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大賢者、勧誘する編
第22話大賢者と暗殺者
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元国王のスライムキングを倒し魔法大国ユースティアの国王となった俺は、
皆に歓迎され今は凱旋パレードの最中だ。
俺はメア達とのお疲れ様会を堪能したら後は寝る事とした。
無論そんな無防備な俺の寝首をかこうとする奴もいる。
誰かは知らないがフードを被った人物がナイフ片手に俺に馬乗りしている。
俺は実は寝る前に防護の魔術を掛けてあるからこんなナイフ如きで傷つきはしない。
のだが、ここは眠ったフリをしてやり過ごそう。
これで無駄な事だと悟る筈。
カキン!
暗殺者は俺の首にナイフを突き立てるが俺には傷ひとつない。
「馬鹿め、お見通しなんだよ!」
「きゃっ!?」
俺が急に起き上がると暗殺者はふっとび、フードがはずれその正体があらわになった。
それはブロンドのポニーテールの美しい少女で顔には傷一つ無かった。
「へぇ~なかなか綺麗じゃないか。俺のハーレムに入らないか?」
「残念だが私のMPは低い。それに雇い主は貴様にいなくなって欲しいそうだからな」
「その雇い主っていうのは誰だ?」
「死んでも口を割る気は無い」
「じゃあ死んで貰おうか…キラー!」
「!?」
俺は枕もとの魔力石に触れると即死魔法を唱えた。
そして彼女を抱きかかえるとベッドに寝かせた。
「じゃあ今度は生き返って貰おうかな、リザレクション!」
「ぷはーっ!?」
彼女は喉に何か詰まっていたかのように息を吹き返した。
「どうだ、一度死んだ気分は」
「ありがとう、これで契約が解除されたよ!」
「どういう事だ?説明して貰おう」
どうやら彼女は雇い主と奴隷と主人の関係にあり、
死ぬまでそいつの言う事を聞くように魔術で強制させられている。
そして俺の気まぐれの即死魔法で一度死ぬことで奴隷契約が解除され自由になったらしい。
「これからはお前が私の主人だ。なんでもしてやるぞ♡」
「ん?今なんでもって言ったか?」
「あ、ああ…覚悟はできている」
じゃあ仲間になって貰うかな。
俺が好感度ボードを彼女に向けると好感度は4にまで上昇していた。
これが吊り橋効果って奴か。
自力で4設定まで持ち込めたのはなんか嬉しい。
ともあれ彼女彼女じゃ呼びにくいな。
「君、名前は?」
「コードネームか?アサシン47だ」
「そうじゃなくて本名だよ」
「私に名前なんて…ない」
「そうか、じゃあ俺が名付け親になってやるよ」
俺がそう言った途端、うつむいてた彼女が明るくなった。
「じゃあセシルって言うのはどうだ?」
「セシルか…うん、気に入った!」
「そっか、それはよかった」
俺はセシルの頭を撫でてやると彼女の獣耳と尻尾がぴょこんと立った。
「お前獣人だったのかぁ、まあ別にいいけど」
「きゃっ!んもう、ご主人様ったら~」
俺はセシルの寝ているベッドへ入り込むと、その晩は二人でゆったりと過ごした。
皆に歓迎され今は凱旋パレードの最中だ。
俺はメア達とのお疲れ様会を堪能したら後は寝る事とした。
無論そんな無防備な俺の寝首をかこうとする奴もいる。
誰かは知らないがフードを被った人物がナイフ片手に俺に馬乗りしている。
俺は実は寝る前に防護の魔術を掛けてあるからこんなナイフ如きで傷つきはしない。
のだが、ここは眠ったフリをしてやり過ごそう。
これで無駄な事だと悟る筈。
カキン!
暗殺者は俺の首にナイフを突き立てるが俺には傷ひとつない。
「馬鹿め、お見通しなんだよ!」
「きゃっ!?」
俺が急に起き上がると暗殺者はふっとび、フードがはずれその正体があらわになった。
それはブロンドのポニーテールの美しい少女で顔には傷一つ無かった。
「へぇ~なかなか綺麗じゃないか。俺のハーレムに入らないか?」
「残念だが私のMPは低い。それに雇い主は貴様にいなくなって欲しいそうだからな」
「その雇い主っていうのは誰だ?」
「死んでも口を割る気は無い」
「じゃあ死んで貰おうか…キラー!」
「!?」
俺は枕もとの魔力石に触れると即死魔法を唱えた。
そして彼女を抱きかかえるとベッドに寝かせた。
「じゃあ今度は生き返って貰おうかな、リザレクション!」
「ぷはーっ!?」
彼女は喉に何か詰まっていたかのように息を吹き返した。
「どうだ、一度死んだ気分は」
「ありがとう、これで契約が解除されたよ!」
「どういう事だ?説明して貰おう」
どうやら彼女は雇い主と奴隷と主人の関係にあり、
死ぬまでそいつの言う事を聞くように魔術で強制させられている。
そして俺の気まぐれの即死魔法で一度死ぬことで奴隷契約が解除され自由になったらしい。
「これからはお前が私の主人だ。なんでもしてやるぞ♡」
「ん?今なんでもって言ったか?」
「あ、ああ…覚悟はできている」
じゃあ仲間になって貰うかな。
俺が好感度ボードを彼女に向けると好感度は4にまで上昇していた。
これが吊り橋効果って奴か。
自力で4設定まで持ち込めたのはなんか嬉しい。
ともあれ彼女彼女じゃ呼びにくいな。
「君、名前は?」
「コードネームか?アサシン47だ」
「そうじゃなくて本名だよ」
「私に名前なんて…ない」
「そうか、じゃあ俺が名付け親になってやるよ」
俺がそう言った途端、うつむいてた彼女が明るくなった。
「じゃあセシルって言うのはどうだ?」
「セシルか…うん、気に入った!」
「そっか、それはよかった」
俺はセシルの頭を撫でてやると彼女の獣耳と尻尾がぴょこんと立った。
「お前獣人だったのかぁ、まあ別にいいけど」
「きゃっ!んもう、ご主人様ったら~」
俺はセシルの寝ているベッドへ入り込むと、その晩は二人でゆったりと過ごした。
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