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第十一章 魔神復活永劫の力
第百五十七話 聖なるリングの浄化
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魔の光の攻撃を受けてから、少し経った。
セイクが魔剣を光らせながら、いった。
「しばし、解決策を練ろう、魔神の歩く速度なら、少し城を離せば何とかなるやもしれん」
「しかし」
「そのしかしだ、その間に奴の魔の光の連打があれば、城は崩壊するやもしれん」
レイティスとオネイロスが口をはさんだ。
「崩壊、浮遊城が」
アザレ副将軍が青ざめた顔で言った。
ボンも泣きべそだ。
「ここから落ちると、飛べなければ、命はないな」
キュラが城壁の下をみながら短絡的にいった。
そのときだった。
エリューが横やりを入れた。
「私とテアフレナ様で、何とか皆さんを」
「といっても、手が二つずつしかないじゃないか」
キレオが思い切ったことをいう。
そして、ファイが続けていった。
「レギンのおっさんなんて、重くてもてねーぜ」
そのときだった。
テアフレナがポンと手をたたいた。何か思いついたのだ。
「移動魔法を発動させてみなを乗せるという手もある、最悪なら」
テアフレナがいうと、みなが落ち着いた。
そのときだった。
「ふう、少し離れましたよ」
セイクが額の汗を拭った。
城が少しだけ魔神から離れた。
しかし、魔神は追いかけてきていた。
「依然、魔神はこっちにか」
ヒョウの言葉を聞くと、セイクがテアフレナに話し出した。
「心をみせてもらった、その聖なるリングは邪気を浄化させることができるのじゃな」
「そうです。他にも敵などを感知したりなども」
「それだ、浄化だ」
セイクは珍しく声高にいった。
テアフレナは大体わかっていたのだろうか、うなずいた。
「しかし、聖なるリングの光はあの魔神までは届きません」
「倍増すればいいんだ」
「倍増?」
「我の念動力を使えば」
「まさか」
「はぁぁぁあぁ、念動力」
セイクはいうと、石板に刺さっている魔剣をラスタで光らせた。
そして、テアフレナにいってきた。
「さぁ、ここに聖なるリングの光を」
「はい」
その瞬間だった。
セイクが動いた。
「魔導砲撃輪(ホーリーリング)」
いうと魔導砲撃が始まった。
何発も魔神に向かって放たれた。
ファイが妙な顔をした。
「魔導砲撃?」
「しかし、爆発させれば、意味がないのでは」
テアフレナがいう。
セイクはふふんと笑いながら言った。
「みておれ、魔導砲撃はラスタを使いこういう使い方もできる」
DWOOONNNNN!
魔神に何発もぶちあたり、轟音とともに光が満ち溢れた。
「爆発とともに光が散布している」
「なるほど、爆撃と共に聖なるリングの力を」
キュラが感心した表情で言った。
セイクは続けて言葉を紡いだ。
「そうだ、だが、爆発が止まると当然、光らなくなる。それにここでテアフレナが聖なるリングの光を出
すのをやめるとおさまる」
そして、テアフレナのほうを向いた。
「テアフレナよ、もっとリングの力を高めて」
「わかりました」
その瞬間だった。
「はぁ!」
「念動力! 最大!」
「魔導砲撃、連撃!」
DWOOONNN!
魔神の下から上まで、全個所に魔導砲撃の弾が当たった。
当たっては爆ぜ、光が舞い散り、邪気が一瞬だけ消えた。
「光が下から上に」
「みな、光るものをみていてくれ」
魔神にはきいてないようにみえたが、一瞬光る何かがみえた。
「おい、あの下腹部の左」
「あそこに二つ光るのがある」
「あれは神玉だ、心臓に使われている」
「あんなところに。場所がわかったぞ、あそこを集中攻撃しろ」
「コアを破壊だ」
「はい」「おう」「わかりました」
場所がわかったのだ。コアがみつかり、みなの顔に笑顔が戻った。
激戦が始まろうとしていた。
☆☆
おつかれさまです。忙しいのに読んでいただいてありがとうございます。
セイクは頭がすごくきれますね、回転力がキュラと一緒で高いというか。
戦場ではその回転力がすごくいります。
窮地になれば、助けないといけないと、攻撃防御の作用があります。
この世界もファイもそうですが、一歩間違えると死にます。
それでも打開していくところがキャラが動いてくれていいですね。
感染症読者様もお気を付けください。
またおあいしましょう。
読者様の健康と安全を祈っております。
セイクが魔剣を光らせながら、いった。
「しばし、解決策を練ろう、魔神の歩く速度なら、少し城を離せば何とかなるやもしれん」
「しかし」
「そのしかしだ、その間に奴の魔の光の連打があれば、城は崩壊するやもしれん」
レイティスとオネイロスが口をはさんだ。
「崩壊、浮遊城が」
アザレ副将軍が青ざめた顔で言った。
ボンも泣きべそだ。
「ここから落ちると、飛べなければ、命はないな」
キュラが城壁の下をみながら短絡的にいった。
そのときだった。
エリューが横やりを入れた。
「私とテアフレナ様で、何とか皆さんを」
「といっても、手が二つずつしかないじゃないか」
キレオが思い切ったことをいう。
そして、ファイが続けていった。
「レギンのおっさんなんて、重くてもてねーぜ」
そのときだった。
テアフレナがポンと手をたたいた。何か思いついたのだ。
「移動魔法を発動させてみなを乗せるという手もある、最悪なら」
テアフレナがいうと、みなが落ち着いた。
そのときだった。
「ふう、少し離れましたよ」
セイクが額の汗を拭った。
城が少しだけ魔神から離れた。
しかし、魔神は追いかけてきていた。
「依然、魔神はこっちにか」
ヒョウの言葉を聞くと、セイクがテアフレナに話し出した。
「心をみせてもらった、その聖なるリングは邪気を浄化させることができるのじゃな」
「そうです。他にも敵などを感知したりなども」
「それだ、浄化だ」
セイクは珍しく声高にいった。
テアフレナは大体わかっていたのだろうか、うなずいた。
「しかし、聖なるリングの光はあの魔神までは届きません」
「倍増すればいいんだ」
「倍増?」
「我の念動力を使えば」
「まさか」
「はぁぁぁあぁ、念動力」
セイクはいうと、石板に刺さっている魔剣をラスタで光らせた。
そして、テアフレナにいってきた。
「さぁ、ここに聖なるリングの光を」
「はい」
その瞬間だった。
セイクが動いた。
「魔導砲撃輪(ホーリーリング)」
いうと魔導砲撃が始まった。
何発も魔神に向かって放たれた。
ファイが妙な顔をした。
「魔導砲撃?」
「しかし、爆発させれば、意味がないのでは」
テアフレナがいう。
セイクはふふんと笑いながら言った。
「みておれ、魔導砲撃はラスタを使いこういう使い方もできる」
DWOOONNNNN!
魔神に何発もぶちあたり、轟音とともに光が満ち溢れた。
「爆発とともに光が散布している」
「なるほど、爆撃と共に聖なるリングの力を」
キュラが感心した表情で言った。
セイクは続けて言葉を紡いだ。
「そうだ、だが、爆発が止まると当然、光らなくなる。それにここでテアフレナが聖なるリングの光を出
すのをやめるとおさまる」
そして、テアフレナのほうを向いた。
「テアフレナよ、もっとリングの力を高めて」
「わかりました」
その瞬間だった。
「はぁ!」
「念動力! 最大!」
「魔導砲撃、連撃!」
DWOOONNN!
魔神の下から上まで、全個所に魔導砲撃の弾が当たった。
当たっては爆ぜ、光が舞い散り、邪気が一瞬だけ消えた。
「光が下から上に」
「みな、光るものをみていてくれ」
魔神にはきいてないようにみえたが、一瞬光る何かがみえた。
「おい、あの下腹部の左」
「あそこに二つ光るのがある」
「あれは神玉だ、心臓に使われている」
「あんなところに。場所がわかったぞ、あそこを集中攻撃しろ」
「コアを破壊だ」
「はい」「おう」「わかりました」
場所がわかったのだ。コアがみつかり、みなの顔に笑顔が戻った。
激戦が始まろうとしていた。
☆☆
おつかれさまです。忙しいのに読んでいただいてありがとうございます。
セイクは頭がすごくきれますね、回転力がキュラと一緒で高いというか。
戦場ではその回転力がすごくいります。
窮地になれば、助けないといけないと、攻撃防御の作用があります。
この世界もファイもそうですが、一歩間違えると死にます。
それでも打開していくところがキャラが動いてくれていいですね。
感染症読者様もお気を付けください。
またおあいしましょう。
読者様の健康と安全を祈っております。
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