107 / 156
第12幕 収監令嬢は運命に抗いたい
●ゲーム本編[13]・ミーアは思い違いをする
しおりを挟む
ゲーム『リンドブロムの聖女』本編その13。
マリアンセイユを超えられず、サルサも失い、焦ったミーアは……。
――――――――――――――――――――――――
マリアンセイユとの密会が終わったあと、ディオンは両親であるリンドブロム大公と大公妃に自分の考えを話した。
マリアンセイユと結婚の儀を交わし、きちんと正妃にする。
一週間後の『聖なる者』決定の場で公表し、二人同意のもとでミーアを側妃に迎える、と。
大公はディオンを評価しており、後継者には彼しかいないと考えていた。正妃マリアンセイユ、側妃ミーアがいれば彼の治世は盤石だろう、と喜んで彼の考えを支持した。
大公妃も、
「あらあら、タイプの違うお嬢さんだけど、どちらも可愛らしいわねえ。とっても楽しみだわ」
とひどく能天気に祝福した。
臣下に下ることになったシャルルは、すでに大公家の話し合いには参加していなかった。シャルルのミーアへの想いを知っていた彼らは、シャルルにはミーアを側妃にすることは伏せ、マリアンセイユとの結婚の儀のみ参加させることにした。
その後、公爵位を授与し、立場上大公家から独立させ、一週間後の『聖なる者』決定の場においては上流貴族の一人として参加させる、ということで話はまとまった。
ディオンはミーアへ内密に手紙を送った。
六日後にマリアンセイユと結婚する。そして大公世子とその正妃の正式な声明として、ミーアを側妃として迎えることを発表したい。自分の元に来てくれるだろうか、と。
ディオンとしては直接ミーアに会い、話をしたかった。
しかし少しでも情報の漏洩を防ぐために、手紙という手段を取った。
マリアンセイユは婚約者だから、仮に聖者学院での密会がバレても何とでも言いようがある。しかしミーアに関しては、そういう訳にはいかない。
ミーアは『聖なる者』の最終候補者というだけではない。政治的な思惑も絡み、貴族全員がその動向を注目する令嬢。
ディオンの迂闊な行為で矢面に立たせる訳にはいかなかった。
ディオンの考えは、至極真っ当だと思われた。
しかし――この選択が、ミーアを追い詰めることになった。
* * *
「そんな……!」
もう太陽が西に傾きかけていた頃。
ディオンからの手紙を受け取ったミーアは、
『マリアンセイユ・フォンティーヌと結婚する』
という一文を見た瞬間、泣き崩れた。
そもそもミーアは、『聖なる者』になることを諦めていた。
なぜなら、『野外探索』を終えてアンディ、ベン、ミーア、マリアンセイユの四人がクリア報告をしたとき、マリアンセイユが金の鍵を取得していた上に、銀の鍵も自分より遥かに多く手に入れていたのを目撃したからだ。
そのうちの大半が無効になったことは、当然知らなかった。
そのため、ディオンの手紙を読んだミーアは『聖なる者』の戦いも破れ、妃にもなれないのだと思い込んだ。
側妃に迎えることを発表したい、とある。しかしそれは本当に認められるのか? 本当に正妃マリアンセイユが認めるのか、自分のことを?
普通に考えたら、あり得ない。
ミーアはそう嘆き、咽び泣いた。
なぜなら、自分だったらそんなことはできない、と思ったからだ。
ディオンの正妃としてマリアンセイユが傍にいる、というだけで、ミーアは胸が張り裂けそうだった。
二人の間に愛情がないことは分かっている。ディオンが自分に気持ちをくれていることもわかっているし、ディオンが自分を騙す訳がないこともわかっている。
手紙に書かれていることはディオンとしての真実、ということは疑っていなかった。
しかし、世間は、上流貴族は、公爵家は――マリアンセイユは、本当にそれを許すのか?
それに、マリアンセイユは本物の令嬢だ。数えるほどしか顔を合わせていないが、その瞳に他の令嬢が向けるような嘲りの色を感じたことはないし、その唇に見下した笑みが浮かぶのも見たことがない。
容姿だけでなく、心映えも立派な淑女なのだろう。
今はディオンの気持ちがマリアンセイユに無くとも、そのうち心が動いてしまうのでは?
そうなったら、二人が容認しているという事実しか頼る術がない、男爵家の……いや、市井育ちの孤児院上がりの側妃なんて、あっという間に捨てられてしまうのではないだろうか?
「――嫌よ。そんなこと……」
口に出してみると、妙にその声が力強く響いた。確かに、自分の心の奥底から出た言葉だった。
もう、サルサには頼れない。桃水晶のイヤリングは、砕け散ってしまった。
何度も呼びかけたけれど、サルサの声は全く聞こえない。
最後は自分一人で、やり遂げなければ。
しかし、どうやって? どうすれば自分の思い通りになる? 自分が望む結末を迎えられる?
マリアンセイユはフォンティーヌの護り神を従え、魔獣サーペンダーとすら対話をこなす人間。
彼女を越えるには――いや、彼女を消すには、もっと上の魔獣と契約しなくては。
ミーアの記憶の中に、裏イベントとして確かにその手段は存在していた。
ただそれはあまりにも黒く強烈な奥の手だったから、実際に起こす気は無かった。
しかし今は良心の呵責に悩まされている場合じゃない、とミーアは心を鬼にした。何しろ、自分の未来がかかっている。
あの、水色のカエル。自分は驚いて放り出してしまったあのカエルを捕まえて保護していたのは、マリアンセイユだった。
そしてそのカエルを返すという理由から、彼女はサーペンダーと対話した。
あのときまで、ミーアは水色のカエルのことをすっかり忘れていた。マリアンセイユがサーペンダーに渡すのを見て、ようやく思い出したのだ。
そして、ひどく後悔した。
もしあのときカエルを離していなければ、それは自分に起こるイベントだったはずである。サーペンダーほどの高位の魔獣と対等に話ができるという、強みになるはずだった。
でも、まだ可能性はある。
あのときミーアは王獣マデラギガンダに会った。確かに、彼と対話しているのだ。
魔獣よりさらに高位の存在、王獣。土の魔獣の頂点、マデラギガンダ。
もし、彼と話ができれば……あわよくば、何らかの約束が取り付けられれば。
危険な賭けだった。しかしミーアには、このまま自分の未来に陰りが差すのを黙って待つことはできなかった。
* * *
「お父様。『聖なる者』の決定まで落ち着きませんので、旅に出てもよろしいでしょうか」
「構わんが、もうすぐ陽が沈む。明日にしたらどうだ? 供をつけるにしたって……ん? サルサはどうした?」
「今は城下町の実家に帰っているそうですの。何でも弟が結婚するとかで、そのお祝いのために」
ミーアは素知らぬ顔で嘘をついた。
ミーアの唯一の味方、姉替わりでもあったサルサは、もう人間界にはいない。
「ですのでサルサの家に寄って泊めていただいて、明日の朝そのまま立とうと思います。男爵家の人間とバレると煩わしいので、サルサの家で変装して、一般市民のフリをして郊外に出ますわ」
「……そうか」
確かに『聖女』になるかもしれない娘が堂々とウロウロしていたら、何が起こるか分からない。
それにミーアはもともと孤児院育ちで、辺境の村への配達などもしていたから僻地にも詳しい。その辺は、世間知らずの生粋の貴族令嬢とは違うのだ。
「わかった。くれぐれもヘマはするなよ。道中、気をつけるように」
自分に降りかかる火の粉を間一髪で振り払えたレグナンド男爵は、ミーアには感謝していた。
最初の高圧的な態度も鳴りを潜め、ミーアの意向を尊重する機会も増えた。……エラそうな言い回しは直らなかったが。
「ありがとうございます」
ミーアは口先だけでお礼を言い、テキパキと旅支度を整えた。
そして、その日のうちにレグナンド男爵家を後にした。
長い石畳の大通りの先に見える、湖の向こうの白いリンドブロム城。
ミーアの手紙を手にした使者が長い橋を渡ってゆくのが見えた。
『お傍にいきたいです。ディオン様の、一番近くに』
返事が遅ければディオンの気は変わってしまうかもしれない。
ディオンの妃になりたいという自分の気持ちだけは、すぐにでも伝えたかった。
ミーアは、ほの暗い気持ちを押し隠しつつあくまで幸せそうに微笑み、使者に手紙を託した。
そのときとは打って変わった、厳しく鋭い眼差しできゅっと唇を噛み、くるりとリンドブロム城に背を向ける。
目的地は、リンドブロム大公国の南部にある乾いた岩石地帯。標高が高いその奥地にある、『マデラギガンダの洞窟』。
到着まで、丸二日はかかる。ディオンとマリアンセイユの結婚の儀の前に、事を成し遂げなければならない。
ミーアに残された時間は、そう多くはなかった。
マリアンセイユを超えられず、サルサも失い、焦ったミーアは……。
――――――――――――――――――――――――
マリアンセイユとの密会が終わったあと、ディオンは両親であるリンドブロム大公と大公妃に自分の考えを話した。
マリアンセイユと結婚の儀を交わし、きちんと正妃にする。
一週間後の『聖なる者』決定の場で公表し、二人同意のもとでミーアを側妃に迎える、と。
大公はディオンを評価しており、後継者には彼しかいないと考えていた。正妃マリアンセイユ、側妃ミーアがいれば彼の治世は盤石だろう、と喜んで彼の考えを支持した。
大公妃も、
「あらあら、タイプの違うお嬢さんだけど、どちらも可愛らしいわねえ。とっても楽しみだわ」
とひどく能天気に祝福した。
臣下に下ることになったシャルルは、すでに大公家の話し合いには参加していなかった。シャルルのミーアへの想いを知っていた彼らは、シャルルにはミーアを側妃にすることは伏せ、マリアンセイユとの結婚の儀のみ参加させることにした。
その後、公爵位を授与し、立場上大公家から独立させ、一週間後の『聖なる者』決定の場においては上流貴族の一人として参加させる、ということで話はまとまった。
ディオンはミーアへ内密に手紙を送った。
六日後にマリアンセイユと結婚する。そして大公世子とその正妃の正式な声明として、ミーアを側妃として迎えることを発表したい。自分の元に来てくれるだろうか、と。
ディオンとしては直接ミーアに会い、話をしたかった。
しかし少しでも情報の漏洩を防ぐために、手紙という手段を取った。
マリアンセイユは婚約者だから、仮に聖者学院での密会がバレても何とでも言いようがある。しかしミーアに関しては、そういう訳にはいかない。
ミーアは『聖なる者』の最終候補者というだけではない。政治的な思惑も絡み、貴族全員がその動向を注目する令嬢。
ディオンの迂闊な行為で矢面に立たせる訳にはいかなかった。
ディオンの考えは、至極真っ当だと思われた。
しかし――この選択が、ミーアを追い詰めることになった。
* * *
「そんな……!」
もう太陽が西に傾きかけていた頃。
ディオンからの手紙を受け取ったミーアは、
『マリアンセイユ・フォンティーヌと結婚する』
という一文を見た瞬間、泣き崩れた。
そもそもミーアは、『聖なる者』になることを諦めていた。
なぜなら、『野外探索』を終えてアンディ、ベン、ミーア、マリアンセイユの四人がクリア報告をしたとき、マリアンセイユが金の鍵を取得していた上に、銀の鍵も自分より遥かに多く手に入れていたのを目撃したからだ。
そのうちの大半が無効になったことは、当然知らなかった。
そのため、ディオンの手紙を読んだミーアは『聖なる者』の戦いも破れ、妃にもなれないのだと思い込んだ。
側妃に迎えることを発表したい、とある。しかしそれは本当に認められるのか? 本当に正妃マリアンセイユが認めるのか、自分のことを?
普通に考えたら、あり得ない。
ミーアはそう嘆き、咽び泣いた。
なぜなら、自分だったらそんなことはできない、と思ったからだ。
ディオンの正妃としてマリアンセイユが傍にいる、というだけで、ミーアは胸が張り裂けそうだった。
二人の間に愛情がないことは分かっている。ディオンが自分に気持ちをくれていることもわかっているし、ディオンが自分を騙す訳がないこともわかっている。
手紙に書かれていることはディオンとしての真実、ということは疑っていなかった。
しかし、世間は、上流貴族は、公爵家は――マリアンセイユは、本当にそれを許すのか?
それに、マリアンセイユは本物の令嬢だ。数えるほどしか顔を合わせていないが、その瞳に他の令嬢が向けるような嘲りの色を感じたことはないし、その唇に見下した笑みが浮かぶのも見たことがない。
容姿だけでなく、心映えも立派な淑女なのだろう。
今はディオンの気持ちがマリアンセイユに無くとも、そのうち心が動いてしまうのでは?
そうなったら、二人が容認しているという事実しか頼る術がない、男爵家の……いや、市井育ちの孤児院上がりの側妃なんて、あっという間に捨てられてしまうのではないだろうか?
「――嫌よ。そんなこと……」
口に出してみると、妙にその声が力強く響いた。確かに、自分の心の奥底から出た言葉だった。
もう、サルサには頼れない。桃水晶のイヤリングは、砕け散ってしまった。
何度も呼びかけたけれど、サルサの声は全く聞こえない。
最後は自分一人で、やり遂げなければ。
しかし、どうやって? どうすれば自分の思い通りになる? 自分が望む結末を迎えられる?
マリアンセイユはフォンティーヌの護り神を従え、魔獣サーペンダーとすら対話をこなす人間。
彼女を越えるには――いや、彼女を消すには、もっと上の魔獣と契約しなくては。
ミーアの記憶の中に、裏イベントとして確かにその手段は存在していた。
ただそれはあまりにも黒く強烈な奥の手だったから、実際に起こす気は無かった。
しかし今は良心の呵責に悩まされている場合じゃない、とミーアは心を鬼にした。何しろ、自分の未来がかかっている。
あの、水色のカエル。自分は驚いて放り出してしまったあのカエルを捕まえて保護していたのは、マリアンセイユだった。
そしてそのカエルを返すという理由から、彼女はサーペンダーと対話した。
あのときまで、ミーアは水色のカエルのことをすっかり忘れていた。マリアンセイユがサーペンダーに渡すのを見て、ようやく思い出したのだ。
そして、ひどく後悔した。
もしあのときカエルを離していなければ、それは自分に起こるイベントだったはずである。サーペンダーほどの高位の魔獣と対等に話ができるという、強みになるはずだった。
でも、まだ可能性はある。
あのときミーアは王獣マデラギガンダに会った。確かに、彼と対話しているのだ。
魔獣よりさらに高位の存在、王獣。土の魔獣の頂点、マデラギガンダ。
もし、彼と話ができれば……あわよくば、何らかの約束が取り付けられれば。
危険な賭けだった。しかしミーアには、このまま自分の未来に陰りが差すのを黙って待つことはできなかった。
* * *
「お父様。『聖なる者』の決定まで落ち着きませんので、旅に出てもよろしいでしょうか」
「構わんが、もうすぐ陽が沈む。明日にしたらどうだ? 供をつけるにしたって……ん? サルサはどうした?」
「今は城下町の実家に帰っているそうですの。何でも弟が結婚するとかで、そのお祝いのために」
ミーアは素知らぬ顔で嘘をついた。
ミーアの唯一の味方、姉替わりでもあったサルサは、もう人間界にはいない。
「ですのでサルサの家に寄って泊めていただいて、明日の朝そのまま立とうと思います。男爵家の人間とバレると煩わしいので、サルサの家で変装して、一般市民のフリをして郊外に出ますわ」
「……そうか」
確かに『聖女』になるかもしれない娘が堂々とウロウロしていたら、何が起こるか分からない。
それにミーアはもともと孤児院育ちで、辺境の村への配達などもしていたから僻地にも詳しい。その辺は、世間知らずの生粋の貴族令嬢とは違うのだ。
「わかった。くれぐれもヘマはするなよ。道中、気をつけるように」
自分に降りかかる火の粉を間一髪で振り払えたレグナンド男爵は、ミーアには感謝していた。
最初の高圧的な態度も鳴りを潜め、ミーアの意向を尊重する機会も増えた。……エラそうな言い回しは直らなかったが。
「ありがとうございます」
ミーアは口先だけでお礼を言い、テキパキと旅支度を整えた。
そして、その日のうちにレグナンド男爵家を後にした。
長い石畳の大通りの先に見える、湖の向こうの白いリンドブロム城。
ミーアの手紙を手にした使者が長い橋を渡ってゆくのが見えた。
『お傍にいきたいです。ディオン様の、一番近くに』
返事が遅ければディオンの気は変わってしまうかもしれない。
ディオンの妃になりたいという自分の気持ちだけは、すぐにでも伝えたかった。
ミーアは、ほの暗い気持ちを押し隠しつつあくまで幸せそうに微笑み、使者に手紙を託した。
そのときとは打って変わった、厳しく鋭い眼差しできゅっと唇を噛み、くるりとリンドブロム城に背を向ける。
目的地は、リンドブロム大公国の南部にある乾いた岩石地帯。標高が高いその奥地にある、『マデラギガンダの洞窟』。
到着まで、丸二日はかかる。ディオンとマリアンセイユの結婚の儀の前に、事を成し遂げなければならない。
ミーアに残された時間は、そう多くはなかった。
0
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
王子の取り巻きの伯爵子息の僕、好きな子(公爵令嬢・子爵養女)が2人とも王子に奪われたので断罪イベ起こして自分のものにしようとしてみる
ぬぬぬ木
恋愛
俺の初恋はアイツの婚約者。だから諦めたっていうのに…… なぜ2度目の恋も、オマエが邪魔する?
偽物少女が本物になる日
ひづき
恋愛
教会で暮らす名もない少女は、訪れた男爵から身代わり婚約を提案される。古びた教会と老いた神父・シスターへの支援と引き換えに、少女は偽物になる決意をした。
しかし、相手の伯爵が何だか可愛く思えてきて───
※本編終了後に残酷な表現が入ります。
元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜
一ノ瀬 彩音
ファンタジー
元勇者パーティーで雑用係をしていたが、追放されてしまった。
しかし彼は本当は最強でしかも、真の実力を隠していた!
今は辺境の小さな村でひっそりと暮らしている。
そうしていると……?
※第3回HJ小説大賞一次通過作品です!
【完結】グランドマスターズ
邦幸恵紀
ファンタジー
【基本コメディたまにシリアスなお伽噺(ブロマンス風味)】
旅の時計職人ノウトは、東の小国サンアールの検問所で職業を答えたとたん、王城へと連行されてしまう。そこで会った〝マスター〟と呼ばれる銀髪の美女は、実は魔法使いでべらんめえ口調で話す男だった。
(拙作『Doctor Master』のセルフパロディです)
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~
ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。
異世界転生しちゃいました。
そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど
チート無いみたいだけど?
おばあちゃんよく分かんないわぁ。
頭は老人 体は子供
乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。
当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。
訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。
おばあちゃん奮闘記です。
果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか?
[第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。
第二章 学園編 始まりました。
いよいよゲームスタートです!
[1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。
話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。
おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので)
初投稿です
不慣れですが宜しくお願いします。
最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。
申し訳ございません。
少しづつ修正して纏めていこうと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる