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魚
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給食。
それは学生にとってとても楽しみな時間だろう。
そんな給食の時間に魚がでてきた。
魚と言っても焼いてあったり、刺身ででてきたわけではない。
生きた魚が皿の上に3匹置かれた。
皿の上でピチピチ跳ね回っている。
「え、どういうこと...」
周りの子たちはみんな美味しそうに生きた魚を食べている。
魚を丸呑みにする子。
フォークで綺麗にバラして食べる子。
箸で串刺しにして食べる子と様々だ。
私はどうしようか悩んだ。
生きた魚は食べられない。
先生に言う。
「先生、生きた魚は食べれません」
先生は言った。
「魚は生きたまま食べること。魚だけしか食べてはいけないと国で決まったんだ。だから好き嫌いせずに食べなさい」
そう、いつからかおかしくなってしまったんだ、この国は。
私は現実から逃げていた。
そろそろ受け入れるしかないのかもしれない。
私は生きた魚を見つめる。
まだ元気に跳ねている。
私は決心して、頭から魚を頬張った。
生臭い、血の味が口に広がる。
「思ったよりイケるかもしれない」
私は2匹目にかぶり付いた。
口から魚の血をダラダラ垂らしながら...。
それは学生にとってとても楽しみな時間だろう。
そんな給食の時間に魚がでてきた。
魚と言っても焼いてあったり、刺身ででてきたわけではない。
生きた魚が皿の上に3匹置かれた。
皿の上でピチピチ跳ね回っている。
「え、どういうこと...」
周りの子たちはみんな美味しそうに生きた魚を食べている。
魚を丸呑みにする子。
フォークで綺麗にバラして食べる子。
箸で串刺しにして食べる子と様々だ。
私はどうしようか悩んだ。
生きた魚は食べられない。
先生に言う。
「先生、生きた魚は食べれません」
先生は言った。
「魚は生きたまま食べること。魚だけしか食べてはいけないと国で決まったんだ。だから好き嫌いせずに食べなさい」
そう、いつからかおかしくなってしまったんだ、この国は。
私は現実から逃げていた。
そろそろ受け入れるしかないのかもしれない。
私は生きた魚を見つめる。
まだ元気に跳ねている。
私は決心して、頭から魚を頬張った。
生臭い、血の味が口に広がる。
「思ったよりイケるかもしれない」
私は2匹目にかぶり付いた。
口から魚の血をダラダラ垂らしながら...。
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