不思議で歪な怖い話

kazukazu04

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給食。

それは学生にとってとても楽しみな時間だろう。

そんな給食の時間に魚がでてきた。

魚と言っても焼いてあったり、刺身ででてきたわけではない。

生きた魚が皿の上に3匹置かれた。

皿の上でピチピチ跳ね回っている。

「え、どういうこと...」

周りの子たちはみんな美味しそうに生きた魚を食べている。

魚を丸呑みにする子。

フォークで綺麗にバラして食べる子。

箸で串刺しにして食べる子と様々だ。

私はどうしようか悩んだ。

生きた魚は食べられない。

先生に言う。

「先生、生きた魚は食べれません」

先生は言った。

「魚は生きたまま食べること。魚だけしか食べてはいけないと国で決まったんだ。だから好き嫌いせずに食べなさい」

そう、いつからかおかしくなってしまったんだ、この国は。

私は現実から逃げていた。

そろそろ受け入れるしかないのかもしれない。

私は生きた魚を見つめる。

まだ元気に跳ねている。

私は決心して、頭から魚を頬張った。

生臭い、血の味が口に広がる。

「思ったよりイケるかもしれない」

私は2匹目にかぶり付いた。

口から魚の血をダラダラ垂らしながら...。














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