10 / 101
第一章 転移編
9 アルフレッド
しおりを挟む
テントから抜け出して1時間ほど経っただろうか。あいにく時計がないので時間の感覚がいまいちわからない。
日が沈みかけているのを見ると、俺が死んだのが学校への通学中だったから、異世界転移をしてきて10時間ほど経っているだろう。
テントの外に出ると数人の男たちがおり、俺のことを不思議そうに見ていたが俺は気にすることなく走り続けた。
後ろの方から「サタロー」と心配するアルフレッドの声が聞こえた気がするが、俺は足を止めなかった。
幸いなことに転移してきた戦場は、テントの設置してある場所から離れており戦いに巻き込まれることはなかった。
右も左もわからない状態でがむしゃらに森の中を走り続けた為、今から自分でテントの場所に戻ることは困難である。
「あーあ、俺なにしてるんだろう」
転移してから半日も経たない間に怒涛の展開を迎え、何が何だかさっぱりだ。ただ一つ言えるのは俺がこの世界を救う英雄になる存在では無いことは間違いなく理解できた。
むしろみんなに迷惑をかけている。
テントの外の男たちの服装を見てアルフレッドもギルバードもかなり位の高い兵士なのかもと思った。外にいる男たちの服装と比べてもかなり豪華な服装だったからだ。
そんなお偉いさんたちが凡人の俺一人のために、あそこまで悩んでくれたこと自体が光栄なことなのだ。
日が沈んだら森の中にいる俺を探し出すのはより困難になるだろう。そもそも俺のことなんてどうでもいいと思って、探していないかもしれない。
俺が死ぬまで残り5時間ほど、とりあえずギルバードというイケメンに助けられ、アルフレッドというもう一人のイケメンにキスされただけでも前世の初告白の返事「キモっ、引くわー」よりはよっぽどいい思い出だ。
転移してきた半日のほうが、前世の17年間よりよっぽど充実していた。それはそれで悲しいけど。
終活の準備とでも言うように色々思いを巡らせる俺だった。
◇◇◇
森の中で一人しょげ始めてから数時間経った。よくもまぁこんなに落ち込めるもんだと自分でも驚いているが、あたりはもう真っ暗でまるで俺の心を体現したかのようだ。
俺の余命も残り3、4時間ほどだろうか……。
今からこの森の中を抜け出して、男に精液くれなんてとてもじゃないけど言えない。
パスカルみたいに可愛い顔ならワンチャンありそうだけど、平凡な俺には無謀としか言いようがない。
なんだか体もだるくなり始めてきた。そろそろ本当に死が迫っているようだと、どんどんネガティブになっていく。
覚悟を決めたはずなのにそれでも死ぬのは怖かった。
「ぐす、うー死にたくないよ……」
一人だからかあまりにも情けない声で泣き出す俺の声が誰もいない静かな森に響き渡る。
その時誰もいないはずの茂みからガサガサと音が聞こえた。俺は泣くのをやめ身構える。
「だ、だれ?」
こんな真夜中に森にいるのなんて、俺以外だと野生の動物だろうか。魔力が尽きる前に猛獣にガブリと喰われて死亡なんてパターンもあるわけか。
俺の声にさらに茂みが大きく揺れる。俺は座っていた腰を少しあげ、直ぐにでも逃げられる準備をする。
茂みからの音はどんどん大きくなり、大きな黒い影が見える。バサッと言う今までで一番大きな音がして出てきたのは、
「アル……フレッドさん」
ランプを片手に持ったアルフレッドだった。
猛獣でないことに安心した俺は、気が抜けて浮かせていた腰を地面に戻した。
「サタロー良かった、見つかって……」
アルフレッドは少し息が上がっていた。顔を見るととても焦っている様子だ。もしかして俺を探しにきてくれたのだろうか、淡い期待を抱いてしまう。
「どうして、ここに?」
「サタローを探してきたんだよ。急に出て行くから驚いた。さぁ戻ろう」
本当にアルフレッドは俺を探しに来てくれたようだ。俺は嬉しくて近づいて俺に手を差し伸べるアルフレッドの手を取る。
アルフレッドは俺の手を握りしめると軽々と俺を起こした。が、立ち上がった俺は頭がズキリと痛みうまく足に力が入らずそのまま前に倒れ込んでしまう。
