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反省会議
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新たな被害者が出たことで体育館内は悲壮感に溢れていた。
懇親会の片付けをしながら後一夜を無事に越えるための方策が話し合われる。
佐々木が持って来たコードリールを生かして体育館の中央には常夜灯が灯された。
「さっきのブレーカーも犯人が落としたのかもしれん俺が見張っておく」
佐々木はこれ以上の犠牲を出さないために不眠で警戒するつもりだ。
救護の甲斐はなく仁瓶は助からなかった。
天井まで吊り上げられたのだ、頚椎が損傷していたのだろう。
仁瓶の遺体はステージの奥でビニールシートに包まれ横たわっている。
せめてもの配慮か白い幕が下ろされ外からは見えない。
「榎田は落ち込んどるか」
佐々木は榎田の様子を木下にたずねる。
「親友でしたからね、あいつらは」
豊田も相変わらず目を覚まさない、早く医療機関を受診させたいが現在の状況ではかなわなかった。
豊田が狙われた事で、どこか他人事だった神北高校の生徒も次は自分かもしれないと恐怖におののいた。
木下は体育倉庫から待ってきたモップの柄で武装している。
近くで寄り添う寺井の主観ではさながら仁王像の様だ。
客観的にに見ると清掃のおっちゃんなのだが。
ムードメーカーだった豊田が倒れ、朴訥な雰囲気で周囲を和ませる榎田が現れなくては場が暗くなる一方だ。
「今晩しのげば警察が到着する。それまでの辛抱だ」
台風は通過し雨も小降りになった。
後は吹き戻しの風が残るだけだ。
「俺はここで警戒する。悪いが交代で見張りを頼むぞ」
佐々木の指示で柔道部員達の長い夜が始まった。
◇
豊田を除いたゾーンプレス作戦参加メンバーが集合した。
見張りの当番があるため全員が集まれる時間は限られる。
犯人らしき人物の目撃が無いかが話し合われる。
「第一にステージに上がる人物を見たか?」
最初に早田が口を開く、ショックを受けている榎田と水島への配慮だろう。
「まず俺と星野の東側から話すが、停電までの間は誰もステージには近づいていない。花道も機材室経由もな、停電後は音でしか分からないが、うーん。榎田がステージに上がった時の音はこちら側でも聞こえたしな、多分誰もステージには上がっていない。花道を上がれば音で気が付くし機材室のドアが開けば分かる思う。だよな星野」
星野も聞こえなかったと頷く。
「次は俺か」
木下が口を開く。
「俺はステージの正面から見ていたが、停電前はステージに近づく奴はいなかった。停電後はざわついていたから絶対とは言い切れないが正面には調理器具があったし人も多かった。暗闇の中通り抜けるのは無理だ」
だよね、と寺井、三浦も同意した。
「俺は途中で持ち場を離れてしまったわけだが。停電前は同じくステージに上がる者はいなかった。停電後はステージの異変に気が付いて急いでステージに上がったが、ステージに上がる人も逆にステージから降りる人もいなかった」
榎田が話す。
「宮本さんも見てないか?」
早田が宮本に発言を促す。
宮本は今回初めて話す人も多く緊張している。
「私は停電前の事しか分からないけど、ステージに上がる人はいなかったよ。2階から見てたから間違いない」
「となると停電中しかチャンスがないのか」
早田が考え込む。
「だとすると停電じゃ無くて故意にブレーカーを落としたと考えるべきだよな」
「だろうな。以前コンサートが開催出来たんだ。当然アンペアには余裕があるし、雷も鳴っていなかった。全ての回線が一気に落ちるのは考えにくい」
早田の問いかけに榎田が同意する。
「後は水島さん話せるかい?」
早田がすまなそうに話しかける。
この男こういった気遣いはできるのだ。
「大丈夫。私は停電までは歌っていたから分からない」
「そうだったね歌上手かった」
語りだした水島を大葉がフォローする。
「停電後はステージでも話したけど、豊田が物音を聞いて『気になるから』と言って上手側に歩いて行った」
「水島には物音が聞こえたかい?」
榎田が質問する。
「私には聞こえなかった。それで暗くなって動けなくて少しして人が倒れる音がした」
「人が倒れる音がよく分かったな」
