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道しるべ
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車で山にドライブに行った帰り道、私は迷ってしまった。
「おかしいな、行きはすんなり行けたのに...。」
走っても走っても同じような道。
おまけに電波は圏外と最悪だ。
とりあえず走り続けること一時間。
二手に分かれる道が現れた。
その二手の道、それぞれに道しるべが立っている。
右、アノ道。
左、レイノ道。
「なんだ、これ...。」
一瞬目が点になったが「誰かの悪ふざけか。」と思い、なんとなく左に進むことにした。
しばらく道に沿って進む。
普通の道だ。
そう思ったのも束の間、レイノ道と書かれたお札が木や地面、いたるところに貼り付けられている。
「おいおいおい!なんだこれ!。」
私はパニックになりながらも懸命に走り続けた。
進んだ先にまた二手の道と二つの看板が見えた。
右、焼身自殺。
左、首吊り自殺。
私は車を止めて固まった。
思考が追いつかない。
「これは現実なのか、夢じゃないのか?。」
戻るのも怖い。
進むのも怖い。
そんな気持ちの中、僅かだが私の中に好奇心が芽生えるのを感じた。
「この先を見てみたい。」
私はそんな小さな好奇心に負け、右の道。
焼身自殺と書かれた道に進んだ。
ライトに照らされた木々。
永遠に続くのではないかと思える道。
その先にそいつらはいた。
焼けた死体が道にゴロゴロ転がっているのだ。
避けるスペースはない。
グシャグシャと焼身死体を轢きながら進む。
「はぁ、はぁ。」
もう私の精神は崩壊寸前だ。
道の先にお馴染みの二手の道。
二つの看板。
右、地獄。
左、異界。
私は猛スピードで右の道に進んだ。
赤黒い門が見え、その先には今まで見たことがない残酷な世界が広がって---。
「おかしいな、行きはすんなり行けたのに...。」
走っても走っても同じような道。
おまけに電波は圏外と最悪だ。
とりあえず走り続けること一時間。
二手に分かれる道が現れた。
その二手の道、それぞれに道しるべが立っている。
右、アノ道。
左、レイノ道。
「なんだ、これ...。」
一瞬目が点になったが「誰かの悪ふざけか。」と思い、なんとなく左に進むことにした。
しばらく道に沿って進む。
普通の道だ。
そう思ったのも束の間、レイノ道と書かれたお札が木や地面、いたるところに貼り付けられている。
「おいおいおい!なんだこれ!。」
私はパニックになりながらも懸命に走り続けた。
進んだ先にまた二手の道と二つの看板が見えた。
右、焼身自殺。
左、首吊り自殺。
私は車を止めて固まった。
思考が追いつかない。
「これは現実なのか、夢じゃないのか?。」
戻るのも怖い。
進むのも怖い。
そんな気持ちの中、僅かだが私の中に好奇心が芽生えるのを感じた。
「この先を見てみたい。」
私はそんな小さな好奇心に負け、右の道。
焼身自殺と書かれた道に進んだ。
ライトに照らされた木々。
永遠に続くのではないかと思える道。
その先にそいつらはいた。
焼けた死体が道にゴロゴロ転がっているのだ。
避けるスペースはない。
グシャグシャと焼身死体を轢きながら進む。
「はぁ、はぁ。」
もう私の精神は崩壊寸前だ。
道の先にお馴染みの二手の道。
二つの看板。
右、地獄。
左、異界。
私は猛スピードで右の道に進んだ。
赤黒い門が見え、その先には今まで見たことがない残酷な世界が広がって---。
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