アルフレッドはすぐに俺を支えてくれたので転ぶことはなかった。
「はぁ、はぁ……くるしぃ」
先ほどの少しのだるさからは一変して息が苦しくなり始め、体調がどんどん悪くなっていくのが自分でわかる。死が近づいているようだ。
俺の異変に気づいたアルフレッドは、心配そうに俺を見る。
「サタロー、大丈夫かい!?」
「だ、いじょうぶ……」
大丈夫ではないが、これ以上アルフレッドに迷惑をかけるわけにはいかないと彼に笑顔を向け強がりを言う。
俺の顔を見てアルフレッドは、険しい顔をする。嘘はバレバレのようだが、これでいいと自分に言い聞かせた。
「サタロー顔を上げて……」
朦朧とする意識の中でアルフレッドの声に無意識に顔を上げた。その瞬間アルフレッドの顔が近づき俺の唇と重なり合った。
「んっ──はぁ……アルっ」
先程のテントよりも少し荒っぽくて、紳士的な彼のキスとは思えない焦りを感じた。驚いた俺は足に力が入らずへたり込んでしまいそうになる。
しかし、アルフレッドは俺の腰を逞しい腕で支える。
「んっ、ん」
クチュクチュといやらしい音が静かな森に響く。アルフレッドから注がれる唾液を飲み込むたびに、だんだんと体に力が入ってくるのを感じる。
「はぁ……アルフレッド、さん……もう、大丈夫で、す」
「はぁはぁ、そうか」
俺はアルフレッドの肩を押し唇を離すともう大丈夫だと伝える。ランプの光のせいかアルフレッドの顔がほんのりと赤くなっている気がした。テントの中でのキスの後の余裕そうな表情はないように見えた。
俺はアルフレッドから離れようと一歩下がろうとするが、腰を支えていた彼の腕がそれを阻止してきた。
「アルフレッドさん?」
俺は不思議に思いアルフレッドの顔を見る。彼は何も言わずに黙っていると、急に顔を上げて
「サタロー、私とセックスしようか」
と、真剣な顔で俺にそう言った。
日が沈みかけているのを見ると、俺が死んだのが学校への通学中だったから、異世界転移をしてきて10時間ほど経っているだろう。
テントの外に出ると数人の男たちがおり、俺のことを不思議そうに見ていたが俺は気にすることなく走り続けた。
後ろの方から「サタロー」と心配するアルフレッドの声が聞こえた気がするが、俺は足を止めなかった。
幸いなことに転移してきた戦場は、テントの設置してある場所から離れており戦いに巻き込まれることはなかった。
右も左もわからない状態でがむしゃらに森の中を走り続けた為、今から自分でテントの場所に戻ることは困難である。
「あーあ、俺なにしてるんだろう」
転移してから半日も経たない間に怒涛の展開を迎え、何が何だかさっぱりだ。ただ一つ言えるのは俺がこの世界を救う英雄になる存在では無いことは間違いなく理解できた。
むしろみんなに迷惑をかけている。
テントの外の男たちの服装を見てアルフレッドもギルバードもかなり位の高い兵士なのかもと思った。外にいる男たちの服装と比べてもかなり豪華な服装だったからだ。
そんなお偉いさんたちが凡人の俺一人のために、あそこまで悩んでくれたこと自体が光栄なことなのだ。
日が沈んだら森の中にいる俺を探し出すのはより困難になるだろう。そもそも俺のことなんてどうでもいいと思って、探していないかもしれない。
俺が死ぬまで残り5時間ほど、とりあえずギルバードというイケメンに助けられ、アルフレッドというもう一人のイケメンにキスされただけでも前世の初告白の返事「キモっ、引くわー」よりはよっぽどいい思い出だ。
転移してきた半日のほうが、前世の17年間よりよっぽど充実していた。それはそれで悲しいけど。
終活の準備とでも言うように色々思いを巡らせる俺だった。
◇◇◇
森の中で一人しょげ始めてから数時間経った。よくもまぁこんなに落ち込めるもんだと自分でも驚いているが、あたりはもう真っ暗でまるで俺の心を体現したかのようだ。
俺の余命も残り3、4時間ほどだろうか……。
今からこの森の中を抜け出して、男に精液くれなんてとてもじゃないけど言えない。
