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第二話 えげつないスキルだった
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とりあえず……スキルについて検索してみるか。
俺は手始めに「スキル ダンジョン」とキーワードを打って検索し……それっぽい情報が載ってそうな記事を開いた。
すると早速、俺が欲しかった情報が見つかった。
『スキルを入手するか、一度でもダンジョンに足を踏み入れた人間はステータスを確認できるようになります。いずれかの条件を満たした人は、まず「ステータスオープン」と唱えてみましょう』
俺が読み始めた記事に、このような記述があったのだ。
……記事にはまだ続きがあるけど、とりあえず試してみるか。
「ステータスオープン」
スマホを横に置いた俺は、記事にあった通りの文言を復唱してみた。
すると……ホログラムで映し出されたような半透明の画面が、突如として俺の目の前に現れた。
そこには、こう書かれてあった。
─────────────────────────────────
古谷浩二
Lv.1
HP 10/10
MP 10/10
EXP 0/200
●スキル
<アクティブ>
・マナボール
<パッシブ>
・ダンジョン内魔素裁定取引
─────────────────────────────────
……おお、本当にステータスとやらが開けたぞ。
そしてさっき手に入った<ダンジョン内魔素裁定取引>とかも、ちゃんと記載されている。
……けど、これだけじゃまだよく分からないな。
とりあえず俺はステータスは開いたまま、さっきの記事の続きを読むことにした。
どれどれ……へえ、<マナボール>は全人類がもれなく持っている無属性攻撃魔法なのか。
見覚えのないスキルがあると思ったら、そういうことだったんだな。
そして、さっきの<ダンジョン内魔素裁定取引>について知ろうと思ったら……あ、あった。
『スキルの詳細は、ステータスウィンドウ上の該当スキルをタップすることで確認できることがあります』と来たか。
なら早速、タップしてみようか。
俺は再度スマホを横に置き、ステータスウィンドウ上の<ダンジョン内魔素裁定取引>に指を伸ばした。
すると……。
「お、開いた!」
半透明の画面の表示が切り替わり、今度はこんな文章が表示された。
─────────────────────────────────
●ダンジョン内魔素裁定取引
このスキルの保持者がダンジョンに入ると、ダンジョン内部の魔素増殖率の低い場所にある魔素が全て魔素増殖率の高いスポットに移動する。
そして、このスキルの保持者は、通常時との魔素増殖の差分を、自身の魔力として受け取ることができる。
このスキルは、ダンジョンに入ると自動で発動する。
※このスキルの保持者がダンジョンに入ると、ステータスのMP欄が「∞/(最大値)」となります
─────────────────────────────────
「……………………」
表示されたスキルの説明を見て……一瞬俺は、目を疑った。
……え、何このスキル。
これってつまり、ダンジョンに入ったら俺は魔法撃ち放題になるってこと!?
何となく俺は、とんでもないスキルを手に入れてしまった予感がした。
と同時に……俺はこの時、ある一つの決心を固めた。
俺、明日からダンジョン探索やってみよう。
そして、このスキルがどこまで通用するか……そしてこのスキルでどれだけ稼げるか試すんだ。
俺がダンジョンの存在を知りながら、今まで手を出さなかった理由は一つ。
それは、ヒョロガリの俺なんかが、そんな肉体労働の極み(※勝手なイメージです)みたいな仕事で成果を出せるはずがないと思っていたからだ。
ダンジョン探索は誰かに雇われてするわけではなく、探索者はダンジョンで取れた素材を売って稼ぐ——言ってみれば完全歩合制みたいなものなので、俺が行ったところでロクに稼げないだろうと敬遠していたのだ。
「慣れれば割のいい仕事」などと言う人がいても、あえて普通のバイトで百万を貯めてきたのはそのためだ。
だが……魔法に特化して活躍できるかもしれないスキルが手に入ったとなれば、話が変わってくる。
もしかしたら今後は、ダンジョン探索が俺にとって、一番割のいい稼ぎ方になるかもしれない。
それを試さないという手はないだろう。
