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第3幕 収監令嬢は屋敷を調べたい
第2話 アノ場所を調べなくちゃね
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大きな玄関から入った真正面の奥は、これまでも二回入っている大広間。特に何もないことが分かっているけど、もう一度入って歩幅を数える。
「……何をなさってるんです?」
玄関前のフロア、大広間を縦に横にと歩き回る私に、アイーダ女史が不思議そうな顔をした。
「広さを計ってるの。ここを基準にしてマップを書いていくから」
「……そうですか」
自分の歩幅からだいたいの大きさを把握し、紙の中央に二つの四角を書く。玄関は吹き抜けになっていて左側と右側から二階に向かう階段が伸びていた。大広間も天井はすごく高かったから、2階はないわね。
玄関前に戻って、まずは左側に伸びた通路へ。
食堂室、その奥には厨房、倉庫と繋がっている。なるほど、この造りからいくと、大広間の奥に隠れるようにしてあった扉は厨房に繋がってるんだ。
廊下に出てさらに進むと、ビリヤード台が置いてある遊技場と、お酒が飲めるバーカウンターのようなものがあった。
調度品などは全くないけれど定期的にメンテナンスしているから、壁や柱、備え付けられて動かせなくなっている物などは、古びてはいるものの壊れてはいない。
浴室と小さめの階段を通り過ぎさらに細い廊下で繋がれた別棟に行くと、急に壁紙や天井も粗末になる。どうやら使用人の住居スペースや洗濯場になっているようだ。
こちらも一応掃除はされているらしく、埃は溜まっていない。
ひと通り歩いてみたけど、こちらは小さい狭い部屋がこまごまと並んでいるだけだった。
小さめの階段まで戻り二階に上がると、用途が分からないいくつかの部屋が並んでいた。客室や衣裳部屋になっていたのでは、とアイーダ女史が説明してくれた。
大きさから考えて、ここが食堂室などが並んでいた場所の真上に当たるようだ。物が何もないからただ四角い部屋が並んでいるだけでつまらない。
そのまま進むと、玄関の真上、吹き抜け部分に出た。一階の二か所からゆるやかに上っていた階段が二階の2メートルぐらいの幅の廊下に繋がっている。
少し一階を覗き込み、特に見落とした点はないことを確認しながら通り過ぎ、右側のエリアへ。
こちらは公爵の寝室、衣裳部屋、書斎が並んでいる。
うーん、ここまでは取り立てて何も無かったな。当然宝箱も無かったし、まほうのカギも落ちてなかったし。
メイドの亡霊がいる訳でもないし、なーんのイベントもない。
つまんないなー、と思いながら奥の階段を降りようとすると、グイッとアイーダ女史に腕を掴まれた。
「お待ちください。この先、です」
「……ああ」
ボケーッとしてて忘れてた。前に言っていた、魔精力が溜まっている場所。
階段の下から漂ってくる。
「でも、嫌な感じはしないけど」
「しませんが……難しさは感じますね」
「そう?」
まぁ、言われてみればそうかな。
何ていうかな、換気するのを忘れたお風呂場とか、そういう感じだね。
湿度が高いというか……でもこの場合は、湿気じゃなくて魔精力が漂っている訳だけど。それが漏れて、階段を昇ってきている感じ。
アイーダ女史は少し渋い顔をしている。
難しさを感じるというのは、扱いづらいというか肌に合わないというか、そういうことなんだろう。
だけど不思議と、私の魔精力とは相性がいいらしい。何となく、歓迎されているような気さえする。
「とりあえず、行ってみてもいい?」
「マユ様の魔精力も安定していますし、大丈夫でしょう」
「私よりアイーダ女史が心配なんだけど?」
「わたくしには馴染みませんが、ガードを固めますのでご安心ください」
「わかった」
アイーダ女史は模精魔法と創精魔法のどちらの心得もある。そんなに威力のある魔法は出せないけれど、魔精医師なので身を守る魔法に関してはバッチリだ。
顔を見合わせて頷く。濃い魔精力が漂う一階へ、私たちは同時に一歩、足を踏み出した。
そもそも、中に入って先に左側ルートに行ったのは、右側からこの『独特な魔精力』が漂っていたからなんだけど。
降りてみると、漂ってきているのは一階に一つだけある扉からだった。
黒塗りのひときわ大きい、両開きの扉。扉自体は磨かれてピカピカだけど、この奥は古の魔精力が籠っている感じがプンプンする。
他に扉はないし、一つでかなり大きな部屋になっているみたい。いったい何があるんだろう。
「……開けていい?」
「ええ、どうぞ」
一歩下がり、ガードを固めながらアイーダ女史が頷く。
ノブを握ると、ずっしりとした重たさを感じた。だけど金属のはずなのになぜかほんのり温かくて、グッと力を入れた瞬間、奥で何かが弾けた感じがした。
えいやっとばかりに右手に力を籠める。扉は何の苦も無くすうっと開いた。
一瞬目に飛び込んだのは、なぜかモノクロの映像。驚いてパチパチと瞬きをすると、ぱああっと目の前がカラーに変わる。
そこはどーんと横に長い、広々とした部屋だった。奥には大きくて真っ白なベッドと、その少し手前に薄い水色の五人掛けぐらいのソファ。目の前には、天井から吊るされたベージュの布地のハンモックみたいなものがある。そしてごろりと横になれそうなふかふかとした若草色の絨毯。
何て言うのかな、リラクゼーションフロア、みたいな感じ。みんな好き好きにくつろいでね、みたいな。
中に入って右側に顔を向けると、茶色い木の本棚が3列ぐらい並んでいた。その奥にも壁に本棚が備え付けられている。
だけど、中に並んでいたであろう本は全くない。一番手前の手に取りやすいところに1冊あるだけ。隅から隅まで歩いてすべての本棚を一通り見回してみたけど、一切無かった。
それもそうか。調度品もすべて運び出されてるんだもん、貴重な書物だって本邸に運びこまれたんだろう。
「漫画喫茶みたいな感じだね……あれっ?」
振り返ると、アイーダ女史の姿がない。扉まで戻ると、アイーダ女史は最初の位置から一歩も動かず、顔面蒼白で突っ立っていた。体の前で組んだ両手がブルブル震えている。
「どうしたの?」
「入れません、わたくしは」
「え?」
悔しそうに唇を噛んでいる。その額からは汗が噴き出していて、これは尋常じゃないと思った。
とにかくこの場から離れた方がよさそうだ。
扉を再び閉め、ふらつくアイーダ女史に肩を貸して玄関ホールまで戻る。アイーダ女史はホッと息をつくと、その場にへなへなと崩れ落ちた。
「大丈夫!? アイーダ女史!」
慌てて隣にしゃがみ込み、背中をさする。
「ええ、どうにか。みっともないところをお見せしてしまい、申し訳ございません」
「ごめんね。私がどんどん入っていっちゃったから……」
「いえ」
ゆっくりと首を横に振り、右手の指先で額の汗を拭う。
そして
「もう大丈夫ですよ」
と言いながら、アイーダ女史はのろのろと立ち上がった。いつもの背筋がピンと伸びた姿勢には戻ったけど、どこか疲れている。
アイーダ女史が私の姿を頭からつま先までじっくりと見回すので、何となくこっちも背筋が伸びてしまった。
どうしたんだろう。私、何か変だったかな。
「あの……」
「マユ様には異常ありませんね」
「え、あ、うん」
こくこくと頷く。
あの部屋には、確かに魔精力は溜まっていた。モノクロの映像からカラーに変わった瞬間、それらがぱあっと部屋中に広がり、私を取り巻いた感じがしたけど。
「わたくしが魔精力に当てられてしまったのはわたくし自身の油断であり、マユ様のせいではありません。ですから、本当にお気になさらず」
「そうなの?」
「ええ」
アイーダ女史がゆっくりと頷いた。
「あの扉は、本当は開かないはずでしたから」
「はっ?」
思わず、廊下の向こうの黒い扉を見つめる。
開かないはず? どういうこと?
