魔法使い×あさき☆彡

かつたけい

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第七章 決戦 広島対大阪

05 「今日は本当に楽しかった。何があったのかというと、

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「今日は本当に楽しかった。

 何があったのかというと、転校生でありヴァイスタと戦う仲間であるウメちゃん、慶賀応芽さんの歓迎会を開いたのだ。

 治奈ちゃんのお店を使わせて頂いたのだけど、まさか広島大阪お好み焼きガチンコバトルになるなんて思ってもいなかった。
 もともと治奈ちゃんのお父さんがご馳走してくれるといっていたのだけど、ひょんなことから治奈ちゃんとウメちゃんが戦うことになってしまって。

 どっちのお好み焼きも、本当に美味しかったな。

 歓迎会も楽しかった。
 みんなで騒ぎまくって。
 特にカズミちゃんの暴走っぷりったら、笑いが止まらなかった。

 ただ、何気ない会話の中で、他人行儀だって治奈ちゃんにいわれたことは、ちょっとショックだったな。
 いった方は、全然気にしてなくて、もうすっかり忘れているんだろうけど。

 成葉ちゃんまで一緒になって、「頑張ってるのが分かるから余計によそよそしいんだ」とかいうしさ。じゃあ、どうすればいいんだって話だ。溶け込む天性の才能がある人以外は、みんなダメ出し対象じゃないか。

 まあ誰が悪いというものではないし、簡単にどうこう出来るものでもない。こればかりは、時間が解決してくれるのを待つしかないよね。
 一応残して起きたくて、こうして日記に書いてしまったけど、忘れるようにしよう。

 そうそう、「私の歓迎会ってやったっけ?」、とか私がいったら、みんなわたわた慌てだしちゃってさ。「もともと合同でやる予定だった」とか、嘘ばかり。会も途中まで進んだところで、何気なく本人が尋ねて初めて知らされるなんて有り得ないでしょう。
 みんな適当なんだからな。

 とか、こんな話題をここに書けるということに、実は私、成長を感じている。

 こうした悩みや些細な愚痴を書ける友達が、ついに出来たのだということに、幸せを感じている。

 隅っこで一人、おとなしくしているだけだったからな。
 熊本でも仙台でも水戸でも。

 仲間。

 ヴァイスタと戦うのは怖いけど、でも、ヴァイスタと戦うために知り合えた、仲間。

 治奈ちゃん、
 和美ちゃん、
 正香ちゃん、
 成葉ちゃん、
 応芽ちゃん、

 みんなとても個性的でとても素敵な、私の仲間、最高の友達だ。

 みんなの迷惑にならないよう、明日からも頑張るぞ。
 それが世界を救い、世界の笑顔を守ることにもなるんだ。

 ああ、そういえば。

 正香ちゃん、なんかいつもと様子がおかしかったな。
 心、ここにあらずみたいな感じで。

 困っていることでもあるのかな。

 なんでもない、って本人はいっているけど、
 もちろんなんでもないなら、それが一番なんだけど。

 それとなく、様子を見るようにしよう。
 仲間が困っているのなら、助けになってあげたいから。

 さて、寝よう。

 明日も、みんなが笑顔でありますように。」
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