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弟の日向はどうやら俺たちに話があるようだ。俺だけなら家に帰って話せばいいのだが凛にも聞いて欲しかったらしい。俺と凛が幼馴染ということは日向も凛とは幼馴染なのだ。
ゲーセンの前で話をするのもなんなので場所を移動して、本日2度目のファストフード店に入り注文をする。
夕飯前にハンバーガーなんてと思うかもしれないが、男子高校生の胃袋はブラックホール並みで数時間経てばまた空腹になってしまうので心配ない。
注文を済ませ商品を受け取ると俺たちは席に座った。
「で、相談ってなんだよ」
「それがさー、正義に替え玉をお願いしたくて」
「替え玉って俺にテスト受けろってことかよ?」
「ははは、まさかー、そんなバカなことするわけないじゃん」
──イラっ
さっきまで深刻な顔してたくせに涙を浮かべながら爆笑してやがる。今度勝手に学校行って醜態晒してやろうかな。
今にも殴りかかりそうになっている俺を隣に座っている凛が押さえつけている。
「それで……俺に何しろっていうんだよ」
イライラをなんとか我慢して日向に尋ねる。こいつが俺に頼み事なんてろくなことではないのはわかっているが、こいつにはテストを受けてもらった恩があるからな。
借りたもんはきっちり返すのが男ってもんだ。
「それがねー、ある男に僕の代わりに会って欲しくてさー」
「ある男? 誰だよそれ」
「名前は久住竜二、僕と同じ星宮学園に通う2年生なんだけど……」
「おいおい、久住ってまさかあの久住財閥の御曹司じゃないよな」
「そのまさかなんだよねー」
久住財閥? なんだそれ星宮学園に通ってるってことは頭がいいことはわかる。あと久住竜二って名前がかっこよくて腹が立つ。
「すげーのかよ、そいつ」
「お前まじか……」
「はぁー、流石正義だね」
「あ? んだよ」
俺の言葉に凛は目をこれでもかと見開いて驚き、日向は呆れている。そんなに有名なのか?
「久住財閥っていったら日本でも5本の指に入る程の超金持ち財閥だぞ、その御曹司がまさか星宮学園に通っているとは」
「僕もびっくりだよ。おまけにイケメンで高身長、学年トップの超エリート様なんだよ」
二人は俺をおいてペラペラと話をしているが、そんな奴のこと興味がない。
「それでなんでそんなエリート様とお前が会うことになったんだよ」
「それがさ、今度買い物しようって誘われたんだよね」
「はぁー! なんだよそれ聞いてないぞ!」
驚いたのは俺ではなく凛だった。なんでこいつそんなに驚いてるんだ?
確かに同じ星宮学園の独身クラスに通っているとはいえ、一般家庭の日向を超エリート様が買い物に誘うなんておかしな話だ。
学年も違うのに接点なんて何もないはずだが、日向の八方美人は今に始まった事ではないため驚くこともない。
「別に行けばいいじゃねーか」
「おまっ! わかってんのかどういうことか!」
何をそんなに慌てているのやら。男と買い物ぐらいするだろ、現に俺も凛と一緒にゲーセンに行っているわけだし。
「本当なんもしらねーんだな。久住竜二つったら男でも女でもアルファだろうがベータだろうが、気に入った奴なら誰彼構わず手を出す変態野郎だって裏では有名なんだぞ」
「うげっ、なんだそりゃ気持ちわりー」
俺はウゲーと喉に手を当てて吐く仕草をする。せっかくのハンバーガーが台無しだ。
女だけならまだしも男にまで手を出すなんて気色わりーな。そういえば星宮学園が男子校だということを思い出す。
「それで、なんで日向が標的にされてんだよ」
「僕こう見えても星宮学園で抱きたい男一位なんだよ~。ちなみに久住先輩は抱かれたい男一位ね」
「男子校でなんでそんなランキングができるんだよ」
「飢えた男がすることなんてろくでもないんだよ」
本当にロクでもない。エリートのクソ野郎どもが考えることなんてわからねぇが、まだヤバキタの方がその部分で言えばまともだ。
「うちも男子校なのにそんなランキングねーだろ」
「あのなー、ヤバキタはまず男子校じゃなくて共学だ。不良ばっかりで女子があんまり入ってこないだけで一応いるぞ」
「そうなのか?」
入学して2ヶ月になるが一度も見たことがなかったので、てっきり男子校だと思っていた。
まぁ、ほぼサボってて学校に行っていないし行っても屋上や空き教室でダラダラしているだけだから知っているわけがない。凛以外のヤバキタの生徒の名前を知らないのがその証拠だ。
「あとうちにも変なランキングならあるぞ。ボコボコにぶちのめしたいランキング一位が御子柴正義で、ボコボコにされてもいいランキング一位が御子柴正義だ」
「すごーい! 正義二冠達成じゃーん」
日向は俺に向かってパチパチと拍手をする。
「んだそのランキングは! 嬉しくねぇわ!」
それにボコボコにぶちのめしたいランキングってのはわかるが、ボコボコにされてもいいってのはなんなんだ。そんなやついないだろやっぱり男が考えることはしょうもないことばかりだ。
それに俺のことは今はどうでもいい。
「そんなことよりもその久住になんで誘われてんだよ」
「だから言ってるでしょー、僕可愛いからしょっ中告白されてるんだよねー」
「本当かそれ!」
驚いたのはまたまた凛の方だった。こいつが男に告白されるのなんて今に始まった事ではない。そういえば凛には出来るだけ言うなって言われてるんだった。なんでだ?
「でもお前いつもキッパリ断ってんだろ」
「他のやつだったら僕もすぐ断るけど、相手があの久住竜二となるとそうはいかないんだよねー」
よく告白する現場に着いてくるよう言われて物陰で聞いていたが、日向はいつも「ごめんね」って可愛く断っていた。今回もそうすればいいと思った俺だがそうはいかないらしい。
「噂によると久住って誘いを断った相手に対しては、いろんな手を使って必ず痛い目に合わせるらしいんだよね。学園を追われた生徒も何人もいるらしいよ、こわいよねー」
「なんだそいつ久住じゃなくてクズじゃねーか」
なるほどな。そんなクズ野郎に日向は標的にされてしまったわけか。めんどくせぇやつに絡まれたもんだな。
「テキトーに付き合ってやればいいじゃねぇか、そうしたら相手も気が済むだろ」
「ダメダメ! 一回目だからって油断したら何されるかわかんないし」
男と一緒に買い物に行って何をされると言うんだ。それにもし何かされたとしても日向はヤバキタを制圧するほどの喧嘩の強さだ。どうにでもなるだろう。
「何かされたらぶん殴ればいいだろ」
「もー全然わかってない! 僕は学校では可愛い優等生で通ってるんだよ! そんな姿たとえクズの先輩だろうと見せられない! それに久住先輩ってタチ専らしいし僕受けは嫌なんだよねーやっぱり攻めたいし」
「あっ、そう……」
「だから、正義お願い。僕の代わりに先輩と買い物いって」
上目遣いで瞳をうるうるさせてお願いしてくる日向。俺はこいつのこの顔がどうにも昔から苦手だ。だが、知らない奴とそれもエリートのボンボン様でクズ野郎と買い物なんてごめんだ。日向には替え玉でテストを受けてもらった恩があるが、違う形で返すことにしよう。
「悪いが、ことわ」
「正義! お前、借りたもんは即返すのがモットーじゃなかったのか! 大事な弟の頼みを断るなんてそんなクソ野郎みたいなことしないよな!」
「!? なんだよ凛、急に」
「なぁ!!!」
さっきまで頭を抱えて落ち込んでいた凛が急に顔を上げ、俺の肩に両手を置き真剣な顔で俺を説得している。なんで日向じゃなくてこいつが必死なのか謎だ。
困惑した俺は、日向の方を向くと奴はニコニコと微笑んでいるだけだった。まるでこうなることを予想して凛を連れてきたみたいに……。
あぁ、どいつもこいつもうぜぇ。こりゃ、オッケーしないと帰らせて貰えないだろう。
「わかったよ、日向の代わりにそのグズ野郎と買い物してくればいいんだろ……ったくめんどくせぇ」
