上 下
44 / 156
第6幕 収監令嬢は学院に入りたい

第1話 さあ、特訓開始よ!

しおりを挟む
「……という訳で、登場シーンの練習をします」
『トージョー?』
『全然ワカンねーぞ、マユ』

 つぶらな碧の瞳で私を見上げるハティと、面倒臭そうに左足で左耳の後ろを掻くスコル。
 そして二人の前で熊手を片手に仁王立ちになっている私。

 こちら、アルキス山のふもとにあるガンディス子爵別邸の離れの脇、広大な庭。私とアイーダ女史とヘレンはすぐ傍にあるこぢんまりとした二階建ての家に住まわせてもらっている。
 ここにいるのは三人きりで、結局のところパルシアンの黒の家リーベン・ヴィラからアルキス子爵別邸の離れに軟禁場所が変わっただけとも言える。
 だけどまぁ、それもあと少し、のはず。

 食事会の次の日、ガンディス子爵はザイラ様と共にプリメイル侯爵家に向かった。
 私を聖者学院に入れるためには、貴族の推薦が必要。本来なら各家が自分の子息令嬢を推薦する訳だけど、父であるエリック・フォンティーヌ公爵は正式に断りを入れてしまったし。杖すら与えないほどマリアンセイユの魔導士としての成長を認めない公爵がそれを覆すはずがない、と夫妻は判断したのだ。

 ザイラ様の実家であるプリメイル侯爵家は、ザイラ様の弟が既に後を継いでいて若き侯爵となっている。現在奥様は妊娠中で、他に該当するような子息令嬢もおらず、その推薦枠を使っていなかったのだ。

「マリアンセイユ様にお会いできて、本当に良かったわ。ガンディスに話を聞いただけでは半信半疑だったけどその魔精力の凄さも実感できたし、これで自信を持って薦められるわ」

と、それはそれは意気揚々と出かけて行った。
 何でも
「弟にはこれまでもイロイロと儲けさせてあげたし恩は売ってあるの。ブラジャー事業のこともあるしここでコネを掴んでおいて損はないわ。任せて!」
とかで、かなり自信あり気だった。

 その諸々の根回しの結果、一週間後に大公一家との謁見が叶えられたのです。
 聖者学院の生徒募集はもう終わっていたから、さすがに侯爵家の推薦だけでは認められない。ましてや、マリアンセイユ・フォンティーヌはかつて魔精力を暴走させロワネスクを混乱に陥れた張本人。

 本当に魔精力を制御できるようになったのか。制御できたのではなく魔精力を失ったのではないか。
 ずっと臥せっていたマリアンセイユに、はたして学院に通い続けるだけの体力はあるのか。
 そもそも、『聖なる者』になりうる存在なのか。

 まぁ要するに、ずっと引き籠っていた分、メチャクチャ警戒されてるのよ。 
 そんな訳で、その場で大公家の面々および上流貴族の面々に魔法を披露し、聖者学院の入学を認めてもらわなければならない。
 つまり私は、一芸入試で学院に入ろうとしている訳です。

「いい? 印象は大事よ。召喚魔法と言えば、スモークどどーん! 光ぴかーっ! 火の召喚獣らしく炎ぶおーっ! そういうエフェクトと共に姿を現して……」
『そんなことやってる間にマユが魔物にバクリとやられるゾ』
『ウン』
「大丈夫、私の知ってる世界ではその間は敵も待つのがお約束なのよ」
『変なのー』
『オヤク、ソク』
「それに、今回は大公家の前で披露するんだから敵はいないわ。きっちりと演出プランを練りましょ。見せ方って大事よ!」
『おー』
『ワカッター』
「……マユ様」

 ずっと傍で見ていたアイーダ女史が、半目で口を挟む。

「何?」
「さっきから訳のわからない用語が飛び交っていますが、いったい何を始める気なんです?」
「だから、ハティとスコルの登場シーンのリハーサルよ」
「ですが、護り神と言えばその地を護っているのですから、フォンティーヌ領から動けないはず」

