21 / 156
第3幕 収監令嬢は屋敷を調べたい
第2話 アノ場所を調べなくちゃね
しおりを挟む
大きな玄関から入った真正面の奥は、これまでも二回入っている大広間。特に何もないことが分かっているけど、もう一度入って歩幅を数える。
「……何をなさってるんです?」
玄関前のフロア、大広間を縦に横にと歩き回る私に、アイーダ女史が不思議そうな顔をした。
「広さを計ってるの。ここを基準にしてマップを書いていくから」
「……そうですか」
自分の歩幅からだいたいの大きさを把握し、紙の中央に二つの四角を書く。玄関は吹き抜けになっていて左側と右側から二階に向かう階段が伸びていた。大広間も天井はすごく高かったから、2階はないわね。
玄関前に戻って、まずは左側に伸びた通路へ。
食堂室、その奥には厨房、倉庫と繋がっている。なるほど、この造りからいくと、大広間の奥に隠れるようにしてあった扉は厨房に繋がってるんだ。
廊下に出てさらに進むと、ビリヤード台が置いてある遊技場と、お酒が飲めるバーカウンターのようなものがあった。
調度品などは全くないけれど定期的にメンテナンスしているから、壁や柱、備え付けられて動かせなくなっている物などは、古びてはいるものの壊れてはいない。
浴室と小さめの階段を通り過ぎさらに細い廊下で繋がれた別棟に行くと、急に壁紙や天井も粗末になる。どうやら使用人の住居スペースや洗濯場になっているようだ。
こちらも一応掃除はされているらしく、埃は溜まっていない。
ひと通り歩いてみたけど、こちらは小さい狭い部屋がこまごまと並んでいるだけだった。
小さめの階段まで戻り二階に上がると、用途が分からないいくつかの部屋が並んでいた。客室や衣裳部屋になっていたのでは、とアイーダ女史が説明してくれた。
大きさから考えて、ここが食堂室などが並んでいた場所の真上に当たるようだ。物が何もないからただ四角い部屋が並んでいるだけでつまらない。
そのまま進むと、玄関の真上、吹き抜け部分に出た。一階の二か所からゆるやかに上っていた階段が二階の2メートルぐらいの幅の廊下に繋がっている。
少し一階を覗き込み、特に見落とした点はないことを確認しながら通り過ぎ、右側のエリアへ。
こちらは公爵の寝室、衣裳部屋、書斎が並んでいる。
うーん、ここまでは取り立てて何も無かったな。当然宝箱も無かったし、まほうのカギも落ちてなかったし。
メイドの亡霊がいる訳でもないし、なーんのイベントもない。
つまんないなー、と思いながら奥の階段を降りようとすると、グイッとアイーダ女史に腕を掴まれた。
「お待ちください。この先、です」
「……ああ」
ボケーッとしてて忘れてた。前に言っていた、魔精力が溜まっている場所。
階段の下から漂ってくる。
「でも、嫌な感じはしないけど」
「しませんが……難しさは感じますね」
「そう?」
まぁ、言われてみればそうかな。
何ていうかな、換気するのを忘れたお風呂場とか、そういう感じだね。
湿度が高いというか……でもこの場合は、湿気じゃなくて魔精力が漂っている訳だけど。それが漏れて、階段を昇ってきている感じ。
アイーダ女史は少し渋い顔をしている。
難しさを感じるというのは、扱いづらいというか肌に合わないというか、そういうことなんだろう。
だけど不思議と、私の魔精力とは相性がいいらしい。何となく、歓迎されているような気さえする。
「とりあえず、行ってみてもいい?」
「マユ様の魔精力も安定していますし、大丈夫でしょう」
「私よりアイーダ女史が心配なんだけど?」
「わたくしには馴染みませんが、ガードを固めますのでご安心ください」
「わかった」
アイーダ女史は模精魔法と創精魔法のどちらの心得もある。そんなに威力のある魔法は出せないけれど、魔精医師なので身を守る魔法に関してはバッチリだ。
