【完結】心が聞こえる私と秘密を知った彼

「相手の心が聞こえる」。そんな特殊能力を保持する真子は力を隠していたが、うっかり同じクラスの男子に知られてしまう。

 佐伯真子(さえき まこ)は、高校二年生の十七歳。
 生まれた時より、相手の心が聞こえる特殊能力を保持している。
 その力は自分の意思で調整出来ず、相手からの直球な本音が聞こえてくる。その為に真子は良い子を演じてしまい、嫌なことでも拒否出来ない自分に悩んでいた。

 そんな力と本音を周囲に隠して生きてきたが二学期の始まり、同じクラスの長谷川亮太(はせがわ りょうた)に能力があると気付かれてしまう。
 秘密にしてと頼む真子に亮太は一つの条件を出してきて、それは彼の命令は絶対に聞くという理不尽な要求だった。
 初めは仕方がなく行動を共にしていた真子だったが、亮太との関わりをキッカケに少しずつ嫌いな自分を変えていく。
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