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第三章 建国祭編
87 謎の男
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「サタロー休んできていいわよ。あとは私だけで大丈夫だから、ありがとう」
貴重な経験をさせて貰えたが、さすがに疲れてきた俺にリズが気付き休むよう声をかけてくれた。お言葉に甘えて俺は皆の輪から離れて会場の外にある中庭のベンチに座った。
ソフィさんとの通信と魔法も効力が切れたようで、もう聞こえてくることも身体が勝手に動き出すこともない。ソフィさんのおかげで俺は聞こえた通りの言葉を喋り、ダンスもぼーっとしているだけで自然と身体が動いたので特にすることもなくただ黙って立っているだけで問題はなかった。ただ、慣れない場所で知らない人たちとニコニコと笑いながら会話するのは結構疲れるもので、帰りてぇと思っていたところであったためありがたい。
外はもう暗くなっており空を見上げると星がキラキラと輝いていた。まだ社交界は終わらない様子で会場内は賑わっている。皆高貴なものばかりで貴族や王族など様々な人たちが今回の式典に参加している。この国は様々な国との交流が盛んに行われているようだ。意外だったのは参加者は皆普通の人間だということだった。レオのような獣人やクロムのような鬼、パスカルみたいなエルフの特徴を持つ姿のものは誰一人といなかった。何か事情がありそうな気もするので、触れるのは何だか良くないかなと思い心の中に留めておくことにしよう。
それにしても……
「疲れたー。貴族ってのも大変なんだなぁ、いい経験にはなったけど、庶民は庶民らしくしているのが一番だな」
やはり堅苦しいのは苦手だ。
生まれながらの一般庶民の俺にはこういった雅~みたいな場所は合わない。異世界に来たら剣を持って敵をなぎ倒したりバンバン魔法使って戦ったりとか想像してたのに何だかのんびりとした生活を送っているなと夜空を見ながらふと思う。バトル系というよりスローライフ系要素が強めだ。別にいいんだけど、せっかく異世界に来たのだから今までとは違った事をしてみたい。まぁ、今初めての体験できたから良かったんだけど。
この国へ来てからかれこれ一ヶ月強ほどの時がたった。あまりにもいろんなことがあり過ぎる濃厚な日々に何年も経ったかのようだ。取り敢えず研究所の手伝いというやる事はあるのだが、ポーションをただ作るという日々はロキとラケルさんには申し訳ないが数日作っただけだがマンネリ化している……本当に申し訳ないが! それに二人は何やら新薬の研究を常日頃からしているようだ。俺には危険だから手伝わせてくれないが。
もう少しみんなの役に立ちたいのだが皆、俺の体質を心配してなのか、はたまた単純に役立たずと思われているのか、単に俺のできる仕事がないのか相変わらずする事がない。
明日は明日の風が吹くということわざを信じて俺は生きていくことにしよう。
さて、ある程度休めたところでそろそろ会場へ戻りゆっくり食べられなかった料理と皆のダンスでも見ようと立ち上がり伸びをする。すると背後から誰かが近づく足音が聞こえたので俺が振り返ると足音は遠くから聞こえたはずなのにその人物は俺の目の前に立っていた。
「え、な、なんですか……あなた」
俺は驚き後ろへ一歩下がる。そいつは長い髪にとても綺麗な顔立ちをしていた。一瞬女性と間違えそうになったがキリッとした顔立ちで男性であることが分かる。美しい容姿だがその影には何だかわからない恐怖を感じた。
「ふむ、お前が今回召喚された異世界人か。顔はまぁ悪くないな」
男は俺の顎を掴み自分の方へ顔を向かせた。男の目は血のように真っ赤だった。アルと同じ赤い眼だが、まるで獣を狩るような残虐な眼で俺を見ているようだ。男への恐怖心がさらに強くなるが、そんなことよりこいつ今なんて言った?
異世界人? 召喚?
なぜ俺が異世界から来たと知っているのか。それに俺は転移してきたのであって、召喚された訳ではない。
「あの何なんですか、あなた……」
「私か? お前のご主人様だ」
「……はぁ?」
何言ってんだこいつ。貴族ギャグかなんかか? 冗談にしてもあまりにぶっ飛び過ぎてて笑えない。
「あの、何言ってるんですか? ふざけないでください」
「ふざけてなどいない。お前をこの世界に召喚したのは私だからな。愚息に召喚の準備を任せたら、配合ミスでどうやら別の国へ召喚されてしまったようだが、四肢はしっかりあるようだ」
そう言って男は俺の全身を見た。
その言い回しだと今までにも何度かその召喚の儀式とやらを行って異世界人をこの世界に召喚していたようではないか。それに四肢がしっかりあるだと、今までどんな儀式をしていたんだよ。
「四肢があるって、どういう意味ですか?」
「今までにも何度か行ったが、四肢が欠損した者や目が抉られていた者、皮が剥ぎ取られた者もいたか。まぁ、すぐに死んだがな。あとは水中やマグマの中、戦乱の場に召喚された者もいたらしい。つまりお前が初めての成功例だ」
男の言葉に俺は気分が悪くなる。もし男の言っていることが本当なら俺は召喚された瞬間死んでいたかもしれないのだ。魔力を作れない体質というのももしかしたら召喚の際の作用によるものなのかもしれない。
「あんたの言っていることが本当だとして、俺をどうするつもりなんだよ?」
「私の国へ連れて行く。そしてお前を俺の下僕にする」
「下僕?」
下僕って男の召使だよな。こいつの召使になるってことか? 確かに召喚されたのだからそうなるのが自然か。しかし、この男について行ったら絶対に良くないと直感的にそう思った。
「断ると言ったら」
「強制的に連れていく。召喚した私にそもそもお前は逆らえないからな」
そういうと男の目が赤く不気味に光った。こういう時は大体、身体の自由が効かなくなったり、操られたりするものなのだが特に何も起こらなかった。
俺は男の行動がよくわからず首を傾げる。男もまた俺の反応がおかしいことに眉間に皺を寄せる。
「なぜだ? なぜ服従の魔法が効かない?」
どうやら男は服従の魔法とやらを俺にかけていたらしい。しかし俺の身体は俺の思った通りに動く。これだと男の眼を光らせられる一発芸を見せられただけである。
なぜ効かないのかと聞かれても俺には分からないので答えようがない。
「……お前の魔力、お前のものじゃないな。…………これはクロの魔力か?」
男は赤い眼を細め俺を見てそう言った。魔力量や識別ができるようだ。それにクロとは恐らくクロムのことだろうか、彼のことを知っているらしい。ここまで流れで男と会話をしてしまったが、目の前の男はそもそも何者なのか。いきなり服従の呪文をかける奴なので良いやつではないのは間違いないが、式典に呼ばれクロムのことを知っているという事は、この国とそれなりに関わりがあるということだろう。
「そうか、なるほどな……お前魔力が作れない体質なのか。クククッ面白いな。だが、私以外の魔力を先に貰っているのは面白くないな……」
クツクツと笑ったと思ったら、いきなり機嫌を損ねた様子で俺の首を手で掴んだ。
「ぐっ! かっ……やめっ」
男は俺の首を持ちながらその腕を徐々に上げていく。俺の足は地面から離れる。息をするのが苦しくなりこのままでは死ぬと俺は足をばたつかせ両手で男の手を剥がそうとするがびくともしない。
俺はここで知らない男に殺されるのかと死を覚悟した。
貴重な経験をさせて貰えたが、さすがに疲れてきた俺にリズが気付き休むよう声をかけてくれた。お言葉に甘えて俺は皆の輪から離れて会場の外にある中庭のベンチに座った。
ソフィさんとの通信と魔法も効力が切れたようで、もう聞こえてくることも身体が勝手に動き出すこともない。ソフィさんのおかげで俺は聞こえた通りの言葉を喋り、ダンスもぼーっとしているだけで自然と身体が動いたので特にすることもなくただ黙って立っているだけで問題はなかった。ただ、慣れない場所で知らない人たちとニコニコと笑いながら会話するのは結構疲れるもので、帰りてぇと思っていたところであったためありがたい。
外はもう暗くなっており空を見上げると星がキラキラと輝いていた。まだ社交界は終わらない様子で会場内は賑わっている。皆高貴なものばかりで貴族や王族など様々な人たちが今回の式典に参加している。この国は様々な国との交流が盛んに行われているようだ。意外だったのは参加者は皆普通の人間だということだった。レオのような獣人やクロムのような鬼、パスカルみたいなエルフの特徴を持つ姿のものは誰一人といなかった。何か事情がありそうな気もするので、触れるのは何だか良くないかなと思い心の中に留めておくことにしよう。
それにしても……
「疲れたー。貴族ってのも大変なんだなぁ、いい経験にはなったけど、庶民は庶民らしくしているのが一番だな」
やはり堅苦しいのは苦手だ。
生まれながらの一般庶民の俺にはこういった雅~みたいな場所は合わない。異世界に来たら剣を持って敵をなぎ倒したりバンバン魔法使って戦ったりとか想像してたのに何だかのんびりとした生活を送っているなと夜空を見ながらふと思う。バトル系というよりスローライフ系要素が強めだ。別にいいんだけど、せっかく異世界に来たのだから今までとは違った事をしてみたい。まぁ、今初めての体験できたから良かったんだけど。
この国へ来てからかれこれ一ヶ月強ほどの時がたった。あまりにもいろんなことがあり過ぎる濃厚な日々に何年も経ったかのようだ。取り敢えず研究所の手伝いというやる事はあるのだが、ポーションをただ作るという日々はロキとラケルさんには申し訳ないが数日作っただけだがマンネリ化している……本当に申し訳ないが! それに二人は何やら新薬の研究を常日頃からしているようだ。俺には危険だから手伝わせてくれないが。
もう少しみんなの役に立ちたいのだが皆、俺の体質を心配してなのか、はたまた単純に役立たずと思われているのか、単に俺のできる仕事がないのか相変わらずする事がない。
明日は明日の風が吹くということわざを信じて俺は生きていくことにしよう。
さて、ある程度休めたところでそろそろ会場へ戻りゆっくり食べられなかった料理と皆のダンスでも見ようと立ち上がり伸びをする。すると背後から誰かが近づく足音が聞こえたので俺が振り返ると足音は遠くから聞こえたはずなのにその人物は俺の目の前に立っていた。
「え、な、なんですか……あなた」
俺は驚き後ろへ一歩下がる。そいつは長い髪にとても綺麗な顔立ちをしていた。一瞬女性と間違えそうになったがキリッとした顔立ちで男性であることが分かる。美しい容姿だがその影には何だかわからない恐怖を感じた。
「ふむ、お前が今回召喚された異世界人か。顔はまぁ悪くないな」
男は俺の顎を掴み自分の方へ顔を向かせた。男の目は血のように真っ赤だった。アルと同じ赤い眼だが、まるで獣を狩るような残虐な眼で俺を見ているようだ。男への恐怖心がさらに強くなるが、そんなことよりこいつ今なんて言った?
異世界人? 召喚?
なぜ俺が異世界から来たと知っているのか。それに俺は転移してきたのであって、召喚された訳ではない。
「あの何なんですか、あなた……」
「私か? お前のご主人様だ」
「……はぁ?」
何言ってんだこいつ。貴族ギャグかなんかか? 冗談にしてもあまりにぶっ飛び過ぎてて笑えない。
「あの、何言ってるんですか? ふざけないでください」
「ふざけてなどいない。お前をこの世界に召喚したのは私だからな。愚息に召喚の準備を任せたら、配合ミスでどうやら別の国へ召喚されてしまったようだが、四肢はしっかりあるようだ」
そう言って男は俺の全身を見た。
その言い回しだと今までにも何度かその召喚の儀式とやらを行って異世界人をこの世界に召喚していたようではないか。それに四肢がしっかりあるだと、今までどんな儀式をしていたんだよ。
「四肢があるって、どういう意味ですか?」
「今までにも何度か行ったが、四肢が欠損した者や目が抉られていた者、皮が剥ぎ取られた者もいたか。まぁ、すぐに死んだがな。あとは水中やマグマの中、戦乱の場に召喚された者もいたらしい。つまりお前が初めての成功例だ」
男の言葉に俺は気分が悪くなる。もし男の言っていることが本当なら俺は召喚された瞬間死んでいたかもしれないのだ。魔力を作れない体質というのももしかしたら召喚の際の作用によるものなのかもしれない。
「あんたの言っていることが本当だとして、俺をどうするつもりなんだよ?」
「私の国へ連れて行く。そしてお前を俺の下僕にする」
「下僕?」
下僕って男の召使だよな。こいつの召使になるってことか? 確かに召喚されたのだからそうなるのが自然か。しかし、この男について行ったら絶対に良くないと直感的にそう思った。
「断ると言ったら」
「強制的に連れていく。召喚した私にそもそもお前は逆らえないからな」
そういうと男の目が赤く不気味に光った。こういう時は大体、身体の自由が効かなくなったり、操られたりするものなのだが特に何も起こらなかった。
俺は男の行動がよくわからず首を傾げる。男もまた俺の反応がおかしいことに眉間に皺を寄せる。
「なぜだ? なぜ服従の魔法が効かない?」
どうやら男は服従の魔法とやらを俺にかけていたらしい。しかし俺の身体は俺の思った通りに動く。これだと男の眼を光らせられる一発芸を見せられただけである。
なぜ効かないのかと聞かれても俺には分からないので答えようがない。
「……お前の魔力、お前のものじゃないな。…………これはクロの魔力か?」
男は赤い眼を細め俺を見てそう言った。魔力量や識別ができるようだ。それにクロとは恐らくクロムのことだろうか、彼のことを知っているらしい。ここまで流れで男と会話をしてしまったが、目の前の男はそもそも何者なのか。いきなり服従の呪文をかける奴なので良いやつではないのは間違いないが、式典に呼ばれクロムのことを知っているという事は、この国とそれなりに関わりがあるということだろう。
「そうか、なるほどな……お前魔力が作れない体質なのか。クククッ面白いな。だが、私以外の魔力を先に貰っているのは面白くないな……」
クツクツと笑ったと思ったら、いきなり機嫌を損ねた様子で俺の首を手で掴んだ。
「ぐっ! かっ……やめっ」
男は俺の首を持ちながらその腕を徐々に上げていく。俺の足は地面から離れる。息をするのが苦しくなりこのままでは死ぬと俺は足をばたつかせ両手で男の手を剥がそうとするがびくともしない。
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