顔を見合わせて頷く。濃い魔精力が漂う一階へ、私たちは同時に一歩、足を踏み出した。
そもそも、中に入って先に左側ルートに行ったのは、右側からこの『独特な魔精力』が漂っていたからなんだけど。
降りてみると、漂ってきているのは一階に一つだけある扉からだった。
黒塗りのひときわ大きい、両開きの扉。扉自体は磨かれてピカピカだけど、この奥は古の魔精力が籠っている感じがプンプンする。
他に扉はないし、一つでかなり大きな部屋になっているみたい。いったい何があるんだろう。
「……開けていい?」
「ええ、どうぞ」
一歩下がり、ガードを固めながらアイーダ女史が頷く。
ノブを握ると、ずっしりとした重たさを感じた。だけど金属のはずなのになぜかほんのり温かくて、グッと力を入れた瞬間、奥で何かが弾けた感じがした。
えいやっとばかりに右手に力を籠める。扉は何の苦も無くすうっと開いた。
一瞬目に飛び込んだのは、なぜかモノクロの映像。驚いてパチパチと瞬きをすると、ぱああっと目の前がカラーに変わる。
そこはどーんと横に長い、広々とした部屋だった。奥には大きくて真っ白なベッドと、その少し手前に薄い水色の五人掛けぐらいのソファ。目の前には、天井から吊るされたベージュの布地のハンモックみたいなものがある。そしてごろりと横になれそうなふかふかとした若草色の絨毯。
何て言うのかな、リラクゼーションフロア、みたいな感じ。みんな好き好きにくつろいでね、みたいな。
中に入って右側に顔を向けると、茶色い木の本棚が3列ぐらい並んでいた。その奥にも壁に本棚が備え付けられている。
だけど、中に並んでいたであろう本は全くない。一番手前の手に取りやすいところに1冊あるだけ。隅から隅まで歩いてすべての本棚を一通り見回してみたけど、一切無かった。
それもそうか。調度品もすべて運び出されてるんだもん、貴重な書物だって本邸に運びこまれたんだろう。
「漫画喫茶みたいな感じだね……あれっ?」
振り返ると、アイーダ女史の姿がない。扉まで戻ると、アイーダ女史は最初の位置から一歩も動かず、顔面蒼白で突っ立っていた。体の前で組んだ両手がブルブル震えている。
「どうしたの?」
「入れません、わたくしは」
「え?」
悔しそうに唇を噛んでいる。その額からは汗が噴き出していて、これは尋常じゃないと思った。
とにかくこの場から離れた方がよさそうだ。
扉を再び閉め、ふらつくアイーダ女史に肩を貸して玄関ホールまで戻る。アイーダ女史はホッと息をつくと、その場にへなへなと崩れ落ちた。
「大丈夫!? アイーダ女史!」
慌てて隣にしゃがみ込み、背中をさする。
「ええ、どうにか。みっともないところをお見せしてしまい、申し訳ございません」
「ごめんね。私がどんどん入っていっちゃったから……」
「いえ」
ゆっくりと首を横に振り、右手の指先で額の汗を拭う。
そして
「もう大丈夫ですよ」
と言いながら、アイーダ女史はのろのろと立ち上がった。いつもの背筋がピンと伸びた姿勢には戻ったけど、どこか疲れている。
アイーダ女史が私の姿を頭からつま先までじっくりと見回すので、何となくこっちも背筋が伸びてしまった。
どうしたんだろう。私、何か変だったかな。
「あの……」
「マユ様には異常ありませんね」
「え、あ、うん」
こくこくと頷く。
あの部屋には、確かに魔精力は溜まっていた。モノクロの映像からカラーに変わった瞬間、それらがぱあっと部屋中に広がり、私を取り巻いた感じがしたけど。
「わたくしが魔精力に当てられてしまったのはわたくし自身の油断であり、マユ様のせいではありません。ですから、本当にお気になさらず」
「そうなの?」
「ええ」
アイーダ女史がゆっくりと頷いた。
「あの扉は、本当は開かないはずでしたから」
「はっ?」
思わず、廊下の向こうの黒い扉を見つめる。
開かないはず? どういうこと?
