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おまけ・後日談
聖女の魔獣訪問10・ヴァンク
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本編ではクリス(とクォン)に召喚されて登場した、土の魔獣ヴァンク。
さて、マユとの再会は、いったい……? d( ̄▽ ̄*)
――――――――――――――――――――――――――――――――
縦に長いワイズ王国領は、その中央を横たわるハビン砂漠の北部と南部に分断されている。
首都がある砂漠の北部はかなり発展しており人口も多いが、砂漠の南部は未開拓の地域も多く、もはや別の国と言ってもいいのではないかというぐらい、文化レベルが違う。
その南側を牛耳っているのはワイズ王国の二人の辺境伯だそうで、ここでも小競り合いがあるのだとか。
ワイズ王国がこの南部エリアを放置しているのは、風の魔獣トラスタの棲むイーオス半島と同じ扱いなんでしょうね。魔獣の侵攻を防ぎ、盾とするため。
辺境伯に任せてしまい、あえて王宮が介入しないようにしているんだと思う。
さて、土の魔獣ヴァンクが棲んでいるのは、ワイズ王国領の最南端でクレズン王国との国境辺り。
比較的平たい大地が続く草原の一角、入らずの森の土の中なのだけど。
『あっ、あのときはすんませんしたぁ――!!』
私の呼びかけに巣穴から顔を出したヴァンクは、日光にあまり強くないというのに勢いよく飛び出し、ズザザーッとスライディング土下寝を披露してみせた。
まぁ、モグラって元々寝ているような姿とも言えるわけだけど。一応、意気込みは感じたので土下寝、としておくわ。
「えーと。……まぁ、召喚者ではない私をあわよくば食べようとした、というのはルール違反ではあるけれど」
『ひ、久しぶりのご馳走に正気を失ったんですぅ……許してくださいぃ……』
「……」
随分と殊勝ね。というより卑屈というか。
それにあのときはバレなきゃOKとばかりについつい欲をかいちゃったって感じだったと思うんだけど、まぁ、いいわ。
「今日は別に、咎めに来たわけではなくて。聖女としてご挨拶を、と思っただけなんだけど」
『あー、そっかー』
何だよー、脅かすなよ、と急にグテッとだらしない恰好になる。そしてすぐに『あ、ヤベ』とばかりに巣穴を引っ込み、ひょっこりと顔だけを出した。
まったく、態度が全然違うじゃない。まぁ、本音を聞けなきゃ意味がないので、別にいいんだけど。
『あー、もー。まさかフェルを呼び出すとは思わねぇしなあ!』
「あなたに食べられないためには仕方なかったのよ」
『あのあとフェルに喰われなかったの、聖女だったからなんだなあ。あー、オレサマちっとも気づかなかったわー』
こんなことなら味は落ちるがあの男を喰っておきゃあ良かった、とヴァンクがブツブツ愚痴っている。
「……フェルワンドは気づいていたということ?」
『じゃねぇの? じゃなきゃせっかく地上に呼び出してくれたんだ、魔導士なんてご馳走、速攻で喰って終わりだよ』
なるほどねぇ。フェルワンドはハティとスコルが聖獣であることはとっくに知っていたんだもの。魔王にとっての聖女かどうかはともかく、二人にとっての聖女であることはわかっていた訳だし。
やっぱり最初から食べる気はなかったのね。フェルワンドってひねくれ者だから。
『今からでもアイツ喰いに行こっかなー。どこにいる?』
「クリスのこと? もうどこにもいないわよ」
トルク情報によると、クリス・エドウィンは父のルイス・エドウィン共々魔界ではブラックリスト入りしていて、魔王侵攻が始まれば真っ先に血祭りに上げられるはずだった。
それもあって行方だけは追っていたらしい。つい一週間ほど前、リンドブロム大公国の地下処刑場で父親と共に処刑された、と教えてくれた。
「地下処刑場……そんなものがあるのですね」
『他には囚人が働く強制労働場もあります。諸外国の魔物に不利益をもたらした人間が集まっており重要な情報が得られることも多いので、時折配下の地中系魔物に行かせているのです』