だって、普通にするっと開いたけど。
「ですので油断していました。申し訳ありません」
「開かないってどういうこと?」
「代々の公爵も時折は訪れていたようですので、どの時代からかは分かりませんが。ともかく、あの部屋は開かずの間だったのです」
「え……」
黒い扉とアイーダ女史の顔を代わる代わる見つめる。
「何らかの封印がなされているのか、どうしても開かない。それをマユ様自身に確認していただき、納得していただくつもりでした。ですが……」
アイーダ女史はひどく真面目な顔で、私を真っすぐに見つめた。
「扉は開いてしまった。――あの扉は、マユ様を待っていたのかもしれませんね」
「……何をなさってるんです?」
玄関前のフロア、大広間を縦に横にと歩き回る私に、アイーダ女史が不思議そうな顔をした。
「広さを計ってるの。ここを基準にしてマップを書いていくから」
「……そうですか」
自分の歩幅からだいたいの大きさを把握し、紙の中央に二つの四角を書く。玄関は吹き抜けになっていて左側と右側から二階に向かう階段が伸びていた。大広間も天井はすごく高かったから、2階はないわね。
玄関前に戻って、まずは左側に伸びた通路へ。
食堂室、その奥には厨房、倉庫と繋がっている。なるほど、この造りからいくと、大広間の奥に隠れるようにしてあった扉は厨房に繋がってるんだ。
廊下に出てさらに進むと、ビリヤード台が置いてある遊技場と、お酒が飲めるバーカウンターのようなものがあった。
調度品などは全くないけれど定期的にメンテナンスしているから、壁や柱、備え付けられて動かせなくなっている物などは、古びてはいるものの壊れてはいない。
浴室と小さめの階段を通り過ぎさらに細い廊下で繋がれた別棟に行くと、急に壁紙や天井も粗末になる。どうやら使用人の住居スペースや洗濯場になっているようだ。
こちらも一応掃除はされているらしく、埃は溜まっていない。
ひと通り歩いてみたけど、こちらは小さい狭い部屋がこまごまと並んでいるだけだった。
小さめの階段まで戻り二階に上がると、用途が分からないいくつかの部屋が並んでいた。客室や衣裳部屋になっていたのでは、とアイーダ女史が説明してくれた。
大きさから考えて、ここが食堂室などが並んでいた場所の真上に当たるようだ。物が何もないからただ四角い部屋が並んでいるだけでつまらない。
そのまま進むと、玄関の真上、吹き抜け部分に出た。一階の二か所からゆるやかに上っていた階段が二階の2メートルぐらいの幅の廊下に繋がっている。
少し一階を覗き込み、特に見落とした点はないことを確認しながら通り過ぎ、右側のエリアへ。
こちらは公爵の寝室、衣裳部屋、書斎が並んでいる。
うーん、ここまでは取り立てて何も無かったな。当然宝箱も無かったし、まほうのカギも落ちてなかったし。
メイドの亡霊がいる訳でもないし、なーんのイベントもない。
つまんないなー、と思いながら奥の階段を降りようとすると、グイッとアイーダ女史に腕を掴まれた。
「お待ちください。この先、です」
「……ああ」
ボケーッとしてて忘れてた。前に言っていた、魔精力が溜まっている場所。
階段の下から漂ってくる。
「でも、嫌な感じはしないけど」
「しませんが……難しさは感じますね」
「そう?」
まぁ、言われてみればそうかな。
何ていうかな、換気するのを忘れたお風呂場とか、そういう感じだね。
湿度が高いというか……でもこの場合は、湿気じゃなくて魔精力が漂っている訳だけど。それが漏れて、階段を昇ってきている感じ。
アイーダ女史は少し渋い顔をしている。
難しさを感じるというのは、扱いづらいというか肌に合わないというか、そういうことなんだろう。
だけど不思議と、私の魔精力とは相性がいいらしい。何となく、歓迎されているような気さえする。
「とりあえず、行ってみてもいい?」
「マユ様の魔精力も安定していますし、大丈夫でしょう」
「私よりアイーダ女史が心配なんだけど?」
「わたくしには馴染みませんが、ガードを固めますのでご安心ください」
「わかった」
アイーダ女史は模精魔法と創精魔法のどちらの心得もある。そんなに威力のある魔法は出せないけれど、魔精医師なので身を守る魔法に関してはバッチリだ。
顔を見合わせて頷く。濃い魔精力が漂う一階へ、私たちは同時に一歩、足を踏み出した。
そもそも、中に入って先に左側ルートに行ったのは、右側からこの『独特な魔精力』が漂っていたからなんだけど。
