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第五章:転生者ウェルガ 学園騒乱編(仮称)
中坊(笑)になりました…けどぉ?
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それから、日本でいうところの春休み期間的な休みを半月挟んだ、4月上旬。
俺はとうとう、中等部に入学した。入学してしまった。
何でそう感じたか?
だって、何か俺の直感が「平穏な学園生活なんて絶対ぇ送れねぇからww」って言ってんだもん。
めっちゃ念押してくるんだもん!
4月入った辺りから、行きたくなくてしょうがない!
パパンが「流石に伯爵家の子息が初等部しか卒業してないのはちょっと…な?とりあえず高等部まで我慢して通ってくれ」と、珍しく俺にお願いしているので仕方なく通うわけだが…
「おい、能無し!」
「貴族の出来損ないが!魔力がないなら、学園なんて辞めちまえ!」
「お前、本当にあの竜殺しの息子なのか?大方、どっかのスラムの浮浪児でも拾ってきたんだろ!糞野郎め!偉大なる母神レアオル様に謝罪しながら生きろ!」
…これは、入学式後に俺が自分の教室に入って10秒後のクラスの生徒の反応である。
「…これは想定外だわ…」
…待って待って?ちょいタンマ。
俺、初等部1年の時に対校戦で実力を一部公開したよな?しかも公衆の面前で。
しかも、冒険者や商人としても実績を上げたはずだよね?
…この反応、マジで何!?
俺の無能説、このタイミングで復活すんの!?
てか、まだそれ信じてる貴族達いたの!?
そもそも、腐敗貴族ってまだこんなにいたの!?ここ3年でどんだけ増えてんの!?
呪いは…脳内で確認してみても、ほぼ薄まってるな…
じゃあ…これは天然で湧いて来たってこと!?増えすぎだろ!どうなってんねん!
「なんだなんだぁ?こりゃあどうなってんだよ?」
「これは…穏やかじゃないねぇ?」
俺が教室内の入り口で数秒フリーズしていると、後ろからザイアとゼクスが入ってきた。
「おおぅ…お前らか…」
「お前らぁ…!?貴様!ザイア様とゼクス様に向かってお前とはなんだ!今すぐ地面に這いつくばって謝れ!」
「そうだそうだ!この能無しが!」
「魔力無しのスキル無しが…恥を知りなさい!」
俺は後ろを振り返っていつも通りに話をしようとしたが、俺のこの態度に別の貴族の子達がすぐさま過敏に反応した。
「ちょっと待て、君ら何か勘違いしてないか!?対校戦での俺の実力を見た奴もいるはずだよな!?」
「僕ちんは実際に見たけど、あんなの人間業じゃないのねん!インチキのオンパレードに決まってるのねん!」
「伯爵程度の身分の貴様がどうやってあれらを根回ししたか知らんが、我々は騙されんぞ!」
「そうだ!さっさと認めたらどうだ!オリハルコン冒険者の証も、盗賊団の討伐もみんな嘘っぱちだとな!」
俺は弁明しようとしたが…全く聞く耳を持っていないようだ。
「彼の実力は本物だよ?公爵家のボクが保証しているんだけど…」
「ゼクス様、そのちんちくりんに騙されてはなりません!」
「そうです!…はっ!もしやその生ゴミに何か弱みを握られて…!?この外道!人間の屑!」
「きっとザイアさんもゼクス様も、何か逆らえない事情があるのね!許せない…処刑よ!陛下に直訴して処刑すべきだわ!」
…公爵家のゼクスの発言すら、火に油を注いだだけのようだ…
…平穏じゃない学園生活を送るって、もしかしてこれの事だったのかねぇ…?
俺はとうとう、中等部に入学した。入学してしまった。
何でそう感じたか?
だって、何か俺の直感が「平穏な学園生活なんて絶対ぇ送れねぇからww」って言ってんだもん。
めっちゃ念押してくるんだもん!
4月入った辺りから、行きたくなくてしょうがない!
パパンが「流石に伯爵家の子息が初等部しか卒業してないのはちょっと…な?とりあえず高等部まで我慢して通ってくれ」と、珍しく俺にお願いしているので仕方なく通うわけだが…
「おい、能無し!」
「貴族の出来損ないが!魔力がないなら、学園なんて辞めちまえ!」
「お前、本当にあの竜殺しの息子なのか?大方、どっかのスラムの浮浪児でも拾ってきたんだろ!糞野郎め!偉大なる母神レアオル様に謝罪しながら生きろ!」
…これは、入学式後に俺が自分の教室に入って10秒後のクラスの生徒の反応である。
「…これは想定外だわ…」
…待って待って?ちょいタンマ。
俺、初等部1年の時に対校戦で実力を一部公開したよな?しかも公衆の面前で。
しかも、冒険者や商人としても実績を上げたはずだよね?
…この反応、マジで何!?
俺の無能説、このタイミングで復活すんの!?
てか、まだそれ信じてる貴族達いたの!?
そもそも、腐敗貴族ってまだこんなにいたの!?ここ3年でどんだけ増えてんの!?
呪いは…脳内で確認してみても、ほぼ薄まってるな…
じゃあ…これは天然で湧いて来たってこと!?増えすぎだろ!どうなってんねん!
「なんだなんだぁ?こりゃあどうなってんだよ?」
「これは…穏やかじゃないねぇ?」
俺が教室内の入り口で数秒フリーズしていると、後ろからザイアとゼクスが入ってきた。
「おおぅ…お前らか…」
「お前らぁ…!?貴様!ザイア様とゼクス様に向かってお前とはなんだ!今すぐ地面に這いつくばって謝れ!」
「そうだそうだ!この能無しが!」
「魔力無しのスキル無しが…恥を知りなさい!」
俺は後ろを振り返っていつも通りに話をしようとしたが、俺のこの態度に別の貴族の子達がすぐさま過敏に反応した。
「ちょっと待て、君ら何か勘違いしてないか!?対校戦での俺の実力を見た奴もいるはずだよな!?」
「僕ちんは実際に見たけど、あんなの人間業じゃないのねん!インチキのオンパレードに決まってるのねん!」
「伯爵程度の身分の貴様がどうやってあれらを根回ししたか知らんが、我々は騙されんぞ!」
「そうだ!さっさと認めたらどうだ!オリハルコン冒険者の証も、盗賊団の討伐もみんな嘘っぱちだとな!」
俺は弁明しようとしたが…全く聞く耳を持っていないようだ。
「彼の実力は本物だよ?公爵家のボクが保証しているんだけど…」
「ゼクス様、そのちんちくりんに騙されてはなりません!」
「そうです!…はっ!もしやその生ゴミに何か弱みを握られて…!?この外道!人間の屑!」
「きっとザイアさんもゼクス様も、何か逆らえない事情があるのね!許せない…処刑よ!陛下に直訴して処刑すべきだわ!」
…公爵家のゼクスの発言すら、火に油を注いだだけのようだ…
…平穏じゃない学園生活を送るって、もしかしてこれの事だったのかねぇ…?
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