上 下
137 / 156
おまけ・後日談

【閑話1】伝承と現実

しおりを挟む
 火の王獣フィッサマイヤへのもとへ、マユが再訪問したときのお話です。
――――――――――――――――――――――――――――――――


『まぁ、それは地上の絵本ですか?』

 両腕に抱えていた三冊の絵本を木製テーブルの上に置くと、マイヤ様が嬉しそうに声を上げた。
 ふわりと辺りに魔精力をふりまきながら老婦人の姿になり、顔をほころばせる。

 フィッサイマイヤの森の奥、樹の上の小さな家。
 私は再び、この場所に訪れていた。

 前回の訪問でマイヤ様はとても良くしてくださったのに、私は何にも手土産を持っていかなかった。それが本当に申し訳なくて。
 マデラギガンダの訪問で匣迷宮のパンを持っていくことは思いついたものの、それだけじゃねぇ……と悩んでいたときに、この絵本のことを思い出したの。

 前に一度だけ地上に降りた際に、黒い家リーベン・ヴィラに置いてあったこの絵本だけは持ち帰っていたのよ。お気に入りだったし、セルフィスに千年前の話を聞くときにちょうどよかったから。
 まぁ実際には魔王業がだいぶん忙しいらしく、全然聞けてないけど。

 それはさておき、地上ではどういう風に伝えられているのか、とマイヤ様が興味あり気だったから今回持って来てみたのよね。

「はい、わたくしがこの世界を知るために、最初に読んだ絵本です」
『まぁ……』

 まるで少女のような瞳の輝きを見せたマイヤ様は、一番上の赤い表紙の本を手に取り、ぱらりと広げた。
 頷きながらじっくりと眺めたものの……ふいに何回かパチパチと瞬きをし、困ったように首を傾げる。

「マイヤ様、どうされましたか?」
『文字に触れるのは久し振りで、少々読みづらいのですわ……』

 え、まさかの老眼? ……って、そんな訳ないわよね。
 魔獣は本来、地上の本を読むことなんて無いもの。理解できるマイヤ様がすごいのよ。言葉は時代と共に変遷するものだし。
 そりゃブランクがあれば読みにくいわよね。

「よろしければ、わたくしが朗読いたしますわ」
『そうしてくださる? ではお茶の準備をしますわね』

 マイヤ様はウキウキとそう言うと、台所に向かっていそいそとお茶の準備をし始めた。


   ◆ ◆ ◆


 むかしむかし、世界は一つの大きな大地でした。
 神の吐息から地上に風が生まれ、汗から川が生まれました。
 そして海が生まれ、生物が生まれ、やがてヒトが生まれました。

 神が生み出したそれらの物には、すべて神の恩恵、のちに『魔精力』と呼ばれるものが宿っていました。
 しかし、この魔精力をふんだんに蓄えることができる人間はごくわずか。そしてその力を扱える人間ともなると、数えるほどしかいませんでした。
 いつの間にか人には優劣ができ、このことに不満を覚えた人々は自然から魔精力を取り出し、変換して使う事を覚えました。

 やがて、ヒトは大地を支配することを願うようになり、より魔精力が多い大地を欲するようになり、人々の間では諍いが絶えなくなりました。
 力の強い者が弱い者を支配するために、ありとあらゆる物から魔精力は搾り取られていきました。
 国は豊かになっていきましたが大地は痩せていき、それは大地を生きる生き物にも影響を与えることになりました。

 そうして自然界は歪められ、その歪められた魔精力により次元にひずみが生まれ、魔界が発生しました。
 ひずみと魔界からの風により、大地には魔物が生まれるようになりました。
 それでも人々は、自然から魔精力を搾り取ることを止めませんでした。
 魔物が多く棲む場所には大量の魔精力が眠っている、と、魔物の居場所すら奪っていきました。

