。ルウのどんな所にも」
「そんな所……、ふぁっ、やっ」
 ルウの性器には熱い息がかかり、柔らかい唇が触れたかと思うと、舌までもが這わされていく。
「あっ、や……っ、やだ……っ」
 輪郭をたっぷりと舐め上げた舌は、てっぺんに辿り着く。
「ああっ、だめ、だめですっ」
 ルウの言葉とは裏腹にびくびくと反応する正直さを、ガルバナムは口腔に含んだ。
 敏感なすべてが熱に包まれると、ルウはあまりの気持ちよさに背中をのけ反らせる。
「ああっ! あっ、あ……、やっ、あ……っ」
「いいのか?」
 ガルバナムは、唇と舌で愛撫しながら訊ねた。
「や、これ……っ、やめて、ください……あっ、あぁっ、おかしく、なります、う……っ」
「それなら、続けよう」
 ガルバナムは、涼しい顔でもてあそぶ。
「やぁっ、ああっ、や、ガル、バナム……さぁん……っ」
 涙を浮かべたルウは、腰まで動いていた。
「はあっ、あ、んっ、……い、いっちゃう……、あっ、ああんっ、いっちゃいます……っ!」
「いっていいよ」
 ガルバナムは、口で扱く速度を上げた。
「ああっ、あっ、あっ、だめぇっ、いっちゃ……っ、あ、ああ……っ!」
 耐えきれなくなったルウは、呆気なく快感を放出した。
「はあ、はあ……っ」
 ルウが最後まで出しきると、ガルバナムはようやく口を離し、口腔に注がれたものを飲み込んだ。
「大丈夫か?」
 呼吸を整えるルウの頭を、ガルバナムは丁寧に撫でた。
「……はい……」
 ルウは、ガルバナムがナイトテーブルの引き出しから細いボトルを取り出したのをぼんやりと目で追い、訊ねた。
「今度は、なんですか?」
 ガルバナムはルウの両膝を軽くひらくと、双丘の陰に隠れた窪みに触れる。
「潤滑剤を使って、ここをほぐす」
 ルウは息を呑んだが、ガルバナムは、やさしく言った。
「俺のを入れて、ルウと一つになるんだ」
 ルウの足に偶然触れたガルバナムの興奮は、バスローブ越しにでも、しっかりと頭をもたげているのがわかった。
「ルウ。俺に身を任せられるか?」
 ルウは、緊張しながらも頷いた。
「……はい」
 しっとりとした透明な液体はガルバナムの指を濡らし、その指は、ルウの窪みをさすり上げた。
「あ……」
 温く粘りのある液体は、ルウをそれほど驚かせはしなかった。しかし、
「指を入れるぞ」
 ガルバナムの指が挿入されると、内側に触れた部分から、じんじんと神経が刺激されるようにルウは感じた。
「あ、あ……っ」
「この潤滑剤で慣らしておけば、痛くはないからな。……指を二本にするぞ」
 ルウは、確かに裂けるような痛みは感じなかった。ところが、ガルバナムが指を曲げる度になかをこすられ、むず痒さが湧いては腰を揺らしていた。
「んう……っ、あ、おしり……、むずむずします……っ、んっ、はあっ」
「この辺りは、どうだ?」
 ガルバナムはお構いなしに、ルウの弱い所を探っていく。
「はあっ、あっ、や……、また、おかしく、なっちゃいます……っ」
 ひらかれた両足の間で、ルウの性器は再び起き上がり始めていた。
 ガルバナムはルウから指を抜くと、ベルトをほどいてバスローブを脱いだ。
 均整のとれた体が、光水晶の灯りを受けて陰影を伴って見える。
 ルウは、視界に入ったガルバナムの猛りが自分のものとはあまりにも違って、息を呑んだ。
「ルウ、力を抜けるか?」
「はい……」
「……入れるよ」
 腿の裏を押し上げられ、緊張をほぐされていたルウの入口は、あてがわれたガルバナムの熱に吸い付いた。
「すごいな。ルウのここが、俺を欲しがっている」
「え……? あ、あ、ああっ!」
 狭い入口は、押し込まれたガルバナムの先端を徐々に飲み込んでいく。
「んんっ、く……、あぁっ、はあっ」
 途中まで受け入れたルウは、圧迫感を感じながら、大きく息を吐いた。
「はあっ、はあ、……そんなに、いっぱい……っ」
「いっぱい入った感じがするか?」
 ルウは、頷く。
「ゆっくり動くよ」
 ガルバナムは、言葉どおりに少しずつ腰を動かした。
「あっ……、あっ……、あん……っ」
 ルウは、ガルバナムが動く度に嬌声を漏らした。繋がった所から全身に広がる快感が、だんだんとルウの理性を溶かし、体を緩めていく。
「ん、んんっ、ガルバナム、さん……っ、ぼく……っ、ふ、ああっ」
「気持ちいいか? 好きなだけ感じるといい」
 ガルバナムが半分ほど行き来させるだけでも、ルウの体は、身を委ねた初めての感覚に酔っていた。それでも、しっかりと挿入されたものは締め付けて離さず、ガルバナムは、自分自身をコントロールしながら表情を歪ませた。
「はあっ、ああっ、……ん、ああ……っ」
 ふと、ルウは自分を見下ろすガルバナムを眺めて、荒い呼吸の合間に言った。
「はあ、あっ、……ガルバナム、さんは?」
「なんだ?」
「ガルバナムさんは、……んっ、……気持ち、いいんですか? ……ああっ、あ……、苦しそうな、顔……」
 余裕がないはずのルウからの気遣いに、ガルバナムは口元を緩めた。
「気持ちいいよ。いいから、我慢しないとな……ンッ」
 ガルバナムは、再びルウの奥へと侵入を試みた。
「あっ! あ、ガルバナムさん……、そんなに、奥まで……っ」
「全部、繋がった」
 ガルバナムが改めて言うと、ルウはさらに顔を赤らめた。思わずぎゅっと合わされた可愛らしい唇に、ガルバナムはキスをする。
「動くよ」
 ガルバナムが腰を動かすと、ルウは、体の芯から響いてくる痺れに艶やかな声で応える。
「あぁっ、あ……っ、奥……っ、ああっ」
「可愛いな、ルウ……はあっ、あっ」
「ああんっ、あっ、や……っ、あぁっ」
「ルウ、好きだ」
 ガルバナムの乱れた呼吸に紛れて聞こえた言葉に、ルウはガルバナムを見つめた。
「今、好きって……。んっ、あっ、ガルバナム、さんっ」
 ガルバナムが微笑で答えると、ルウも満面の笑みを浮かべた。
「僕も、好きです。……あっ、……ガルバナムさんが、大好き! ふふっ」
 ルウは、ガルバナムの首に腕を回して抱きついた。
 二人は、視線を手繰り寄せ合うと、深いキスを交わした。そして、ガルバナムは、小さく呟いた。
「たぶん、好きになったのは、俺のほうが先だよ」
「……へ?」
 ルウがその言葉を咀嚼する暇もなく、ガルバナムは激しく腰を打ちつけた。
「うあっ、ああっ、急に……っ、ぁあっ!」
 入口から奥まで繰り返される長いストロークは、ルウに絶え間なく快感の波を与えた。
「ああっ、だめっ、あぁんっ、や、ら……っ!」
 ルウはろれつが回らなくなり、下半身では今にも下腹に付きそうな性器が滴を垂らしている。
「あぁんっ! も……、らめ……っ、はあっ、あぁっ! いっちゃう……っ!」
「……俺も、いきそうだ……っ!」
 ガルバナムは、勢いをそのままにスパートをかけた。
「やぁっ! あんっ! あっ、あっ、あぁんっ! いっちゃ……っ、ガル、バナム、さんっ! あぁっ、いく、いくぅ……っ!」
「ルウ……っ!」
 ルウが自ら腹部を白く汚した後、ガルバナムもルウのなかで果てた。



