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プロローグ
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1
「うおおおおおおっ、田舎だああああっ、不便そおおおおおっ!」
車通りの多い県道の坂道、その脇の歩道をひたすら上っていた新堂良子は、何気なく振り返った瞬間に飛び込んできたその景観に、思わず人目も気にせず嬉しそうに叫んでいた。
風に吹かれ、腰の高さのセーフティーフェンスに両手を付いて身を半ば乗り出しながら、良子はとても楽しげな笑みを浮かべていた。
ここは千葉県香取市。
佐原と呼ばれている一帯であり、実際のところ香取市に吸収合併される二十三年前までここは佐原市であった。
フェンスの向こうには、眼下に自分がいましがた通ってきたばかりの古風な町並みがよく見まわせる。佐原は小江戸などと呼ばれており、江戸情緒を多分に残す観光地なのだ。
小江戸の向こう、JRの線路を越えると住宅街があり、さらに奥には広がる田園地帯、そして太い太い利根川の流れ。
風に運ばれて吹き上がってくる、そうした景色すべてのにおいが詰め込まれているであろう粒子を全身に浴びて、澄み渡る青空を見上げ、
良子はずっと胸に抱いていた不安な気持ちを忘れようとしていた。
「あのぽっかり浮かんだ雲、なんかフランスパンみたい。食べたらどんなかなあ。って、なにいってんだあたしっ! こんな景色なんかで忘れられるわけないでしょっ。やっぱり怖いよおおお。受かるかなあ。受かるかなあ。でも、考えてもしょうがない。そうだ、もう考えないっ! 走る。走るぞ良子っ!」
良子はきりりとしまった表情を作ると、右手にカバンを持ったまま制服のスカートはためかせ、走り出した。
2
新堂良子新堂良子、中学三年生。
あどけなさの多分に残る可愛らしい顔立ちの、おさげ髪の女の子だ。
身長は百五十二センチ。
体重は秘密。
血液型はO型。
星座はてんびん座。
これから彼女を中心として物語が進行していくので、どうかよろしくお付き合いいただきたい。
さて、主人公である良子がいまなにをしているのかというと、ここ千葉県香取市にある県立佐原南高等学校に向かっているところである。
入学試験を受けるため、良子は家族と一緒に宮城県石巻市からやってきて、成田市のホテルに泊まっているのだ。
何故宮城県に住む中学生が千葉県の高校を受験するかというと、父親の都合だ。
千葉県への異動が決まったためである。
一緒にホテルに宿泊している新堂家長男は編入試験を受けるため成田市の高校へ、
父親は新居に暮らすための手続き、
良子は既に説明した通りこれから佐原南高校を受験、
中学二年生の長男とまだ五歳の次女は、石巻にて留守番である。
修学旅行くらいでしか宮城県を出たことのない良子は、東京都どころかその隣県も、どこもかしこもビルだらけの大都会で地面の見えるところなど皆無と幼少より信じ込んでいた。
父や兄が冗談で吹き込んだからというのもあるが、分別ある中学生になってもまだそう信じ続けていた。
それがいざ訪れてみればどうだ、さすがに石巻ほどではないにせよ、なんとも生活に不便そうな田舎町。
電車だって三十分または一時間に一本というじゃないか。石巻と同じようなものじゃないか。
そんな実感を抱いたのが、こちらへ到着したばかりの昨日。
そして先ほど、坂から眼下を見下ろして改めて実感が甦り、ついつい叫んでしまったというわけである。
関東だって田舎じゃないかという対抗心と、住み慣れたところとそこまでの大差がなくてよかったという安堵感に。
現在は西暦2029年。
きっと世の中はすっかりSF映画の世界に突入していると思っていたのに、藁葺き屋根の家があるのは石巻だけじゃなかった。これが安心せずにいられようか。
なお良子がこれから受験する予定の佐原南高校であるが、もう近くだ。この坂道を上りきって、少しだけ歩いたところである。
駅からの市営バスも通っているのだが、ネットで得た情報によると混雑で乗れないことも多いということで、ならば徒歩通学に備えて頭にしっかりと道程を叩き込んでおこう。そう思い、登山道のようなうねうねを頑張って上っていたのである。
ようやく坂道が終わると、すぐに佐原南高校と思われる校舎が見えてきた。
特に迷うこともなく、駅から歩くことが出来た。
まずは、ほっと一安心。
「足腰鍛えるためにも毎日徒歩にしようかな。でも雨の日は嫌だなあ」
などと独り言を呟く良子を追い抜くようにバスが通り過ぎて、校門のすぐ手前にある停留所に停まった。
中からぞろぞろと、様々な制服姿の男女が降りてきた。みな佐原南高校の受験生であろう。
「おお、仲間っ!」
良子は笑顔でたたっと走り、男女生徒らへと近づくと、
「試験、頑張ろうね! みんなで合格しようね!」
各地から同じ目的を持って集まった仲間ということに、良子はなんだか心わくわくとしてしまい、足早にみんなを追い抜きながら一人一人に声を掛けていた。
「はいはーい、受験生の生徒はこっちでーす」
おそらく教師であろうと思われるずんぐりむっくり体型の中年男性が、容姿に似合わぬ甲高い大声で受験生を誘導している。
「おはようございます! 試験頑張ります!」
良子は深く頭を下げて挨拶をした。
まずは挨拶、これが生活の基本だ。幼少より父親から、うるさいくらいにそういわれているのだ。
「おっ、東北出身かあ? 元気いいなあ。頑張れよ!」
「はい、頑張ります! って、ええっ?」
どうして、分かったんだろう。東北って……
「親が標準語だから、自分も家ではそうで、だから決して訛ってなんかいないと思っていたのにいい。ああもう、ショックだあああ! なんでバレたあああ! いやいやいやいや、ここでアンラッキーを使い果たしたと思うんだ。そうだ。よし、絶対合格だ! マークシート全部当たる! 例え鉛筆転がそうとも全部当たる! よーし、やるぞおおおおお! 鉛筆転がすぞーーーーっ! どかあああん!」
良子はべらべらべらべらしゃべくりで、なんとかかんとか負の力を強引にプラス転換すると、どかあんのタイミングで右腕を天へと突き上げた。
「うるさいよお前。それと鉛筆転がすのは最後な、最後。はよ行って準備せえ。早く到着したからって、のんびりしてると不測の事態が起きて泣き見っぞ」
先生もさすがにちょっと呆れ顔になりながら、自分のぶるんぶるんしたお腹をなでた。
「はーい」
と、良子は校舎へ。
3
そして教室へ。
席に着いて待つこと四十分、入学試験が開始された。
東北訛りをさとられたことの一体なにがアンラッキーを使い果たしたことになるのかは本人のみぞ知るであるが、実際にご利益パワーが出たのか試験自体は一回たりとも鉛筆を転がすことなく終了、手応えも充分であった。
あとは後日の合格発表を待つばかりなので成田のホテルへ帰ってもよかったのだが、せっかくせっせと登山してこんなところまで来たのだから、ぶらぶら校内見学をしようと思い立って教室を出た。
4
校舎上階から下階へ、廊下を端から端まで歩き、外へ出て校庭を見ながら裏へと回り、ぐるりと戻ってきて校舎横の体育館へ。
本日は入試のために学校は特別休暇であるが、部活動は通常の休日として行われているようで、あちらこちらで練習風景が目に入った。
校舎の中では、なに部だか分からないけどとにかく文化部を見て、屋外では野球、テニス、陸上、バドミントン。
通路の小窓から覗き込んだ体育館の中では、バスケットボール、バレーボール、剣道、そして、
「フットサルだ……」
予期もしなかった光景に、良子は口を閉じることをすっかり忘れてしまっていた。
フットサル、主に室内で行われる少人数制サッカーだ。現在はまったく異質のものへと発展しているものの、大雑把な部分としては誰もが知るあのサッカーである。
体育館の片隅で男子女子それぞれに分かれて、そのフットサルが行われていたのである。
単にハーフコートを使ってのサッカー練習? そうも思ったが、「四秒」「ゴレイロ」など知った言葉が飛び交っているし、キーパーはボールを蹴らずに投げたりバックパスを足で受けたのにファールを取られたり、もう間違いなかった。
良子の顔に、じわじわと笑みが浮かんでいった。
「やったあああ!」
いきなり叫び、飛び上がっていた。
思わず破顔し、そして小さくガッツポーズを作った。
体育館の中で練習していたほとんどの者が、突然の大声にびっくりして小窓のところに立つ良子の方へと視線を向けていた。
良子は自分に視線が集中していることに気づいたものの、まったく気にしなかった。
そんなこと気にならないくらい、恥ずかしいとも思わないくらい、とにかく嬉しかったのだ。
フットサル部があるということが。
中学時代、良子はフットサル部に入っていたのである。
あまり上手ではなかったし、ミスを怒られてばかりだったけど、とにかくフットサルが大好きだった。
進学するにあたり、もうフットサルを学校で続けるのは難しいと思っていた。中高問わずフットサル部というのはあまり存在していないからだ。
どうしようかなと思っていたら、まさかこんなところに存在しているとは。
フットサルを続けることが出来るとは。
これは夢?
夢なんかじゃないよね。
「うおおおおおおっ、田舎だああああっ、不便そおおおおおっ!」
車通りの多い県道の坂道、その脇の歩道をひたすら上っていた新堂良子は、何気なく振り返った瞬間に飛び込んできたその景観に、思わず人目も気にせず嬉しそうに叫んでいた。
風に吹かれ、腰の高さのセーフティーフェンスに両手を付いて身を半ば乗り出しながら、良子はとても楽しげな笑みを浮かべていた。
ここは千葉県香取市。
佐原と呼ばれている一帯であり、実際のところ香取市に吸収合併される二十三年前までここは佐原市であった。
フェンスの向こうには、眼下に自分がいましがた通ってきたばかりの古風な町並みがよく見まわせる。佐原は小江戸などと呼ばれており、江戸情緒を多分に残す観光地なのだ。
小江戸の向こう、JRの線路を越えると住宅街があり、さらに奥には広がる田園地帯、そして太い太い利根川の流れ。
風に運ばれて吹き上がってくる、そうした景色すべてのにおいが詰め込まれているであろう粒子を全身に浴びて、澄み渡る青空を見上げ、
良子はずっと胸に抱いていた不安な気持ちを忘れようとしていた。
「あのぽっかり浮かんだ雲、なんかフランスパンみたい。食べたらどんなかなあ。って、なにいってんだあたしっ! こんな景色なんかで忘れられるわけないでしょっ。やっぱり怖いよおおお。受かるかなあ。受かるかなあ。でも、考えてもしょうがない。そうだ、もう考えないっ! 走る。走るぞ良子っ!」
良子はきりりとしまった表情を作ると、右手にカバンを持ったまま制服のスカートはためかせ、走り出した。
2
新堂良子新堂良子、中学三年生。
あどけなさの多分に残る可愛らしい顔立ちの、おさげ髪の女の子だ。
身長は百五十二センチ。
体重は秘密。
血液型はO型。
星座はてんびん座。
これから彼女を中心として物語が進行していくので、どうかよろしくお付き合いいただきたい。
さて、主人公である良子がいまなにをしているのかというと、ここ千葉県香取市にある県立佐原南高等学校に向かっているところである。
入学試験を受けるため、良子は家族と一緒に宮城県石巻市からやってきて、成田市のホテルに泊まっているのだ。
何故宮城県に住む中学生が千葉県の高校を受験するかというと、父親の都合だ。
千葉県への異動が決まったためである。
一緒にホテルに宿泊している新堂家長男は編入試験を受けるため成田市の高校へ、
父親は新居に暮らすための手続き、
良子は既に説明した通りこれから佐原南高校を受験、
中学二年生の長男とまだ五歳の次女は、石巻にて留守番である。
修学旅行くらいでしか宮城県を出たことのない良子は、東京都どころかその隣県も、どこもかしこもビルだらけの大都会で地面の見えるところなど皆無と幼少より信じ込んでいた。
父や兄が冗談で吹き込んだからというのもあるが、分別ある中学生になってもまだそう信じ続けていた。
それがいざ訪れてみればどうだ、さすがに石巻ほどではないにせよ、なんとも生活に不便そうな田舎町。
電車だって三十分または一時間に一本というじゃないか。石巻と同じようなものじゃないか。
そんな実感を抱いたのが、こちらへ到着したばかりの昨日。
そして先ほど、坂から眼下を見下ろして改めて実感が甦り、ついつい叫んでしまったというわけである。
関東だって田舎じゃないかという対抗心と、住み慣れたところとそこまでの大差がなくてよかったという安堵感に。
現在は西暦2029年。
きっと世の中はすっかりSF映画の世界に突入していると思っていたのに、藁葺き屋根の家があるのは石巻だけじゃなかった。これが安心せずにいられようか。
なお良子がこれから受験する予定の佐原南高校であるが、もう近くだ。この坂道を上りきって、少しだけ歩いたところである。
駅からの市営バスも通っているのだが、ネットで得た情報によると混雑で乗れないことも多いということで、ならば徒歩通学に備えて頭にしっかりと道程を叩き込んでおこう。そう思い、登山道のようなうねうねを頑張って上っていたのである。
ようやく坂道が終わると、すぐに佐原南高校と思われる校舎が見えてきた。
特に迷うこともなく、駅から歩くことが出来た。
まずは、ほっと一安心。
「足腰鍛えるためにも毎日徒歩にしようかな。でも雨の日は嫌だなあ」
などと独り言を呟く良子を追い抜くようにバスが通り過ぎて、校門のすぐ手前にある停留所に停まった。
中からぞろぞろと、様々な制服姿の男女が降りてきた。みな佐原南高校の受験生であろう。
「おお、仲間っ!」
良子は笑顔でたたっと走り、男女生徒らへと近づくと、
「試験、頑張ろうね! みんなで合格しようね!」
各地から同じ目的を持って集まった仲間ということに、良子はなんだか心わくわくとしてしまい、足早にみんなを追い抜きながら一人一人に声を掛けていた。
「はいはーい、受験生の生徒はこっちでーす」
おそらく教師であろうと思われるずんぐりむっくり体型の中年男性が、容姿に似合わぬ甲高い大声で受験生を誘導している。
「おはようございます! 試験頑張ります!」
良子は深く頭を下げて挨拶をした。
まずは挨拶、これが生活の基本だ。幼少より父親から、うるさいくらいにそういわれているのだ。
「おっ、東北出身かあ? 元気いいなあ。頑張れよ!」
「はい、頑張ります! って、ええっ?」
どうして、分かったんだろう。東北って……
「親が標準語だから、自分も家ではそうで、だから決して訛ってなんかいないと思っていたのにいい。ああもう、ショックだあああ! なんでバレたあああ! いやいやいやいや、ここでアンラッキーを使い果たしたと思うんだ。そうだ。よし、絶対合格だ! マークシート全部当たる! 例え鉛筆転がそうとも全部当たる! よーし、やるぞおおおおお! 鉛筆転がすぞーーーーっ! どかあああん!」
良子はべらべらべらべらしゃべくりで、なんとかかんとか負の力を強引にプラス転換すると、どかあんのタイミングで右腕を天へと突き上げた。
「うるさいよお前。それと鉛筆転がすのは最後な、最後。はよ行って準備せえ。早く到着したからって、のんびりしてると不測の事態が起きて泣き見っぞ」
先生もさすがにちょっと呆れ顔になりながら、自分のぶるんぶるんしたお腹をなでた。
「はーい」
と、良子は校舎へ。
3
そして教室へ。
席に着いて待つこと四十分、入学試験が開始された。
東北訛りをさとられたことの一体なにがアンラッキーを使い果たしたことになるのかは本人のみぞ知るであるが、実際にご利益パワーが出たのか試験自体は一回たりとも鉛筆を転がすことなく終了、手応えも充分であった。
あとは後日の合格発表を待つばかりなので成田のホテルへ帰ってもよかったのだが、せっかくせっせと登山してこんなところまで来たのだから、ぶらぶら校内見学をしようと思い立って教室を出た。
4
校舎上階から下階へ、廊下を端から端まで歩き、外へ出て校庭を見ながら裏へと回り、ぐるりと戻ってきて校舎横の体育館へ。
本日は入試のために学校は特別休暇であるが、部活動は通常の休日として行われているようで、あちらこちらで練習風景が目に入った。
校舎の中では、なに部だか分からないけどとにかく文化部を見て、屋外では野球、テニス、陸上、バドミントン。
通路の小窓から覗き込んだ体育館の中では、バスケットボール、バレーボール、剣道、そして、
「フットサルだ……」
予期もしなかった光景に、良子は口を閉じることをすっかり忘れてしまっていた。
フットサル、主に室内で行われる少人数制サッカーだ。現在はまったく異質のものへと発展しているものの、大雑把な部分としては誰もが知るあのサッカーである。
体育館の片隅で男子女子それぞれに分かれて、そのフットサルが行われていたのである。
単にハーフコートを使ってのサッカー練習? そうも思ったが、「四秒」「ゴレイロ」など知った言葉が飛び交っているし、キーパーはボールを蹴らずに投げたりバックパスを足で受けたのにファールを取られたり、もう間違いなかった。
良子の顔に、じわじわと笑みが浮かんでいった。
「やったあああ!」
いきなり叫び、飛び上がっていた。
思わず破顔し、そして小さくガッツポーズを作った。
体育館の中で練習していたほとんどの者が、突然の大声にびっくりして小窓のところに立つ良子の方へと視線を向けていた。
良子は自分に視線が集中していることに気づいたものの、まったく気にしなかった。
そんなこと気にならないくらい、恥ずかしいとも思わないくらい、とにかく嬉しかったのだ。
フットサル部があるということが。
中学時代、良子はフットサル部に入っていたのである。
あまり上手ではなかったし、ミスを怒られてばかりだったけど、とにかくフットサルが大好きだった。
進学するにあたり、もうフットサルを学校で続けるのは難しいと思っていた。中高問わずフットサル部というのはあまり存在していないからだ。
どうしようかなと思っていたら、まさかこんなところに存在しているとは。
フットサルを続けることが出来るとは。
これは夢?
夢なんかじゃないよね。
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