77 / 101
第二章 本部編
76 愛されるとは…
しおりを挟む
パスカルは今なんて言った?
———俺が愛されている……だと?
この俺がか? 前世で友人に「引くわー」と言われ無惨に振られたこの俺が愛されていると……それもイケメン4人に……
クロムに関してはさっき出会ったばかりである。会ったばかりでするのも大概問題だが、4人の顔を見ればギル以外出会ってすぐしていたので、気にしていたらキリがなかった。
「サタロー、君の過去に何があったのか分からないけどこの国では性別なんて関係ないんだよ」
俺の不安がどうやら顔にまででていたのだろう。アルは優しい顔で俺の頬に手を添えてそっと撫でる。
「そーそー、俺だって男とするの初めてだったけどサタローとするの超気持ちよくてクセになったし~」
恥ずかしげもなくそう言ったレオが後ろから俺に覆い被さる。
———重い……
「ガキが遠慮なんてするな。困ったら頼ってくればいい」
ギルも荒っぽい口調ながらも優しく俺の頭に手を置いて撫でる。
「小生も愚痴にならいつでも付き合うよ」
大渋滞している隙間からクロムがひょっこり顔を出してそう言った。
「まぁ、そう言うことだ。よかったなサタロー」
パスカルの声が聞こえる。これは良かったのだろうか。正直愛される相手は一人で良いのだけれど、と贅沢なことを思ってしまう。そもそも愛されてるってどういうことだ。俺の中で"愛"と言う言葉がゲシュタルト崩壊を起こしている。
おそらく、この4人のイケメンから俺は毎回魔力を貰う相手を選んでいいですよーということだろうか……
そんなの……
「ムリムリムリーーー!」
「どうしたんだい、サタロー」
いきなりの叫び声に4人は驚いている。
「選べないよ! みんなかっこいいし優しいし誰に貰うとか俺にはとても選べません!」
率直な気持ちを4人に伝える。優柔不断でチキンな俺には荷が重すぎる。すると4人は顔を見合わせそれぞれが異なったリアクションをする。
クロムは嬉しそうに「小生も仲間に入れてもらえたわけか」と言っている。喜んでもらえてよかったよ。
レオはニヤニヤしながら「じゃあ5人でする~?」とか言ってる。これに関しては全力で遠慮する。1人でも疲れるのに4人とか過労死する。
ギルは呆れた顔で「相変わらずだな」とため息を吐いている。落ち込むのでやめてほしい。
アルはと言うと「私を選んでくれないのかい」と今にも泣きそうな子犬の様な顔で俺のことを見ている。心が痛いのそんな顔で見ないでくれ。
「全くお前達は、決まらないなら当番制にすれば良い。アルフレッド、ギルバード、レオンハルトでクロムの順番でいいだろう。任務等入った時はサタローが適当に見繕え」
そんな混沌な状況に救世主のパスカルが現れ、問題を一気に解決に導いた。色々ツッコミたいところはあるが、この際いいだろう。
パスカルの提案に4人はまた思い思いの反応ををしたが、最終的に納得した様であった。
「納得したのならさっさと戻って仕事しろ!」
パスカルの言葉に彼らは渋々仕事へ戻っていった。帰り際アルが俺に近づき何かを囁く。
「今はこれで受け入れるけど、必ず君を振り向かせて見せるからね」
「……えっ?」
そう言ってみんなに見えない様に触れるだけのキスをした。アルは背を向けてそのまま仕事へと戻って行った。不意の行動に何の反応もできずその場に立ち尽くす。
「これはこれは、アルはサタローへの愛が強いようで」
「!?……なんでいるんだよ!」
彼らが見えなくなると背後からクロムの声が聞こえた。てっきり一緒に戻ったのかと思っていた。
「だって小生、今日休みだし。いやはやそれにしても若者の面白い奪い合いに参加できるなんて楽しいねー」
クロムはクツクツと口元に手を当てて笑いを堪えている。出会った頃とはずいぶん性格が違う。本当に同一人物なのかと俺は眉間に皺を寄せる。
「お前なんか性格変わってないか?」
俺の言葉にクロムはハッとしたように一瞬固まるがまた直ぐにニヤリと笑う。
「これが本当の小生だからね~」
「はぁ? じゃあ今までのは何だったんだよ?!」
「サタローに近づくための演技だよ。何でも話せる落ち着きのある相談相手が欲しかったんだろう?」
「……っう」
実際クロムの言っていることは的を得ており、何も言い返せない。森の中で今まであった愚痴も勢いで話したし、俺の方からクロムとは話しやすいと言っている。
「俺に近づくってなんだよ! 何が目的だよ!」
「目的か……そうだね。君に興味があったからかな。そういうことだからこれからよろしくねサタロー」
「っん! ふぁ……んあっ」
俺にいきなりキスをしてきた。先ほどのアルとは違った濃厚なキスだ。腰を腕で抱えられているため身動きが取れず受け入れるしかなかった。
「っん……んはぁ、はぁ、はぁ」
やっとの事で解放され、足りていなかった空気を必死に取り込む。
少し落ち着いたところでギロッと上を向きクロムを睨む。今までの真顔の顔はどこへいったのか俺の顔とは対照的なニコニコした笑顔を向けている。
「……離せよ」
「えー、どうしよっかなー」
「は・な・せ!」
「はいはい」
クロムは抱えていた腰から手をパッと離す。怒っている俺の姿を見ても相変わらずの笑みを浮かべている。掴みどころが無いのは変わっていないようだ。
「それじゃあ、またね」
そう言ってクロムはその場を後にした。彼の言動、行動に対して全く腑に落ちないが、さっき決めた順番からいくとクロムに会うのは先のことだ。
今日一日で色々ありすぎて疲れた。
俺はその場に座り込み、大きなため息を吐く。すると足元に影ができたので上を向くとパスカルが目の前に立っていた。
「なんだよ」
「これから大変になるな」
「誰のせいだよ……って俺のせいなのか?」
煮え切らない気持ちのままそう呟いた。
◇◇◇
その日の夜、寝る準備を済ましベッドへダイブし、天井をぼーっと見ながら今日一日の出来事を思い出す。
すると色々と気になる事が出てきた。
立ち去る前にクロムが言い残した"目的"とは何なのかとか。それを聞いていたはずのパスカルが素知らぬ顔をしていたなとか。あいつは元々そう言うところはあるのだが……
だがまぁそんな事またあった時に問い詰めれば良いわけで、そんなことより今日一番の出来事といえば決まっている。
———異世界に来たらイケメン4人に愛されました。
ってことだろう。
そもそも愛されてるとはどう言う意味なのだろうか。これは考え出すと終わらない難解な問題である。
愛には色んな意味がある……はずだ。転移前ならここでスマホを取り出して瞬時に調べられる。スマホがなくとも辞書なんかでもわかる。だが、この世界にはスマホなんて便利なものはない。辞書はあるだろうが、生憎この国の字を読むことはできない。字が読めないのに何故言葉が通じているのか不思議ではあるが、きっと転移時の神様からの特典みたいなものだと思っている。
つまり今"愛"についての意味を調べる手段はない。自分で考えるしかないので、自分の浅い知識で色々と考えを巡らせてみる。
まず、思いつくのは好きの更に上の言葉とかだろうか。ドラマとか映画でも「好きだ! いや愛してる」とか言ったりするし、もっと好きなんだアピールをする時に使う気がする。
「うーん、これはないな」
この考えはすぐに却下された。まず、彼らに好きと言われていない。言われてないのにあいつら俺のこと好きで好きでたまらない奴らなんだな、なんて思わないだろ。
次に考えられることとすれば、可愛がるとか愛でるかな。ペットみたいな感覚的な……ないな、何故なら俺は人間だからだ。
「いや、まてよ」
ペット以外だって当てはまるだろう。例えば兄弟を可愛がってるとかも言うからな。
「そうか! そう言うことか!」
難解なパズルのピースがピタリとハマったような快感でベッドから起き上がる。
俺が辿り着いた答えはこうだ。
俺はみんなからしたら年下の男である。つまり、弟みたいに可愛がっている=愛されてるってことだ。
「あー、スッキリした」
俺は布団の中に潜り込む。
体は疲れていたのに心がモヤモヤしてなかなか寝付けそうに無かった。今はモヤモヤがスッキリと晴れなんだかよく眠れそうである。
数分もすれば俺は夢の中にいた。
———俺が愛されている……だと?
