奇妙で歪な怖い話全集

kazukazu04

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「カァー!カァー!。」

烏の鳴き声だ。

どうも最近、烏が多い。

私が住む家は、木造アパート2階の一番奥の部屋。

私の部屋の周りだけ、やたらと烏が近寄ってくる。

「ゴミを置いているわけでもないし、なんなんだろう。」

烏をよく観察して見ると、どうやら私の部屋に入って来ようとしているみたいだ。

興味本意から私は部屋のドアを開けっぱなしにし、烏を入れてみることにした。

「カァー!カァー!」大量のカラスが一度に入ってきた。

数にして15羽ほどだろうか。

その烏たちが、部屋の押し入れに向かって鳴いている。

私は押し入れを勢いよく開けた。

ドサ!

鈍い音とともに 腐敗した死体が出てきた。
悪臭が鼻を刺す。

「なんだ、これか。やっぱりゴミはちゃんと捨てなきゃダメだな。」

私は鳴きわめく烏を追い払って、腐敗した死体の解体作業に移るのだった。
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