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第一章 転移編
21 ヘタレ
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──作戦その5
色仕掛けで相手を誘惑してその気にさせよう!
びしょ濡れのままテントのある場所まで戻ってきた俺とパスカルは、ギルバードのテントのある方に向かう。
途中に他の兵士達が俺の方を見てざわついていた。そりゃびしょ濡れの男が歩いてきたら何事かと見てしまうだろう。
少し恥ずかしいが作戦実行の為には仕方ないと平然と通り過ぎようとした時、一人の若い兵士が話しかけてきた。
「サタローくん、どうしたんですかびしょ濡れじゃないですか!」
「え、ああ、ちょっとね」
「タオル持ってくるから待っててください!」
「え! ちょっと……って行っちゃった」
兵士は俺の言葉を聞く前にタオルを取りにテントの方に行ってしまった。
せっかくタオルを、持ってきてくれると言ったのにそう好意を無下にして行くのも失礼なのでその場で待つことにした。
「行かんのか?」
「せっかく取りに行ってくれたのに、何も言わずにいなくなたなら困るだろ」
「……そうか」
俺はパスカルと話しながら若い兵士が戻ってくるのを待っていた。待っている間も他の兵士達が舐めるような視線で、俺の方を見てきているようでなんだか居心地が悪かった。俺の気のせいかもしれないが……。
ほんの数分で兵士がタオルを持って走ってくるのが見えた。
「お待たせしました!」
「あ、ありがとう。あれ、君は……」
俺の肩にタオルをかけてくれた兵士の顔を見ると、どこかで見たような顔だった。
なにぶん兵士の数が多いので、俺は全く名前を覚えられずにいた。しかし、たしかにどこかであったような気がする。
俺が思い出そうと唸っていると、彼は笑顔を俺に向ける。
「はい! ギルバード副団長の夕飯を持っていく時に……」
「あぁ! そっかあの時」
「ギルバードに可愛くおねだり♡大作戦」を実行した初日の時にテントに夕食を運ぼうとしていた兵士だ。
遠征訓練に来ている兵士の中でも特に若く、俺と大して歳は変わらないように見える。
「えっと、ごめんなんて名前? 俺まだ全然覚えられてなくて……」
「いえいえ、大丈夫ですよ。僕はクロノス王国魔法軍第一師団第三連隊所属のフィルです、よろしくお願いします」
「俺はサタローです、よろしく」
かっこいい肩書きと共に自己紹介してくれたフィルとは打って変わって、なんの肩書きもないただのサタローで恥ずかい。
しかし、フィルは笑顔で応えてくれその反応だけで、とてもいい子なことがわかる。みた目もかっこいいというよりかは可愛い系で、アルフレッドやギルバードを見ているとイケメンすぎて目が疲れるが、彼は見ていてとても癒される。
是非仲良くなりたいと思った。そんな俺の気持ちを察したのかパスカルが気が利く言葉をかけてくれた。
「良かったじゃないか同い年の知り合いができて」
「同い年! じゃあフィルも17歳!?」
「はい、サタローくんも17歳だったんですね」
17歳で兵士とはこの世界では普通のことなのだろうか?若いのにしっかりしていて、自分が情けなくなる。やはり自分からギルバードを誘惑して、俺も大人らしいところを見せなくてはと一層気合が入る。
そんな感じで騒いでいると周りの連中が俺たちのことをジロジロと見てきた。
するとその騒ぎに気づいたのかギルバードがテントから出て、俺たちの方へ歩いてきた。
「なんだ騒がしいな」
「あ! ギルバード副団長」
「あぁ、フィルとパスカルと……サタローか!?」
俺はフィルが持ってきてくれたタオルで濡れた髪の毛を拭いていた。ギルバードはそんな俺を見て驚いている。
ズカズカと俺の方に歩いてくると俺の手を掴みそのまま歩き始めた。
「あ、サタローくん」
「ふふ、面白いことになってきたー」
「?」
パスカルはウキウキで俺たちの後をついて来た。そんな俺たちを不思議そうにフィルはその場で立ち尽くし眺めていた。
ギルバードに引っ張られて連れてこられたのはアルのテントだった。アルがいない今は俺の宿泊テントとして使われている。
「なんて格好してるんだ!」
「……ええ、ごめんなさい」
ギルバードのあまりの迫力に気圧されて謝ってしまう。
「はぁ、なんで濡れているんだ」
「えっと、それは……川で顔を洗ってたら滑って落ちちゃって」
流石にギルバードにかけられたなんて言えるわけもなく、無理やり誤魔化した。俺の言葉を怪しんでいるようだったが、特に突っ込んでこなかったのでなんとか誤魔化せたようで安心する。
あれ? 待てよこの状況、これはチャンスなのでは……
テントでギルバードと二人っきりの状況で、ついて来ていたはずのパスカルは何故かテントには入ってこない。おそらく空気を読んでテントの外で待機しているのだろう。
「はぁ……馬鹿かお前は、もう少し危機感ってのを持って行動しろ。周りは飢えた男どもばかりだと言うことをわかってるのかまったく……あとさっさと着替えろ」
「え、あの、はい……ごめんなさい」
めちゃめちゃ怒られた……。
普段ほとんど喋らないのにとても饒舌で、険しい顔が呆れ顔になっていた。よくわかんないけど、誘惑する雰囲気ではないことだけはわかる。
それに周りが男ばかりなら問題ないのではないのかと、ついつい勢いで謝ってしまったがなんだか解せぬ。
「あのー、服これしか持ってないんですけど……」
アルの白いTシャツを借りていたのだが、王都に帰る時に間違えて一緒に持って帰ってしまったらしく、今はこの前世で着ていた学生服のワイシャツ一枚しか持っていなかった。
「あー、ちょっと待ってろ俺のを持って来てやる」
ギルバードは罰が悪そうに頭を掻くとそのままテントを出て行った。
数分ほど経ってテントの入り口がはらりと開く、ギルバードが替えの服を持ってきてくれたのだろう。
「持って来たぞ、替えの服」
「え! なんでパスカル」
現れたのはつまらなそうな顔をしたパスカルだった。パスカルが俺に黒色のTシャツを渡す。広げるとアルの白いTシャツと同じぐらいの大きさで、ギルバードの物だとわかった。それなのにどうしてパスカルが持って来たのだろうか?
「なんでお前が持って来たんだ?」
パスカルはあいかわらずつまらなそうな不機嫌な顔をして応える。
「ギルの奴俺は忙しいからー、とか言ってわしに渡してきやがった………………あのヘタレ男が」
「え? なんて?」
最後の方はボヤいており、何を言っているのか聞こえなかった。しかしなぜパスカルが替えの服を持って来たのか理解した。
「ほんと、いつも忙しそうにしてるよなギルバードさんって」
俺は率直な感想を告げる。
するとパスカルは、さっきのギルバートみたいに呆れ顔になる。
「お前それ本気で言ってるのか……」
「へっ?」
俺の間抜けな声がテントの中に響いた。
──作戦その5 失敗
色仕掛けで相手を誘惑してその気にさせよう!
びしょ濡れのままテントのある場所まで戻ってきた俺とパスカルは、ギルバードのテントのある方に向かう。
途中に他の兵士達が俺の方を見てざわついていた。そりゃびしょ濡れの男が歩いてきたら何事かと見てしまうだろう。
少し恥ずかしいが作戦実行の為には仕方ないと平然と通り過ぎようとした時、一人の若い兵士が話しかけてきた。
「サタローくん、どうしたんですかびしょ濡れじゃないですか!」
「え、ああ、ちょっとね」
「タオル持ってくるから待っててください!」
「え! ちょっと……って行っちゃった」
兵士は俺の言葉を聞く前にタオルを取りにテントの方に行ってしまった。
せっかくタオルを、持ってきてくれると言ったのにそう好意を無下にして行くのも失礼なのでその場で待つことにした。
「行かんのか?」
「せっかく取りに行ってくれたのに、何も言わずにいなくなたなら困るだろ」
「……そうか」
俺はパスカルと話しながら若い兵士が戻ってくるのを待っていた。待っている間も他の兵士達が舐めるような視線で、俺の方を見てきているようでなんだか居心地が悪かった。俺の気のせいかもしれないが……。
ほんの数分で兵士がタオルを持って走ってくるのが見えた。
「お待たせしました!」
「あ、ありがとう。あれ、君は……」
俺の肩にタオルをかけてくれた兵士の顔を見ると、どこかで見たような顔だった。
なにぶん兵士の数が多いので、俺は全く名前を覚えられずにいた。しかし、たしかにどこかであったような気がする。
俺が思い出そうと唸っていると、彼は笑顔を俺に向ける。
「はい! ギルバード副団長の夕飯を持っていく時に……」
「あぁ! そっかあの時」
「ギルバードに可愛くおねだり♡大作戦」を実行した初日の時にテントに夕食を運ぼうとしていた兵士だ。
遠征訓練に来ている兵士の中でも特に若く、俺と大して歳は変わらないように見える。
「えっと、ごめんなんて名前? 俺まだ全然覚えられてなくて……」
「いえいえ、大丈夫ですよ。僕はクロノス王国魔法軍第一師団第三連隊所属のフィルです、よろしくお願いします」
「俺はサタローです、よろしく」
かっこいい肩書きと共に自己紹介してくれたフィルとは打って変わって、なんの肩書きもないただのサタローで恥ずかい。
しかし、フィルは笑顔で応えてくれその反応だけで、とてもいい子なことがわかる。みた目もかっこいいというよりかは可愛い系で、アルフレッドやギルバードを見ているとイケメンすぎて目が疲れるが、彼は見ていてとても癒される。
是非仲良くなりたいと思った。そんな俺の気持ちを察したのかパスカルが気が利く言葉をかけてくれた。
「良かったじゃないか同い年の知り合いができて」
「同い年! じゃあフィルも17歳!?」
「はい、サタローくんも17歳だったんですね」
17歳で兵士とはこの世界では普通のことなのだろうか?若いのにしっかりしていて、自分が情けなくなる。やはり自分からギルバードを誘惑して、俺も大人らしいところを見せなくてはと一層気合が入る。
そんな感じで騒いでいると周りの連中が俺たちのことをジロジロと見てきた。
するとその騒ぎに気づいたのかギルバードがテントから出て、俺たちの方へ歩いてきた。
「なんだ騒がしいな」
「あ! ギルバード副団長」
「あぁ、フィルとパスカルと……サタローか!?」
俺はフィルが持ってきてくれたタオルで濡れた髪の毛を拭いていた。ギルバードはそんな俺を見て驚いている。
ズカズカと俺の方に歩いてくると俺の手を掴みそのまま歩き始めた。
「あ、サタローくん」
「ふふ、面白いことになってきたー」
「?」
パスカルはウキウキで俺たちの後をついて来た。そんな俺たちを不思議そうにフィルはその場で立ち尽くし眺めていた。
ギルバードに引っ張られて連れてこられたのはアルのテントだった。アルがいない今は俺の宿泊テントとして使われている。
「なんて格好してるんだ!」
「……ええ、ごめんなさい」
ギルバードのあまりの迫力に気圧されて謝ってしまう。
「はぁ、なんで濡れているんだ」
「えっと、それは……川で顔を洗ってたら滑って落ちちゃって」
流石にギルバードにかけられたなんて言えるわけもなく、無理やり誤魔化した。俺の言葉を怪しんでいるようだったが、特に突っ込んでこなかったのでなんとか誤魔化せたようで安心する。
あれ? 待てよこの状況、これはチャンスなのでは……
テントでギルバードと二人っきりの状況で、ついて来ていたはずのパスカルは何故かテントには入ってこない。おそらく空気を読んでテントの外で待機しているのだろう。
「はぁ……馬鹿かお前は、もう少し危機感ってのを持って行動しろ。周りは飢えた男どもばかりだと言うことをわかってるのかまったく……あとさっさと着替えろ」
「え、あの、はい……ごめんなさい」
めちゃめちゃ怒られた……。
普段ほとんど喋らないのにとても饒舌で、険しい顔が呆れ顔になっていた。よくわかんないけど、誘惑する雰囲気ではないことだけはわかる。
それに周りが男ばかりなら問題ないのではないのかと、ついつい勢いで謝ってしまったがなんだか解せぬ。
「あのー、服これしか持ってないんですけど……」
アルの白いTシャツを借りていたのだが、王都に帰る時に間違えて一緒に持って帰ってしまったらしく、今はこの前世で着ていた学生服のワイシャツ一枚しか持っていなかった。
「あー、ちょっと待ってろ俺のを持って来てやる」
ギルバードは罰が悪そうに頭を掻くとそのままテントを出て行った。
数分ほど経ってテントの入り口がはらりと開く、ギルバードが替えの服を持ってきてくれたのだろう。
「持って来たぞ、替えの服」
「え! なんでパスカル」
現れたのはつまらなそうな顔をしたパスカルだった。パスカルが俺に黒色のTシャツを渡す。広げるとアルの白いTシャツと同じぐらいの大きさで、ギルバードの物だとわかった。それなのにどうしてパスカルが持って来たのだろうか?
「なんでお前が持って来たんだ?」
パスカルはあいかわらずつまらなそうな不機嫌な顔をして応える。
「ギルの奴俺は忙しいからー、とか言ってわしに渡してきやがった………………あのヘタレ男が」
「え? なんて?」
最後の方はボヤいており、何を言っているのか聞こえなかった。しかしなぜパスカルが替えの服を持って来たのか理解した。
「ほんと、いつも忙しそうにしてるよなギルバードさんって」
俺は率直な感想を告げる。
するとパスカルは、さっきのギルバートみたいに呆れ顔になる。
「お前それ本気で言ってるのか……」
「へっ?」
俺の間抜けな声がテントの中に響いた。
──作戦その5 失敗
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