話す水島に早田が質問する。
「そっか。仁瓶さんはともかく豊田の件は私も容疑者だもんね。人が倒れる音はバスケで着地に失敗した時の音に似てたから、人が倒れる音だと思った。この説明でいい?」
「分かった。念の為だ疑っちゃいねえ」
「じやあ続けるね。それで暗闇に目が慣れてきたらステージの床に人が倒れているのが見えたから、近づいて豊田と分かってまた殺人事件かと思ってびっくりしてしゃがみ込んでた。榎田みたいに止血にまで気が回らなかったゴメン」
水島が申し訳無さそうに話すと、
「謝る必要はないから、偉そうに言ってても俺も前回動揺して何も出来なかったしな」
早田も前回の事を思い出し苦渋の表情だ。
「そうなると難しくなったな、犯人は単独犯だとしたら玄関ホールにあるブレーカーを落として、暗闇の中ステージに上がって豊田を殴打したことになるぞ」
榎田が話すと、
「それだけじゃない。停電中に仁瓶さんを吊り上げた事になるよ」
と、大葉。
「それは……。先に吊るしてたんじゃないのか?」
木下が言いにくそうに口を開いた。
「それは無い……。」
早田も珍しく口ごもる。
「えいくそ。榎田ずるいぞ、お前もわかってるだろ。あのですね木下先輩。絞殺死体は血の匂いがしない分、涎や尿が漏れ出る。ステージ上の豊田が匂いにが気づかないはずが無い」
榎田と早田は実際に京極の死体を見ている。
京極と親しかった大葉、水島の前では口にしたくなかった。
「すまん」
察した木下が謝る。
「だが電気がなくてもバトンの上げ下げは出来るのか?」
木下が話を逸らすために口を開く。
「それは……。あ、もしかして、宮本さん知ってる?」
榎田が宮本に話を振る。
基本的には初対面の異性が苦手な榎田だ、言葉に『、』が増える。
「えっと、確か出来ますよ。マニュアルに非常用の手動ウィンチがあるって書いてました。場所は確か舞台袖です。割と大きな機械なので見れば分かります」
宮本も初対面のメンバーが多く緊張している。
「となると結局ブレーカーを落として舞台袖まで移動。ウィンチをあげている所を豊田に発見されたので口封じに攻撃。電気がつくまでに出来るかそんな事?共犯がいるのか?」
早田が疑問を口にする。
「共犯がいるなら第一、第二の事件も死体を運び出して証拠隠滅するはず。単独犯と思いたいな」
「だよな榎田。だとすると暗闇の中体育館を突っ走る事になるが無理だろ」
「東西に俺達がいて足音を聞いていない。物の多い中央を抜けるなら暗視ゴーグルでもないと無理だ」
「他に方法あるか?」
早田が皆に問いかける。
「あ、思いついた」
大葉が手を挙げる。
「ブレーカーは玄関ホールにあるんだからいっその事体育館の外に出て外の通路を走って、勝手口?裏口?から舞台袖に行けばいいんじゃない?」
「それも考えたが、物音を聞いた豊田は舞台の上手側に移動しているんだ。外の通路は下手側にしか無い。上手側に行くには東側の犬走りを走って裏口に回るしか無いが……」
榎田が考え込む。
「そりゃ無理だ。豪雨の時と比べれば雨がましになったとは言え風で軒下まで雨が降り込んでる。体育館に服が濡れた奴はいなかったし、あのタイミングで服が変わっていたら誰でも気が付くぞ」
早田が反論する。
「あとは玄関ホールから階段で2階に上がって観覧席を通って機材室経由でステージに降りるのは無理でしょうか?」
2階の構造を知る宮本が発言する。
「うーん、普通の建物なら可能なんだろうが体育館は天井が高いから落ちたらまず、死ぬな。ああ逆に紐で結んだ仁瓶さんを上から落とせば良いのか!!」
榎田が話しながら閃いたとリアクションを取るが、
「発想がゴリラ!人を担いで舞台の上の棚『ぶどう棚』に人を担いで行って紐を結ぶなんて出来るのアンタぐらいよ」
大葉がツッコミを入れる。
「まあ出来るとしたら佐々木、木下先輩、榎田の3人ぐらいだろうな、ただその3人は俺の見える場所にいたからブレーカーを切るのは不可能だ」
早田があきれた様子で話す。
「まあ2階の観覧席を通って戻る時に明かりがついたら宮本さんに発見されるしリスクがあるしなこの意見は取り下げる。ただ他に思いつかないな」
と榎田。
「今までは変な死に方でも犯人が分からなかっただけだけど、今回は確実にみかちゅが疑われるのよね」
大葉が水島を見ながら話す。
「そうよね。こればっかりは疑われても仕方がない場所にいた訳だし。豊田の目が覚めてくれれば……。」
話し合いの結果、結論は出なかった。
懇親会の片付けをしながら後一夜を無事に越えるための方策が話し合われる。
佐々木が持って来たコードリールを生かして体育館の中央には常夜灯が灯された。
「さっきのブレーカーも犯人が落としたのかもしれん俺が見張っておく」
佐々木はこれ以上の犠牲を出さないために不眠で警戒するつもりだ。
救護の甲斐はなく仁瓶は助からなかった。
天井まで吊り上げられたのだ、頚椎が損傷していたのだろう。
仁瓶の遺体はステージの奥でビニールシートに包まれ横たわっている。
せめてもの配慮か白い幕が下ろされ外からは見えない。
「榎田は落ち込んどるか」
佐々木は榎田の様子を木下にたずねる。
「親友でしたからね、あいつらは」
豊田も相変わらず目を覚まさない、早く医療機関を受診させたいが現在の状況ではかなわなかった。
豊田が狙われた事で、どこか他人事だった神北高校の生徒も次は自分かもしれないと恐怖におののいた。
木下は体育倉庫から待ってきたモップの柄で武装している。
近くで寄り添う寺井の主観ではさながら仁王像の様だ。
客観的にに見ると清掃のおっちゃんなのだが。
ムードメーカーだった豊田が倒れ、朴訥な雰囲気で周囲を和ませる榎田が現れなくては場が暗くなる一方だ。
「今晩しのげば警察が到着する。それまでの辛抱だ」
台風は通過し雨も小降りになった。
後は吹き戻しの風が残るだけだ。
「俺はここで警戒する。悪いが交代で見張りを頼むぞ」
佐々木の指示で柔道部員達の長い夜が始まった。
◇
豊田を除いたゾーンプレス作戦参加メンバーが集合した。
見張りの当番があるため全員が集まれる時間は限られる。
犯人らしき人物の目撃が無いかが話し合われる。
「第一にステージに上がる人物を見たか?」
最初に早田が口を開く、ショックを受けている榎田と水島への配慮だろう。
「まず俺と星野の東側から話すが、停電までの間は誰もステージには近づいていない。花道も機材室経由もな、停電後は音でしか分からないが、うーん。榎田がステージに上がった時の音はこちら側でも聞こえたしな、多分誰もステージには上がっていない。花道を上がれば音で気が付くし機材室のドアが開けば分かる思う。だよな星野」
星野も聞こえなかったと頷く。
「次は俺か」
木下が口を開く。
「俺はステージの正面から見ていたが、停電前はステージに近づく奴はいなかった。停電後はざわついていたから絶対とは言い切れないが正面には調理器具があったし人も多かった。暗闇の中通り抜けるのは無理だ」
だよね、と寺井、三浦も同意した。
「俺は途中で持ち場を離れてしまったわけだが。停電前は同じくステージに上がる者はいなかった。停電後はステージの異変に気が付いて急いでステージに上がったが、ステージに上がる人も逆にステージから降りる人もいなかった」
榎田が話す。
「宮本さんも見てないか?」
早田が宮本に発言を促す。
宮本は今回初めて話す人も多く緊張している。
「私は停電前の事しか分からないけど、ステージに上がる人はいなかったよ。2階から見てたから間違いない」
「となると停電中しかチャンスがないのか」
早田が考え込む。
「だとすると停電じゃ無くて故意にブレーカーを落としたと考えるべきだよな」
「だろうな。以前コンサートが開催出来たんだ。当然アンペアには余裕があるし、雷も鳴っていなかった。全ての回線が一気に落ちるのは考えにくい」
早田の問いかけに榎田が同意する。
「後は水島さん話せるかい?」
早田がすまなそうに話しかける。
この男こういった気遣いはできるのだ。
「大丈夫。私は停電までは歌っていたから分からない」
「そうだったね歌上手かった」
語りだした水島を大葉がフォローする。
「停電後はステージでも話したけど、豊田が物音を聞いて『気になるから』と言って上手側に歩いて行った」
「水島には物音が聞こえたかい?」
榎田が質問する。
「私には聞こえなかった。それで暗くなって動けなくて少しして人が倒れる音がした」
「人が倒れる音がよく分かったな」
話す水島に早田が質問する。
「そっか。仁瓶さんはともかく豊田の件は私も容疑者だもんね。人が倒れる音はバスケで着地に失敗した時の音に似てたから、人が倒れる音だと思った。この説明でいい?」