だって、普通にするっと開いたけど。
「ですので油断していました。申し訳ありません」
「開かないってどういうこと?」
「代々の公爵も時折は訪れていたようですので、どの時代からかは分かりませんが。ともかく、あの部屋は開かずの間だったのです」
「え……」
黒い扉とアイーダ女史の顔を代わる代わる見つめる。
「何らかの封印がなされているのか、どうしても開かない。それをマユ様自身に確認していただき、納得していただくつもりでした。ですが……」
アイーダ女史はひどく真面目な顔で、私を真っすぐに見つめた。
「扉は開いてしまった。――あの扉は、マユ様を待っていたのかもしれませんね」
「……何をなさってるんです?」
玄関前のフロア、大広間を縦に横にと歩き回る私に、アイーダ女史が不思議そうな顔をした。
「広さを計ってるの。ここを基準にしてマップを書いていくから」
「……そうですか」
自分の歩幅からだいたいの大きさを把握し、紙の中央に二つの四角を書く。玄関は吹き抜けになっていて左側と右側から二階に向かう階段が伸びていた。大広間も天井はすごく高かったから、2階はないわね。
玄関前に戻って、まずは左側に伸びた通路へ。
食堂室、その奥には厨房、倉庫と繋がっている。なるほど、この造りからいくと、大広間の奥に隠れるようにしてあった扉は厨房に繋がってるんだ。
廊下に出てさらに進むと、ビリヤード台が置いてある遊技場と、お酒が飲めるバーカウンターのようなものがあった。
調度品などは全くないけれど定期的にメンテナンスしているから、壁や柱、備え付けられて動かせなくなっている物などは、古びてはいるものの壊れてはいない。
浴室と小さめの階段を通り過ぎさらに細い廊下で繋がれた別棟に行くと、急に壁紙や天井も粗末になる。どうやら使用人の住居スペースや洗濯場になっているようだ。
こちらも一応掃除はされているらしく、埃は溜まっていない。
ひと通り歩いてみたけど、こちらは小さい狭い部屋がこまごまと並んでいるだけだった。
小さめの階段まで戻り二階に上がると、用途が分からないいくつかの部屋が並んでいた。客室や衣裳部屋になっていたのでは、とアイーダ女史が説明してくれた。
大きさから考えて、ここが食堂室などが並んでいた場所の真上に当たるようだ。物が何もないからただ四角い部屋が並んでいるだけでつまらない。
そのまま進むと、玄関の真上、吹き抜け部分に出た。一階の二か所からゆるやかに上っていた階段が二階の2メートルぐらいの幅の廊下に繋がっている。
少し一階を覗き込み、特に見落とした点はないことを確認しながら通り過ぎ、右側のエリアへ。
こちらは公爵の寝室、衣裳部屋、書斎が並んでいる。
うーん、ここまでは取り立てて何も無かったな。当然宝箱も無かったし、まほうのカギも落ちてなかったし。
メイドの亡霊がいる訳でもないし、なーんのイベントもない。
つまんないなー、と思いながら奥の階段を降りようとすると、グイッとアイーダ女史に腕を掴まれた。
「お待ちください。この先、です」
「……ああ」
ボケーッとしてて忘れてた。前に言っていた、魔精力が溜まっている場所。
階段の下から漂ってくる。
「でも、嫌な感じはしないけど」
「しませんが……難しさは感じますね」
「そう?」
まぁ、言われてみればそうかな。
何ていうかな、換気するのを忘れたお風呂場とか、そういう感じだね。
湿度が高いというか……でもこの場合は、湿気じゃなくて魔精力が漂っている訳だけど。それが漏れて、階段を昇ってきている感じ。
アイーダ女史は少し渋い顔をしている。
難しさを感じるというのは、扱いづらいというか肌に合わないというか、そういうことなんだろう。
だけど不思議と、私の魔精力とは相性がいいらしい。何となく、歓迎されているような気さえする。
「とりあえず、行ってみてもいい?」
「マユ様の魔精力も安定していますし、大丈夫でしょう」
「私よりアイーダ女史が心配なんだけど?」
「わたくしには馴染みませんが、ガードを固めますのでご安心ください」
