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第四章:転生者ウェルガ 初等部編
2回戦…久々にアイツを登場させてみた
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1回戦を余裕勝ちしたのだが、誰かさんはまたしても不服らしく騒いでいたらしい。知らんがな。
そんなわけで、1日目1回戦は終了。最終日の2回戦が始まった。
アルカナ校は1回戦よりも時間がかかっていたが、剣技のごり押しと弓術の牽制、エルレインの魔法で3回戦進出は果たした。
そして俺達ランスロット校は、西のペリュドット伯爵領のペリュドット校との対戦。
相手はまさかの全員前衛。剣士の少年と狼獣人少女の戦士、ドワーフの少年の大槌使いの組み合わせか。
ちなみにこの試合、俺はまともに相手しないことにした。個人的につまらないから。
せっかくだから、サプライズ的なことでもしよう。幸い天井は吹き抜けだから『奴』を呼べるしな。
試合開始と共に、俺は右手を天にかざして叫んだ。
「…来い!アルフォォォォォォンス!」
『グオォォォァァァァ!』
呼び掛けに答えたのは、以前テイムしたワイバーンのアルフォンスことアル。
…ただ、その姿は通常のワイバーンとは明らかに異なっていた。
「…な…な…な…」
「なんだ…あれ…」
「あれは…ワイバーン…なの…か?」
そう、剣士の少年や観客の1人が言ったように、通常の全身が深緑の鱗に覆われた成人男性の倍の体長のワイバーンはそこにはいなかった。
目の前にいたのは、全身が禍々しい暗黒色の鱗と棘を纏った、3階建て住居くらいの大きさのワイバーンだったのだ。
「「ヒ…ヒィィィィィ!!」」
目の前に現れたアルの姿に、3人とも尻餅をついて完全に戦意喪失してしまった。
「…ちなみにこいつは普通のワイバーンじゃない。名称が考え付かなかったから『ワイバーン変異種』って呼んでる異形のワイバーンさ」
『…ギュオォォォォォォォ!!』
アルが再び彼らに咆哮すると、3人は股を濡らしながら失神してしまった。
観客達もあまりの光景に、誰しもが息を飲んでアルを見つめていた。
「ちなみに通常のワイバーンは金級冒険者1人以上が推奨だけど、こいつはオリハルコン級冒険者数十人と戦ってもアルが余裕で勝てる。むしろ超戦略級ブレスで纏めて塵にされるのがオチだ」
何せ普通のワイバーンをギフトで強制進化させて、ステータスを自重ぶん投げて弄くり回したからな。女神レアオル様ですらお手上げのヤバい化け物になっている。単純な能力値はレアオル様3柱分くらいだ。
「と…とんでもない化け物を生み出しているではないか…」
「このワイバーン…アルが味方で良かったね…」
「ちなみにこれで引かなかったら、アルの尻尾で軽く薙ぎ払わせてた。アイツら命拾いしたな」
「「き…鬼畜だ…」」
…気のせいか、リシアとゼクト以外の観客達からもそんな感想が聞こえた気がした。
あ、馬鹿王子はあまりの光景に気絶しかけている。俺に喧嘩吹っ掛けたのを後悔…まではしてないが、運営に相談しようとはしているようだ。まあ確かに狡いかもしれないが。
「アル、もう行って良いぞ。」
『ギュゥゥ…』
アルは俺に頭を撫でられた後、飛翔してコロッセオから退場した。
「…はっ!ラ、ランスロット校の勝利!」
審判はトリップから戻ってきて勝利宣言を行った。
「よし。良い感じ」
「…ウェルガ、やり過ぎるなよ?」
「そうだね。あの王子のことだ。また何かイチャモンをつけてくるかもしれない。」
「あぁ、気を付けるさ」
…さて、次の相手はどんな奴等かね?
そんなわけで、1日目1回戦は終了。最終日の2回戦が始まった。
アルカナ校は1回戦よりも時間がかかっていたが、剣技のごり押しと弓術の牽制、エルレインの魔法で3回戦進出は果たした。
そして俺達ランスロット校は、西のペリュドット伯爵領のペリュドット校との対戦。
相手はまさかの全員前衛。剣士の少年と狼獣人少女の戦士、ドワーフの少年の大槌使いの組み合わせか。
ちなみにこの試合、俺はまともに相手しないことにした。個人的につまらないから。
せっかくだから、サプライズ的なことでもしよう。幸い天井は吹き抜けだから『奴』を呼べるしな。
試合開始と共に、俺は右手を天にかざして叫んだ。
「…来い!アルフォォォォォォンス!」
『グオォォォァァァァ!』
呼び掛けに答えたのは、以前テイムしたワイバーンのアルフォンスことアル。
…ただ、その姿は通常のワイバーンとは明らかに異なっていた。
「…な…な…な…」
「なんだ…あれ…」
「あれは…ワイバーン…なの…か?」
そう、剣士の少年や観客の1人が言ったように、通常の全身が深緑の鱗に覆われた成人男性の倍の体長のワイバーンはそこにはいなかった。
目の前にいたのは、全身が禍々しい暗黒色の鱗と棘を纏った、3階建て住居くらいの大きさのワイバーンだったのだ。
「「ヒ…ヒィィィィィ!!」」
目の前に現れたアルの姿に、3人とも尻餅をついて完全に戦意喪失してしまった。
「…ちなみにこいつは普通のワイバーンじゃない。名称が考え付かなかったから『ワイバーン変異種』って呼んでる異形のワイバーンさ」
『…ギュオォォォォォォォ!!』
アルが再び彼らに咆哮すると、3人は股を濡らしながら失神してしまった。
観客達もあまりの光景に、誰しもが息を飲んでアルを見つめていた。
「ちなみに通常のワイバーンは金級冒険者1人以上が推奨だけど、こいつはオリハルコン級冒険者数十人と戦ってもアルが余裕で勝てる。むしろ超戦略級ブレスで纏めて塵にされるのがオチだ」
何せ普通のワイバーンをギフトで強制進化させて、ステータスを自重ぶん投げて弄くり回したからな。女神レアオル様ですらお手上げのヤバい化け物になっている。単純な能力値はレアオル様3柱分くらいだ。
「と…とんでもない化け物を生み出しているではないか…」
「このワイバーン…アルが味方で良かったね…」
「ちなみにこれで引かなかったら、アルの尻尾で軽く薙ぎ払わせてた。アイツら命拾いしたな」
「「き…鬼畜だ…」」
…気のせいか、リシアとゼクト以外の観客達からもそんな感想が聞こえた気がした。
あ、馬鹿王子はあまりの光景に気絶しかけている。俺に喧嘩吹っ掛けたのを後悔…まではしてないが、運営に相談しようとはしているようだ。まあ確かに狡いかもしれないが。
「アル、もう行って良いぞ。」
『ギュゥゥ…』
アルは俺に頭を撫でられた後、飛翔してコロッセオから退場した。
「…はっ!ラ、ランスロット校の勝利!」
審判はトリップから戻ってきて勝利宣言を行った。
「よし。良い感じ」
「…ウェルガ、やり過ぎるなよ?」
「そうだね。あの王子のことだ。また何かイチャモンをつけてくるかもしれない。」
「あぁ、気を付けるさ」
…さて、次の相手はどんな奴等かね?
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