「分かった。念の為だ疑っちゃいねえ」
「じやあ続けるね。それで暗闇に目が慣れてきたらステージの床に人が倒れているのが見えたから、近づいて豊田と分かってまた殺人事件かと思ってびっくりしてしゃがみ込んでた。榎田みたいに止血にまで気が回らなかったゴメン」
水島が申し訳無さそうに話すと、
「謝る必要はないから、偉そうに言ってても俺も前回動揺して何も出来なかったしな」
早田も前回の事を思い出し苦渋の表情だ。
「そうなると難しくなったな、犯人は単独犯だとしたら玄関ホールにあるブレーカーを落として、暗闇の中ステージに上がって豊田を殴打したことになるぞ」
榎田が話すと、
「それだけじゃない。停電中に仁瓶さんを吊り上げた事になるよ」
と、大葉。
「それは……。先に吊るしてたんじゃないのか?」
木下が言いにくそうに口を開いた。
「それは無い……。」
早田も珍しく口ごもる。
「えいくそ。榎田ずるいぞ、お前もわかってるだろ。あのですね木下先輩。絞殺死体は血の匂いがしない分、涎や尿が漏れ出る。ステージ上の豊田が匂いにが気づかないはずが無い」
榎田と早田は実際に京極の死体を見ている。
京極と親しかった大葉、水島の前では口にしたくなかった。
「すまん」
察した木下が謝る。
「だが電気がなくてもバトンの上げ下げは出来るのか?」
木下が話を逸らすために口を開く。
「それは……。あ、もしかして、宮本さん知ってる?」
榎田が宮本に話を振る。
基本的には初対面の異性が苦手な榎田だ、言葉に『、』が増える。
「えっと、確か出来ますよ。マニュアルに非常用の手動ウィンチがあるって書いてました。場所は確か舞台袖です。割と大きな機械なので見れば分かります」
宮本も初対面のメンバーが多く緊張している。
「となると結局ブレーカーを落として舞台袖まで移動。ウィンチをあげている所を豊田に発見されたので口封じに攻撃。電気がつくまでに出来るかそんな事?共犯がいるのか?」
早田が疑問を口にする。
「共犯がいるなら第一、第二の事件も死体を運び出して証拠隠滅するはず。単独犯と思いたいな」
「だよな榎田。だとすると暗闇の中体育館を突っ走る事になるが無理だろ」
「東西に俺達がいて足音を聞いていない。物の多い中央を抜けるなら暗視ゴーグルでもないと無理だ」
「他に方法あるか?」
早田が皆に問いかける。
「あ、思いついた」
大葉が手を挙げる。
「ブレーカーは玄関ホールにあるんだからいっその事体育館の外に出て外の通路を走って、勝手口?裏口?から舞台袖に行けばいいんじゃない?」
「それも考えたが、物音を聞いた豊田は舞台の上手側に移動しているんだ。外の通路は下手側にしか無い。上手側に行くには東側の犬走りを走って裏口に回るしか無いが……」
榎田が考え込む。
「そりゃ無理だ。豪雨の時と比べれば雨がましになったとは言え風で軒下まで雨が降り込んでる。体育館に服が濡れた奴はいなかったし、あのタイミングで服が変わっていたら誰でも気が付くぞ」
早田が反論する。
「あとは玄関ホールから階段で2階に上がって観覧席を通って機材室経由でステージに降りるのは無理でしょうか?」
2階の構造を知る宮本が発言する。
「うーん、普通の建物なら可能なんだろうが体育館は天井が高いから落ちたらまず、死ぬな。ああ逆に紐で結んだ仁瓶さんを上から落とせば良いのか!!」
榎田が話しながら閃いたとリアクションを取るが、
「発想がゴリラ!人を担いで舞台の上の棚『ぶどう棚』に人を担いで行って紐を結ぶなんて出来るのアンタぐらいよ」
大葉がツッコミを入れる。
「まあ出来るとしたら佐々木、木下先輩、榎田の3人ぐらいだろうな、ただその3人は俺の見える場所にいたからブレーカーを切るのは不可能だ」
早田があきれた様子で話す。
「まあ2階の観覧席を通って戻る時に明かりがついたら宮本さんに発見されるしリスクがあるしなこの意見は取り下げる。ただ他に思いつかないな」
と榎田。
「今までは変な死に方でも犯人が分からなかっただけだけど、今回は確実にみかちゅが疑われるのよね」
大葉が水島を見ながら話す。
「そうよね。こればっかりは疑われても仕方がない場所にいた訳だし。豊田の目が覚めてくれれば……。」
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