FXで百万を失ったこともあり、何とか巻き返したい気持ちも相俟って……俺は、明日すぐにでもダンジョンに行ってみることに決めた。
俺は手始めに「スキル ダンジョン」とキーワードを打って検索し……それっぽい情報が載ってそうな記事を開いた。
すると早速、俺が欲しかった情報が見つかった。
『スキルを入手するか、一度でもダンジョンに足を踏み入れた人間はステータスを確認できるようになります。いずれかの条件を満たした人は、まず「ステータスオープン」と唱えてみましょう』
俺が読み始めた記事に、このような記述があったのだ。
……記事にはまだ続きがあるけど、とりあえず試してみるか。
「ステータスオープン」
スマホを横に置いた俺は、記事にあった通りの文言を復唱してみた。
すると……ホログラムで映し出されたような半透明の画面が、突如として俺の目の前に現れた。
そこには、こう書かれてあった。
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古谷浩二
Lv.1
HP 10/10
MP 10/10
EXP 0/200
●スキル
<アクティブ>
・マナボール
<パッシブ>
・ダンジョン内魔素裁定取引
─────────────────────────────────
……おお、本当にステータスとやらが開けたぞ。
そしてさっき手に入った<ダンジョン内魔素裁定取引>とかも、ちゃんと記載されている。
……けど、これだけじゃまだよく分からないな。
とりあえず俺はステータスは開いたまま、さっきの記事の続きを読むことにした。
どれどれ……へえ、<マナボール>は全人類がもれなく持っている無属性攻撃魔法なのか。
見覚えのないスキルがあると思ったら、そういうことだったんだな。
そして、さっきの<ダンジョン内魔素裁定取引>について知ろうと思ったら……あ、あった。
『スキルの詳細は、ステータスウィンドウ上の該当スキルをタップすることで確認できることがあります』と来たか。
なら早速、タップしてみようか。
俺は再度スマホを横に置き、ステータスウィンドウ上の<ダンジョン内魔素裁定取引>に指を伸ばした。
すると……。
「お、開いた!」
半透明の画面の表示が切り替わり、今度はこんな文章が表示された。
─────────────────────────────────
●ダンジョン内魔素裁定取引
このスキルの保持者がダンジョンに入ると、ダンジョン内部の魔素増殖率の低い場所にある魔素が全て魔素増殖率の高いスポットに移動する。
そして、このスキルの保持者は、通常時との魔素増殖の差分を、自身の魔力として受け取ることができる。
このスキルは、ダンジョンに入ると自動で発動する。
※このスキルの保持者がダンジョンに入ると、ステータスのMP欄が「∞/(最大値)」となります
─────────────────────────────────
「……………………」
表示されたスキルの説明を見て……一瞬俺は、目を疑った。
……え、何このスキル。
これってつまり、ダンジョンに入ったら俺は魔法撃ち放題になるってこと!?
何となく俺は、とんでもないスキルを手に入れてしまった予感がした。
と同時に……俺はこの時、ある一つの決心を固めた。
俺、明日からダンジョン探索やってみよう。
そして、このスキルがどこまで通用するか……そしてこのスキルでどれだけ稼げるか試すんだ。
俺がダンジョンの存在を知りながら、今まで手を出さなかった理由は一つ。
それは、ヒョロガリの俺なんかが、そんな肉体労働の極み(※勝手なイメージです)みたいな仕事で成果を出せるはずがないと思っていたからだ。
ダンジョン探索は誰かに雇われてするわけではなく、探索者はダンジョンで取れた素材を売って稼ぐ——言ってみれば完全歩合制みたいなものなので、俺が行ったところでロクに稼げないだろうと敬遠していたのだ。
「慣れれば割のいい仕事」などと言う人がいても、あえて普通のバイトで百万を貯めてきたのはそのためだ。
だが……魔法に特化して活躍できるかもしれないスキルが手に入ったとなれば、話が変わってくる。
もしかしたら今後は、ダンジョン探索が俺にとって、一番割のいい稼ぎ方になるかもしれない。
それを試さないという手はないだろう。
FXで百万を失ったこともあり、何とか巻き返したい気持ちも相俟って……俺は、明日すぐにでもダンジョンに行ってみることに決めた。
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