降りてみると、漂ってきているのは一階に一つだけある扉からだった。
黒塗りのひときわ大きい、両開きの扉。扉自体は磨かれてピカピカだけど、この奥は古の魔精力が籠っている感じがプンプンする。
他に扉はないし、一つでかなり大きな部屋になっているみたい。いったい何があるんだろう。
「……開けていい?」
「ええ、どうぞ」
一歩下がり、ガードを固めながらアイーダ女史が頷く。
ノブを握ると、ずっしりとした重たさを感じた。だけど金属のはずなのになぜかほんのり温かくて、グッと力を入れた瞬間、奥で何かが弾けた感じがした。
えいやっとばかりに右手に力を籠める。扉は何の苦も無くすうっと開いた。
一瞬目に飛び込んだのは、なぜかモノクロの映像。驚いてパチパチと瞬きをすると、ぱああっと目の前がカラーに変わる。
そこはどーんと横に長い、広々とした部屋だった。奥には大きくて真っ白なベッドと、その少し手前に薄い水色の五人掛けぐらいのソファ。目の前には、天井から吊るされたベージュの布地のハンモックみたいなものがある。そしてごろりと横になれそうなふかふかとした若草色の絨毯。
何て言うのかな、リラクゼーションフロア、みたいな感じ。みんな好き好きにくつろいでね、みたいな。
中に入って右側に顔を向けると、茶色い木の本棚が3列ぐらい並んでいた。その奥にも壁に本棚が備え付けられている。
だけど、中に並んでいたであろう本は全くない。一番手前の手に取りやすいところに1冊あるだけ。隅から隅まで歩いてすべての本棚を一通り見回してみたけど、一切無かった。
それもそうか。調度品もすべて運び出されてるんだもん、貴重な書物だって本邸に運びこまれたんだろう。
「漫画喫茶みたいな感じだね……あれっ?」
振り返ると、アイーダ女史の姿がない。扉まで戻ると、アイーダ女史は最初の位置から一歩も動かず、顔面蒼白で突っ立っていた。体の前で組んだ両手がブルブル震えている。
「どうしたの?」
「入れません、わたくしは」
「え?」
悔しそうに唇を噛んでいる。その額からは汗が噴き出していて、これは尋常じゃないと思った。
とにかくこの場から離れた方がよさそうだ。
扉を再び閉め、ふらつくアイーダ女史に肩を貸して玄関ホールまで戻る。アイーダ女史はホッと息をつくと、その場にへなへなと崩れ落ちた。
「大丈夫!? アイーダ女史!」
慌てて隣にしゃがみ込み、背中をさする。
「ええ、どうにか。みっともないところをお見せしてしまい、申し訳ございません」
「ごめんね。私がどんどん入っていっちゃったから……」
「いえ」
ゆっくりと首を横に振り、右手の指先で額の汗を拭う。
そして
「もう大丈夫ですよ」
と言いながら、アイーダ女史はのろのろと立ち上がった。いつもの背筋がピンと伸びた姿勢には戻ったけど、どこか疲れている。
アイーダ女史が私の姿を頭からつま先までじっくりと見回すので、何となくこっちも背筋が伸びてしまった。
どうしたんだろう。私、何か変だったかな。
「あの……」
「マユ様には異常ありませんね」
「え、あ、うん」
こくこくと頷く。
あの部屋には、確かに魔精力は溜まっていた。モノクロの映像からカラーに変わった瞬間、それらがぱあっと部屋中に広がり、私を取り巻いた感じがしたけど。
「わたくしが魔精力に当てられてしまったのはわたくし自身の油断であり、マユ様のせいではありません。ですから、本当にお気になさらず」
「そうなの?」
「ええ」
アイーダ女史がゆっくりと頷いた。
「あの扉は、本当は開かないはずでしたから」
「はっ?」
思わず、廊下の向こうの黒い扉を見つめる。
開かないはず? どういうこと?
だって、普通にするっと開いたけど。
「ですので油断していました。申し訳ありません」
「開かないってどういうこと?」
「代々の公爵も時折は訪れていたようですので、どの時代からかは分かりませんが。ともかく、あの部屋は開かずの間だったのです」
「え……」
黒い扉とアイーダ女史の顔を代わる代わる見つめる。
「何らかの封印がなされているのか、どうしても開かない。それをマユ様自身に確認していただき、納得していただくつもりでした。ですが……」
アイーダ女史はひどく真面目な顔で、私を真っすぐに見つめた。
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