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第02章 散歩会新メンバー、日呂志おじさん、たえ子ちゃん
05話 新しい散歩会メンバー、おじさん、たえ子ちゃん、サム
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さとしの学校の三学期が始まった。さて、ここに新年の散歩会の新しいメンバーをしょうかいしよう。まず言わずと知れた日呂志おじさんだ。日呂志おじさんに至っては本人が散歩を目的としていた。おじさんは仕事がら(売れないとはいえ小説家)、運動不足で、少しは歩きなさいと医者に言われているらしい。おじさんは散歩を楽しんでいるように見えた。ここのところ仕事がスランプだったので、いい息抜きになっているのだと言う。
散歩会にはもう一人加わった。図書委員のヒロちゃん(無理やり押し付けられた)の相方で二組の斉藤たえ子(本好き)という女の子だ。気取らない子で、女の子の割に付き合いやすい。たえ子ちゃんはヒロちゃんに散歩会のことを聞いてきょう味をもったらしい。たえ子ちゃんの愛犬はポメラニアンのサム、3歳のオス犬だった。サムは陽気だった。おバカなこともするのでみんなを笑顔にしていた。サムは、ペットショップで売れ残っていたのでポメラニアンにしてははかくのねだんで売られていた。たえ子ちゃんはその誰も買わないポメラニアンを不びんに思い家族に向かい入れたのだという。サムは、いようにかしこかった。「新聞持ってきて」というときれいに折りたたんで新聞を持ってきてくれるらしい。家に帰れば母さんがいるし犬の世話には、何不自由しなかった。
さとしだって、日呂志おじさんという強力かは分からないけど助っ人ができたので、たのもしいかぎりだ。それに日呂志おじさんは犬をかったことがあるという。散歩会は五人と三びきになった。とにかく大勢のほうが楽しい。楽しいにこしたことはない。
ここのところさとしは一人っ子のさびしさからかい放されていた。散歩会と日呂志おじさんのそんざい。日呂志おじさんのそんざいは大きい。家の中であいさつする相手がいるということは、それだけで生活の張りになる。日呂志おじさんは、さとしが学校から帰ってくるころには起きてきた。
「お帰り、今日もユキの散歩かい。それじゃあおれもいっしょに出かけるとするか」
日呂志おじさんの一日は犬の散歩に始まり犬の散歩に終わる。仕事の前に夕方の散歩をし、仕事が終わって朝の散歩に出かけるのだ。
「おじさん。顔がむくんでいるよ。だいじょううぶ。」
とサトシは言った
「今起きたばかりだからな」
いかにも不健康そうな日呂志おじさんであった
でもこうして犬の散歩を続けているうちに顔色が良くなってきたように思う。犬だけじゃなくて日呂志おじさんにも散歩は必須のようだ。日呂志おじさんも犬の散歩の後は、仕事もはかどるし、よくねむれるといっていた。
つづく
散歩会にはもう一人加わった。図書委員のヒロちゃん(無理やり押し付けられた)の相方で二組の斉藤たえ子(本好き)という女の子だ。気取らない子で、女の子の割に付き合いやすい。たえ子ちゃんはヒロちゃんに散歩会のことを聞いてきょう味をもったらしい。たえ子ちゃんの愛犬はポメラニアンのサム、3歳のオス犬だった。サムは陽気だった。おバカなこともするのでみんなを笑顔にしていた。サムは、ペットショップで売れ残っていたのでポメラニアンにしてははかくのねだんで売られていた。たえ子ちゃんはその誰も買わないポメラニアンを不びんに思い家族に向かい入れたのだという。サムは、いようにかしこかった。「新聞持ってきて」というときれいに折りたたんで新聞を持ってきてくれるらしい。家に帰れば母さんがいるし犬の世話には、何不自由しなかった。
さとしだって、日呂志おじさんという強力かは分からないけど助っ人ができたので、たのもしいかぎりだ。それに日呂志おじさんは犬をかったことがあるという。散歩会は五人と三びきになった。とにかく大勢のほうが楽しい。楽しいにこしたことはない。
ここのところさとしは一人っ子のさびしさからかい放されていた。散歩会と日呂志おじさんのそんざい。日呂志おじさんのそんざいは大きい。家の中であいさつする相手がいるということは、それだけで生活の張りになる。日呂志おじさんは、さとしが学校から帰ってくるころには起きてきた。
「お帰り、今日もユキの散歩かい。それじゃあおれもいっしょに出かけるとするか」
日呂志おじさんの一日は犬の散歩に始まり犬の散歩に終わる。仕事の前に夕方の散歩をし、仕事が終わって朝の散歩に出かけるのだ。
「おじさん。顔がむくんでいるよ。だいじょううぶ。」
とサトシは言った
「今起きたばかりだからな」
いかにも不健康そうな日呂志おじさんであった
でもこうして犬の散歩を続けているうちに顔色が良くなってきたように思う。犬だけじゃなくて日呂志おじさんにも散歩は必須のようだ。日呂志おじさんも犬の散歩の後は、仕事もはかどるし、よくねむれるといっていた。
つづく
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