奇妙で歪な怖い話全集

kazukazu04

文字の大きさ
上 下
7 / 7

しおりを挟む
変わった傘をさしている人を見かけた。

傘の全体の色が肌色。
持ち手と骨組みが白。
ストラップなのか、黒いヒモのようなものがぶらぶら揺れている。

まるで人を薄く伸ばして傘にしたみたいだ。

「まさかな...。」

気になったので変わった傘を持っている人をチラっと見てみる。

変わった傘を持っているのは、若い女性だった。

特に変わったところはない。

「変な傘もあるんだな...。」

そう思ったのも束の間、傘の中が見えて私は凍りついた。

傘の中には、人の目、鼻、口、眉毛のようなものが張り付いていた。

その薄く伸ばしたような顔は苦悶の表情で私を見つめていた。





しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

繰り返し

kazukazu04
ホラー
果たしてこの日常に終わりは来るのだろうか、、、。

代償

とろろ
ホラー
山下一郎は、どこにでもいる平凡な工員だった。 彼の唯一の趣味は、古い骨董品店の中を見て回ること。 ある日、彼は謎の本をその店で手に入れる。 それは、望むものなら何でも手に入れることができる本だった。 その本が、導く先にあるものとは...!

ぶーらぶら

kazukazu04
ホラー
ゆれているのは果たして、、、。

ショートショート怪談 変わった怪談の世界にようこそ2

kazukazu04
ホラー
ショートショート怪談 変わった怪談の世界にようこそ2。

肉への祈り

kazukazu04
ホラー
肉への祈りは何を導くのだろうか、、、

歪な怪談たち

kazukazu04
ホラー
歪な怪談の世界にようこそ。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

【総集編】 1分怪談短編集

Grisly
ホラー
⭐︎登録お願いします。 1分で読めるホラー、怪談、サスペンス。 ひんやりしませんか。 

処理中です...