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野々さくらの執筆改善

神視点は多用注意!使用用途を3つのみにしてみよう!

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「偽装不倫」を完結に向け奮闘する野々さくら。3月上旬完結とはどの口が言っていたのか?本当に読んでいて下さる方に申し訳ない……。

現在、一番長かった主人公目線の「川口佐和子編」が終わり、次はバーのマスター目線の「川越大輔編」に話を書き始めているが、思う通りに進まない。

前半はマスター目線の回想となるのだが、この書き方で良いのか?読んで下さる方は回想だと分かるか悩んでしまった。


迷走した時にするのは他作品を読む事。読む中で、「これは分かりやすい真似しよう」とか、逆に「これ誰目線?」となる事があった。それを書いていき、自身にも当てはめて考えていけるようになりたい。



学んだ事

1.動作と心情は改行して書いた方が良い
(三人称一視点 三人称神視点)


悪い例
野々さくらは最近色々な作品を読んでいる。それは自身の執筆向上の為だ。この作品はここが素敵、文体に惚れる。自分もこう書けるようになりたい。勉強は野々さくらの己の未熟さを知る為にも良い事だと感じるのだった。


良い例
野々さくらは最近色々な作品を読んでいる。それは自身の執筆向上の為だ。


この作品はここが素敵、文体に惚れる。自分もこう書けるようになりたい。


勉強は己の未熟さを知る為にも良い事だと感じるのだった。



良い例のように書くと動作、作品に対する感情、自分の行動による感情と分けて読める。



2.主体を決める
(三人称一視点 三人称神視点)
主人公目線で書かれていたのに、急に相手から見た描写になり「今誰目線?」となる事があった。


悪い例
野々さくらと夫は車で出かけた。しかし彼女は考え事をしているのか、いつも出来ている運転が出来なかった。

見かねた夫は運転を変わると申し出た。

夫が居てくれて良かった。

これが駄目


これは夫の背後霊目線で書いている。夫の背後霊は夫の気持ちは分かるが、野々さくらの気持ちは分からない。よって、「考え事をしているのか」と推測で言っている。この表現は合っている。実際は体調が悪いかもしれない、寝不足かもしれない。しかし夫の背後霊はエスパーではない為、野々さくらの気持ちは分からない。だから、憶測か、野々さくらに聞くしか事実は分からない。

「いつも出来ている運転が出来ない」
これは感情ではなく、夫が知っている情報。夫は妻が運転出来る事を知っており、今日は運転出来ていないのは見ていたら分かる。その為、問題ない表現。

「見かねた夫は運転を変わると申し出た。」
これは夫の心情と行動。問題ない表現。


ここまでは復習。そして今回気をつけようと思ったのが、


「夫が居てくれて良かった。」

の表現だった。


今まで夫目線で描写していたのにこれは誰目線だろうか?これは野々さくら目線の感想だ。急に出てきて意味が分からない。これは読者は混乱する。

よって、もし最後に野々さくらの感情を書きたいならこう書けば良いと思った。それを書いていく。


良い例 夫目線→野々さくら目線
野々さくらと夫は車で出かけた。しかし彼女は考え事をしているのか、いつも出来ている運転が出来なかった。

見かねた夫は運転を変わると申し出た。


野々さくらは夫が運転してくれている姿に思う。眠かったから助かった、夫が居てくれて良かった。


これなら目線が夫から野々さくらに変わったと分かる。運転出来なかった理由は寝不足だという事も描写出来る。

目線変更の時は「誰が」を書く。そして改行も2行以上は空けた方が良い。他と同じ1行だと分かりにくい。これらを忘れないようにしよう。


そしてもう一つ。目線変更せずに、描写するやり方がある。
目線変更はあまりしない方が良いから、野々さくらの感情を確実に知らせる必要がないならこの表現が良い。


良い例
野々さくらと夫は車で出かけた。しかし彼女は考え事をしているのか、いつも出来ている運転が出来なかった。

見かねた夫は運転を変わると申し出た。座席を入れ替え、また車を走らせる。

しばらくし、野々さくらは寝てしまう。睡眠不足だったのだろう。


これなら目線を変えず、また野々さくらの様子から眠くて運転に集中出来なかったと分かる。



3.基本は三人称一視点 神視点は補うのみの使用を心がける

書く時は「今誰視点なのか」を常に考え描写する。

登場人物が二人の場合、視点は三つになる

ここでは最近書いている偽装不倫をテーマに考える

1.主人公目線
2.バーのマスター目線
3.全てを知っている神目線


主人公目線で書くなら、バーのマスターの考えは推測になる。逆もそうである。


そして注意するべきなのは3.全てを知っている神である

基本的に神視点は使わない方が良い なんでも知っていると物語はやはり面白くないのだと一読者になり痛感した
しかし有効に使える時がある

神視点を上手く使用出来る例

1.未来予測

2.これは事実だと神が強調する

3.主人公もマスターも知らない情報を読者に説明



1.未来予測
野々さくらがよくやる方法 他作品を読んでいても、これは展開が気になる

2.これは事実だと神が強調する 解説する
主人公の認識がズレているかもと感じる場面でも神が事実だと言えば読者は信じる 主人公が抜けている性格の為必要な時がある
裏設定を説明する時も使いやすい

3.登場人物達が知らない情報を読者に説明出来る
二人はバーで話している時、二人は知らないがバーの外に人影があった
これをどちらかの目線で説明させる為には、一度外に出なければならない。それは不自然な行動であり、二人の話を一旦切らないといけない為、いらない描写になる。
そして、この段階ではまだ人影の事は二人には知って欲しくなく、読んでくださっている方だけに説明したい。
その時に神が「外に人影がある」と端的に説明してくれると、すごく分かりやすい。神は勘違いや嘘をつかない為、本当に誰か居ると分かる。




そして肝心の回想について……。書いてある作品が見つけられなかった

以前、ネットで執筆の仕方を読んだ内容によると

「回想はしない方が良い 読んで下さる方は時系列を乱されると理解しにくいから」

と書いてあった……。


野々さくらはコミックが好きで、そちらの影響を受け過ぎている所がある。小説、コミック、ドラマは媒体が違う。それも勉強しなければならない。



……本当は偽装不倫を完結させるまではエッセイ断ちをすると決めていたのだが、どうしても一読者目線として実感した事をまとめたくて書いてしまった。


読んで下さってる方を待たしたくない心情と、下手なものを出してガッカリされたくないという心情、そして自身の実力不足(物語が冗長、まとめられない)に本当に今悩んでいる。1エピソード書くのに字数が多すぎ、時間かけ過ぎだ。

とにかく、どんなに拙くても絶対完結はさせる。

今書いている場面はバーのマスターの視点のみ。三人称一視点について考えながら書きたい。

「バーのマスター目線だから、主人公の気持ちは一切分からない。表して良いのは、表情、仕草、発言、マスター目線で見た主人公のみ」

それを心がけて書いてみよう。



今日一読者として感じた感覚は、読んで下さる方の感覚。絶対忘れてはいけない!





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