「わかった」
アイーダ女史は模精魔法と創精魔法のどちらの心得もある。そんなに威力のある魔法は出せないけれど、魔精医師なので身を守る魔法に関してはバッチリだ。
顔を見合わせて頷く。濃い魔精力が漂う一階へ、私たちは同時に一歩、足を踏み出した。
そもそも、中に入って先に左側ルートに行ったのは、右側からこの『独特な魔精力』が漂っていたからなんだけど。
降りてみると、漂ってきているのは一階に一つだけある扉からだった。
黒塗りのひときわ大きい、両開きの扉。扉自体は磨かれてピカピカだけど、この奥は古の魔精力が籠っている感じがプンプンする。
他に扉はないし、一つでかなり大きな部屋になっているみたい。いったい何があるんだろう。
「……開けていい?」
「ええ、どうぞ」
一歩下がり、ガードを固めながらアイーダ女史が頷く。
ノブを握ると、ずっしりとした重たさを感じた。だけど金属のはずなのになぜかほんのり温かくて、グッと力を入れた瞬間、奥で何かが弾けた感じがした。
えいやっとばかりに右手に力を籠める。扉は何の苦も無くすうっと開いた。
一瞬目に飛び込んだのは、なぜかモノクロの映像。驚いてパチパチと瞬きをすると、ぱああっと目の前がカラーに変わる。
そこはどーんと横に長い、広々とした部屋だった。奥には大きくて真っ白なベッドと、その少し手前に薄い水色の五人掛けぐらいのソファ。目の前には、天井から吊るされたベージュの布地のハンモックみたいなものがある。そしてごろりと横になれそうなふかふかとした若草色の絨毯。
何て言うのかな、リラクゼーションフロア、みたいな感じ。みんな好き好きにくつろいでね、みたいな。
中に入って右側に顔を向けると、茶色い木の本棚が3列ぐらい並んでいた。その奥にも壁に本棚が備え付けられている。
だけど、中に並んでいたであろう本は全くない。一番手前の手に取りやすいところに1冊あるだけ。隅から隅まで歩いてすべての本棚を一通り見回してみたけど、一切無かった。
それもそうか。調度品もすべて運び出されてるんだもん、貴重な書物だって本邸に運びこまれたんだろう。
「漫画喫茶みたいな感じだね……あれっ?」
振り返ると、アイーダ女史の姿がない。扉まで戻ると、アイーダ女史は最初の位置から一歩も動かず、顔面蒼白で突っ立っていた。体の前で組んだ両手がブルブル震えている。
「どうしたの?」
「入れません、わたくしは」
「え?」
悔しそうに唇を噛んでいる。その額からは汗が噴き出していて、これは尋常じゃないと思った。
とにかくこの場から離れた方がよさそうだ。
扉を再び閉め、ふらつくアイーダ女史に肩を貸して玄関ホールまで戻る。アイーダ女史はホッと息をつくと、その場にへなへなと崩れ落ちた。
「大丈夫!? アイーダ女史!」
慌てて隣にしゃがみ込み、背中をさする。
「ええ、どうにか。みっともないところをお見せしてしまい、申し訳ございません」
「ごめんね。私がどんどん入っていっちゃったから……」
「いえ」
ゆっくりと首を横に振り、右手の指先で額の汗を拭う。
そして
「もう大丈夫ですよ」
と言いながら、アイーダ女史はのろのろと立ち上がった。いつもの背筋がピンと伸びた姿勢には戻ったけど、どこか疲れている。
アイーダ女史が私の姿を頭からつま先までじっくりと見回すので、何となくこっちも背筋が伸びてしまった。
どうしたんだろう。私、何か変だったかな。
「あの……」
「マユ様には異常ありませんね」
「え、あ、うん」
こくこくと頷く。
あの部屋には、確かに魔精力は溜まっていた。モノクロの映像からカラーに変わった瞬間、それらがぱあっと部屋中に広がり、私を取り巻いた感じがしたけど。
「わたくしが魔精力に当てられてしまったのはわたくし自身の油断であり、マユ様のせいではありません。ですから、本当にお気になさらず」
「そうなの?」
「ええ」
アイーダ女史がゆっくりと頷いた。
「あの扉は、本当は開かないはずでしたから」
「はっ?」
思わず、廊下の向こうの黒い扉を見つめる。
開かないはず? どういうこと?