 人間と魔物が殺し合う世界。そうしてたくさんの人間と魔物の命を犠牲にしながら、人間はどんどん己の欲望に呑み込まれ、増長していきました。

 やがて人間は、すべての魔精力の源、神の聖域である『ロワーネの谷』への侵入を企てました。
 それまで歯痒い思いでずっと下界を見守っていた神は、ついに怒りました。
 そして魔界の長となるべき『魔王』を生み出しました。

「ロワーネの谷を守り、人間を懲らしめよ」

 神に命じられ、人間を粛正する存在として生まれた魔王は、八体の魔獣と四体の王獣、一体の神獣を率いてロワーネの谷から人々を追い出しました。
 そしてありとあらゆる国に己の下僕を遣わし、次々と滅ぼし、世界を荒廃させていきました。

 そこに、一人の男が現れます。ワイズ王国の第二王子、ジャスリー・ワイズです。
 彼は必死の思いで神に祈ります。

「神よ、人は滅びるべき存在なのか。魔精力に頼り過ぎず、魔物とも共存して生き残る道はないのか」

 その声を聞いた神は、しばし考えます。

「魔物には『魔王』を与えた。……では、ヒトには『聖女』を与えよう」

 ワイズ王国よりはるか北の小さな村――生まれながらに治癒の力を持った、ヒトの中でも飛び抜けて魔精力を蓄えていた女性に、『聖女』の力が宿りました。
 神は呟きました。

「『聖女』を生かすも殺すも、ヒト次第……」


   * * *


 ワイズ王国のはずれで生を受けたのちの聖女、シュルヴィアフェス。
 彼女は神が授けた『聖女』の力により――あまたの魔物を支配し得る『召喚魔法』を手に入れました。
 その強大な力を己のために使うか、人間の存続のために使うか。
 神は聖女を試したのです。

 しかし彼女は、どちらも選びませんでした。
 ただひたすら己の力をひた隠しにし、ワイズ王国のはずれの山奥で自然と共に――魔物と共に、ひっそりと暮らしていました。

 なぜなら――その森は、人々が『フィッサマイヤの森』と呼ぶ深く険しい森。一度入ったら二度と帰ってこれない、魔界に限りなく近い場所だったのです。
 そしてシュルヴィアフェスはその森の主、『王獣フィッサマイヤ』と共に暮らしていました。
 フィッサマイヤは、フサフサとした長い尻尾を持つ金色の狐。額にある赤い宝石は、すべての魔法を無効化する力を持っています。

 魔物と意思を交わす術を覚えたシュルヴィアフェスは、魔物を駆逐する人間の味方につくことはできませんでした。
 そして勿論、人間を粛正する魔王の味方につくこともできず、逃げることしかできなかったのです。
 そんなシュルヴィアフェスの「自分を隠してほしい」という願いに応え、フィッサマイヤは魔界より現れ、彼女を自分の森に匿うことにしました。

 しかしここに、聖女を探す使命にかられたジャスリー・ワイズ王子が現れます。

「――世界中を探したが見つからない。聖女はきっと此処にいる」

 彼はそう確信していました。

 『フィッサマイヤの森』は魔法が一切効かない恐怖の森。魔物に出くわせば、人間などひとたまりもありません。
 しかし世界一とも謳われる剣の腕を持っていた彼は、

「聖女を見つけられるのは自分しかいない」

と臣下の反対を振り切り、一度入ったら二度と出られぬこの森にたった独りで足を踏み入れました。

 心優しいシュルヴィアフェスは、人間も魔物も選べなかっただけ。王子を亡き者にしたかった訳ではありません。
 傷だらけになりながら魔物と戦い、深くより深くと森に入ってくる彼を、見殺しにすることはできませんでした。

