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第四章:転生者ウェルガ 初等部編
入学式当日
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どうも、ウェルガです。
今日は学園の入学式に来ています。
周りは同い年の子供と保護者でいっぱいです。オラワクワクすっぞ!
まあ冗談はそのくらいにして。
俺は今、体育館の何倍もありそうな大聖堂で、学園長の有難いお言葉を聞いている。学園の中に聖堂があるなんて新鮮だなぁ。
「どの世界でも、校長先生の言葉は長ったらしくて敵わんねぇ…」
立ったまま聞いているから、何人か貧血で退場してるじゃんよ。やだねぇ、全く。
昼前にようやく入学式が終わり、引率の担任の先生に従って新入生が自分のクラスに移動する。
入学テストの首席が学年代表になるって聞いたから、めんどくさくてテスト用紙はわざと3問くらい間違いを混ぜて提出。これで順位は3位になった。
大学みたいな机の席につくと、早速右隣に座っていた焔髪でつり目がちな紅眼の少年が話しかけてきた。
「よっ!俺、ザイア・レンフィールドってんだ。よろしくな!」
「あぁ、レンフィールド男爵のところの…俺はウェルガ・ランスロットだ」
「…え!?ラ、ランスロット伯爵の…!?し、失礼しましたぁ!」
「あぁ、気にしないで。ここでは敬語はいらないよ。名前もウェルでいい」
「そ、そうか…良かった…改めてよろしくな、ウェル」
「おう、よろしく」
軽く握手すると、今度は左隣から栗色の目と髪の元気そうな女の子の声が聞こえた。
「あたし、フレア商会のイルマ!よろしく!」
「おう、よろしく。フレア商会っていうと、魔道具を扱ってるとこだな。俺が散財するときによく行くんだよなぁ」
「…散財って…ウェル、どんだけ金持ちなんだよ…」
「ん~、とりあえず一生遊んで暮らせるくらい?むしろ使わないと、王国が財政難になるって父さんに言われたっけ」
魔物素材を売っただけでも十分すぎるくらいに金が貯まるのに、他のギルドでも色々やってさらに金が集まっちゃうからな。
早速友達を2人もゲット♪
…ふと、後ろを振り返ると、青いロングヘアーの大人しそうな少女が、落ち着かなさそうに蒼い眼をキョロキョロさせている。人見知りかな?
「やぁ、ウェルガ・ランスロットだ。君の名前を教えてくれる?」
「…ビクッ!は、はひ!ね、ネル・レアオルでふ!お父さんは町の教会の神官でちゅ!」
俺が自己紹介をしたら、彼女は慌てて噛み倒しながらも返してくれた…可愛い…ww
神官の家の名字の中には、敬意を込めてレアオル様の名前を使うところもあるから、実は神様にしてみれば特に不敬でもなんでもなかったりする。
「…あぁ~あの人ね。お祈りするときによく世話になってるよ。ちなみに俺、神の愛し子です。よろしくね」
「…い、いいい愛し子様ぁ!?ごごごごめんなすいません!私ったらなんと失礼なことを…!」
「…うん、ゴメン。なんかゴメン…」
自分が愛し子であることを伝えてみたのだが…さらに慌てて机の上で土下座みたいなことをした。
…なんだか可愛そうなことをしてしまったような気もする…
「…俺もビックリしたけど、多分熱心な信者はみんなこうなるだろうぜ?」
「確かに…何か分かる気がする…」
…お二人さん、分かりやすい説明をありがとう…
「…ネル?俺の事は普通の同級生として扱ってくれたら嬉しいんだけどな。ゆっくりでいいから、ね?」
「は、はひ…善処しまちゅ…」
…まだ噛んでる。普通に接してくれるのはまだ先みたいだな。
こうして、俺は入学1日目で3人も友達を作ることに成功した。
今日は学園の入学式に来ています。
周りは同い年の子供と保護者でいっぱいです。オラワクワクすっぞ!
まあ冗談はそのくらいにして。
俺は今、体育館の何倍もありそうな大聖堂で、学園長の有難いお言葉を聞いている。学園の中に聖堂があるなんて新鮮だなぁ。
「どの世界でも、校長先生の言葉は長ったらしくて敵わんねぇ…」
立ったまま聞いているから、何人か貧血で退場してるじゃんよ。やだねぇ、全く。
昼前にようやく入学式が終わり、引率の担任の先生に従って新入生が自分のクラスに移動する。
入学テストの首席が学年代表になるって聞いたから、めんどくさくてテスト用紙はわざと3問くらい間違いを混ぜて提出。これで順位は3位になった。
大学みたいな机の席につくと、早速右隣に座っていた焔髪でつり目がちな紅眼の少年が話しかけてきた。
「よっ!俺、ザイア・レンフィールドってんだ。よろしくな!」
「あぁ、レンフィールド男爵のところの…俺はウェルガ・ランスロットだ」
「…え!?ラ、ランスロット伯爵の…!?し、失礼しましたぁ!」
「あぁ、気にしないで。ここでは敬語はいらないよ。名前もウェルでいい」
「そ、そうか…良かった…改めてよろしくな、ウェル」
「おう、よろしく」
軽く握手すると、今度は左隣から栗色の目と髪の元気そうな女の子の声が聞こえた。
「あたし、フレア商会のイルマ!よろしく!」
「おう、よろしく。フレア商会っていうと、魔道具を扱ってるとこだな。俺が散財するときによく行くんだよなぁ」
「…散財って…ウェル、どんだけ金持ちなんだよ…」
「ん~、とりあえず一生遊んで暮らせるくらい?むしろ使わないと、王国が財政難になるって父さんに言われたっけ」
魔物素材を売っただけでも十分すぎるくらいに金が貯まるのに、他のギルドでも色々やってさらに金が集まっちゃうからな。
早速友達を2人もゲット♪
…ふと、後ろを振り返ると、青いロングヘアーの大人しそうな少女が、落ち着かなさそうに蒼い眼をキョロキョロさせている。人見知りかな?
「やぁ、ウェルガ・ランスロットだ。君の名前を教えてくれる?」
「…ビクッ!は、はひ!ね、ネル・レアオルでふ!お父さんは町の教会の神官でちゅ!」
俺が自己紹介をしたら、彼女は慌てて噛み倒しながらも返してくれた…可愛い…ww
神官の家の名字の中には、敬意を込めてレアオル様の名前を使うところもあるから、実は神様にしてみれば特に不敬でもなんでもなかったりする。
「…あぁ~あの人ね。お祈りするときによく世話になってるよ。ちなみに俺、神の愛し子です。よろしくね」
「…い、いいい愛し子様ぁ!?ごごごごめんなすいません!私ったらなんと失礼なことを…!」
「…うん、ゴメン。なんかゴメン…」
自分が愛し子であることを伝えてみたのだが…さらに慌てて机の上で土下座みたいなことをした。
…なんだか可愛そうなことをしてしまったような気もする…
「…俺もビックリしたけど、多分熱心な信者はみんなこうなるだろうぜ?」
「確かに…何か分かる気がする…」
…お二人さん、分かりやすい説明をありがとう…
「…ネル?俺の事は普通の同級生として扱ってくれたら嬉しいんだけどな。ゆっくりでいいから、ね?」
「は、はひ…善処しまちゅ…」
…まだ噛んでる。普通に接してくれるのはまだ先みたいだな。
こうして、俺は入学1日目で3人も友達を作ることに成功した。
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