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第三章:転生者ウェルガ 5歳
大物を一狩り…からの~?
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さて、町ではオーガのコロニーを叩く準備が淡々と進んでいるが、俺は見映え重視の特注ミスリル防具と適当な動物の骨を削って作った短剣という「お前やる気あんのか?」と突っ込みたくなるような装備で先行している。というか、冒険者してるときの俺の標準装備だ。
だって惑星より硬い皮膚に防具なんて必要か?全裸で突撃したっていいんだぞ?武器だって素手の方が何百倍も強いしな。
雑魚を無視して先行していたら、ゴッドオーガらしき魔物を見つけた。
…いや、デカイなぁ…普通のオーガだって二階建ての建物くらいの大きさなのに、その倍以上はありそうだ。
まだ小さい俺とじゃ、比較すんのも馬鹿馬鹿しいな。
「おい、デカブツ!」
俺はヤツの目の前に来て大声で叫んだ。
ゴッドオーガは最初は俺のいる場所が分からなかったのか、キョロキョロと周りを見渡していたのだが、再度大声で叫んだら完全に俺を補足したようだ。
「お前ら何か邪魔だから、お仲間ごとここで始末してやるよ!文句はねぇな?」
俺の言いたいことが伝わったようで、ヤツはグルルル!と威嚇してきた。
「敵対を確認…これより殲滅を開始する」
まあ、全く怖くないけどね。
俺はゴッドオーガの足を思いっきり蹴飛ばした。
『ゴアアァァァァァッ!』
脛の辺りを蹴ったので、脛を押さえてめっちゃ転げ回っている。そりゃ痛いよねぇ。
オーガはまさしく地球の神話上の鬼って感じの見た目だ。頭には2本角が伸びている。
破壊衝動が強いので、見つけたら速攻で倒さないと被害がヤバいのよね。
「ぅおらぁ!」
即座に頭を蹴り飛ばす。
ちなみに本気を出せば即死させられてるけど、それじゃあすぐ終わってしまうので少し加減している。
『ゲバァ!』
ゴッドオーガは吐血し、衝撃でグルングルン体を回転させて壁に叩きつけられた。もはや満身創痍って感じだ。
「神とか名乗るから少しは歯応えあると思ったんだけど、こんなもんか」
俺は頭にグーパンチで止めを刺して、呆気なく戦闘は終了した。正直、下級のドラゴンより弱かったな。
ゴッドオーガを〈インベントリ〉に収納した俺は、オーガコロニーの様子を見に行った。
まだちらほらオーガ達はいるようだが、殲滅は時間の問題みたいだな。冒険者達が頑張って稼いでいるようだ。
「ウェルガか。先ほど急にオーガ達の統率力が無くなったから、無事に倒せたんだろう?」
「モチ!素材は丸々頂いていくぞ?」
「本当ならばこちらも欲しいところなのだが…我々は大量のオーガ素材が手に入るわけだから良しとしよう。お前にコロニーの出現を報告されなければ、逆にこちらがやられていたかもしれんしな」
いや、多分町の強者達がいればかなり被害は抑えられるだろうけどな。まあさっさと潰すに越したことはないか。
「後始末は我々に任せろ。それでだな…その…」
…何だ?サンタナが何か柄にもなくモジモジしだしたぞ。
「…せ、成人して…もし、私がまだ独り身なら、その…貰って…くれるだろうか…?」
「…へ?」
あれ?もしかして逆プロポーズですか?え?えぇ?
「…か、考えときます…」
とりあえず未来の俺に丸投げすることにして、町に戻ることにした。
それにしても、あの時のサンタナは可愛かったな~。まだギリ20代だっけ?どうしようかなぁ。まだ美人だったら貰ってあげることにしよう。
だって惑星より硬い皮膚に防具なんて必要か?全裸で突撃したっていいんだぞ?武器だって素手の方が何百倍も強いしな。
雑魚を無視して先行していたら、ゴッドオーガらしき魔物を見つけた。
…いや、デカイなぁ…普通のオーガだって二階建ての建物くらいの大きさなのに、その倍以上はありそうだ。
まだ小さい俺とじゃ、比較すんのも馬鹿馬鹿しいな。
「おい、デカブツ!」
俺はヤツの目の前に来て大声で叫んだ。
ゴッドオーガは最初は俺のいる場所が分からなかったのか、キョロキョロと周りを見渡していたのだが、再度大声で叫んだら完全に俺を補足したようだ。
「お前ら何か邪魔だから、お仲間ごとここで始末してやるよ!文句はねぇな?」
俺の言いたいことが伝わったようで、ヤツはグルルル!と威嚇してきた。
「敵対を確認…これより殲滅を開始する」
まあ、全く怖くないけどね。
俺はゴッドオーガの足を思いっきり蹴飛ばした。
『ゴアアァァァァァッ!』
脛の辺りを蹴ったので、脛を押さえてめっちゃ転げ回っている。そりゃ痛いよねぇ。
オーガはまさしく地球の神話上の鬼って感じの見た目だ。頭には2本角が伸びている。
破壊衝動が強いので、見つけたら速攻で倒さないと被害がヤバいのよね。
「ぅおらぁ!」
即座に頭を蹴り飛ばす。
ちなみに本気を出せば即死させられてるけど、それじゃあすぐ終わってしまうので少し加減している。
『ゲバァ!』
ゴッドオーガは吐血し、衝撃でグルングルン体を回転させて壁に叩きつけられた。もはや満身創痍って感じだ。
「神とか名乗るから少しは歯応えあると思ったんだけど、こんなもんか」
俺は頭にグーパンチで止めを刺して、呆気なく戦闘は終了した。正直、下級のドラゴンより弱かったな。
ゴッドオーガを〈インベントリ〉に収納した俺は、オーガコロニーの様子を見に行った。
まだちらほらオーガ達はいるようだが、殲滅は時間の問題みたいだな。冒険者達が頑張って稼いでいるようだ。
「ウェルガか。先ほど急にオーガ達の統率力が無くなったから、無事に倒せたんだろう?」
「モチ!素材は丸々頂いていくぞ?」
「本当ならばこちらも欲しいところなのだが…我々は大量のオーガ素材が手に入るわけだから良しとしよう。お前にコロニーの出現を報告されなければ、逆にこちらがやられていたかもしれんしな」
いや、多分町の強者達がいればかなり被害は抑えられるだろうけどな。まあさっさと潰すに越したことはないか。
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…何だ?サンタナが何か柄にもなくモジモジしだしたぞ。
「…せ、成人して…もし、私がまだ独り身なら、その…貰って…くれるだろうか…?」
「…へ?」
あれ?もしかして逆プロポーズですか?え?えぇ?
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とりあえず未来の俺に丸投げすることにして、町に戻ることにした。
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