「やったー! さすがお兄ちゃん」
「おぉ! 心の友よー」
調子のいいことを言ってくる日向と喜びのあまり俺に抱きつく凛。
──まじで、うぜぇ
ゲーセンの前で話をするのもなんなので場所を移動して、本日2度目のファストフード店に入り注文をする。
夕飯前にハンバーガーなんてと思うかもしれないが、男子高校生の胃袋はブラックホール並みで数時間経てばまた空腹になってしまうので心配ない。
注文を済ませ商品を受け取ると俺たちは席に座った。
「で、相談ってなんだよ」
「それがさー、正義に替え玉をお願いしたくて」
「替え玉って俺にテスト受けろってことかよ?」
「ははは、まさかー、そんなバカなことするわけないじゃん」
──イラっ
さっきまで深刻な顔してたくせに涙を浮かべながら爆笑してやがる。今度勝手に学校行って醜態晒してやろうかな。
今にも殴りかかりそうになっている俺を隣に座っている凛が押さえつけている。
「それで……俺に何しろっていうんだよ」
イライラをなんとか我慢して日向に尋ねる。こいつが俺に頼み事なんてろくなことではないのはわかっているが、こいつにはテストを受けてもらった恩があるからな。
借りたもんはきっちり返すのが男ってもんだ。
「それがねー、ある男に僕の代わりに会って欲しくてさー」
「ある男? 誰だよそれ」
「名前は久住竜二、僕と同じ星宮学園に通う2年生なんだけど……」
「おいおい、久住ってまさかあの久住財閥の御曹司じゃないよな」
「そのまさかなんだよねー」
久住財閥? なんだそれ星宮学園に通ってるってことは頭がいいことはわかる。あと久住竜二って名前がかっこよくて腹が立つ。
「すげーのかよ、そいつ」
「お前まじか……」
「はぁー、流石正義だね」
「あ? んだよ」
俺の言葉に凛は目をこれでもかと見開いて驚き、日向は呆れている。そんなに有名なのか?
「久住財閥っていったら日本でも5本の指に入る程の超金持ち財閥だぞ、その御曹司がまさか星宮学園に通っているとは」
「僕もびっくりだよ。おまけにイケメンで高身長、学年トップの超エリート様なんだよ」
二人は俺をおいてペラペラと話をしているが、そんな奴のこと興味がない。
「それでなんでそんなエリート様とお前が会うことになったんだよ」
「それがさ、今度買い物しようって誘われたんだよね」
「はぁー! なんだよそれ聞いてないぞ!」
驚いたのは俺ではなく凛だった。なんでこいつそんなに驚いてるんだ?
確かに同じ星宮学園の独身クラスに通っているとはいえ、一般家庭の日向を超エリート様が買い物に誘うなんておかしな話だ。
学年も違うのに接点なんて何もないはずだが、日向の八方美人は今に始まった事ではないため驚くこともない。
「別に行けばいいじゃねーか」
「おまっ! わかってんのかどういうことか!」
何をそんなに慌てているのやら。男と買い物ぐらいするだろ、現に俺も凛と一緒にゲーセンに行っているわけだし。
「本当なんもしらねーんだな。久住竜二つったら男でも女でもアルファだろうがベータだろうが、気に入った奴なら誰彼構わず手を出す変態野郎だって裏では有名なんだぞ」
「うげっ、なんだそりゃ気持ちわりー」
俺はウゲーと喉に手を当てて吐く仕草をする。せっかくのハンバーガーが台無しだ。
女だけならまだしも男にまで手を出すなんて気色わりーな。そういえば星宮学園が男子校だということを思い出す。
「それで、なんで日向が標的にされてんだよ」
「僕こう見えても星宮学園で抱きたい男一位なんだよ~。ちなみに久住先輩は抱かれたい男一位ね」
「男子校でなんでそんなランキングができるんだよ」
「飢えた男がすることなんてろくでもないんだよ」
本当にロクでもない。エリートのクソ野郎どもが考えることなんてわからねぇが、まだヤバキタの方がその部分で言えばまともだ。
「うちも男子校なのにそんなランキングねーだろ」
「あのなー、ヤバキタはまず男子校じゃなくて共学だ。不良ばっかりで女子があんまり入ってこないだけで一応いるぞ」
「そうなのか?」
入学して2ヶ月になるが一度も見たことがなかったので、てっきり男子校だと思っていた。
まぁ、ほぼサボってて学校に行っていないし行っても屋上や空き教室でダラダラしているだけだから知っているわけがない。凛以外のヤバキタの生徒の名前を知らないのがその証拠だ。
「あとうちにも変なランキングならあるぞ。ボコボコにぶちのめしたいランキング一位が御子柴正義で、ボコボコにされてもいいランキング一位が御子柴正義だ」
「すごーい! 正義二冠達成じゃーん」
日向は俺に向かってパチパチと拍手をする。
「んだそのランキングは! 嬉しくねぇわ!」
それにボコボコにぶちのめしたいランキングってのはわかるが、ボコボコにされてもいいってのはなんなんだ。そんなやついないだろやっぱり男が考えることはしょうもないことばかりだ。
それに俺のことは今はどうでもいい。
「そんなことよりもその久住になんで誘われてんだよ」
「だから言ってるでしょー、僕可愛いからしょっ中告白されてるんだよねー」
「本当かそれ!」
驚いたのはまたまた凛の方だった。こいつが男に告白されるのなんて今に始まった事ではない。そういえば凛には出来るだけ言うなって言われてるんだった。なんでだ?
「でもお前いつもキッパリ断ってんだろ」
「他のやつだったら僕もすぐ断るけど、相手があの久住竜二となるとそうはいかないんだよねー」
よく告白する現場に着いてくるよう言われて物陰で聞いていたが、日向はいつも「ごめんね」って可愛く断っていた。今回もそうすればいいと思った俺だがそうはいかないらしい。
「噂によると久住って誘いを断った相手に対しては、いろんな手を使って必ず痛い目に合わせるらしいんだよね。学園を追われた生徒も何人もいるらしいよ、こわいよねー」
「なんだそいつ久住じゃなくてクズじゃねーか」
なるほどな。そんなクズ野郎に日向は標的にされてしまったわけか。めんどくせぇやつに絡まれたもんだな。
「テキトーに付き合ってやればいいじゃねぇか、そうしたら相手も気が済むだろ」
「ダメダメ! 一回目だからって油断したら何されるかわかんないし」
男と一緒に買い物に行って何をされると言うんだ。それにもし何かされたとしても日向はヤバキタを制圧するほどの喧嘩の強さだ。どうにでもなるだろう。
「何かされたらぶん殴ればいいだろ」
「もー全然わかってない! 僕は学校では可愛い優等生で通ってるんだよ! そんな姿たとえクズの先輩だろうと見せられない! それに久住先輩ってタチ専らしいし僕受けは嫌なんだよねーやっぱり攻めたいし」
「あっ、そう……」
「だから、正義お願い。僕の代わりに先輩と買い物いって」
上目遣いで瞳をうるうるさせてお願いしてくる日向。俺はこいつのこの顔がどうにも昔から苦手だ。だが、知らない奴とそれもエリートのボンボン様でクズ野郎と買い物なんてごめんだ。日向には替え玉でテストを受けてもらった恩があるが、違う形で返すことにしよう。
「悪いが、ことわ」
「正義! お前、借りたもんは即返すのがモットーじゃなかったのか! 大事な弟の頼みを断るなんてそんなクソ野郎みたいなことしないよな!」
「!? なんだよ凛、急に」
「なぁ!!!」
さっきまで頭を抱えて落ち込んでいた凛が急に顔を上げ、俺の肩に両手を置き真剣な顔で俺を説得している。なんで日向じゃなくてこいつが必死なのか謎だ。
困惑した俺は、日向の方を向くと奴はニコニコと微笑んでいるだけだった。まるでこうなることを予想して凛を連れてきたみたいに……。
あぁ、どいつもこいつもうぜぇ。こりゃ、オッケーしないと帰らせて貰えないだろう。
「わかったよ、日向の代わりにそのグズ野郎と買い物してくればいいんだろ……ったくめんどくせぇ」
「やったー! さすがお兄ちゃん」
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