 アイーダ女史が眼鏡をクイッと上げ、ハティ達を見回す。

「ロワネスクにあるリンドブロム城は、フォンティーヌの森からは随分と離れています。お二人は来られないのではないかと思うのですが」
「普通はね」

 本当は聖獣なので場所は関係ないんだけど、最初に言った『フォンティーヌの森の護り神』設定で行くんだから、矛盾するような行動はできない。
 そしてどうせなら、利用してやるわ。

「ですから護り神の存在はお伝えしたものの、実際に披露するのは属性魔法だけになると大公家にもお伝えして……」
「それでOKよ。だからこれは、サプライズね」
「サプライズ?」
「前に言わなかったっけ? 認めてもらうためには、予想をはるかに超える力を見せつける必要があるのよ。じゃないと、先入観なんてそう簡単に払拭できない」

 グッと熊手を持つ手に力を込める。
 何だか馴染んじゃって、すっかり杖代わりになっている。まぁ、本番では使えないけど。

「他の誰にもできないことを、しかも意表をついた形で見せることが肝心なの」
「ですが……」
「実は、私の召喚なら呼べるの。どの場所でも」
「ええっ!」

 アイーダ女史が珍しく大声を上げて二人を見回す。
 スコルは『まぁな、任せとけ、アイちゃん!』と元気よく右前足を上げ、ハティは『アイ、チャン!』と続けて可愛らしい声を出し左前足を上げた。

 何しろ、フォンティーヌの護り神とは言ってるけど本当に大丈夫なのか、危険はないのかとアイーダ女史は当初かなり心配していたのだ。
 だから二人には魔精力オーラを引っ込めてもらい、ひたすら可愛らしさをアピールしてもらったんだけど。

 その際
「アイーダ女史よ。ちゃんと名前を言いなさい」
と頑張って言い聞かせたんだけど、どうしてもハティの口が回らなかったので『アイチャン』になりました。

 女史がどう思うか心配だったんだけど、アイーダ女史の危機を報せてくれたという事実があったせいか、それとも母性本能がくすぐられたせいか、わりとすんなり受け入れてくれました。眉間に皺を寄せた、複雑そうな表情はしていたけど。

「離れた地に召喚ですって!? そんなことが……!」
「女史がそれだけ驚くなら、大公家も上流貴族の人達も大公子殿下も絶対に驚くわよね?」
「それは、もう」
「だ、か、ら、見せ方が大事なのよ!」
「それでガンディス子爵が杖を用意する、と言ったのも断られたのですね」
「そうよ」

 通常、魔導士は魔物の角や魔物の骨から削りだしたものに装飾を施した杖を所持するのだそうだ。自分と相性のいい杖を補助具として魔法を使う、というのが本来の魔導士のあり方。
 体内の魔精力を魔法に変換、杖を持ち動線とすることで発動する。だから魔法陣ではなく詠唱で魔法を発動する場合も、杖は欠かせない。

 そして貴重な杖ほど変換の精度が高く、魔法の威力を何倍にも高めてくれるのだが、上位の魔導士でなければ上等な杖は使いこなせない。どんな杖を持っているかでも魔導士としての格を窺い知ることができる。
 そう言えば、オルヴィア様も自分の身長ほどもある杖を使いこなしていたという話だったわよね。

 だから私のための杖を試験までに用意しよう、とガンディス子爵は言ってくれたのだけど、私は丁重に断った。
 目覚めたばかり(という設定)の私の魔精力を正しく測り、それに見合った杖を作ってもらうのは一週間じゃ厳しい。私が杖を使いこなすための練習時間も考えると、きっと四日ほどしかかけられない。そうなると、誰もがある程度は扱えるような平凡な杖しか手に入らないわ。
 それぐらいなら、ガンディス子爵が最初に驚いたように、杖無しで魔法を使うところを見せた方がいい。

「さあ、時間もないしさっさと始めるわよ。三人で練習できるの、1日1時間しかないんだから」
『オー』
『へーへー……めんどくせぇ』
「スコル、適当にやったらアンタは居残りにするわよ。昼間だしね」
『オーボーだな!』
「上手にできたらヘレンのお菓子が待っています」
『やった!』
「じゃあ、行くわよ! まずはフォーメーションAからね!」


   * * *


「『フォンティーヌの灰色の護り神よ』……うーん、ちょっと直接的過ぎるかな」
「……」
「『薄墨色』とかの方がいいかな。『薄墨の衣を纏う女神の使者』とか。……でもちょっと言いにくいなあ」
「マユ様、さっきから何をしておられるのですか?」

 私の部屋の隅で椅子に腰かけチクチクと縫物をしていたヘレンが、不思議そうな顔で私を見ていた。私がブツブツ言いながら紙に書き散らしているからだ。

「ハティ達の召喚呪文を考えているのよ」
「え? それって考えるものなんですか? 授かるものでは? 属性魔法ですと古来より伝わる詩がありますよね」
「ハティ達との契約はこの指輪に直接刻まれてるから、呪文不要なのよ」
「そうなんですか!」
「でもそれじゃ、尊さというか荘厳さが出ないから、何か唱えようと思ってるの。魔法陣のデザインを考えるより詩の文言を考える方がラクだし」
「……なぜそんな手のかかることを?」
「まぁ、演出よね」

 実際はというと、指輪に念じたらポーンと現れるからね。あれだと魔法少女アニメのマスコットキャラみたいで、どうも説得力がないわ。
 本当は聖女が直接契約を交わした『聖獣』で、設定にしている『フォンティーヌの森の護り神』よりもずっとすごい存在なのだけど、何しろ見た目はただの灰色の狼(しかも子供)だからなあ。

「演出、ですか……」
「そうだ。衣装についてもヘレンと相談しないといけないな、と思ってたのよ。今縫ってるのは?」
「マユ様が着ていたサロペットを繕っています」
「あ、そうだった。本当にごめんなさい」

 離れの部屋のクローゼットには、すでに衣装がぎっしり詰まっていた。ザイラ様がすぐに手配して用意してくれたのだ。何しろ私のサイズは全部知ってらっしゃるしね。
 だけど問題なのは、一週間後に着ていく衣装。大公との謁見ともなると普通は正式礼装なのだけど、私は社交をしに行くのではなく試験を受けに行くのでなかなか悩ましい。ゴージャスドレスのままじゃ魔法陣を描くのは大変だしなあ……。

「途中で着替える時間ってあるかしら」
「あってもサロペットじゃ駄目ですよ! せめてドレスじゃないと!」
「そうよねー」

 魔導士には魔導士用の服というものがあるらしいんだけど、それじゃつまらないわよね。ここも一工夫欲しいところだわ。
 そもそも魔導士用の服なんて着たことないし、着なくても魔法は使えるんだもの。

 とは言え正装のまま、というのは無理があるし……うーん。
 要はスカートに見えればいいのよね。中がパンツでも。
 そういう服ってもとの世界に無かったかなー。確かこんな感じじゃなかったっけ?

「ねぇ、これどう? ドレスに見える?」

 思い出しつつ書きなぐったものをヘレンに見せる。

「ラインが少しシンプル過ぎますね。普段着のようです」
「じゃあ、ここの部分にこーゆー感じで布を覆って、ここにギャザー入れて膨らませて、みたいなのは?」
「ここはどうなってるんですか?」
「実はこんな感じで……」
「へぇ!」
「作れる?」
「一週間では難しいですね。私の頭の中では型紙ができていますが、さすがに一から縫うとなると……」
「例えば、申し訳ないけどザイラ様が用意してくださった既存のドレスを改造してみる、とかは?」
「なるほど! 流用するのですね!」
「そうそう」

 ずっと私に付いていてくれたヘレン。私のことをよく分かってくれてるから、どういうことをやりたいのかあまり説明しなくても理解してくれるので反応が早い。
 そしてアイーダ女史は、聖者学院のカリキュラムがどうなっているか、そして各貴族の子息令嬢はどういう人達なのかなど、情報収集をしてくれている。
 頼もしい、私――マユの味方。どれだけ感謝しても、感謝しきれない。

 それにしても、随分と長い間潜っていたものよね。寝ていた三年間、起きてからの二年間。合計五年間。
 だけど……やっと、表に出ていける。このチャンスを、絶対に逃さない。
 一週間後のお披露目、最高のステージにしてみせるわ。

 という訳で、第6章は『マリアンセイユ初舞台編』よ!

「初舞台? 入学試験ですよね?」
「そう言っちゃうと、何か地味でおカタい感じがするでしょ? 公爵令嬢マリアンセイユ・フォンティーヌとしては、華やかに盛り上げていかないと」
「確かにそうですね。わたくしも衣装を頑張りますわ!」

 ヘレンは順応性が高くて、本当に助かってます。
 いつもありがとう、ヘレン! 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜

ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉 転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!? のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました…… イケメン山盛りの逆ハーです 前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります 小説家になろう、カクヨムに転載しています

二度も親を失った俺は、今日も最強を目指す

SO/N
ファンタジー
主人公、ウルスはあるどこにでもある小さな町で、両親や幼馴染と平和に過ごしていた。 だがある日、町は襲われ、命からがら逃げたウルスは突如、前世の記憶を思い出す。 前世の記憶を思い出したウルスは、自分を拾ってくれた人類最強の英雄・グラン=ローレスに業を教わり、妹弟子のミルとともに日々修行に明け暮れた。 そして数年後、ウルスとミルはある理由から魔導学院へ入学する。そこでは天真爛漫なローナ・能天気なニイダ・元幼馴染のライナ・謎多き少女フィーリィアなど、様々な人物と出会いと再会を果たす。 二度も全てを失ったウルスは、それでも何かを守るために戦う。 たとえそれが間違いでも、意味が無くても。 誰かを守る……そのために。 【???????????????】 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー *この小説は「小説家になろう」で投稿されている『二度も親を失った俺は、今日も最強を目指す』とほぼ同じ物です。こちらは不定期投稿になりますが、基本的に「小説家になろう」で投稿された部分まで投稿する予定です。 また、現在カクヨム・ノベルアップ+でも活動しております。 各サイトによる、内容の差異はほとんどありません。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。 今年のメインイベントは受験、 あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。 だがそんな彼は飛行機が苦手だった。 電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?! あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな? 急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。 さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?! 変なレアスキルや神具、 八百万(やおよろず)の神の加護。 レアチート盛りだくさん?! 半ばあたりシリアス 後半ざまぁ。 訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前 お腹がすいた時に食べたい食べ物など 思いついた名前とかをもじり、 なんとか、名前決めてます。     *** お名前使用してもいいよ💕っていう 心優しい方、教えて下さい🥺 悪役には使わないようにします、たぶん。 ちょっとオネェだったり、 アレ…だったりする程度です😁 すでに、使用オッケーしてくださった心優しい 皆様ありがとうございます😘 読んでくださる方や応援してくださる全てに めっちゃ感謝を込めて💕 ありがとうございます💞

地上最強ヤンキーの転生先は底辺魔力の下級貴族だった件

フランジュ
ファンタジー
地区最強のヤンキー・北条慎吾は死後、不思議な力で転生する。 だが転生先は底辺魔力の下級貴族だった!? 体も弱く、魔力も低いアルフィス・ハートルとして生まれ変わった北条慎吾は気合と根性で魔力差をひっくり返し、この世界で最強と言われる"火の王"に挑むため成長を遂げていく。

家ごと異世界ライフ

ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!

【書籍化確定、完結】私だけが知らない

綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ 目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2024/12/26……書籍化確定、公表 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

処理中です...