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第十一章 魔神復活永劫の力

第百五十話 二つのブレス

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セイクは浮遊城を駆動させ、ずっと魔神に攻撃を続けていた。





 底抜けない力だ。





「(西の、瘴気が消えた。東の瘴気が膨れ上がった。敵は西にはいないということか。だが、膨れ上がったのはなぜだ。一体しか、感知できんが)





 セイクは妙な顔をした。





 その間にもホーリーカッターは音速で炸裂し、魔神の肉を切り、再生を遅らせている。





 しかし、これにも限界があるのはみえていた。





 セイクの力というより、セイクの精神力と、体力だった。





 体のポテンシャルの基礎は人間だからだ。





 魔神はうなった。





「くそぁ、再生できぬ」





「ほうら、いくよ、手を休めないよ。お前の部下は一体いなくなったぞ」





 ホーリーカッターが音速で炸裂していく。





「ぐはぁ、いないだと、ふふん、そう思っておるがよいぞ、今にお前を襲う」





「どうだかね、我のところにきても、同じこと。打ち倒すのみ」





 セイクは余裕たっぷりに皮肉る。





 しかし、魔神は冷徹な笑みを浮かべ笑った。





 セイクはにこり笑い、攻撃を強めた。





「そんなこといってて、いいのかな、再生しなきゃ、歩けないぞ」





「ぐはぁ、くそ、身動きが取れん」





 魔神の再生力も落ちてきていた。





「(まずい、魔神の再生力が弱まっている。どうにかせねば、魔神獣はどうしたのじゃ)」





フォライーは嚢中でずっと様子を睥睨していた。





 フォライーにも魔神の力が落ちてきているのが見えてきていた。







☆☆







 そのころ、合流していたファイたちは、激戦が繰り広げられていた。





互いの技や魔法が繰り出されていた。





「はぁ、はぁ、なんてやつだ、フレアブレイクとヒョウの同時攻撃がきかないなんて「」





 ファイは怪訝な面持ちをして言い放った。





 となりに、ヒョウも着地した。アイスブレイクを同時に放っていた。





 悔しそうに舌打ちした。





 魔神竜が重厚な声で言った。





「くくく、お前たちは過信しすぎておる。上には上がいるということだ。我は魔神の竜だ」





 一呼吸おき、続けて魔神竜は口を開いた。





「この世界にいるものを破滅へ追いやってやる」





 その言葉をきいて、ファイには許せなかった。





「竜さんとやらよ、今の言葉は聞き捨てならねーな」





「なんだと」





「俺たちを殺してから言うんだな」





 そういい、剣の切っ先を魔神竜に向けた。





 その動作をみて、ヒョウも一歩踏み出した。





「俺たちはお前を破滅に導くものだ」





「そういうことだ」





 キュラも賛同した。





 魔神竜は哄笑を響かせた。





「くはは、面白いことをいうのぅ。力を少しつけると人間はこうだ。その力が命取りになる」





 次の瞬間だった。





「くらぇ、ダブルフレアブレス!」





 強力な炎のブレスが二つの魔神竜の口から発せられた。 





 普通の人間なら、あたれば吹き飛んでいる。





「二つの首から、まずいよけろ」





「炎盾ファイヤーシールド」





「エリュー」





 エリューがすぐさま、防御魔法を唱えて、割って入った。









 炎系の防御魔法レベル二にあたる高位魔法だ。





次の瞬間、エリューの言葉を発端に急転直下になった。一刻を争った。



































☆☆

こんにちは。
何回も見てくださっている読者さまには感謝です。
ほんとにありがとうごうざいます。
これからも応援してくださいね。
ファイにまだまだ戦ってもらいます。
魔王を倒しても物語は続くと思います。
この物語をかいてると不思議なものでバイタリティが湧きます。
ライフワークみたいになってます。
またおあいしましょう。
時間があれば更新します。
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