パスカルみたいに可愛い顔ならワンチャンありそうだけど、平凡な俺には無謀としか言いようがない。
なんだか体もだるくなり始めてきた。そろそろ本当に死が迫っているようだと、どんどんネガティブになっていく。
覚悟を決めたはずなのにそれでも死ぬのは怖かった。
「ぐす、うー死にたくないよ……」
一人だからかあまりにも情けない声で泣き出す俺の声が誰もいない静かな森に響き渡る。
その時誰もいないはずの茂みからガサガサと音が聞こえた。俺は泣くのをやめ身構える。
「だ、だれ?」
こんな真夜中に森にいるのなんて、俺以外だと野生の動物だろうか。魔力が尽きる前に猛獣にガブリと喰われて死亡なんてパターンもあるわけか。
俺の声にさらに茂みが大きく揺れる。俺は座っていた腰を少しあげ、直ぐにでも逃げられる準備をする。
茂みからの音はどんどん大きくなり、大きな黒い影が見える。バサッと言う今までで一番大きな音がして出てきたのは、
「アル……フレッドさん」
ランプを片手に持ったアルフレッドだった。
猛獣でないことに安心した俺は、気が抜けて浮かせていた腰を地面に戻した。
「サタロー良かった、見つかって……」
アルフレッドは少し息が上がっていた。顔を見るととても焦っている様子だ。もしかして俺を探しにきてくれたのだろうか、淡い期待を抱いてしまう。
「どうして、ここに?」
「サタローを探してきたんだよ。急に出て行くから驚いた。さぁ戻ろう」
本当にアルフレッドは俺を探しに来てくれたようだ。俺は嬉しくて近づいて俺に手を差し伸べるアルフレッドの手を取る。
アルフレッドは俺の手を握りしめると軽々と俺を起こした。が、立ち上がった俺は頭がズキリと痛みうまく足に力が入らずそのまま前に倒れ込んでしまう。
アルフレッドはすぐに俺を支えてくれたので転ぶことはなかった。
「はぁ、はぁ……くるしぃ」
先ほどの少しのだるさからは一変して息が苦しくなり始め、体調がどんどん悪くなっていくのが自分でわかる。死が近づいているようだ。
俺の異変に気づいたアルフレッドは、心配そうに俺を見る。
「サタロー、大丈夫かい!?」
「だ、いじょうぶ……」
大丈夫ではないが、これ以上アルフレッドに迷惑をかけるわけにはいかないと彼に笑顔を向け強がりを言う。
俺の顔を見てアルフレッドは、険しい顔をする。嘘はバレバレのようだが、これでいいと自分に言い聞かせた。
「サタロー顔を上げて……」
朦朧とする意識の中でアルフレッドの声に無意識に顔を上げた。その瞬間アルフレッドの顔が近づき俺の唇と重なり合った。
「んっ──はぁ……アルっ」
先程のテントよりも少し荒っぽくて、紳士的な彼のキスとは思えない焦りを感じた。驚いた俺は足に力が入らずへたり込んでしまいそうになる。
しかし、アルフレッドは俺の腰を逞しい腕で支える。
「んっ、ん」
クチュクチュといやらしい音が静かな森に響く。アルフレッドから注がれる唾液を飲み込むたびに、だんだんと体に力が入ってくるのを感じる。
「はぁ……アルフレッド、さん……もう、大丈夫で、す」
「はぁはぁ、そうか」
俺はアルフレッドの肩を押し唇を離すともう大丈夫だと伝える。ランプの光のせいかアルフレッドの顔がほんのりと赤くなっている気がした。テントの中でのキスの後の余裕そうな表情はないように見えた。
俺はアルフレッドから離れようと一歩下がろうとするが、腰を支えていた彼の腕がそれを阻止してきた。
「アルフレッドさん?」
俺は不思議に思いアルフレッドの顔を見る。彼は何も言わずに黙っていると、急に顔を上げて
「サタロー、私とセックスしようか」
と、真剣な顔で俺にそう言った。
77
お気に入りに追加
2,494
あなたにおすすめの小説

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)

セントアール魔法学院~大好きな義兄との学院生活かと思いきや何故だかイケメンがちょっかいかけてきます~
カニ蒲鉾
BL
『ラウ…かわいい僕のラウル…この身体の事は絶対に知られてはいけない僕とラウル二人だけの秘密』
『は、い…誰にも――』
この国には魔力を持つ男が通うことを義務付けられた全寮制魔法学校が存在する。そこに新入生として入学したラウルは離れ離れになっていた大好きで尊敬する義兄リカルドと再び一緒の空間で生活できることだけを楽しみにドキドキワクワク胸を膨らませていた。そんなラウルに待つ、新たな出会いと自分の身体そして出生の秘密とは――
圧倒的光の元気っ子ラウルに、性格真反対のイケメン二人が溺愛執着する青春魔法学園ファンタジー物語
(受)ラウル・ラポワント《1年生》
リカ様大好き元気っ子、圧倒的光
(攻)リカルド・ラポワント《3年生》
優しいお義兄様、溺愛隠れ執着系、策略家
(攻)アルフレッド・プルースト《3年生》
ツンデレ俺様、素行不良な学年1位
(友)レオンハルト・プルースト《1年生》
爽やかイケメン、ラウルの初友達、アルの従兄弟

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
転生したら嫌われ者No.01のザコキャラだった 〜引き篭もりニートは落ちぶれ王族に転生しました〜
隍沸喰(隍沸かゆ)
BL
引き篭もりニートの俺は大人にも子供にも人気の話題のゲーム『WoRLD oF SHiSUTo』の次回作を遂に手に入れたが、その直後に死亡してしまった。
目覚めたらその世界で最も嫌われ、前世でも嫌われ続けていたあの落ちぶれた元王族《ヴァントリア・オルテイル》になっていた。
同じ檻に入っていた子供を看病したのに殺されかけ、王である兄には冷たくされ…………それでもめげずに頑張ります!
俺を襲ったことで連れて行かれた子供を助けるために、まずは脱獄からだ!
重複投稿:小説家になろう(ムーンライトノベルズ)
注意:
残酷な描写あり
表紙は力不足な自作イラスト
誤字脱字が多いです!
お気に入り・感想ありがとうございます。
皆さんありがとうございました!
BLランキング1位(2021/8/1 20:02)
HOTランキング15位(2021/8/1 20:02)
他サイト日間BLランキング2位(2019/2/21 20:00)
ツンデレ、執着キャラ、おバカ主人公、魔法、主人公嫌われ→愛されです。
いらないと思いますが感想・ファンアート?などのSNSタグは #嫌01 です。私も宣伝や時々描くイラストに使っています。利用していただいて構いません!


主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
何も知らない人間兄は、竜弟の執愛に気付かない
てんつぶ
BL
連峰の最も高い山の上、竜人ばかりの住む村。
その村の長である家で長男として育てられたノアだったが、肌の色や顔立ちも、体つきまで周囲とはまるで違い、華奢で儚げだ。自分はひょっとして拾われた子なのではないかと悩んでいたが、それを口に出すことすら躊躇っていた。
弟のコネハはノアを村の長にするべく奮闘しているが、ノアは竜体にもなれないし、人を癒す力しかもっていない。ひ弱な自分はその器ではないというのに、日々プレッシャーだけが重くのしかかる。
むしろ身体も大きく力も強く、雄々しく美しい弟ならば何の問題もなく長になれる。長男である自分さえいなければ……そんな感情が膨らみながらも、村から出たことのないノアは今日も一人山の麓を眺めていた。
だがある日、両親の会話を聞き、ノアは竜人ですらなく人間だった事を知ってしまう。人間の自分が長になれる訳もなく、またなって良いはずもない。周囲の竜人に人間だとバレてしまっては、家族の立場が悪くなる――そう自分に言い訳をして、ノアは村をこっそり飛び出して、人間の国へと旅立った。探さないでください、そう書置きをした、はずなのに。
人間嫌いの弟が、まさか自分を追って人間の国へ来てしまい――
異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話
深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる