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第七話「('A`)メンドクサイ(怠惰なマグロH、メイドさんとWなH!?怠け令嬢セレーヌ√)」
しおりを挟む僕は記憶をロードした。
記憶はリサとベッドに乗る前にオートセーブされており僕はどうしようか考えた。
確かこのままだとリサに首を絞められる筈だ。
僕は首のチョーカーの電源を切れないか弄ってみた。
何故ならこのチョーカーでリサが感じて楽しんでしまっているのだから、これを電源オフにさえできればリサは楽しさ半減で興味を失うかもしれない。
僕はチョーカーの星の装飾が回転する事に気付いた。
これが電源スイッチだと睨んだ僕はそれがカチっとなるまで回した。
これで電源がオフになり電流が流れない筈だ。
「リサがもっと気持ちよくしてあげる♪」
リサが僕の首を絞める。
ミシミシと音を立てる僕の首。
そして二度目の窒息プレイという慣れない未知の領域に僕は興奮してしまう。
ビリリリリ!!!!
「うわあああああああ!!!」
「ぴゃあああああああ!!!」
「!?」
隣で様子を伺っていたモリガンが僕とリサの大声に驚く。
その電流はいつもの倍以上の、最大出力の物で、僕はそのショックに悶えていた。
先程の回転する飾りは出力調整スイッチだったようである。
それは当然チョーカーに触っていたリサにも言える事。
リサは突然の高出力の電流に気絶してしまった。
「あなた、リサに何をしたの!」
物凄い形相でモリガンが迫ってくる。
僕は怯えながらも朦朧とする意識の中声を振り絞った。
「高圧電流をお見舞いしたんですよ……まあ僕も喰らっちゃいましたけど」
「あなたはどうでもいいの!リサ、大丈夫!?今私の部屋で看病してあげるからね!」
モリガンはリサを連れて僕の事など無視して部屋を出ていった。
僕が安心したその時である、再びその扉が開く音がした。
そこからはひょっこりとぼさぼさな髪の女性が顔を出している。
彼女は近くの人間とひそひそと何か喋っている様だった。
「お嬢様、モリガン様達がいない今がチャンスです」
「えー、夜伽なんてめんどくさい───」
「お父様お母様に言いつけますよ」
「それは困る───」
顔を出してる方の女性は間延びしたようなゆったりとした声で喋る。
こちらまで眠くなりそうだ。
僕が油断して眠りかけたその時である、「二つの」重い感触が体に伝わった。
僕が目を開けると下には黒いネグリジェの女性が、上には赤髪ショートヘアのメイド服の女性がいた。
いずれも可愛い&美しい容姿で、リサの件がありながらも僕は興奮しかける。
「これは……カサンドラ様の玩具ですね。危険ですから外しておきましょう」
僕のチョーカーの存在に気付いたのかメイドが頭のヘアピンを外すとチョーカーの鍵をピッキングしてそれを外してくれた。
「あ、ありがとうございます!」
僕は心の底からお礼を言った。
この電流地獄から救ってくれたのだ、当たり前である。
「お礼の必要はありません、未来のご主人様。あなたは将来セレーヌ様の旦那様になるのですから、これ位は当然のこと」
ああ、そういう事ね。完全に理解したわ。
この黒髪のぼさぼさのもう一方の娘はセレーヌ、今はメイドさんが絶賛メイク&スタイリング&ヘアセット中だが、僕の婚約者候補の一人だ。
どうやら夜伽のタイミングを見計らっていたらしい。
彼女は準備が整うと黒髪の美少女になった。
今はその美しい髪を後ろに束ねている。
「残念ながらおめかししても無駄ですよ。あんな事があった後ですよ?完全に僕気持ちが萎えてますから」
何が?といえばあそこが力なくしおれてしまっているのだが、今の僕にその気はなかった。
メイドは僕の言葉を聞いても無表情で手袋を取り出すとぴちっと手にはめた。
「ではお嬢様、夜伽を始めますよ。あ、ご主人様は何もしないで結構です」
「え?」
「セレーヌ様はユーリ様にまたがっていて下さい。後は私が」
「わかった───」
セレーヌは僕の股間の上に直にまたがると持っていた小説を読み始めた。
何もしない性的行為、マグロ状態という奴である。
当然刺激が無いので僕は興奮しない。
安心していたその時である。
ふぅ~
ぞくっ!
僕の耳に甘い吐息が吹きかけられた。
それは赤髪のメイドさんによる物だった。
「メ、メイドさん、何を……!?」
「駄目人間のお嬢様に変わり私がお相手致します。ご安心ください、夜伽検定は1級ですから」
「え、じゃあ処女じゃないの?」
「処女ですが、そこは重要ですか?」
「重要だよ!」
僕はつい体に力を入れ大声を出してしまった。
別の所にも力が入ってしまい、セレーヌの身体がビクッと震える。
「ふふふ、まるで意識のない体を人形の様に抱いてみたいと思いませんか?」
メイドがその無表情を変え不敵な笑みを浮かべると僕に魅力的な提案をしてくる。
人形の様に身動きしないセレーヌの身体を好きにできるのだ。
しかも感覚遮断してるとか興ざめなズルはせず、顔には出さないがちゃんと感じてくれる。
男の欲望を相手の事を考えずにぶつける、それがどんなに気持ちいい事か僕は想像してしまった。
そして僕は気付くとセレーヌに抱き着いて体を擦り付けていた。
「ああ、セレーヌ!いい匂いだ!体ももちもちで柔らかいよぉ!」
「顔、近付けないで。本が見えない……」
「あ、ごめん……」
僕はセレーヌに答えるがその体を擦り付けるのをやめない。
むしろ今度は髪の匂いを嗅いでいた。
セレーヌは僕の顔から離れようとはするが体の方はそのままだった。
セレーヌの体に夢中になってる僕の胸板にひんやりとしたスベスベとした気持ちい感触が伝わって来る。
それはメイドさんが後ろから手袋で僕の胸を触っていたからだった。
そしてとどめと言わんばかりにメイドさんは僕の唇に口づけをした。
そしてその口で僕の身体にキスの嵐を降らせる。
僕の身体にヒルの様に吸い付く冷たい感触、そしてスベスベの手袋による背後からの胸さすり、そして人形の様に反応の無いセレーヌの抜群の抱き心地、全てが最高だった。
もしまだチョーカーが付けられていたら僕は最高出力の電気ショック連発で死んでいただろう。
「ああ、メイドさん!メイドさん!」
僕はメイドさんの名前を何度も叫び続けた、僕の相手はセレーヌだというのに。
彼女はそれが気に入らなかったのか僕の身体をつねった。
「痛っ!?」
「ご主人様、セレーヌ様に集中してください。私などに気を回されても困ります」
「ご、ごめん」
「わかればいいんです」
メイドさんは再びキスの嵐を始めた。
僕の身体に真紅のルージュのキスマークが幾つも付いている。
キスは段々と下の方に下っていき、僕のふとももにまで辿り着いた。
「ああセレーヌ!愛してるよ!」
「……」
僕はと言うと無言のセレーヌに自分の身体を股間を押し付けひたすらその欲望を満たしていた。
メイドさんのキス攻撃もマッサージも絶妙に効いていた。
―
それから数分後メイドとセレーヌのダブル攻撃に果ててしまった僕は、その気持ちよさに屈服し、セレーヌのお腹辺りに精液をぶちまけた。
「もう果ててしまいましたか。では復活して貰いましょうか」
「な、何を……」
メイドさんはその口を開け蛇の様にその舌先をちろちろと見せつける。
そして僕の亀頭とその割れ目を丹念に舐め始めた。
僕の身体全体に電流が走った、もうあのチョーカーはないというのに。
そして彼女は僕のあそこをしゃぶりだすと口の中で舌を巧妙に動かして刺激した。
僕のあそこがむくりと反応したその時である、彼女はすぽっと口から僕のあそこを抜いた。
僕はあまりのもどかしさに少し苛ついた。
「なんでやめるんですか!もっとして下さい!」
今思えば強気でなんて事言ってるんだろうと情けなくなる。
しかし当時の僕は必死だったのだ。
「慌てないで下さいご主人様。続きはセレーヌ様でどうぞ」
「あー」
セレーヌはメイドさんの指示で大口を開けた。
この穴に僕のちんこを突っ込んで好きにしろというのである。
僕はその魅力的な提案に乗った。
僕がセレーヌの口にちんこを突っ込むと同時にセレーヌが口を少しすぼめて閉じた。
いい感じの締め付け具合が僕のちんこを襲う。
メイドさんのフェラで敏感になっていた僕のちんこはもう限界だった。
僕はセレーヌの頭をつかみ腰を必死に前後させ口を性器の様に扱った。
喉奥にまでつっこんでいるというのにセレーヌはえづきもしない。
これが究極の怠惰という奴なのだろう。
そして僕の亀頭に刺激が走りビクビクしてくるとメイドさんが耳元で囁いた。
「イって下さい、ご主人様」
「あああああああああ!!!!!」
「んんんんん!?」
僕はセレーヌの喉奥にまでその精液を流し込んだ。
セレーヌはさすがに咳込んで一度手に吐き出したが、すぐにそれを飲み込んでくれた。
「苦い……」
僕の精液の感想を無表情で嫌がりもせずに言うセレーヌ。
そしてメイドさんはと言うとセレーヌに耳打ちして何か指示している様だ。
セレーヌはベッドに寝転がるとそれと対になる様にメイドさんが覆いかぶさった。
そして二人がパンツ越しに僕にあそこを見せつけて来る。
「ご主人様、最後は3人で気持ちよくなりましょう?」
メイドさんの提案はダブル素股という奴だった。
僕はまたもやその提案に乗った。
メイドさんの股とセレーヌの股の間にできた僅かな空間に僕のあそこを挿入する。
二人の柔らかいあそこの肉が白い布越しに僕のあそこを圧迫する。
僕はハンドル代わりにメイドさんの胸を掴み揉みしだいている。
凄まじい気持ちよさの中僕は腰を前後させた。
まるで本当のあそこでセックスをしているように僕のちんこは錯覚した。
僕の裏筋が熱く脈打つのが分かる。
度重なる性行為で僕のあそこは射精しやすくなっていた。
「で、出る!」
「いいですよ、お出しください」
「来て……」
僕は二人の下着ごしの股に射精した。
入れてもいないのに必死に腰を振ってなんと情けない事だろう。
しかし僕は積極的なメイドと怠惰なセレーヌの対照的なコンビの合体技に心奪われてしまった。
そして―
―それから数ヶ月後
「お嬢様、夜伽の時間でございます」
「えー、私は動かないから勝手にやってて───」
「セレーヌのそういう所、好きだよ」
僕は人形の様なセレーヌに抱き着くと身体を擦り付けた。
僕は男の欲望を文句ひとつ言わずに受け止めてくれる理想的な女性に満足していた。
身の回りの世話もメイドが嫌な顔せずしてくれる。
身体を洗うのもご飯を食べるのも本を読むのも何もかも名前も知らないメイド任せになっていた。
僕が自身の身体を動かすのはトイレの時と夜伽の時位である。
そんな僕にユリアは愛想をつかしたのか彼女から連絡が来ることはなかった。
でも究極の男の夢を叶えた僕に後悔はなかった。
BADENDその6、セレーヌEND
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