この俺がか? 前世で友人に「引くわー」と言われ無惨に振られたこの俺が愛されていると……それもイケメン4人に……
クロムに関してはさっき出会ったばかりである。会ったばかりでするのも大概問題だが、4人の顔を見ればギル以外出会ってすぐしていたので、気にしていたらキリがなかった。
「サタロー、君の過去に何があったのか分からないけどこの国では性別なんて関係ないんだよ」
俺の不安がどうやら顔にまででていたのだろう。アルは優しい顔で俺の頬に手を添えてそっと撫でる。
「そーそー、俺だって男とするの初めてだったけどサタローとするの超気持ちよくてクセになったし~」
恥ずかしげもなくそう言ったレオが後ろから俺に覆い被さる。
———重い……
「ガキが遠慮なんてするな。困ったら頼ってくればいい」
ギルも荒っぽい口調ながらも優しく俺の頭に手を置いて撫でる。
「小生も愚痴にならいつでも付き合うよ」
大渋滞している隙間からクロムがひょっこり顔を出してそう言った。
「まぁ、そう言うことだ。よかったなサタロー」
パスカルの声が聞こえる。これは良かったのだろうか。正直愛される相手は一人で良いのだけれど、と贅沢なことを思ってしまう。そもそも愛されてるってどういうことだ。俺の中で"愛"と言う言葉がゲシュタルト崩壊を起こしている。
おそらく、この4人のイケメンから俺は毎回魔力を貰う相手を選んでいいですよーということだろうか……
そんなの……
「ムリムリムリーーー!」
「どうしたんだい、サタロー」
いきなりの叫び声に4人は驚いている。
「選べないよ! みんなかっこいいし優しいし誰に貰うとか俺にはとても選べません!」
率直な気持ちを4人に伝える。優柔不断でチキンな俺には荷が重すぎる。すると4人は顔を見合わせそれぞれが異なったリアクションをする。
クロムは嬉しそうに「小生も仲間に入れてもらえたわけか」と言っている。喜んでもらえてよかったよ。
レオはニヤニヤしながら「じゃあ5人でする~?」とか言ってる。これに関しては全力で遠慮する。1人でも疲れるのに4人とか過労死する。
ギルは呆れた顔で「相変わらずだな」とため息を吐いている。落ち込むのでやめてほしい。
アルはと言うと「私を選んでくれないのかい」と今にも泣きそうな子犬の様な顔で俺のことを見ている。心が痛いのそんな顔で見ないでくれ。
「全くお前達は、決まらないなら当番制にすれば良い。アルフレッド、ギルバード、レオンハルトでクロムの順番でいいだろう。任務等入った時はサタローが適当に見繕え」
そんな混沌な状況に救世主のパスカルが現れ、問題を一気に解決に導いた。色々ツッコミたいところはあるが、この際いいだろう。
パスカルの提案に4人はまた思い思いの反応ををしたが、最終的に納得した様であった。
「納得したのならさっさと戻って仕事しろ!」
パスカルの言葉に彼らは渋々仕事へ戻っていった。帰り際アルが俺に近づき何かを囁く。
「今はこれで受け入れるけど、必ず君を振り向かせて見せるからね」
「……えっ?」
そう言ってみんなに見えない様に触れるだけのキスをした。アルは背を向けてそのまま仕事へと戻って行った。不意の行動に何の反応もできずその場に立ち尽くす。
「これはこれは、アルはサタローへの愛が強いようで」
「!?……なんでいるんだよ!」
彼らが見えなくなると背後からクロムの声が聞こえた。てっきり一緒に戻ったのかと思っていた。
「だって小生、今日休みだし。いやはやそれにしても若者の面白い奪い合いに参加できるなんて楽しいねー」
クロムはクツクツと口元に手を当てて笑いを堪えている。出会った頃とはずいぶん性格が違う。本当に同一人物なのかと俺は眉間に皺を寄せる。
「お前なんか性格変わってないか?」
俺の言葉にクロムはハッとしたように一瞬固まるがまた直ぐにニヤリと笑う。
「これが本当の小生だからね~」
「はぁ? じゃあ今までのは何だったんだよ?!」
「サタローに近づくための演技だよ。何でも話せる落ち着きのある相談相手が欲しかったんだろう?」
「……っう」
実際クロムの言っていることは的を得ており、何も言い返せない。森の中で今まであった愚痴も勢いで話したし、俺の方からクロムとは話しやすいと言っている。
「俺に近づくってなんだよ! 何が目的だよ!」
「目的か……そうだね。君に興味があったからかな。そういうことだからこれからよろしくねサタロー」
「っん! ふぁ……んあっ」
俺にいきなりキスをしてきた。先ほどのアルとは違った濃厚なキスだ。腰を腕で抱えられているため身動きが取れず受け入れるしかなかった。
「っん……んはぁ、はぁ、はぁ」
やっとの事で解放され、足りていなかった空気を必死に取り込む。
少し落ち着いたところでギロッと上を向きクロムを睨む。今までの真顔の顔はどこへいったのか俺の顔とは対照的なニコニコした笑顔を向けている。
「……離せよ」
「えー、どうしよっかなー」
「は・な・せ!」
「はいはい」
クロムは抱えていた腰から手をパッと離す。怒っている俺の姿を見ても相変わらずの笑みを浮かべている。掴みどころが無いのは変わっていないようだ。
「それじゃあ、またね」
そう言ってクロムはその場を後にした。彼の言動、行動に対して全く腑に落ちないが、さっき決めた順番からいくとクロムに会うのは先のことだ。
今日一日で色々ありすぎて疲れた。
俺はその場に座り込み、大きなため息を吐く。すると足元に影ができたので上を向くとパスカルが目の前に立っていた。
「なんだよ」
「これから大変になるな」
「誰のせいだよ……って俺のせいなのか?」
煮え切らない気持ちのままそう呟いた。
◇◇◇
その日の夜、寝る準備を済ましベッドへダイブし、天井をぼーっと見ながら今日一日の出来事を思い出す。
すると色々と気になる事が出てきた。
立ち去る前にクロムが言い残した"目的"とは何なのかとか。それを聞いていたはずのパスカルが素知らぬ顔をしていたなとか。あいつは元々そう言うところはあるのだが……
だがまぁそんな事またあった時に問い詰めれば良いわけで、そんなことより今日一番の出来事といえば決まっている。
———異世界に来たらイケメン4人に愛されました。
ってことだろう。
そもそも愛されてるとはどう言う意味なのだろうか。これは考え出すと終わらない難解な問題である。
愛には色んな意味がある……はずだ。転移前ならここでスマホを取り出して瞬時に調べられる。スマホがなくとも辞書なんかでもわかる。だが、この世界にはスマホなんて便利なものはない。辞書はあるだろうが、生憎この国の字を読むことはできない。字が読めないのに何故言葉が通じているのか不思議ではあるが、きっと転移時の神様からの特典みたいなものだと思っている。
つまり今"愛"についての意味を調べる手段はない。自分で考えるしかないので、自分の浅い知識で色々と考えを巡らせてみる。
まず、思いつくのは好きの更に上の言葉とかだろうか。ドラマとか映画でも「好きだ! いや愛してる」とか言ったりするし、もっと好きなんだアピールをする時に使う気がする。
「うーん、これはないな」
この考えはすぐに却下された。まず、彼らに好きと言われていない。言われてないのにあいつら俺のこと好きで好きでたまらない奴らなんだな、なんて思わないだろ。
次に考えられることとすれば、可愛がるとか愛でるかな。ペットみたいな感覚的な……ないな、何故なら俺は人間だからだ。
「いや、まてよ」
ペット以外だって当てはまるだろう。例えば兄弟を可愛がってるとかも言うからな。
「そうか! そう言うことか!」
難解なパズルのピースがピタリとハマったような快感でベッドから起き上がる。
俺が辿り着いた答えはこうだ。
俺はみんなからしたら年下の男である。つまり、弟みたいに可愛がっている=愛されてるってことだ。
「あー、スッキリした」
俺は布団の中に潜り込む。
体は疲れていたのに心がモヤモヤしてなかなか寝付けそうに無かった。今はモヤモヤがスッキリと晴れなんだかよく眠れそうである。
数分もすれば俺は夢の中にいた。
59
お気に入りに追加
2,494
あなたにおすすめの小説

セントアール魔法学院~大好きな義兄との学院生活かと思いきや何故だかイケメンがちょっかいかけてきます~
カニ蒲鉾
BL
『ラウ…かわいい僕のラウル…この身体の事は絶対に知られてはいけない僕とラウル二人だけの秘密』
『は、い…誰にも――』
この国には魔力を持つ男が通うことを義務付けられた全寮制魔法学校が存在する。そこに新入生として入学したラウルは離れ離れになっていた大好きで尊敬する義兄リカルドと再び一緒の空間で生活できることだけを楽しみにドキドキワクワク胸を膨らませていた。そんなラウルに待つ、新たな出会いと自分の身体そして出生の秘密とは――
圧倒的光の元気っ子ラウルに、性格真反対のイケメン二人が溺愛執着する青春魔法学園ファンタジー物語
(受)ラウル・ラポワント《1年生》
リカ様大好き元気っ子、圧倒的光
(攻)リカルド・ラポワント《3年生》
優しいお義兄様、溺愛隠れ執着系、策略家
(攻)アルフレッド・プルースト《3年生》
ツンデレ俺様、素行不良な学年1位
(友)レオンハルト・プルースト《1年生》
爽やかイケメン、ラウルの初友達、アルの従兄弟


美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
転生したら嫌われ者No.01のザコキャラだった 〜引き篭もりニートは落ちぶれ王族に転生しました〜
隍沸喰(隍沸かゆ)
BL
引き篭もりニートの俺は大人にも子供にも人気の話題のゲーム『WoRLD oF SHiSUTo』の次回作を遂に手に入れたが、その直後に死亡してしまった。
目覚めたらその世界で最も嫌われ、前世でも嫌われ続けていたあの落ちぶれた元王族《ヴァントリア・オルテイル》になっていた。
同じ檻に入っていた子供を看病したのに殺されかけ、王である兄には冷たくされ…………それでもめげずに頑張ります!
俺を襲ったことで連れて行かれた子供を助けるために、まずは脱獄からだ!
重複投稿:小説家になろう(ムーンライトノベルズ)
注意:
残酷な描写あり
表紙は力不足な自作イラスト
誤字脱字が多いです!
お気に入り・感想ありがとうございます。
皆さんありがとうございました!
BLランキング1位(2021/8/1 20:02)
HOTランキング15位(2021/8/1 20:02)
他サイト日間BLランキング2位(2019/2/21 20:00)
ツンデレ、執着キャラ、おバカ主人公、魔法、主人公嫌われ→愛されです。
いらないと思いますが感想・ファンアート?などのSNSタグは #嫌01 です。私も宣伝や時々描くイラストに使っています。利用していただいて構いません!
何も知らない人間兄は、竜弟の執愛に気付かない
てんつぶ
BL
連峰の最も高い山の上、竜人ばかりの住む村。
その村の長である家で長男として育てられたノアだったが、肌の色や顔立ちも、体つきまで周囲とはまるで違い、華奢で儚げだ。自分はひょっとして拾われた子なのではないかと悩んでいたが、それを口に出すことすら躊躇っていた。
弟のコネハはノアを村の長にするべく奮闘しているが、ノアは竜体にもなれないし、人を癒す力しかもっていない。ひ弱な自分はその器ではないというのに、日々プレッシャーだけが重くのしかかる。
むしろ身体も大きく力も強く、雄々しく美しい弟ならば何の問題もなく長になれる。長男である自分さえいなければ……そんな感情が膨らみながらも、村から出たことのないノアは今日も一人山の麓を眺めていた。
だがある日、両親の会話を聞き、ノアは竜人ですらなく人間だった事を知ってしまう。人間の自分が長になれる訳もなく、またなって良いはずもない。周囲の竜人に人間だとバレてしまっては、家族の立場が悪くなる――そう自分に言い訳をして、ノアは村をこっそり飛び出して、人間の国へと旅立った。探さないでください、そう書置きをした、はずなのに。
人間嫌いの弟が、まさか自分を追って人間の国へ来てしまい――

【完結】婚約破棄された僕はギルドのドSリーダー様に溺愛されています
八神紫音
BL
魔道士はひ弱そうだからいらない。
そういう理由で国の姫から婚約破棄されて追放された僕は、隣国のギルドの町へとたどり着く。
そこでドSなギルドリーダー様に拾われて、
ギルドのみんなに可愛いとちやほやされることに……。

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
その男、有能につき……
大和撫子
BL
俺はその日最高に落ち込んでいた。このまま死んで異世界に転生。チート能力を手に入れて最高にリア充な人生を……なんてことが現実に起こる筈もなく。奇しくもその日は俺の二十歳の誕生日だった。初めて飲む酒はヤケ酒で。簡単に酒に呑まれちまった俺はフラフラと渋谷の繁華街を彷徨い歩いた。ふと気づいたら、全く知らない路地(?)に立っていたんだ。そうだな、辺りの建物や雰囲気でいったら……ビクトリア調時代風? て、まさかなぁ。俺、さっきいつもの道を歩いていた筈だよな? どこだよ、ここ。酔いつぶれて寝ちまったのか?
「君、どうかしたのかい?」
その時、背後にフルートみたいに澄んだ柔らかい声が響いた。突然、そう話しかけてくる声に振り向いた。そこにいたのは……。
黄金の髪、真珠の肌、ピンクサファイアの唇、そして光の加減によって深紅からロイヤルブルーに変化する瞳を持った、まるで全身が宝石で出来ているような超絶美形男子だった。えーと、確か電気の光と太陽光で色が変わって見える宝石、あったような……。後で聞いたら、そんな風に光によって赤から青に変化する宝石は『ベキリーブルーガーネット』と言うらしい。何でも、翠から赤に変化するアレキサンドライトよりも非常に希少な代物だそうだ。
彼は|Radius《ラディウス》~ラテン語で「光源」の意味を持つ、|Eternal《エターナル》王家の次男らしい。何だか分からない内に彼に気に入られた俺は、エターナル王家第二王子の専属侍従として仕える事になっちまったんだ! しかもゆくゆくは執事になって欲しいんだとか。
だけど彼は第二王子。専属についている秘書を始め護衛役や美容師、マッサージ師などなど。数多く王子と密に接する男たちは沢山いる。そんな訳で、まずは見習いから、と彼らの指導のもと、仕事を覚えていく訳だけど……。皆、王子の寵愛を独占しようと日々蹴落としあって熾烈な争いは日常茶飯事だった。そんな中、得体の知れない俺が王子直々で専属侍従にする、なんていうもんだから、そいつらから様々な嫌がらせを受けたりするようになっちまって。それは日増しにエスカレートしていく。
大丈夫か? こんな「ムササビの五能」な俺……果たしてこのまま皇子の寵愛を受け続ける事が出来るんだろうか?
更には、第一王子も登場。まるで第二王子に対抗するかのように俺を引き抜こうとしてみたり、波乱の予感しかしない。どうなる? 俺?!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる