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第十章 復活されし魔神
第百四十話 伝説の封印されていた聖魔剣士
しおりを挟むそして、ウィードが懸念しながら話し出した。
「バルバトス封印で語り継がれている神話に登場してくる魔剣です。この象り間違いない、聖魔剣ホーリープロキオンです」
ウィードの言葉をきくと、一同が面食らった。
一呼吸置いた時だった。
「(さあ、魔剣を解放しろ。お前たちの助けとなる)」
また声が聞こえてくる。普通の人間の声だった。
「キュラ様、どういたしますか」
「どうする?」
「私には声が聞こえないが、お前たちの反応をみると悪いものにはみえない、それになんらかの封印にかかわるものなら、抜くしかない」
そういい、キュラはゴーサインをファイに出した。
「ファイ、抜いてくれ!」
「よし、てああぁ」
ファイは台座に刺さっていた剣を魔闘気をかけ、思いっきり抜いた。
しかしびくともしなかった。魔の力を使ってもだ。
「はぁ、はぁ、ダメだ、なんて固く突き刺さってるんだ、全く抜けない」
「どれ、俺が」
今度はヒョウが同じように抜いてみた。
しかし、剣は動くこともなかった。
魔剣士の力のキャパシティを遥かに超してる刺さり具合だった。
「く、なんて、固さだ、びくともしない」
「ヒョウでも無理か」
「ここは、レギン殿だな」
キュラは最後の頼みの綱、獣人で馬鹿力のレギンに頼んだ。
レギンは、張り切り、筋肉を収縮させた。
「よし、任せておけ、俺にかかればそんなもの」
「うおらぁああぁぁッ」
いうと同時に、レギンは聖魔剣を見事に抜いてみせた。
「やった、抜いたぞ」
レギンがそういった矢先だった。
「戻れ」
「な、魔剣が消えた」
「まさか」
ファイたちが剣をもち、身構えた。
この剣の戻し方は、術者がいるのは推測できたからだ。
「我を封印から解き放ってくれてすまないな」
「女?」
「我は、聖魔剣士セイク・リッドだ」
「セイク?」
なんと、目の前には美麗な容姿の鎧をきた女の剣士がいた。
髪がピンク色をしており、かなりのロングヘアだ。
一同は声の主と推測でき、その術者が女性とわかると面食らった。
動揺の色が隠せない。
「一部始終は聖なる力でそこの風の魔剣士の心を覗かせてもらった。事情は全部わかった。
ついにまた復活したか」
「僕の心をみた?」「そんなことができるのか」
ウィードがびっくりし、唖然となった。
セイクの聖なる力を使うと、神のように心もみえてしまうのか。
そして、剣を握ると、セイクは第一声を発した。
「どうやら、また地下城を動かす時がきたようだ」
「地下城?」「一体どういうことだ」
ファイたちにはわけがわからなかった。どこに城があるというのだという感じだった。
キュラはその様子を少し理解し、じっと見つめていた。
セイクは不敵な笑みを見せて動こうとした。
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