 こうして――『聖女』シュルヴィアフェスと後に彼女の『伴侶』となるジャスリー王子は、フィッサマイヤの森で運命的な出会いを果たすのです。


   * * *


 これ以上人間を駆逐されたくないジャスリー王子と、これ以上魔物や魔獣の棲む自然を荒らされたくないシュルヴィアフェス。

 二人は長い間、視線を交わし、言葉を交わし、意思を交わし――そうしていつしか、愛を交わし。
 二人の間にはリンドという名の男の子も生まれ、ついに決意しました。

 ジャスリー王子は各国を巡り、人々が魔精力の搾取を止めるようにと。
 シュルヴィアフェスは各聖域を巡り、魔獣が人間の粛正を止めるようにと。

 それぞれの力で以て、説き伏せていったのです。
 
 そんな王子と聖女の前に、王獣マデラギガンダが魔王の使者として現れました。

 魔王の臣下である魔獣は引かせる。
 その代わり、聖女シュルヴィアフェスがその契約の証として魔王に仕えること。
 魔界に足を運び、魔王を鎮めてみせよ、と。

 わたしから聖女を奪ってくれるな、とジャスリー王子は涙ながらに訴えましたが、魔王の使者は聞き入れませんでした。
 そんなジャスリー王子を押し留め、聖女シュルヴィアフェスは一歩前に踏み出ると、静かに頷きました。
 魔王の申し出に応じる決意を固めたのです。

「聖女シュルヴィアフェスが生きている間は、我々は人間の世界には関与しないことを約束しよう」

 聖女は、魔王の使者と共に、青い空の向こうへ――魔界へと、消えていきました。
 こうして、この世界は聖女の尊い意志によって守られたのです。


   ◆ ◆ ◆


『まぁ……』

 私の声に耳を傾けていたマイヤ様が、深い吐息を漏らす。

『意外ですわ』
「意外?」
『ええ』

 マイヤ様が何度も頷きながら絵本のあるページを開く。
 人間が魔精力を貪り、人間同士で諍いを繰り返し世界が荒廃していく場面。

『人間の世界の本ですから、人間にとって都合の悪いことは伏せられているものと思っておりました。暴れまわり世界を半壊させた魔王は大悪党、聖女は己を犠牲にして魔王を止めた……と、いうように』
「その傾向が強いのは事実ですね」

 読み終えた第三巻をパタンと閉じ、まじまじと眺める。
 地上に出回っている聖女の物語は、魔王の暴虐を誇張したり聖女の悲愴な覚悟を切々と語ったりジャスリー王子との悲恋を謳ったり、といった脚色がなされていることが多いのよね。
 これは、外に出て聖者学院に通うようになってからわかったことなんだけど。

 でも、伝えていく中で創作部分が増えていくことはままあることよね。元の世界でも、マンガを読んで得た知識が実際には違っていた……なーんてこと、ざらにあったもの。

 それからいくと、アイーダ女史が選んでくれたこの絵本は子供でもわかるように多少端折ってはあるものの、わりと史実に忠実なのよね。歴史書などで『事実』とされていることだけをきちんと語っている感じ。
 この世界を全く知らない私のために、とアイーダ女史が選んでくれた絵本。変に固定観念を植え付けないように、という女史の教育方針がよくわかる。
 あー、今になって本当に有難味が身に沁みるわ。また会いに行きたいな……。
 でも、魔物の聖女としてやらないといけないことはまだまだあるし、セルフィスも許してはくれないだろうけど。

『それにしても……ふふっ』

 マイヤ様がパタンと絵本を閉じ、肩を震わせて笑う。

『ルヴィがこのように描かれているとは……』
「え、でも、表向きは聖女らしい振舞いを心がけていた、というお話ではなかったですか?」
『ええ、そうですわね』
「……えーと、裏では、どんな……?」

 好奇心がウズウズと湧いてきてちらりと上目遣いで聞いてみると、マイヤ様は肩をすくめ、『ふふふ』と笑った。
 

   ◆ ◆ ◆


 土の王獣、マデラギガンダに連れられ魔界にやって来た聖女シュルヴィアフェスが、その肩から謁見の間の赤い絨毯の上に降り立つ。
 謁見の間には地上の殲滅に出ていない、半分以上の王獣・魔獣が待ち構えていた。

「ルヴィ……!」

 一番奥にある、金色に輝く玉座を倒さんばかりの勢いで立ち上がった魔王。
 玉座に負けないぐらい輝いた金色の目を見開き、一目散に聖女に駆け寄る。

「会いたかった……!」
「――はあぁぁぁぁ!」

 聖女の右腕が凄まじい魔精力を纏う。いったん後ろに引きつけたその右腕を、聖女はとてつもない速さで突き出した。
 腰を入れて打ち出されたその拳が、見事に魔王の鳩尾に命中する。

「ぐっほぉぉぉー!」

 魔王の身体が後ろに吹き飛び、ドン、ズザーッという音をたてながら赤絨毯の上を転がった。そのままぴくりとも動かない。

 シン……と辺りは静まり返った。その場に控えているはずの魔獣達は、息を潜めて成り行きを見守っている。

 やがて魔王は自分の腹を押さえ
「うぐぅ……」
と呻き声を漏らしながら身体を起こした。
 聖女と抱擁が交わせるものとすっかり油断していたため、まともに食らってしまったらしい。

 そしてチロリと聖女を見上げると、
「ルヴィ……何をするのだ」
と恨めし気にぼやいた。

「フン!」
と鼻息を漏らしたルヴィは両手を腰に当て、身を乗り出して魔王をジロリと睨みつける。

「何をするのだ、じゃない。人間の半数近くが死滅するほど暴れまわってどうする! この世界を滅ぼす気か!」

 聖域を巡り、魔獣達と会っていた聖女シュルヴィアフェスはただ説得を繰り返していたのではない。
 魔王の配下であるはずの魔獣達に逆に懇願されていたのだ。

 魔王が拗ねてしまって我々の言葉に耳を貸さない。どうか魔界に来て魔王の暴虐を止めてくれ、と。
 人間の粛正は必要だったが、我々はこの世界を滅ぼす気は無い。しかし我々は魔王の命令には逆らえないのだ、と。

 事実、魔王侵攻は全土の4割にも及んでいた。人間が築き上げていた文明は叩き壊され、このままでは滅亡の一途を辿るだけだった。

「……だって」

 魔王が涙目になり、イジイジと自分の両手の指をつき合わせている。

「だって、何?」
「ルヴィ、アイツのところに行ってしまった」

 魔獣フィッサマイヤの手引きにより早々にルヴィと会っていた魔王は、かねてから彼女に恋い焦がれていた。
 足繫く通い、拙い言葉でルヴィを口説いていたのだが、ジャスリー王子の汚い罠にかかりルヴィは結界の外に連れ出され、寝取られてしまったのだ。

 王子はともかく自分の子供は大事だったルヴィは、人間の未来を守るために表に出ることにした。
 そうして魔王の下へやってきて、鉄拳制裁を加えたのである。

「仕方ないでしょ。あたしはともかくあたしの子は魔獣の結界の中には居られない。王子の元へ行くしかなかったんだから」
「……ひどい」
「ひどいのは魔王の蹂躙っぷりでしょーが」
「でも、避けた」
「……」

 魔王はルヴィを奪ったジャスリー王子を憎んでいた。しかし、そのジャスリー王子がいるワイズ王国――特に王宮付近には、一切危害を加えなかった。
 なぜなら、そこには王子の子を孕んだルヴィが匿われていたから。

 王子は憎い。けれどどうしてもルヴィのことが忘れられなかった魔王は、ルヴィを危険な目に遭わせることだけはできなかったのである。

 そのことに気づいた配下の魔獣たちは、ルヴィなら魔王を止められるだろう、とずっと彼女を説得し続けていたのだった。
 そうして彼らの説得に折れ、ルヴィは魔界にやってきたのである。

「わかってるよ。あたしのことを気遣ってくれたんだよね」
「ルヴィ……!」
「けど、ちょっと待ったー!」

 素早く立ち上がり、とてつもない勢いで抱きついてこようとした魔王の顔を、ルビの右手がグニィと捻じ曲げる。

「まずは、とっとと魔獣たちに命令して! 地上から引き揚げろって!」
「……わかった」
 
 コクンと素直に頷いた魔王は、その場で魔獣達に命令――人間たちの棲む世界から魔獣たちが一斉に消えた。
 そして各地に残った魔物にも、人間に必要以上に存在を脅かされない限りは手を出させない、と魔王は誓った。

「これでよし、と」

 一件落着、とばかりに頷くルヴィの背後で、魔獣達は

『ルヴィ、ありがとう!』『助かった……』『ああ、尊いー!』

と口々に礼を言い、その逞しい後ろ姿に手を合わせたのだった。


   ◆ ◆ ◆


「……え゛」

 思わず半目になってしまった私に、マイヤ様がにっこりと微笑む。

『素敵でしょう?』
「あ、ハイ」

 カクン、と操り人形のように頷きはしたものの、マイヤ様の言う『素敵』がよくわからない。
 何というか……うーん?
 思わず首を捻っていると、マイヤ様がポン、と両手を合わせて『あぁ』と声を上げた。

『魔王が殴り飛ばされたことに驚きまして?』
「ええ、それはもう」
『ルヴィは男性に混じって狩りで生計を立てていましたから、腕力は男性並みでしたのよ。ましてや聖女の力によって最大限強化した拳とあっては……。もう、惚れ惚れするほど見事な正拳突きでしたわ』

 いや、そういう意味じゃないんだけどなー。
 『清らかな聖女が世界のために』というハイファンタジー路線でも、『魔王と聖女の密かな愛が』というラブロマンス路線でもない。
 『拳でわからせる』って、まるで少年マンガのような……。
 感動の再会、とかじゃなかったのね。ムードもへったくれも無いわ。
 私、どちらかというと魔王の心境の方に共感できるんだけど……。

 聞いてみないと本当にわからないわね、とちょっと呆然としてしまったものの、昔の話をするマイヤ様はとっても楽しそうで。
 だから「まぁいいか」と思い直したのだった。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】グランドマスターズ

邦幸恵紀
ファンタジー
【基本コメディたまにシリアスなお伽噺(ブロマンス風味)】 旅の時計職人ノウトは、東の小国サンアールの検問所で職業を答えたとたん、王城へと連行されてしまう。そこで会った〝マスター〟と呼ばれる銀髪の美女は、実は魔法使いでべらんめえ口調で話す男だった。 (拙作『Doctor Master』のセルフパロディです)

【完結】転生少女は異世界でお店を始めたい

梅丸
ファンタジー
せっかく40代目前にして夢だった喫茶店オープンに漕ぎ着けたと言うのに事故に遭い呆気なく命を落としてしまった私。女神様が管理する異世界に転生させてもらい夢を実現するために奮闘するのだが、この世界には無いものが多すぎる! 創造魔法と言う女神様から授かった恩寵と前世の料理レシピを駆使して色々作りながら頑張る私だった。

精霊の森に捨てられた少女が、精霊さんと一緒に人の街へ帰ってきた

アイイロモンペ
ファンタジー
 2020.9.6.完結いたしました。  2020.9.28. 追補を入れました。  2021.4. 2. 追補を追加しました。  人が精霊と袂を分かった世界。  魔力なしの忌子として瘴気の森に捨てられた幼子は、精霊が好む姿かたちをしていた。  幼子は、ターニャという名を精霊から貰い、精霊の森で精霊に愛されて育った。  ある日、ターニャは人間ある以上は、人間の世界を知るべきだと、育ての親である大精霊に言われる。  人の世の常識を知らないターニャの行動は、周囲の人々を困惑させる。  そして、魔力の強い者が人々を支配すると言う世界で、ターニャは既存の価値観を意識せずにぶち壊していく。  オーソドックスなファンタジーを心がけようと思います。読んでいただけたら嬉しいです。

聖女として召還されたのにフェンリルをテイムしたら追放されましたー腹いせに快適すぎる森に引きこもって我慢していた事色々好き放題してやります!

ふぃえま
ファンタジー
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません? せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」 不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。 実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。 あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね? なのに周りの反応は正反対! なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。 勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

【完結】婚活に疲れた救急医まだ見ぬ未来の嫁ちゃんを求めて異世界へ行く

川原源明
ファンタジー
 伊東誠明(いとうまさあき)35歳  都内の大学病院で救命救急センターで医師として働いていた。仕事は順風満帆だが、プライベートを満たすために始めた婚活も運命の女性を見つけることが出来ないまま5年の月日が流れた。  そんな時、久しぶりに命の恩人であり、医師としての師匠でもある秋津先生を見かけ「良い人を紹介してください」と伝えたが、良い答えは貰えなかった。  自分が居る救命救急センターの看護主任をしている萩原さんに相談してみてはと言われ、職場に戻った誠明はすぐに萩原さんに相談すると、仕事後によく当たるという占いに行くことになった。  終業後、萩原さんと共に占いの館を目指していると、萩原さんから不思議な事を聞いた。「何か深い悩みを抱えてない限りたどり着けないとい」という、不安な気持ちになりつつも、占いの館にたどり着いた。  占い師の老婆から、運命の相手は日本に居ないと告げられ、国際結婚!?とワクワクするような答えが返ってきた。色々旅支度をしたうえで、3日後再度占いの館に来るように指示された。  誠明は、どんな辺境の地に行っても困らないように、キャンプ道具などの道具から、食材、手術道具、薬等買える物をすべてそろえてた。  3日後占いの館を訪れると。占い師の老婆から思わぬことを言われた。国際結婚ではなく、異世界結婚だと判明し、行かなければ生涯独身が約束されると聞いて、迷わず行くという選択肢を取った。  異世界転移から始まる運命の嫁ちゃん探し、誠明は無事理想の嫁ちゃんを迎えることが出来るのか!?  異世界で、医師として活動しながら婚活する物語! 全90話+幕間予定 90話まで作成済み。

王子の取り巻きの伯爵子息の僕、好きな子(公爵令嬢・子爵養女)が2人とも王子に奪われたので断罪イベ起こして自分のものにしようとしてみる

ぬぬぬ木
恋愛
俺の初恋はアイツの婚約者。だから諦めたっていうのに…… なぜ2度目の恋も、オマエが邪魔する?

乙女ゲームの悪役令嬢は前世の推しであるパパを幸せにしたい

藤原遊
ファンタジー
悪役令嬢×婚約者の策略ラブコメディ! 「アイリス・ルクレール、その波乱の乙女ゲーム人生――」 社交界の華として名を馳せた公爵令嬢アイリスは、気がつくと自分が“乙女ゲーム”の悪役令嬢に転生していることに気づく。しかし破滅フラグなんて大した問題ではない。なぜなら――彼女には全力で溺愛してくれる最強の味方、「お父様」がいるのだから! 婚約者である王太子レオナードとともに、盗賊団の陰謀や宮廷の策略を華麗に乗り越える一方で、かつて傲慢だと思われた行動が実は周囲を守るためだったことが明らかに……?その冷静さと知恵に、王太子も惹かれていき、次第にアイリスを「婚約者以上の存在」として意識し始める。 しかし、アイリスにはまだ知らない事実が。前世で推しだった“お父様”が、実は娘の危機に備えて影で私兵を動かしていた――なんて話、聞いていませんけど!? さらに、無邪気な辺境伯の従兄弟や王宮の騎士たちが彼女に振り回される日々が続く中、悪役令嬢としての名を返上し、「新たな人生」を掴むための物語が進んでいく。 「悪役令嬢の未来は破滅しかない」そんな言葉を真っ向から覆す、策略と愛の物語。痛快で心温まる新しい悪役令嬢ストーリーをお楽しみください。

処理中です...