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大賢者、勧誘する編
第21話大賢者と氷の魔女
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俺は今魔物と化したユースティアの国王を倒しセレス号で自国に帰る途中だ。
丁度山が見えたのでそこに着陸した。
どうやらそこは火山らしく、更に先住民がいたようだ。
俺は魔力石の貯蔵魔力を少し使いサーチの魔術を掛ける。
その名も赤竜王ヴァ―サクス、この辺りを縄張りとする魔竜王の一人だ。
ギャアアアアアアアアアアアアス!!!!!!!!!
ヴァ―サクスは俺に気付くと灼熱の炎を吐いてくる。
しかしセレス号の装甲は耐火性能も優れている為なんとか耐えてくれた。
「次はこちらの番だ!」
俺はセレス号に戦闘を念じた。
まず両翼を掴みもぎとり体当たりし、姿勢を崩した所でメガトンパンチをお見舞いした。
絶叫を響かせながらそのまま火口に落ちていくヴァーサクス。
さすがの赤竜王もマグマの熱には耐えきれず、そのまま沈んでいった。
「やったぜ。しかし疲れたなぁ…近くの村で休んでいくか」
俺は村近くの裏山にセレス号を隠すと、近くの村に徒歩で向かった。
ある程度村をぶらついていると村長らしき男が近付いてくる。
「旅のお方、あなたのただならぬ力、我々に貸してくれませぬか?」
「うん?ええ、まあいいけど」
「それはよかった!じゃあ私の後に付いてきてください!」
俺が案内されたのは、火山が近くにある熱いこの村には珍しい氷の城だった。
「ご覧の通りこの村は赤竜王ヴァ―サクスに脅かされておりまして、ここに住む氷の魔女エーデルの力が必要なのです」
「あ、そいつならもう倒したけど?」
「そのエーデルという魔女は凄い我侭で、魔女の望みを叶え―てえええええええええええ!?」
「翼もぎ取ってマグマに落としてやったよ」
村長はしどろもどろになり冷や汗をかいている。
そして何故か残念そうな声で…
「そうですか…それはありがたい…ですな」
「どうしたんですか?あまり嬉しそうじゃないですね」
「いや、その、氷の魔女の方もそのまま連れてってくれると期待していたのですが…」
「いやいや、そこまではしない…て待てよ?」
俺は今の状況を考えた。
魔女…という事は女だよな。
当然MPも高い。
転移の魔術で直ぐ帰れる上にハーレムに一人追加できるじゃないか!
「なあ村長、その魔女って言うのは若いのか?」
「見た目は18かそこらの娘と変わりませぬな。そして何より美しい!」
「若い美女か…その依頼受けた!」
「おお、やる気になって下さいましたか!じゃあ早速お願いしますぞ!」
俺は氷の城の扉をノックすると扉が開いた。
扉の先では氷のベッドでくつろいでいる銀髪蒼眼の女性がいる。
どうやらあれが氷の魔女らしい。
「俺の名は賢者ゼロ。お前に俺と一緒に来て欲しい」
「もぐもぐごっくん、なんだその気の抜けたプロポーズは。贈り物もないし」
彼女は俺をしっしと手で追い払うと、再び氷のベッドにくつろいだ。
「あの火竜は俺が退治した。村の連中がお前を養う理由はもうない」
俺のその言葉を聞くと彼女の顔つきが変わる。
「ええい、余計な事をしよって…こうなれば村の連中を襲って強引に―」
「よし、捕まえたぞ!って冷たっ!?」
俺はエーデルの手を掴むと極寒の地にいるかのような感覚に襲われる。
しかしおれはかじかみながらも術を唱えた。
「てててててててて、転移!」
「!?」
俺がやって来たのはセレス号の前だった。
自国に帰ってもよかったけど、これを置いていくとマリーが怒りそうだからな。
そして俺はエーデルに好感度ボードを向ける。
好感度はマイナスに振り切っていた。
まあ当然だが。
「じゃあ、俺のハーレムに入って貰おうかな」
「断る!」
「最強の賢者のMPタンクになれるんだぞ?生活は保障する」
「うるさい!お前は気に入らない!」
「そっか…じゃあしょうがないな」
彼女は敵意剥き出しで俺の手を振り払うと特大の氷の矢を精製し俺に向ける。
一方俺は好感度ボードを操作し、つまみを回し設定を4にした。
「あら、私ったら愛しのダーリンになんて事を…」
彼女は俺にメロメロ、作戦は成功だ。
ラブラブになった俺達はセレス号に乗り込み転移の呪文を唱え帰った。
俺に組み付くエーデルの冷たさを我慢しながらな!
丁度山が見えたのでそこに着陸した。
どうやらそこは火山らしく、更に先住民がいたようだ。
俺は魔力石の貯蔵魔力を少し使いサーチの魔術を掛ける。
その名も赤竜王ヴァ―サクス、この辺りを縄張りとする魔竜王の一人だ。
ギャアアアアアアアアアアアアス!!!!!!!!!
ヴァ―サクスは俺に気付くと灼熱の炎を吐いてくる。
しかしセレス号の装甲は耐火性能も優れている為なんとか耐えてくれた。
「次はこちらの番だ!」
俺はセレス号に戦闘を念じた。
まず両翼を掴みもぎとり体当たりし、姿勢を崩した所でメガトンパンチをお見舞いした。
絶叫を響かせながらそのまま火口に落ちていくヴァーサクス。
さすがの赤竜王もマグマの熱には耐えきれず、そのまま沈んでいった。
「やったぜ。しかし疲れたなぁ…近くの村で休んでいくか」
俺は村近くの裏山にセレス号を隠すと、近くの村に徒歩で向かった。
ある程度村をぶらついていると村長らしき男が近付いてくる。
「旅のお方、あなたのただならぬ力、我々に貸してくれませぬか?」
「うん?ええ、まあいいけど」
「それはよかった!じゃあ私の後に付いてきてください!」
俺が案内されたのは、火山が近くにある熱いこの村には珍しい氷の城だった。
「ご覧の通りこの村は赤竜王ヴァ―サクスに脅かされておりまして、ここに住む氷の魔女エーデルの力が必要なのです」
「あ、そいつならもう倒したけど?」
「そのエーデルという魔女は凄い我侭で、魔女の望みを叶え―てえええええええええええ!?」
「翼もぎ取ってマグマに落としてやったよ」
村長はしどろもどろになり冷や汗をかいている。
そして何故か残念そうな声で…
「そうですか…それはありがたい…ですな」
「どうしたんですか?あまり嬉しそうじゃないですね」
「いや、その、氷の魔女の方もそのまま連れてってくれると期待していたのですが…」
「いやいや、そこまではしない…て待てよ?」
俺は今の状況を考えた。
魔女…という事は女だよな。
当然MPも高い。
転移の魔術で直ぐ帰れる上にハーレムに一人追加できるじゃないか!
「なあ村長、その魔女って言うのは若いのか?」
「見た目は18かそこらの娘と変わりませぬな。そして何より美しい!」
「若い美女か…その依頼受けた!」
「おお、やる気になって下さいましたか!じゃあ早速お願いしますぞ!」
俺は氷の城の扉をノックすると扉が開いた。
扉の先では氷のベッドでくつろいでいる銀髪蒼眼の女性がいる。
どうやらあれが氷の魔女らしい。
「俺の名は賢者ゼロ。お前に俺と一緒に来て欲しい」
「もぐもぐごっくん、なんだその気の抜けたプロポーズは。贈り物もないし」
彼女は俺をしっしと手で追い払うと、再び氷のベッドにくつろいだ。
「あの火竜は俺が退治した。村の連中がお前を養う理由はもうない」
俺のその言葉を聞くと彼女の顔つきが変わる。
「ええい、余計な事をしよって…こうなれば村の連中を襲って強引に―」
「よし、捕まえたぞ!って冷たっ!?」
俺はエーデルの手を掴むと極寒の地にいるかのような感覚に襲われる。
しかしおれはかじかみながらも術を唱えた。
「てててててててて、転移!」
「!?」
俺がやって来たのはセレス号の前だった。
自国に帰ってもよかったけど、これを置いていくとマリーが怒りそうだからな。
そして俺はエーデルに好感度ボードを向ける。
好感度はマイナスに振り切っていた。
まあ当然だが。
「じゃあ、俺のハーレムに入って貰おうかな」
「断る!」
「最強の賢者のMPタンクになれるんだぞ?生活は保障する」
「うるさい!お前は気に入らない!」
「そっか…じゃあしょうがないな」
彼女は敵意剥き出しで俺の手を振り払うと特大の氷の矢を精製し俺に向ける。
一方俺は好感度ボードを操作し、つまみを回し設定を4にした。
「あら、私ったら愛しのダーリンになんて事を…」
彼女は俺にメロメロ、作戦は成功だ。
ラブラブになった俺達はセレス号に乗り込み転移の呪文を唱え帰った。
俺に組み付くエーデルの冷たさを我慢しながらな!
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