異世界では総受けになりました。

西胡瓜

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第二章 本部編

39 素直になれない

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 目の前の男にジェラシーを感じている。そんな俺の想いなんて到底知り得ないレオは楽しそうに俺の体に触れ始めた。

「はは、すべすべー」
「セクハラオヤジみたいなことすんなっ」

 腕やお腹をぺたぺたと触れられ、火照った身体にレオの冷たい手に体がびくっと反応する。俺のツッコミを完全に無視して触り続けるレオだったがある一点を集中的にいじり始めた。

「んっ……ちょ、くすぐったいんだけど」
「あれ? 乳首感じないんだ」
「そんなとこ感じるわけないだろう!」

 前風呂に入った時パスカルにも言われたが、そんなところ気持ち良くなるわけないくすぐったいだけだ。それにもし仮に感じたとしても誰も喜ばないだろ。

「未開発とかそそるじゃん、ヘタレのギルならまだしもムッツリスケベ男のアルが手を出していないなんて……大事にされてんなーサタロー」
「?……何言ってんの?」

 何を言っているのか俺にはさっぱりわからない。あの堂々としたギルがヘタレなわけないし、アルがムッツリスケベなんてもっとあり得ない。あんな誰が見ても紳士な男がムッツリスケベなんて例え天地がひっくり返ってもないだろう。

「まぁ、ピュア過ぎて慎重になるのもわからないではないけどねー」

 独り言のように呟いたレオは、しつこく先端部をまたいじり始めた。いくら触られたって感じないもんは感じない。少しいじって何も起こらなければレオも諦めるだろうと思い、好きなだけ触らせてやることにした。
 ──うん、俺って寛大な心の持ち主だな。まるでペットのわがままを聞いてやる飼い主のようだ。

 天井を見ながら自分の優しさに浸っていると、手よりも生暖かくねっとりとでも少しざらついた何かが突起に纏わり付くのを感じ、びくりと身体が反応した。

「ひゃい!」

  驚いた俺は自分の胸元を見下ろすとレオが犬みたいに俺の乳首を舌で舐めていた。まじで犬みたいだ。俺の反応にしてやったりと上目遣いでこちらを見上げてくるレオだが、今のは変な感触に身体が反応しただけで感じてなんかいない。
 また懲りもせずに舌で舐めたりイジったりしているレオに呆れながらその様子を見ていると、あるものが俺の目に止まる。

 ふさふさの髪ともふもふの耳だ。触るのには絶好の位置に頭があり、触りたい衝動に駆られる。怒るかなと一瞬、躊躇ちゅうちょしたが、レオも好き勝手やっているので俺が何をしようと文句ないだろうと考え遠慮なく触らせてもらうことにした。

 レオにバレないようにゆっくりと手を頭に持っていき、ポンっと置く。うわ、まじでふわふわだ。わしゃわしゃスリスリしたい。耳の方も触ってみるとコチラももふもふしていて触り心地最高だ。耳を執念に触り続けていると胸をイジるのをやめたレオが少し赤い顔しながらコチラを見上げ睨んできた。

「ちょっと、くすぐったいんだけど」
「へー、やっぱり気持ちいいんだ。ライオンって言っても所詮ネコ科だもんな」

 今まで俺を馬鹿にするような言葉を言っていたレオに反撃の如く、煽りの言葉を浴びせる。流石に俺の言葉にイラっときたのか眉間にシワを寄せる。

「カッチーン、何それサタローのくせに生意気。まじ泣かす」
「はっ、やれるもんならやってみろ」

 俺も負けてたまるかとレオの言葉に食らいつく。これが本当にこれから行為に及ぶ二人の言葉とはとても思えない。まるでタイマンでもするようなそんな険悪なムードが部屋中に漂っていた。

 怒ったレオに荒々しく抱かれると思った俺だが、意外にも冷静だった。さすが隊長とでも言うべきだろうか、敵の挑発に口では乗っかっていても頭は冷静さを保っているようだ。
 相変わらず乳首をイジり続けているがが、体勢がさっきと変わり俺の後ろに座り、脇の下から手を出してイジっている。この体勢はギルに虐められたことがあるのでそれを思い出すと少し恥ずかしくなるが、その出来事を勿論レオは知らないわけだから気にする必要はない。

 どんな体勢だろうと感じるわけがない。むしろこの大勢の方がレオに見られている恥ずかしさがない分、さっきより気持ちが楽だ。俺は余裕な表情でペットのたわむれに好きなだけ付き合ってやることにした。



◇◇◇



 好き勝手させてやること数十分は経過しただろうか。さっきまでの余裕は何処へやら俺は今、声を抑えることに必死になっていた。

「っ……く…はぁ」

 口に手を当てて声が漏れるのを抑える。
 なんだこれ?今まで感じたことのないゾワゾワする感覚に自分の胸に目をやるとピンっと立ち上がった自身の突起、レオの手によっていじられるたびに、中の芯の部分から快感が走り全身へと広がっていく。

 ──ヤバい、なにこれ気持ちいいんだけど……

 あれだけ意地を張ってしまった手前、俺が感じていることがバレないよう必死に声を抑える。しかし、下半身を見れば俺のモノはしっかりと反応を示しているため、きっとバレているだろう。
 しかし気づいていれば、間違いなく俺をおちょくってくるはずなのにさっきから何も言わずに胸を弄り続けてくる。

「んっ……んん……あ゛ぁ!」

 ギュッと乳首を潰されて雷が落ちたような衝撃で、手を口から外し、身体をのけぞらせてあろうことか今の刺激だけでイッてしまった。今日に限ってグレーのパンツを履いていたため俺から溢れ出た精液がジワジワとパンツにシミを作っていく。

 これには今まで黙り続けていたレオも何か言ってくるだろうと思った。もう俺には悔しいなんて気持ちはなく、永遠に続いたこの快感が止むことにホッとしていた。

「! なっ……ん゛ん…あっ」

 ホッとしたのも束の間何も言わずにまた突起を弄り始める。一度イッてしまったため身体がさらに敏感になり、さっきよりもあからさまに身体がビクビクと震え、声も止まることを知らない。
 身体に力が入らず声を抑える気にもならない俺は、喘ぎながら必死にレオにイジるのを止めるよう求める。

「レ、オっ! ……あっ、イッた、がらっ……あ゛っ、もう、やめてっ──」
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