「地中……ヴァンクじゃないんですか」
『あの者は一応れっきとした魔獣ですし、根城はクレズン王国の傍ですのでそちらを任せています』
とは言っても、肝心な情報は伏せている可能性があるので近々足を運ぼうとは思っていましたがね、とトルクが言ってたっけ。
クレズン王国と言えば、セルフィスが「いろいろとヤバい」と言っていた国だわ。リンドブロム大公国、ワイズ王国とはかなり離れてるし、国交も無いようだからあまりよく知らないのよね。
「クリスはもう処刑されたと聞いているわ」
と教えてあげると、ヴァンクは
『えー、もう死んじまったのかよぉ! もったいねぇ!』
とガシガシ牙をいわせながら大声で叫んだ。
『くそぅ、殺すならオレサマに喰わせろってんだよなあ!』
「さすがにそういう訳には行かないわよ」
『クレズン王国はやってるぜ。魔物刑ってやつをよ!』
「えっ……」
オレサマも時々ご相伴に預かってんだあ、と涎をこぼしながらヴァンクが生臭い息を吐く。
やっぱり、まともには報告していなかったのね。スコルによれば、ヴァンクはトルクを嫌っているという話だったし……。
「クレズン王国はどういう国なの? リンドブロム大公国やワイズ王国とは全然違う風習とかあるのかしら?」
『えー、お前、聖女のくせに何も知らねぇの?』
「まだ勉強中ですから。だからこうして魔獣の皆さんを訪問して、いろいろお話を聞いているのよ」
『オレサマの話を聞きたいってか。しょうがねぇなあ』
ニパア、と厭な笑みを浮かべてヴァンクがブフゥと息を漏らす。
トルクと同じで、エラそうにしたいところは変わらないらしい。意外にタイプが似てるから相性が悪いのかもね。同族嫌悪ってやつかしら。
そんなことを考えながら、私はヴァンクからクレズン王国について聞いてみた。
どうやらクレズン王国には、罪人を郊外の荒れ地に杭や縄を使ってくくりつける風習があるのだという。そのまま一週間放置され、自分で身体全体に巻き付いた縄を解き無事に生還できれば無罪放免、という仕組み。
しかし荒野に生身の人間が放置されていれば、それは地上の獰猛な生物や魔物の恰好の餌だ。実際、長い歴史の中で
『あの場所には時折餌が落ちている』
と認知されてしまっているらしく、そこに放置されれば一時間もしないうちに魔物が寄ってきてしまうため、まず生還することは不可能らしい。
これが、ヴァンクが言うところの『魔物刑』だ。
「何て、ひどい……」
『ひどいかぁ? どうせ殺すならその方が無駄が無くてよくねぇか? 需要と供給ってーの?』
そんな訳ないでしょ、と言いたかったけど、いまいち自信が持てない。
『まー、魔導士がその刑を食らうことは滅多にねぇけどなぁ』
「残念そうにしないでくれる? だいたい約定では、魔獣は人間界から手を引くはずなんだけど?」
『くれるっつーもんを貰って何が悪い? 魔物はよくてオレサマは駄目なのかよ』
そう言われると、どう返したらいいかわからない。
はぁ、これも経過観察案件ね、と思わず溜息が漏れた。
――――――――――――――――――――――――――――――――
≪設定メモ≫
●土の魔獣『ヴァンク』(愛称:ヴァン)
青と黒の斑の毛並みをもつ巨大な土竜。地中を縄張りとし、敵にこっそり近づいて自分の巣穴に引きずり込んで捕食することを得意としている。
真の名は『ソウ=ヴァン=ク=イエール』。
クレズン王国の諜報活動が担当だが、あまり真面目ではないため情報収集ははかどっていない。
しかし地続きであればどこへでも移動できるヴァンクの能力は、他の魔獣の追随を許さないほど有用性が高いため、彼の怠惰ぶりも含めて仕方なく黙認している、というのが現状である。
→ゲーム的パラメータ
ランク:B
イメージカラー:青色
有効領域:地中
属性:土
使用効果:地獄穴(対象を土中に引きずり込む)
元ネタ:アーヴァンク
●魔物の食糧としての人間
魔物にとって人間は『地上に棲む動物』より美味しく、蓄えている魔精力も豊富なため、上等なご馳走である。
そして魔導士に関しては『地上に棲む魔物』すら遥かに超えるスーパーフードという扱いであり、魔物の中でも争奪戦になる。
進化するためには必要不可欠で、マユレベルになると一気に魔獣クラスへの進化を促すほどの効果がある。
さて、マユとの再会は、いったい……? d( ̄▽ ̄*)
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縦に長いワイズ王国領は、その中央を横たわるハビン砂漠の北部と南部に分断されている。
首都がある砂漠の北部はかなり発展しており人口も多いが、砂漠の南部は未開拓の地域も多く、もはや別の国と言ってもいいのではないかというぐらい、文化レベルが違う。
その南側を牛耳っているのはワイズ王国の二人の辺境伯だそうで、ここでも小競り合いがあるのだとか。
ワイズ王国がこの南部エリアを放置しているのは、風の魔獣トラスタの棲むイーオス半島と同じ扱いなんでしょうね。魔獣の侵攻を防ぎ、盾とするため。
辺境伯に任せてしまい、あえて王宮が介入しないようにしているんだと思う。
さて、土の魔獣ヴァンクが棲んでいるのは、ワイズ王国領の最南端でクレズン王国との国境辺り。
比較的平たい大地が続く草原の一角、入らずの森の土の中なのだけど。
『あっ、あのときはすんませんしたぁ――!!』
私の呼びかけに巣穴から顔を出したヴァンクは、日光にあまり強くないというのに勢いよく飛び出し、ズザザーッとスライディング土下寝を披露してみせた。
まぁ、モグラって元々寝ているような姿とも言えるわけだけど。一応、意気込みは感じたので土下寝、としておくわ。
「えーと。……まぁ、召喚者ではない私をあわよくば食べようとした、というのはルール違反ではあるけれど」
『ひ、久しぶりのご馳走に正気を失ったんですぅ……許してくださいぃ……』
「……」
随分と殊勝ね。というより卑屈というか。
それにあのときはバレなきゃOKとばかりについつい欲をかいちゃったって感じだったと思うんだけど、まぁ、いいわ。
「今日は別に、咎めに来たわけではなくて。聖女としてご挨拶を、と思っただけなんだけど」
『あー、そっかー』
何だよー、脅かすなよ、と急にグテッとだらしない恰好になる。そしてすぐに『あ、ヤベ』とばかりに巣穴を引っ込み、ひょっこりと顔だけを出した。
まったく、態度が全然違うじゃない。まぁ、本音を聞けなきゃ意味がないので、別にいいんだけど。
『あー、もー。まさかフェルを呼び出すとは思わねぇしなあ!』
「あなたに食べられないためには仕方なかったのよ」
『あのあとフェルに喰われなかったの、聖女だったからなんだなあ。あー、オレサマちっとも気づかなかったわー』
こんなことなら味は落ちるがあの男を喰っておきゃあ良かった、とヴァンクがブツブツ愚痴っている。
「……フェルワンドは気づいていたということ?」
『じゃねぇの? じゃなきゃせっかく地上に呼び出してくれたんだ、魔導士なんてご馳走、速攻で喰って終わりだよ』
なるほどねぇ。フェルワンドはハティとスコルが聖獣であることはとっくに知っていたんだもの。魔王にとっての聖女かどうかはともかく、二人にとっての聖女であることはわかっていた訳だし。
やっぱり最初から食べる気はなかったのね。フェルワンドってひねくれ者だから。
『今からでもアイツ喰いに行こっかなー。どこにいる?』
「クリスのこと? もうどこにもいないわよ」
トルク情報によると、クリス・エドウィンは父のルイス・エドウィン共々魔界ではブラックリスト入りしていて、魔王侵攻が始まれば真っ先に血祭りに上げられるはずだった。
それもあって行方だけは追っていたらしい。つい一週間ほど前、リンドブロム大公国の地下処刑場で父親と共に処刑された、と教えてくれた。
「地下処刑場……そんなものがあるのですね」
『他には囚人が働く強制労働場もあります。諸外国の魔物に不利益をもたらした人間が集まっており重要な情報が得られることも多いので、時折配下の地中系魔物に行かせているのです』
「地中……ヴァンクじゃないんですか」
『あの者は一応れっきとした魔獣ですし、根城はクレズン王国の傍ですのでそちらを任せています』
とは言っても、肝心な情報は伏せている可能性があるので近々足を運ぼうとは思っていましたがね、とトルクが言ってたっけ。
クレズン王国と言えば、セルフィスが「いろいろとヤバい」と言っていた国だわ。リンドブロム大公国、ワイズ王国とはかなり離れてるし、国交も無いようだからあまりよく知らないのよね。
「クリスはもう処刑されたと聞いているわ」
と教えてあげると、ヴァンクは
『えー、もう死んじまったのかよぉ! もったいねぇ!』
とガシガシ牙をいわせながら大声で叫んだ。
『くそぅ、殺すならオレサマに喰わせろってんだよなあ!』
「さすがにそういう訳には行かないわよ」
『クレズン王国はやってるぜ。魔物刑ってやつをよ!』
「えっ……」
オレサマも時々ご相伴に預かってんだあ、と涎をこぼしながらヴァンクが生臭い息を吐く。
やっぱり、まともには報告していなかったのね。スコルによれば、ヴァンクはトルクを嫌っているという話だったし……。
「クレズン王国はどういう国なの? リンドブロム大公国やワイズ王国とは全然違う風習とかあるのかしら?」
『えー、お前、聖女のくせに何も知らねぇの?』
「まだ勉強中ですから。だからこうして魔獣の皆さんを訪問して、いろいろお話を聞いているのよ」
『オレサマの話を聞きたいってか。しょうがねぇなあ』
ニパア、と厭な笑みを浮かべてヴァンクがブフゥと息を漏らす。
トルクと同じで、エラそうにしたいところは変わらないらしい。意外にタイプが似てるから相性が悪いのかもね。同族嫌悪ってやつかしら。
そんなことを考えながら、私はヴァンクからクレズン王国について聞いてみた。
どうやらクレズン王国には、罪人を郊外の荒れ地に杭や縄を使ってくくりつける風習があるのだという。そのまま一週間放置され、自分で身体全体に巻き付いた縄を解き無事に生還できれば無罪放免、という仕組み。
しかし荒野に生身の人間が放置されていれば、それは地上の獰猛な生物や魔物の恰好の餌だ。実際、長い歴史の中で
『あの場所には時折餌が落ちている』
と認知されてしまっているらしく、そこに放置されれば一時間もしないうちに魔物が寄ってきてしまうため、まず生還することは不可能らしい。
これが、ヴァンクが言うところの『魔物刑』だ。
「何て、ひどい……」
『ひどいかぁ? どうせ殺すならその方が無駄が無くてよくねぇか? 需要と供給ってーの?』
そんな訳ないでしょ、と言いたかったけど、いまいち自信が持てない。
『まー、魔導士がその刑を食らうことは滅多にねぇけどなぁ』
「残念そうにしないでくれる? だいたい約定では、魔獣は人間界から手を引くはずなんだけど?」
『くれるっつーもんを貰って何が悪い? 魔物はよくてオレサマは駄目なのかよ』
そう言われると、どう返したらいいかわからない。
はぁ、これも経過観察案件ね、と思わず溜息が漏れた。
――――――――――――――――――――――――――――――――
≪設定メモ≫
●土の魔獣『ヴァンク』(愛称:ヴァン)
青と黒の斑の毛並みをもつ巨大な土竜。地中を縄張りとし、敵にこっそり近づいて自分の巣穴に引きずり込んで捕食することを得意としている。
真の名は『ソウ=ヴァン=ク=イエール』。
クレズン王国の諜報活動が担当だが、あまり真面目ではないため情報収集ははかどっていない。
しかし地続きであればどこへでも移動できるヴァンクの能力は、他の魔獣の追随を許さないほど有用性が高いため、彼の怠惰ぶりも含めて仕方なく黙認している、というのが現状である。
→ゲーム的パラメータ
ランク:B
イメージカラー:青色
有効領域:地中
属性:土
使用効果:地獄穴(対象を土中に引きずり込む)
元ネタ:アーヴァンク
●魔物の食糧としての人間
魔物にとって人間は『地上に棲む動物』より美味しく、蓄えている魔精力も豊富なため、上等なご馳走である。
そして魔導士に関しては『地上に棲む魔物』すら遥かに超えるスーパーフードという扱いであり、魔物の中でも争奪戦になる。
進化するためには必要不可欠で、マユレベルになると一気に魔獣クラスへの進化を促すほどの効果がある。
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