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第9話「終末の炉」
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今回の依頼はなんとドワーフの某王国からの直の依頼だ。
依頼主はかつて冒険者の塔を共に制覇した、
ドワーフの姫、メイル・プリガンダインである。
「久しいな、チビ姫」
「だからチビ姫はやめろって言ってるだろ!」
エデンとメイルが会って早々に口喧嘩している。
「それよりも本題に入りましょう」
エルフの女騎士レイアがさっそく軌道修正をする。
今回の依頼はドワーフの王国の秘宝、終末の炉の護衛だ。
そこの炎は短時間で高品質な魔法の武器を作り出す事ができ、
大陸各国への魔法の武器の輸出の70%を占めている。
これがなくなれば冒険者から城の兵士まで大打撃という訳だ。
「という訳でお前らには炉の護衛に付いて貰うぞ」
「重要任務という訳だな、メイル殿」
かしこまった態度でレイアが応対する。
元来ドワーフとエルフは仲が悪い筈なのだが、
レイアはその辺を弁えているから助かる。
「で、敵は?」
「確かダークエルフの集団とか言っていたぞ」
俺の質問にメイルがドヤ顔で答える。
案外ドワーフの情報網も当てになるものだ。
ちなみにダークエルフとは黒い肌のエルフで、エルフとは種族的に敵対関係にある。
まあ悪のエルフと言った感じの奴だ。
ダークエルフといえばエルフ同様高位の魔法使いや、弓兵、暗殺者等が主力と聞く。
魔法への対策はしっかりとしておくべきだろう。
「なんだ、いつもの雑魚ではないか」
余裕ぶっこいてる一人の魔神メイドを除いては・・・
まあいい、さっそくその終末の炉まで行こうじゃないか。
―
「ここから先はお通しできません」
「なにっ。妾の命令でもか!?」
「何者であろうとお通しできません」
終末の炉への扉を屈強なドワーフ兵達が守っている。
もう全部こいつらだけでいいんじゃないかな?
等と思ったが、そういう訳にはいかないか。
「じゃあ俺らは鍛冶場にいるから何かあったら呼んでくれ」
一応言っておいたが、見張りのドワーフは俺に目もくれない。
まあここに来るには鍛冶場を通らないといけないから、
どの道炉を警護している事に変わりはない。
そう俺が考えながら火事場へ向かう途中、そちらの方向で悲鳴が上がった。
「大丈夫か!」
俺達が鍛冶場に駆け寄った時には既にドワーフ達は全滅していた。
相手はダークエルフの暗殺者、弓兵、そして魔術師が2人ずついた。
ターゲット的に敵がこれだけとは思えない。
敵の本隊は別にいて、先行してきた偵察部隊といった所だろう。
「レイア、メイルは前衛に!エデンは魔法で援護してくれ!俺は援軍を呼んでくる!」
こいつらがすんなりここまでこれたと言う事は抜け道かなにかあったに違いない。
敵の本隊が来る前にドワーフの本隊に知らせなければ・・・と思っていた矢先である。
「ふん、雑魚共などこれで終いだ」
「え」
俺が振り向いた瞬間、ダークエルフ達は漆黒の炎に焼かれ全滅していた。
そうだ、エデンは最強の魔神メイドだった事を忘れていた・・・
彼女には援護等必要無いし、援護役も戦力の無駄遣いだったのだ。
依頼主はかつて冒険者の塔を共に制覇した、
ドワーフの姫、メイル・プリガンダインである。
「久しいな、チビ姫」
「だからチビ姫はやめろって言ってるだろ!」
エデンとメイルが会って早々に口喧嘩している。
「それよりも本題に入りましょう」
エルフの女騎士レイアがさっそく軌道修正をする。
今回の依頼はドワーフの王国の秘宝、終末の炉の護衛だ。
そこの炎は短時間で高品質な魔法の武器を作り出す事ができ、
大陸各国への魔法の武器の輸出の70%を占めている。
これがなくなれば冒険者から城の兵士まで大打撃という訳だ。
「という訳でお前らには炉の護衛に付いて貰うぞ」
「重要任務という訳だな、メイル殿」
かしこまった態度でレイアが応対する。
元来ドワーフとエルフは仲が悪い筈なのだが、
レイアはその辺を弁えているから助かる。
「で、敵は?」
「確かダークエルフの集団とか言っていたぞ」
俺の質問にメイルがドヤ顔で答える。
案外ドワーフの情報網も当てになるものだ。
ちなみにダークエルフとは黒い肌のエルフで、エルフとは種族的に敵対関係にある。
まあ悪のエルフと言った感じの奴だ。
ダークエルフといえばエルフ同様高位の魔法使いや、弓兵、暗殺者等が主力と聞く。
魔法への対策はしっかりとしておくべきだろう。
「なんだ、いつもの雑魚ではないか」
余裕ぶっこいてる一人の魔神メイドを除いては・・・
まあいい、さっそくその終末の炉まで行こうじゃないか。
―
「ここから先はお通しできません」
「なにっ。妾の命令でもか!?」
「何者であろうとお通しできません」
終末の炉への扉を屈強なドワーフ兵達が守っている。
もう全部こいつらだけでいいんじゃないかな?
等と思ったが、そういう訳にはいかないか。
「じゃあ俺らは鍛冶場にいるから何かあったら呼んでくれ」
一応言っておいたが、見張りのドワーフは俺に目もくれない。
まあここに来るには鍛冶場を通らないといけないから、
どの道炉を警護している事に変わりはない。
そう俺が考えながら火事場へ向かう途中、そちらの方向で悲鳴が上がった。
「大丈夫か!」
俺達が鍛冶場に駆け寄った時には既にドワーフ達は全滅していた。
相手はダークエルフの暗殺者、弓兵、そして魔術師が2人ずついた。
ターゲット的に敵がこれだけとは思えない。
敵の本隊は別にいて、先行してきた偵察部隊といった所だろう。
「レイア、メイルは前衛に!エデンは魔法で援護してくれ!俺は援軍を呼んでくる!」
こいつらがすんなりここまでこれたと言う事は抜け道かなにかあったに違いない。
敵の本隊が来る前にドワーフの本隊に知らせなければ・・・と思っていた矢先である。
「ふん、雑魚共などこれで終いだ」
「え」
俺が振り向いた瞬間、ダークエルフ達は漆黒の炎に焼かれ全滅していた。
そうだ、エデンは最強の魔神メイドだった事を忘れていた・・・
彼女には援護等必要無いし、援護役も戦力の無駄遣いだったのだ。
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