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第十二章 真紅の魔道着
04 中学校の女子制服姿で、令堂和咲は、通路を歩いている
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中学校の女子制服姿で、令堂和咲は、通路を歩いている。
リヒト東京支部の、開発棟通路を。
トイレに行く、と嘘をついて、一人で。
なにかが起こるのか分からないけれど、なにかが起きた時に巻き込みたくないから。
須黒先生や、カズミちゃんを。
だから、一人で歩いている。
歩きながら、左腕に着けているリストフォンの電源を落とした。
クラフト、という魔法力制御装置としての機能を切るためだ。
念の為にリストフォンを腕から外し、制服上着のポケットに入れた。
通路内にある休憩用スペースに、人が誰もいないことを確認すると、そこで足を止めた。
ぐんぐんと実力を伸ばしている。と、先ほど色々な人からいわれたことを思い出していた。
成長曲線が大きかろうとも、もともとの能力が貧弱だったともいえるわけで、とりたててどうということはない。
でも、それなりに成長したことに違いはないだろう。
ならば、やれるかも知れない。
クラフトの制御にいっさい頼らない魔法を。
魔力を効率的に引き出すためのクラフトであるが、おそらくは、装着者の行動情報が筒抜けだろうから。
これからとる行動そのものが悪いこととは思わないけど、組織がなにを考えているか分からないから。
誰をどう巻き込むことになるかも分からないから。
一人ならば最悪、魔法の練習をしていたとでもいえばいい。
どうなるかはともかく。
すうっ、と静かに息を吸いながら、そっと目を閉じる。
ルクツォーク、オフターゼン……
呪文を、頭の中でイメージする。
非詠唱魔法だ。
音でも文字でも絵でもない、概念的感覚とでもいえばいいのか、漠然と脳裏に浮かぶ。
次の瞬間、アサキは浮いていた。
身体ではなく、意識が。
ふわり浮遊した感覚になったかと思うと、意識が溶けて広がって、まるで自分がこの休憩室それ自体になっているような気持ちになっていた。
俯瞰でも主観でもない、なにも視えてはいないはずなのに、感覚がそのまま映像として認識されているという、言葉では説明しようのない、不思議な感覚。
その感覚の中で、その意識の視界の前に、目を閉じたまま立っている赤毛の少女がいる。
中学校の、制服姿。
これはわたしだ。
そう認識していた。
意識をどうにかこうにか操作して、意識の視線が認識する幅を広げてみると、
このフロア全体が、自分自身、
自分自身が、このフロア全体になっていた。
気持ちが悪い。
いたるところに自分がいて、いたるところを同時に見て、感じている。そうした物理的な、無数の視界触感が、矛盾なく一つの意識のもと一つに統合されていて。
気持ちが悪い。
でも、
出来る……
クラフトの制御がなくても。
「この空間」という生き物になった感覚で、わたしは「この空間」を自分の身体であるかのように感じている。
いくつかの部屋があり、たくさんの人たちがいる。
ここの職員たちだけでなく、カズミちゃんと須黒先生もいるのが分かる。
カズミちゃんが、なにか須黒先生に向かって喋っている。
意識の幅を広げすぎたせいか、自分の能力程度では感覚の鮮明さが損なわれてしまっていて、カズミちゃんがなんていっているのかまでは分からない。
遅いなあ、とかわたしのことを心配しているのかも知れない。
通信が繋がらないことに気付かれる前に、やろうとしていることを終わらせないといけないな。
意識を、一つ上の階へとスライドさせる。
少し焦ってしまっているためか、感覚がさらにぼやけているが、なんとか、フロア全体を同時に感じることは出来ている。
このフロアにも、人はたくさんいるが、でも、この中にもいないようだ。
ならば、とさらに上の階へと移動し、意識の視界を……
見付けた。
感じる。
まだ意識のピントを、このフロアには合わせきっていないのに。
ぼやけた感覚の中で、彼女の存在を、確かに感じる。
無事であったことに、アサキの意識はほっと安堵した。
次に、不安になった。
こんなところで、なにをしているのか。
そもそも、リヒトの所長は知らないといっていたのに、それがどうしてここにいるのか。
ぞくり。アサキは、自分の意識の中で、身が総毛立つのを感じていた。
気付かれた?
か、どうかは分からないけれど、彼女が、ニヤリと笑みを浮かべたような、そんな気がしたのだ。
こちらの、意識へと向けて。
とにかく、彼女が無事なこと、ここにいることが分かった。
戻ろう。
ふう、とアサキは小さく息を吐いた。
目の前にあるのは、白い壁。
下へ視線を落とすと、制服のスカートから伸びた足。
靴を履いて、床の上に立っている。
周囲を見回す。
先ほど入り込んだ、通路内の休憩スペースだ。
制服の中に入っている、自分の身体。
裾から伸びた、腕、手、指。
アサキは、自分の手を引き寄せながら握りしめると、感覚を確かめるようにグーパーさせた。
毅然とした表情の、顔を上げると、今度は先ほどとは異なる呪文を脳内詠唱しながら、通路を歩き出す。
前方向から、ここの職員と思われるグレーの事務服姿の男性が歩いてくる。
近付き、すれ違う。
アサキに気が付いていないのか、まったく視線を動かすこともなく。
振り返って、そのままなにごともなく歩き続けている男性職員の、背中を見る。
成功、しているのかな?
唱えている魔法が。
クラフトなしで使った魔法が。
成功しているのならば、自分の姿が周囲の者に、見えてはいるが認識はされていない、と、そんな状態になっているはずだ。
成功、した気がする。
その後、何人かとすれ違った。
男性職員は、まったく自分に気付く様子はなかった。
女性職員は、半分ほどがなにかを感じたようで、すれ違いざまこちらを振り向いた。
でもそれは想定内だ。
男性よりも格段に潜在魔力が高いはずだし、元魔法使いの者もいるのだろう。なんとなくの気配は感じるのだ。
実際には、気配どころかはっきり見えているはずなのに、でも認識していない。気のせい、で済ませて通り過ぎてしまう。
アサキの魔法力が、遥かに上回っているためだ。
認識がされないという魔法効果を利用して、ゲートやエレベーターのセキュリティロックを、職員の背中に付いていく単純さでやり過ごしたアサキは、目標階である二つ上のフロアへと難なく辿り着いた。
通路の壁に、大型ディスプレイによる案内図があり、これから向かおうとしている場所が、第二研究室という名称であることを知る。
ここから南へ向け、真っ直ぐ進み、折れて二部屋目だ。
もうすぐ、会える。
彼女は、この先に、いる。
でも……
正直、あまり嬉しくない。
何故? と、自問するまでもなく、当然のことか。
無事と分かった時は嬉しかったけど、どうしてここにいるのかを考えれば、よい想像が出来るはずがない。
とはいえ、最悪な事態になるなどとも、想像はしていなかった。
だからこそ、第二研究室に辿り着いたアサキは、予想外のことに驚いて、目を見開いていた。
ぐ、っと呻き声を発し、知らず両の拳を強く握っていた。
具体的な目的や予測を持ってここへきたわけでもないのに、遅かった、と後悔していた。
アサキは、まだ室内には入っておらず、通路側に立っている。
第二研究室のドアが、左右完全に開いており、通路側から部屋の中が見回せる状況だ。
まず視界に飛び込んできた映像、それは、十人ほどの男女が床に倒れている、という光景であった。
倒れているのは、ここの職員がほとんどだろうか。
数人、魔道着を着た少女もいる。
機器類のファンが回る微かな音、音源その程度の静けさの中で、倒れている人々の間に、誰かが立っている。
赤と黒の魔道着。
前髪がだらり下がって額が隠れているが、見間違えるはずもない。
慶賀応芽である。
彼女はこちらを、
アサキの顔を見て、
薄い笑みを浮かべていた唇を、さらに少し釣り上げた。
リヒト東京支部の、開発棟通路を。
トイレに行く、と嘘をついて、一人で。
なにかが起こるのか分からないけれど、なにかが起きた時に巻き込みたくないから。
須黒先生や、カズミちゃんを。
だから、一人で歩いている。
歩きながら、左腕に着けているリストフォンの電源を落とした。
クラフト、という魔法力制御装置としての機能を切るためだ。
念の為にリストフォンを腕から外し、制服上着のポケットに入れた。
通路内にある休憩用スペースに、人が誰もいないことを確認すると、そこで足を止めた。
ぐんぐんと実力を伸ばしている。と、先ほど色々な人からいわれたことを思い出していた。
成長曲線が大きかろうとも、もともとの能力が貧弱だったともいえるわけで、とりたててどうということはない。
でも、それなりに成長したことに違いはないだろう。
ならば、やれるかも知れない。
クラフトの制御にいっさい頼らない魔法を。
魔力を効率的に引き出すためのクラフトであるが、おそらくは、装着者の行動情報が筒抜けだろうから。
これからとる行動そのものが悪いこととは思わないけど、組織がなにを考えているか分からないから。
誰をどう巻き込むことになるかも分からないから。
一人ならば最悪、魔法の練習をしていたとでもいえばいい。
どうなるかはともかく。
すうっ、と静かに息を吸いながら、そっと目を閉じる。
ルクツォーク、オフターゼン……
呪文を、頭の中でイメージする。
非詠唱魔法だ。
音でも文字でも絵でもない、概念的感覚とでもいえばいいのか、漠然と脳裏に浮かぶ。
次の瞬間、アサキは浮いていた。
身体ではなく、意識が。
ふわり浮遊した感覚になったかと思うと、意識が溶けて広がって、まるで自分がこの休憩室それ自体になっているような気持ちになっていた。
俯瞰でも主観でもない、なにも視えてはいないはずなのに、感覚がそのまま映像として認識されているという、言葉では説明しようのない、不思議な感覚。
その感覚の中で、その意識の視界の前に、目を閉じたまま立っている赤毛の少女がいる。
中学校の、制服姿。
これはわたしだ。
そう認識していた。
意識をどうにかこうにか操作して、意識の視線が認識する幅を広げてみると、
このフロア全体が、自分自身、
自分自身が、このフロア全体になっていた。
気持ちが悪い。
いたるところに自分がいて、いたるところを同時に見て、感じている。そうした物理的な、無数の視界触感が、矛盾なく一つの意識のもと一つに統合されていて。
気持ちが悪い。
でも、
出来る……
クラフトの制御がなくても。
「この空間」という生き物になった感覚で、わたしは「この空間」を自分の身体であるかのように感じている。
いくつかの部屋があり、たくさんの人たちがいる。
ここの職員たちだけでなく、カズミちゃんと須黒先生もいるのが分かる。
カズミちゃんが、なにか須黒先生に向かって喋っている。
意識の幅を広げすぎたせいか、自分の能力程度では感覚の鮮明さが損なわれてしまっていて、カズミちゃんがなんていっているのかまでは分からない。
遅いなあ、とかわたしのことを心配しているのかも知れない。
通信が繋がらないことに気付かれる前に、やろうとしていることを終わらせないといけないな。
意識を、一つ上の階へとスライドさせる。
少し焦ってしまっているためか、感覚がさらにぼやけているが、なんとか、フロア全体を同時に感じることは出来ている。
このフロアにも、人はたくさんいるが、でも、この中にもいないようだ。
ならば、とさらに上の階へと移動し、意識の視界を……
見付けた。
感じる。
まだ意識のピントを、このフロアには合わせきっていないのに。
ぼやけた感覚の中で、彼女の存在を、確かに感じる。
無事であったことに、アサキの意識はほっと安堵した。
次に、不安になった。
こんなところで、なにをしているのか。
そもそも、リヒトの所長は知らないといっていたのに、それがどうしてここにいるのか。
ぞくり。アサキは、自分の意識の中で、身が総毛立つのを感じていた。
気付かれた?
か、どうかは分からないけれど、彼女が、ニヤリと笑みを浮かべたような、そんな気がしたのだ。
こちらの、意識へと向けて。
とにかく、彼女が無事なこと、ここにいることが分かった。
戻ろう。
ふう、とアサキは小さく息を吐いた。
目の前にあるのは、白い壁。
下へ視線を落とすと、制服のスカートから伸びた足。
靴を履いて、床の上に立っている。
周囲を見回す。
先ほど入り込んだ、通路内の休憩スペースだ。
制服の中に入っている、自分の身体。
裾から伸びた、腕、手、指。
アサキは、自分の手を引き寄せながら握りしめると、感覚を確かめるようにグーパーさせた。
毅然とした表情の、顔を上げると、今度は先ほどとは異なる呪文を脳内詠唱しながら、通路を歩き出す。
前方向から、ここの職員と思われるグレーの事務服姿の男性が歩いてくる。
近付き、すれ違う。
アサキに気が付いていないのか、まったく視線を動かすこともなく。
振り返って、そのままなにごともなく歩き続けている男性職員の、背中を見る。
成功、しているのかな?
唱えている魔法が。
クラフトなしで使った魔法が。
成功しているのならば、自分の姿が周囲の者に、見えてはいるが認識はされていない、と、そんな状態になっているはずだ。
成功、した気がする。
その後、何人かとすれ違った。
男性職員は、まったく自分に気付く様子はなかった。
女性職員は、半分ほどがなにかを感じたようで、すれ違いざまこちらを振り向いた。
でもそれは想定内だ。
男性よりも格段に潜在魔力が高いはずだし、元魔法使いの者もいるのだろう。なんとなくの気配は感じるのだ。
実際には、気配どころかはっきり見えているはずなのに、でも認識していない。気のせい、で済ませて通り過ぎてしまう。
アサキの魔法力が、遥かに上回っているためだ。
認識がされないという魔法効果を利用して、ゲートやエレベーターのセキュリティロックを、職員の背中に付いていく単純さでやり過ごしたアサキは、目標階である二つ上のフロアへと難なく辿り着いた。
通路の壁に、大型ディスプレイによる案内図があり、これから向かおうとしている場所が、第二研究室という名称であることを知る。
ここから南へ向け、真っ直ぐ進み、折れて二部屋目だ。
もうすぐ、会える。
彼女は、この先に、いる。
でも……
正直、あまり嬉しくない。
何故? と、自問するまでもなく、当然のことか。
無事と分かった時は嬉しかったけど、どうしてここにいるのかを考えれば、よい想像が出来るはずがない。
とはいえ、最悪な事態になるなどとも、想像はしていなかった。
だからこそ、第二研究室に辿り着いたアサキは、予想外のことに驚いて、目を見開いていた。
ぐ、っと呻き声を発し、知らず両の拳を強く握っていた。
具体的な目的や予測を持ってここへきたわけでもないのに、遅かった、と後悔していた。
アサキは、まだ室内には入っておらず、通路側に立っている。
第二研究室のドアが、左右完全に開いており、通路側から部屋の中が見回せる状況だ。
まず視界に飛び込んできた映像、それは、十人ほどの男女が床に倒れている、という光景であった。
倒れているのは、ここの職員がほとんどだろうか。
数人、魔道着を着た少女もいる。
機器類のファンが回る微かな音、音源その程度の静けさの中で、倒れている人々の間に、誰かが立っている。
赤と黒の魔道着。
前髪がだらり下がって額が隠れているが、見間違えるはずもない。
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