[完結] 偽装不倫

野々 さくら

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26話 川越大輔(5)

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次の日、大輔はいつも通りバーの開店準備をしている。すると開店30秒でバーの固定電話が鳴り応対する。


『はい、バー アモネスです。』

『あ、マスター?あの川口佐和子です……。』


名乗らなくても一声聞けば分かる。しかし、わざと今気付いたフリをする。


『佐和子ちゃん?どうしたの?』

『……昨日はごめんなさい……。なんか指輪をマスターに預けたような?預けていないような?』

佐和子の記憶は断片的のようだ。


『ああ、預かったよ。「不倫相手」だからね。』

『不倫!……ねえ、私もしかして不倫してとか言ってた?』


『うん、「不倫してくれるまで帰らない~」とか「マスター好き好き」とか言ってたよ。』

嘘だ。大輔は意地悪半分、願望半分で話している。


『えー!違う!酔ってておかしかっただけだから!違う!ぜーたい違うから!だから指輪返して!』

大輔は分かっていたが結構傷付く……。そして余計に意地悪をしたくなる。


『指輪を返して?だめだよ、あれは「偽装不倫」の証だからね。』

『昨日は酔っていたの!不倫なんて馬鹿な事……。お願い、圭介が失くしたと気付く前に!』

佐和子の発言に対し、大輔は黙り込み思考を巡らす。


……これは本当に良い機会じゃないか?佐和子ちゃんが旦那さんに向き合う機会……。ここで愚痴を溢していても何も変わらない。今、向き合う時なんだ……。


『……いいよ、返す。』

『ありがとう!今から取りに行くから!』


『……待って、簡単には返さないよ。旦那さんが指輪をしていないと気付いたら。それが条件だ。』


『……え!どうして?』

『「偽装不倫」するのだろう?』


『あれは酔っていたから!』

『とにかくやってみて。』

プツン、電話を一方的に切る。大輔が佐和子を突き放すのは初めてだった。しかしそれは佐和子に夫と向き合って欲しいと願っての事だった。



その日の夜。大輔はまた上の空だった。


……旦那さん、さすがに気付いただろうな……。だから今頃は……。

大輔は今持っているグラスを、割りそうな勢いでふきんで拭いている。


『大ちゃん?また佐和子ちゃんの事?』

カウンター席に座っている常連客の二人がニヤニヤ笑いながら聞いてくる。


『……違いますよ。俺、人のものには興味ないので……。』

『大ちゃんにピッタリだと思うのになー。奪っちゃえよ!』


『もう、変な事言うならお酒は終わりです!』

大輔は客からグラスを取り上げようとする。


『冗談だよ!だからもう一杯!』

『仕方がありませんね……。』


佐和子の事は常連客の間で知られていた。あれほど泣いて叫ぶのは佐和子だけだからだ。

しかし、何故か嫌われておらず「佐和子ちゃん」と呼ばれ、よく話のネタになっていた。


『大体彼女は旦那さんの事しか眼中に……。』


バン!

ドアが勢いよく開く。そこには……。


『マスター!いつもの!』

『佐和子ちゃん……、また来たの……。』


『来たら悪い!』

『いやいや、まあ座りなよ……。』

大輔は言葉とは裏腹に声のトーンが高い。


それを見ていた常連客は笑いながら佐和子をカウンター席に連れて行き、自分達はテーブル席に移る。

そして二人のやり取りを笑いながら見ている。


……完全に楽しんでるな……。


大輔はそう思いながら常連客から目を逸らし、佐和子に話しかける。

『指輪を取りに来たの?』

そっと、いつものカクテルを出す。


『圭介、昨日が何の日か覚えていなかった!』


……え?嘘だろ?


大輔が思わず黙り込んでしまっている間に、佐和子はグラスを傾けカクテルを一気に飲み干そうとする。


……なんだよそれ!いや、今はお酒止めないと!


『こら、一気はだめだよ。』

『アルコール少ないー!もっと入れてもっとー!』

『やけ酒する子に飲ませるお酒はないよ。』


……全く、弱いくせに……。


見かねた大輔は佐和子の指輪を出し、話を始める。

『これを付けて帰れば君はいつもの日常に戻れる。まあ、今日出てきた事は不審に思われるかもしれないが、喧嘩して出て行ったで通る話だ。しかし、二日連続で酒の匂いを残して指輪を付けていなかったら、いくら鈍い旦那さんでも君の異変に気付いてくれるかもしれないよ?』

大輔は佐和子の背中を押す。佐和子には夫と向き合って欲しい。ただ、そう願っていた……。


そんな気持ちが少しでも伝わったのか、佐和子は指輪を見つめしばらく考え込む。そして……。


『……マスター、私の不倫相手になって……。』

『だから『偽装』のね。覚悟出来た?』


『……うん、私ね……。』


佐和子は『偽装不倫』を決めた理由を言葉に出す。

その姿に大輔も覚悟を決める。全力で佐和子をサポートすると決意した瞬間だった。





それから10日後、大輔は悩んでいた。

せっかく佐和子とメッセージアプリでの連絡先を交換したのに、佐和子から連絡が来なかったのだ。

自分から連絡して良いのか?いや、怖がられるか?でもやっと知った佐和子の連絡先。連絡がしたくてウズウズしていた。

以前より、店の営業の連絡をしたいという口実を作り連絡先を聞いても佐和子は教えてくれなかった……。

自分を一応男として警戒してくれているのか?単に旦那への後ろめたさなのか分からないが、一年拒否されていた物を手に入れた大輔は『偽装不倫』の内容なら良いだろと自分に言い聞かせてメッセージを送る。

結果、佐和子と連絡が取れる。……ただ、旦那の愛を試すという不毛過ぎる内容だが……。


こうしてメッセージアプリで「偽装不倫」についての計画を練っていくうちに大輔は少し心配になる。夫が帰って来る時間を、男の自分にためらいもなく教えて来る佐和子に対してだ。

勿論、『偽装不倫』の協力者なのだから必要な情報のやり取りだと分かっているが、少し試したくなる……。


大輔は、今から佐和子の家に行きたいとメッセージに打ち込み、普通なら気持ち悪く感じるような文面をわざと送り続ける。

しかし、佐和子から拒否の姿勢が一向にない。

メッセージでは異常さが分かりにくいのか?と思い大輔は電話をしてみる。

わざと気持ち悪く感じるような話し方を心がけ、電話でも「家に行きたい」を連呼する。明らかな下心……、大体の女性は怖がり警戒してくるだろう。そうであってくれと願いながら、大輔は怖い男を演じる。


しかし返事は「一時間待って」だった……。


……全然だめじゃないか!ああ、もっと叱りつけておけば良かったー!いや、今からでも遅くない!怖さを伝えないと……。


大輔はそう思考し、佐和子にこうゆう事を言ってくる人物には警戒するように言い聞かせる。

……しかし、佐和子の二言目は「悪い人なんていない」なのだ。


どうやったら、このド天然な子に上手く説明出来るのか……。大輔は思考を巡らせているうちに一言呟く。


『……俺も男だから……。』

『……え?』

大輔は電話を思わず切り、そして思考する。


……何言ってるんだー!俺の馬鹿野郎!

しばらく悶絶するが、考え直す。


……俺の事、男として意識してくれたか……?良かったかもしれない……。


しかし、残念だが佐和子は「意味が分からない」と言い全く意識していなかった……。



こうして大輔の協力の元、メッセージアプリで夫の気を引く作戦が始まった。

一日目は夫が眠ってしまった事により失敗したらしく、今日こそは……と大輔も力が入る。

時刻は10時前、丁度客も引きスマホを触る。佐和子とのやり取りに苦笑いを浮かべ、昨日の文章の再送信で良いのだが何故かメッセージを考え始める。


……佐和子ちゃんを笑わせたいな、何と送ろうか?

考えている間に、指は勝手に動き出し無意識に文章を打ち込む。そこには……。


「佐和子ちゃん好きだ」

と打ち込んでいた。


『いやいやいや!何言ってるんだ!笑えるかー!削除!削除!』

動揺し過ぎた結果、間違えて送信ボタンを押してしまう。


『あああああー!!!待て待て待て!送るなー!』

大輔はパニックになりメッセージ削除機能を忘れている。一通り騒いだ後に削除機能を思い出し、慌てて消すが「既読」と付いていた。


『旦那さん見たよな?どうしよう!俺のせいで離婚問題になる!あー!あー!』

佐和子の知らない所で大輔は一人悶絶していた……。



プルルルル……、プルルルル……。

電話が鳴る。着信相手は川口佐和子……、大輔は一気に血の気が引く感覚を味わう。


『……もしもし……。』

佐和子と話をする中で、大輔は夫がメッセージを見ていないと知る。


『そう!良かったー。……あ、じゃなくて仕方がないよね。じゃあまた明日送るよ。』

大輔は安堵から、計画失敗を喜ぶ意味が分からない発言をしてしまう。その上、どうゆう意味か聞かれ、友達にふざけて送ろうとしたという全く意味が分からない言い訳までしてしまう。友達に送るのに「佐和子ちゃん好きだ」。全く筋が通っていない……。

しかし佐和子はそんな意味が分からない発言を間に受けている。この鈍感さに救われる結果となった。



結局、メッセージアプリでの『偽装不倫』は失敗に終わり大輔は大胆な計画を立てた。それは、佐和子を綺麗にする事……。以前の奥さんもその方法をとっていたと聞いていた為実行に移したのだ。


手始めは髪を切る事だった。これに気付かない男はさすがにいない!佐和子は絶対に嫌がると分かっていた為、既成事実を作る。つまり勝手な予約だ。

案の定、佐和子はすごく嫌がったが予約を取ったと言いくるめて、なんとか美容院に行かせる事に成功した。



こうして美容院の予約を取った日になる。大輔は家に居ていられず、思わずバーに来てしまう。ここに来ても佐和子には会えない……、分かっているがソワソワしてバーの掃除を始める。

そんな時。

ピコン。


メッセージアプリから通知が来る。差出人は佐和子であり、大輔が支払った美容院代を返したいとの事だった。

どこまで律儀なのかと笑う。自分が勝手に美容院に連れて行ったようなものなのに、それに対し料金を払うと言う。

大輔はそんな佐和子だから良いのだ……。


大輔はメッセージアプリの連絡先を交換した日からコツコツと集めておいたスタンプの一つ、「美容院に行ってえら~い」のスタンプを送る。

特に、このマニアックなスタンプを取得する為に毎日ルーレット回してコツコツ貯めていたのは佐和子には秘密の話だ。


……佐和子はどのように変わったのか?見たかった。その気持ちから掃除を手伝って欲しいと無理矢理口実を作ってしまった。

佐和子は二つ返事で今から行くと言った。本当に来る。なんと言うべきか?

似合ってる?良い感じ?まあまあ?すっきりした?……可愛い?

いや、可愛いはだめだろう!大輔は悩んでいる間に佐和子が来る。


大輔は佐和子を見る。

……いつもと違う姿に瞬きを忘れ、佐和子に近付いて行き、思わず頬まで、触ってしまう。


……あ、何触ってるんだ!やばい!やばい!ごまかさないと!えーと。

大輔はごまかす為に思わず発言する。その一言は……。



『……化粧濃いんじゃない?』

『はあー!!』


……何言ってるんだー!!

大輔は自身の発言に驚き、訂正したいと願う。


しかし、佐和子は大輔の手を払い掃除を始めていく。謝る隙はなかった。

……誤魔化す為とはいえ何言ってるんだよ?上手く言えよ!何年バーテンダーしてるんだ!

大輔は自身の機転のなさにただ呆れる。


バーのマスターとして長年接客してきた大輔。何が起きても、言葉で上手く切り抜ける方法を知っていたはずだが、出てきた言葉はまさかの「化粧が濃い」だった。一見、何でも卒なくこなしていそうだが、実はいざという時こそしくじる不器用な性格だった。


その後、佐和子は昼夜の食事を作ってくれ帰って行く。

……その後、佐和子はバーから出て行く場面を盗撮されてしまっていたが当然大輔はその事を知らない。


夜、夕食用に用意された皿を冷蔵庫から出す。

ご飯、赤魚の煮付け、ほうれん草の卵焼き、キャベツの鰹節和え、あげとわかめの味噌汁、だった。

普段から、店のおつまみの余りや近所のカフェに行っており和食を食べておらず、久しぶりに和食を堪能する。

……買い物に行ってくれたのはこの為か……。うちには米も魚も出汁も昆布も野菜も卵も味噌も何もなったから……。全部持って帰ってくれたのは、俺が料理出来ない事知ってるから……。

……こんなに美味しいのに何故旦那さんな何も言わないのだろう?


佐和子の料理はお世話抜きで美味しかった。出汁は粉末だが、どう作ったら食材の味を引き出せるかしっかり分かって作っている。

『……母さんの味に似てる……。』

大輔は思わず呟く。




次の日、いつも通りバーを開き接客をしていた所に一人の女性が現れる。

ショートヘアーに長身、整った顔立ちでスタイルも良い女性だった。


『……ああ、昨日はありがとう。……店長は?』

『いーえ、こちらこそ。あの人は子供見てもらってるから今日は私一人よ。』

その女性は昨日佐和子の髪を切った美容師だった。


『今日はご馳走するよ!いつもので良い?』

『あら、良いの?美容院代もらってるのに?』


『うん。やはり君に頼んで良かった……。』

大輔は思わず優しい眼差しで微笑む。


『見たの?』

『違う!たまたま!いやお金返したいとか言うからバーの掃除を手伝ってもらっただけだから!』


『すごい早口ね……。』

美容師は笑いつつ、本題に入る。


『……ねえ、佐和子さんに旦那さんいる事知ってる?』


大輔は一瞬動きを止めるが……。

『勿論知ってるよ……。』

そう話し、カクテルを提供する。


『……そう……、それなら良いけど……。』

美容師は目を逸らし、呟く。

……大輔の表情を見ていられなかったからだ……。


『……単身赴任って大変みたいね……、佐和子さんから聞いたけど病院や歯医者、美容院、スーパーとかまで一から探さないといけないらしいわよ……。』

『そっか……。』


『だからあなたに美容院を教えてもらって良かったんじゃない?地元では友達に美容師さんがいたから良かったみたいだけど、東京の美容院は気後れして行けなかったみたいで自分で切ってたみたいだし……。』

『……だからあんなにまとまっていない髪だったんだ。』


『……でもまた転勤になるでしょうね……。大体二年毎らしいし、今二年過ぎたからそろそろだって言っていたから……。』

『そうだよね……。』

大輔は遠くを見る。いずれ佐和子が居なくなる事は分かっていたが、そんな近い未来かもしれないなんて……。


『……あ、ごめんなさい!……何言いに来たのか……。』

『……いや、分かっていたから……。』


お互いに黙り込む。



『……ところでカジュアルバーって何?いつからここはカジュアルを売りにしていたんだっけ?』

『いや!それは!……頼む、彼女にうっかり会っても絶対言わないでくれ!』


『うっかりって何よ?分かってるわよ、適当に相槌打っておいといたから。……あと佐和子さんには値引きしているでしょう?』

『……えーと。』


『私にもしてよ!』

『分かったよ……。』


『嘘よ!さすがに商売上がったりよね!……でもね、佐和子さん嘘下手みたいだし気をつけた方が良いわよ。以前も私達に嫉妬した女性が……。』

『あの時はごめん……。』

『別に、私は夫も子供も居ると話せば済むから良いんだけどね。ただ、女の嫉妬は怖いのよ!いざという時はあなたが守らないといけないのよ?分かった?』


『……き、肝に銘じておきます……。』

『よろしい!もう一杯!』


『気持ちを込めて作らせて頂きます……。』


その後も二人は閉店までゆっくり話し合う。


「女の嫉妬は怖い」

大輔は後にその言葉の意味を知る事となる。


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