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人面自転車
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私の趣味はサイクリングだ。
休みの日になるとロードバイクに跨がり、山を登る。
坂道はキツいが、登ったときの達成感がクセになる。
今日も私はいつもと同じように山を登る。
最初はいいが段々とキツくなる。
「そろそろダンシングを使って登ろうか。」
身体を左右に揺らしながらこぎ続ける。
一心不乱にこいでいると、後ろから
リン!リン!とベルの音が。
「他の人と会うのは珍しいな。」
チラッと視線を横に向けると
人が乗っていない自転車が私の自転車と並走している。
それだけでも驚いたがもっとも驚愕したのが、サドルに老婆の生首が付いていることだ。
髪は白髪、目は窪んで真っ黒。
口は大きく裂けている。
私は逃げようと一生懸命こぐが、老婆の生首が付いた自転車は余裕でスイスイと追いついてくる。
もうダメだと思ったとき
老婆が喋りかけてきた。
「早いね 早いね はよ死ね」
そう言いながら、老婆の生首が付いた自転車は山の中に猛スピードで消えて行った。
休みの日になるとロードバイクに跨がり、山を登る。
坂道はキツいが、登ったときの達成感がクセになる。
今日も私はいつもと同じように山を登る。
最初はいいが段々とキツくなる。
「そろそろダンシングを使って登ろうか。」
身体を左右に揺らしながらこぎ続ける。
一心不乱にこいでいると、後ろから
リン!リン!とベルの音が。
「他の人と会うのは珍しいな。」
チラッと視線を横に向けると
人が乗っていない自転車が私の自転車と並走している。
それだけでも驚いたがもっとも驚愕したのが、サドルに老婆の生首が付いていることだ。
髪は白髪、目は窪んで真っ黒。
口は大きく裂けている。
私は逃げようと一生懸命こぐが、老婆の生首が付いた自転車は余裕でスイスイと追いついてくる。
もうダメだと思ったとき
老婆が喋りかけてきた。
「早いね 早いね はよ死ね」
そう言いながら、老婆の生首が付いた自転車は山の中に猛スピードで消えて行った。
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自分が収集した実際にあった話になります。同時に執筆している「幽子さんの謎解きレポート」の元ネタになっている話もあります。もしよろしければこちらの方もよろしくお願いいたします。
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