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結婚式

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今日、私は愛する人と永遠の愛を誓う。

私の大切な人たちに祝福されながら...。

胸の高鳴りが止まれない。

私は気持ちを落ち着けるように深呼吸した。

その時がきた。

「新婦入場です!。」

扉が開き私の愛する人がーー待っていなかった。

いや正確にはウェディングドレスを着た知らない女性が、彼女の父と歩いてくる。

私は一歩進み彼女の父から、謎の新婦のを手を受け取って、祭壇に進んだ。

私はチラっと謎の新婦の顔を見る。

その顔は醜く歪んでいた。

目は窪んで真っ黒。顔は痩けてシワがあちこちにある。
大きな口がニッコリと笑っていた。

司式者。

「あなたは死が二人を分つときまで、あなたの妻を永遠に愛することを誓いますか?。」

私。

「誓います。」


司式者。

「あなたは死が二人を分つときまで、あなたの夫を永遠に愛することを誓いますか?。」

謎の花嫁。

「チカイマス。」

指輪交換。ベールアップ。

そして誓いのキス。

私の唇は謎の花嫁の唇へと近づきーー。

その瞬間、私の顔は食いちぎられた。

大量の血があたりに飛び散る。

どうやら私は化け物と結婚してしまったようだ。











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