 光水晶の灯りの下、二人は裸のまま毛布を被って寄り添い合っていた。
 ガルバナムの胸に顔を埋めて、ルウはぽつりと呟く。
「僕が弟子入りするのがガルバナムさんじゃなかったら、今頃どうなっていたんでしょう」
「そんなこと、考えても知りようがないだろう」
 難しい顔をするルウの頭を、ガルバナムは撫でた。
「でも、不思議だなぁと思うんです。ここに来て、想像もしなかったことがたくさんありました」
「それは、俺も同じだ。弟子がいる自分なんて想像もしたことがなかったが、今はこうして、ルウがいる」
 ガルバナムの鼓動を近くに感じて、ルウは頷く。
「前にも言っただろう。ルウがここに来たのは、俺のためでもあると。……きっと、二人でいなければ経験できないことがたくさんあるんだ」
「ふふっ」
 ルウが笑う息が、ガルバナムの肌をくすぐった。
「なんだ?」
「楽しみだなと、思っただけです」
「気楽な奴だな」
 髪をもてあそばれながらガルバナムの体温を心地よく感じていると、ルウは思い出した。
「ガルバナムさん」
「ん?」
「さっき、ガルバナムさんのほうが先に僕を好きになったと言いませんでしたか?」
 問いかけるルウの視線から、ガルバナムは目を反らした。
「……さあ? なんのことだかな」
「ええっ! 僕、ちゃんと聞きましたよ?」
 ルウは、起き上がってガルバナムを責めた。
「そんなことを言ったか?」
「……違うんですか?」
 ガルバナムも毛布を剥いで起き上がると、ルウと向き合い、真面目なふりをして言った。
「忘れてしまったから、もう一回すれば思い出すかもしれないな」
「え?」
 ガルバナムは、きょとんとするルウの肩を掴んで、耳元で囁いた。
「さっきは初めてだと思ったからやさしくしたが、今度は手加減しないぞ」
「え? ええっ!?」
 あっという間に形勢は逆転し、ルウはベッドに押し倒された。
「おまえの口も、一言多いな」
 そう言って、ガルバナムはルウの唇をキスで塞いだ。
 文句を言いながらもガルバナムのキスは丁寧で、ルウは、唇を重ねながら笑ってしまった。




〈終〉



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