だって、普通にするっと開いたけど。
「ですので油断していました。申し訳ありません」
「開かないってどういうこと?」
「代々の公爵も時折は訪れていたようですので、どの時代からかは分かりませんが。ともかく、あの部屋は開かずの間だったのです」
「え……」
黒い扉とアイーダ女史の顔を代わる代わる見つめる。
「何らかの封印がなされているのか、どうしても開かない。それをマユ様自身に確認していただき、納得していただくつもりでした。ですが……」
アイーダ女史はひどく真面目な顔で、私を真っすぐに見つめた。
「扉は開いてしまった。――あの扉は、マユ様を待っていたのかもしれませんね」
0
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説

ピンクの髪のオバサン異世界に行く
拓海のり
ファンタジー
私こと小柳江麻は美容院で間違えて染まったピンクの髪のまま死んで異世界に行ってしまった。異世界ではオバサンは要らないようで放流される。だが何と神様のロンダリングにより美少女に変身してしまったのだ。
このお話は若返って美少女になったオバサンが沢山のイケメンに囲まれる逆ハーレム物語……、でもなくて、冒険したり、学校で悪役令嬢を相手にお約束のヒロインになったりな、お話です。多分ハッピーエンドになる筈。すみません、十万字位になりそうなので長編にしました。カテゴリ変更しました。

[完]異世界銭湯
三園 七詩
ファンタジー
下町で昔ながらの薪で沸かす銭湯を経営する一家が住んでいた。
しかし近くにスーパー銭湯が出来てから客足が激減…このままでは店を畳むしかない、そう思っていた。
暗い気持ちで目覚め、いつもの習慣のように準備をしようと外に出ると…そこは見慣れた下町ではなく見たことも無い場所に銭湯は建っていた…


ぽっちゃりおっさん異世界ひとり旅〜目指せSランク冒険者〜
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
酒好きなぽっちゃりおっさん。
魔物が跋扈する異世界で転生する。
頭で思い浮かべた事を具現化する魔法《創造魔法》の加護を貰う。
《創造魔法》を駆使して異世界でSランク冒険者を目指す物語。
※以前完結した作品を修正、加筆しております。
完結した内容を変更して、続編を連載する予定です。
異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。
Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。
現世で惨めなサラリーマンをしていた……
そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。
その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。
それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。
目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて……
現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に……
特殊な能力が当然のように存在するその世界で……
自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。
俺は俺の出来ること……
彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。
だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。
※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※
※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※

〈完結〉髪を切りたいと言ったらキレられた〜裏切りの婚約破棄は滅亡の合図です〜
詩海猫
ファンタジー
タイトル通り、思いつき短編。
*最近プロットを立てて書き始めても続かないことが多くテンションが保てないためリハビリ作品、設定も思いつきのままです*
他者視点や国のその後等需要があるようだったら書きます。

駄々甘ママは、魔マ王さま。
清水裕
ファンタジー
ある日、人里離れた森の奥で義理の母親と共に暮らす少年ヨシュアは夢の中で神さまの声を聞いた。
その内容とは、勇者として目覚めて魔王を退治しに行って欲しいと言うものであった。
……が、魔王も勇者も御伽噺の存在となっている世界。更には森の中と言う限られた環境で育っていたヨシュアにはまったくそのことは理解出来なかった。
けれど勇者として目覚めたヨシュアをモンスターは……いや、魔王軍は放っておくわけが無く、彼の家へと魔王軍の幹部が送られた。
その結果、彼は最愛の母親を目の前で失った。
そしてヨシュアは、魔王軍と戦う決意をして生まれ育った森を出ていった。
……これは勇者であるヨシュアが魔王を倒す物語である。
…………わけは無く、母親が実は魔王様で更には息子であるヨシュアに駄々甘のために、彼の活躍を監視し続ける物語である。
※基本的に2000文字前後の短い物語を数話ほど予定しております。
※視点もちょくちょく変わります。

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる